とある能力者達の物語

野良猫

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第4章 泥沼な関係

第3話 能力者達の泥沼な関係

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琉貴るき曰くいわく、琉貴と接点を持ったものは、力が目覚めていくらしい。

私に関しては、琉貴と出会う前から既に言霊や霊感といったものがあった為、そこに関しては実感が全くない。

私を含め、狛井こまい紗枝さえは、葉子ようこを支える柱だと琉貴は言っていた。

しかし、前世の関係を知った狛井は、力を暴走させ、葉子を攻撃してしまった。

きっと愛憎が故になのであろう。

だが、ここで1つ疑問点が浮上してくる。

私を含め、狛井も葉子も琉貴も紗枝も誰もお互いの顔は知らないのだ。

何故かと言うと、ネットで知り合った関係だからである。

そこでこの疑問点だ。

なぜ葉子は攻撃してきたのが狛井であると言いきれたのか。

狛井は勿論、誰もネットに顔をさらしたことは無いのに、だ。

そこを断言出来るのは、やはり何かしらの能力があるからなのだろうか?

だがしかし、最初に葉子は「女の人に首を絞められる夢を見た」と言っていた。

狛井は男だ。見たことは無いが、通話をした事があるのでそこは断言出来る。

そしてその次に葉子が言った言葉は「最初は女の人かと思ったけど、多分男だった・・・あれは多分狛井だ。」と言ったのだ。

話が2転3転している事に気がついているのだろうか?

それとも都合の良い解釈でもしているのだろうか。

愛憎と言えど、嫉妬心から襲うのであれば、通常は想い人ではなく、その相手を狙うものでは無いのか?

と疑問には思ったが、そこはあえて伏せた。

私がなぜ故意こいに伏せたかと言われれば、面白半分に話を聞いていたから、その話に乗っかって楽しんでいたからである。
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