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「え~ケチ……。もういいもん、他の人に泊めてもらうから」
舞華がそう言った矢先、黒人男性ーー舞華のタイプに当てはまる人ーーに声をかけられる。
「お姉さんたち楽しそうだし、俺もいーれて」
私が「いやすみません……」と言いかけたとき、舞華は「お兄さんと2人で話したい」と言って男性と消えていった。その間、私は1人で放置される。1時間以上待っても2人は戻ってこず、舞華からの連絡もなし。クラブ中を探すも、どこにもいない。あの男性と2人で消えていったなと確信した。
もう帰ろうかなと思ったけれど、人が多過ぎて東京の満員電車のような状態だ。そんなとき、ある白人男性に手招きされる。「私に言ってるの?」とジェスチャーすると、男性は頷いた。男性のいる方向に向かうと、強い力で抱きしめられる。突然のことに戸惑っていると、男性が私の耳元で
「俺と一緒だから大丈夫だよ」
と囁いた。男性の仲間たちが「お前何してるんだ~」と言うと、「彼女を守ってるんだ」と返す。
舞華がそう言った矢先、黒人男性ーー舞華のタイプに当てはまる人ーーに声をかけられる。
「お姉さんたち楽しそうだし、俺もいーれて」
私が「いやすみません……」と言いかけたとき、舞華は「お兄さんと2人で話したい」と言って男性と消えていった。その間、私は1人で放置される。1時間以上待っても2人は戻ってこず、舞華からの連絡もなし。クラブ中を探すも、どこにもいない。あの男性と2人で消えていったなと確信した。
もう帰ろうかなと思ったけれど、人が多過ぎて東京の満員電車のような状態だ。そんなとき、ある白人男性に手招きされる。「私に言ってるの?」とジェスチャーすると、男性は頷いた。男性のいる方向に向かうと、強い力で抱きしめられる。突然のことに戸惑っていると、男性が私の耳元で
「俺と一緒だから大丈夫だよ」
と囁いた。男性の仲間たちが「お前何してるんだ~」と言うと、「彼女を守ってるんだ」と返す。
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