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第一幕 終焉の物語と殉教者たち
二:①
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2
古代の衣装を纏った人々から告げられた一週間という期限を思い返して、遥はふと、いつものように夢を見ながら、思いついた。
現在は前回と同じく戦支度をしている人々を、今度は小人たちと共に見ているものだ。やはり、アレで一区切りついたわけではなく、ここ暫くはこの夢が続くらしい。前回は会話を交わす機会があり、自分たちの事情というのを聞いたばかりだ。足下で顔色を蒼白にしながら、震える小人たちと共に、先日親友で大家の友香と見上げた空の相違を思い出す。
(見える人と見えない人が居る?)
翌日の朝には見えなくなっていた、一重七色の二重の虹は、一日の終わり、闇に沈んだ夜空に再び現れた。
この虹が遥の記憶に眠る夢幻と同類のものだと、今まで真剣に捉えなかったが、もし現実世界でも通用する意味のある記憶なのだとしたら、目の前の我が国・日本列島を支える、神様たちをそのまま無防備に見送るわけにはいかないことを“知っている”。神様たちの数が減ることは、存在しあり続け、未来へと継承し続ける国全体の、生命力と、害意への抵抗力の低下を招く。天災も増えること必至だ。遥は小人たちと共に、下手をすれば見納めとなってしまうかも知れない、彼らを見守りながら自答する。
(わたしに干渉できる?)
すると、何処かで肯定するものがあった。声を上げたのは、夢の中で存在した、かつて“魔王”と呼ばれた意思だ。その方法が脳裏を通り過ぎていく。
(・・・・・・そうだね、後手に回った末の、あの日々が“私の前に現れるかもしれない”)
そう、夢の中の世界で起きたのは、侵略を受けていることを知らないまま滅びを迎えようとしていたことだ。あの星の地上のあらゆる国が急激な自然環境の崩壊の足音を自覚して、その方法を探った。その間にも星の意思である“神は”自分自身を守るために他星から来訪したモノ達に挑み続け、最後は防衛に徹し、数を減らしていったのである。大地の力が損なわれると、生命の維持が厳しくなり、事情を知らないそれぞれの国で生きている人々が、その苛立ちを豊かな他国へと向け、侵略戦争が勃発したのだ。それすらも、敵勢力の策の一つとして、利用され消費され地上の全て殆ど無に帰った。地上の、目に見えない形の生命、星を構成する様々な形在るものが形成する絶妙なバランスでもって育まれた命を維持するために必要な環境。全てが全て、最初に精神世界での生体エネルギーが、次にそれらを納める物質界での器が分解され、素材として徴収されようとしていた。彼らにしては、それら全ては資源なのだから。我ら命が“神”と呼ぶ存在。命の母であり父。彼らの守護が喪われて初めて、目の前に迫った滅びが形として眼前に現れる。
そう考えると、脳裏の存在は、同意するように、頷いた。遥は、彼らに干渉できる“資格を有する”。西荻遥としては、地球上の人々と変わりないただ、庶民が出来る事しか動けないしそれに基づく行動しか取れない。けれど夢幻の時間だけは違う。そう、信じられる。それを肯定できる存在が“内側にある”事を、今という時間だけ、理解できた。きっともっと出来ることは多いのだろうが、知識にないことは、経験したことのないものは、出来ない。けれど、記憶と経験が囁く今回、遥と大事な人たちに降りかかろうとしている災厄が、知る事なのだとしたら、“二度目”なのである。露払いをしようと、呟く。すると、他の思念が、過ぎった。それもまたかつて一つの存在としてあったモノたちだ。何故なら彼らの代わりに遥は生きて、それらを全うしてきたのだから。
(先兵として、状況を見てみるのも手だね)
けれど、彼らはこうも囁いた。本命だけ“神”に任せるべきだと。消耗戦とならないように、数だけ減らせばいいのだと。
(わたしが全て相手取っては駄目なの?)
そちらが早いのではないかと問いを内側へ向けると、今度は別の意思が囁く。・・・・・・この危機もまた、必要な事象なのだと。
(世界全体の危機だよ?)
問いを重ねると、ソレは、星が・・・・・・世界が・・・・・・“神々”が、健全であるためには必要なのだと念を押される。そして、更に応じた意思は続けた。“乗り越える事でまた、活力を得るのだ”と。それに、と更なる別の意思が、告げる。
“この地球に訪れた世界を巻き込む危機は、何も初めてではないだろうが”と。それを聞いて、脳裏に過ぎったのは、以前科学雑誌か何かで特集が組まれていたことだ。“人類は二度滅びを迎えた”というものである。名も知らぬ、ただ、そこに在ったということだけ辛うじて判る程度の、痕跡。科学が進んだ現代でも再現し制作することが不可能だと言われるモノすら見つかっているが、当時を伺えるような文献は見つかっていない。ただただ判るのは、石材がガラス質になるほどの高温で焼かれ滅びたということだけだ。・・・・・・・遥は眉間に皺を深く刻む。脳裏に答えが過ぎった。
(人類は二度滅んだ。けれど、それは生命が滅んだ訳じゃない。だから“今”がある?)
超古代文明が栄えていたと言われ、制作過程が不明な道具が発掘されたこともある。一点の曇りもない水晶で出来た髑髏が一番有名だ。
(命が無事なら、再び蘇ることが可能?)
けれどそれは、遥が知る文明であり、世界でもあり、国々ではないということだ。命は巡り、再び肉体を得て復活を果たしたとしても新しい“何か”なのだ。足下で泣き出しそうな表情で彼らを見守る小人達とともに、導き出されたもう一つの事実を想像する。・・・・・・そう、喪われるのは、何も遥達日本人を含めた、世界中の“今”の人類や、それぞれの国で築かれた文明だけではない。共闘するだろうと思われる、他国の神々もまた、その存在を形を支える“心”が消え失せる。育んだのは、その場にあることを許し、星の意思の代弁者として“生み出した”のは、“今”のそれぞれの国で生活し、支えとした人類で、彼らの振るう力もまた、人々の思念が形として具現化したものだ。・・・・・・彼らにとってもまた、生死をかけた戦なのだ。遥達人類が、それぞれの国で“神”と呼んでいる存在達もまた、我々の喪失と共に消え失せて、ただの星の生み出す“生体エネルギー”に戻る。今回の敵対者は、搾取しようとしている存在は、そのエネルギーすらも資源とするのだ。だからこそ、地球上の何もかもが消費し尽くされ、星は命も何もないただの土塊となってしまう。最悪、その土塊すら消失し、地球という命を育む星すらなくなるだろう。だからこそ、自分自身の存在をかけた戦に彼らは出るのだ。小人たちは、そう考えると、かれらもまた、日本という国に属する霊的な存在なのかも知れない。
遥は身震いしながら、心底「嫌だ」と思った。奪おうと訪れる敵対者に対して、応戦し、それに応じた力を得るならば、いい。今生きる人々を、文明を、それらを内包する地球全てが喪われないなら、いい。遥は戦支度をしている、慕わしい“母国”の負担を少なくするために、空に視線を転じた。
(力を貸して。露払いするから)
それに対して応える記憶がある。意識を空に向けた時点で、遥の意識は、瞬きほどで青い地球を見下ろす宇宙の中にあった。環境破壊の影響もあるのだろう。所々が赤茶けた大地が見えるものの、紺碧と深緑に彩られ霞むような仄かに浮かび上がらせるような白い雲の掛かった地球は美しい。見下ろした故郷であり母なる大地に重なるように、一本の緑の生い茂る大樹の幻影が瞳に映る。脳裏に精神世界と物質世界が二重写しになっているのだと、理解する。
(ああ、本当にこれは、夢じゃないのかなぁ・・・・・・)
泣き出したくなるように、一つ震えるため息を吐いた。
世界樹に飛来する壁蝨に似た形態の、飛来物。まだまだ先兵なのか、数は少ない。それらは、世界樹に近づく前には消されているが、取り付くことに成功しているモノも居る。
(消耗させる訳にはいかない!)
そこまできて、ふと自分自身の姿が、見慣れたものではないことに、腕を見て気付いた。視界に映る髪色が、見慣れた黒褐色だったことから、気にもとめてなかったからだ。鏡などといった、姿を映すものが無いから外見が不明なものの、いつもと違うことが判る。だが、慣れた感覚でもあることもまた、違和感を感じなかった原因だろう。まぁ、いいかと割り切ることにした。
(さぁ、朝には醒める、夢だけど)
遥が腕を構えると、身長を超える大きさの、星の煌めきを閉じこめたような半透明の黒い弓が現れる。弓の弦を引き絞ると、光の固まりのような、幻影の矢が現れた。
(真夜中の間だけ、付き合ってもらおうか!)
古代の衣装を纏った人々から告げられた一週間という期限を思い返して、遥はふと、いつものように夢を見ながら、思いついた。
現在は前回と同じく戦支度をしている人々を、今度は小人たちと共に見ているものだ。やはり、アレで一区切りついたわけではなく、ここ暫くはこの夢が続くらしい。前回は会話を交わす機会があり、自分たちの事情というのを聞いたばかりだ。足下で顔色を蒼白にしながら、震える小人たちと共に、先日親友で大家の友香と見上げた空の相違を思い出す。
(見える人と見えない人が居る?)
翌日の朝には見えなくなっていた、一重七色の二重の虹は、一日の終わり、闇に沈んだ夜空に再び現れた。
この虹が遥の記憶に眠る夢幻と同類のものだと、今まで真剣に捉えなかったが、もし現実世界でも通用する意味のある記憶なのだとしたら、目の前の我が国・日本列島を支える、神様たちをそのまま無防備に見送るわけにはいかないことを“知っている”。神様たちの数が減ることは、存在しあり続け、未来へと継承し続ける国全体の、生命力と、害意への抵抗力の低下を招く。天災も増えること必至だ。遥は小人たちと共に、下手をすれば見納めとなってしまうかも知れない、彼らを見守りながら自答する。
(わたしに干渉できる?)
すると、何処かで肯定するものがあった。声を上げたのは、夢の中で存在した、かつて“魔王”と呼ばれた意思だ。その方法が脳裏を通り過ぎていく。
(・・・・・・そうだね、後手に回った末の、あの日々が“私の前に現れるかもしれない”)
そう、夢の中の世界で起きたのは、侵略を受けていることを知らないまま滅びを迎えようとしていたことだ。あの星の地上のあらゆる国が急激な自然環境の崩壊の足音を自覚して、その方法を探った。その間にも星の意思である“神は”自分自身を守るために他星から来訪したモノ達に挑み続け、最後は防衛に徹し、数を減らしていったのである。大地の力が損なわれると、生命の維持が厳しくなり、事情を知らないそれぞれの国で生きている人々が、その苛立ちを豊かな他国へと向け、侵略戦争が勃発したのだ。それすらも、敵勢力の策の一つとして、利用され消費され地上の全て殆ど無に帰った。地上の、目に見えない形の生命、星を構成する様々な形在るものが形成する絶妙なバランスでもって育まれた命を維持するために必要な環境。全てが全て、最初に精神世界での生体エネルギーが、次にそれらを納める物質界での器が分解され、素材として徴収されようとしていた。彼らにしては、それら全ては資源なのだから。我ら命が“神”と呼ぶ存在。命の母であり父。彼らの守護が喪われて初めて、目の前に迫った滅びが形として眼前に現れる。
そう考えると、脳裏の存在は、同意するように、頷いた。遥は、彼らに干渉できる“資格を有する”。西荻遥としては、地球上の人々と変わりないただ、庶民が出来る事しか動けないしそれに基づく行動しか取れない。けれど夢幻の時間だけは違う。そう、信じられる。それを肯定できる存在が“内側にある”事を、今という時間だけ、理解できた。きっともっと出来ることは多いのだろうが、知識にないことは、経験したことのないものは、出来ない。けれど、記憶と経験が囁く今回、遥と大事な人たちに降りかかろうとしている災厄が、知る事なのだとしたら、“二度目”なのである。露払いをしようと、呟く。すると、他の思念が、過ぎった。それもまたかつて一つの存在としてあったモノたちだ。何故なら彼らの代わりに遥は生きて、それらを全うしてきたのだから。
(先兵として、状況を見てみるのも手だね)
けれど、彼らはこうも囁いた。本命だけ“神”に任せるべきだと。消耗戦とならないように、数だけ減らせばいいのだと。
(わたしが全て相手取っては駄目なの?)
そちらが早いのではないかと問いを内側へ向けると、今度は別の意思が囁く。・・・・・・この危機もまた、必要な事象なのだと。
(世界全体の危機だよ?)
問いを重ねると、ソレは、星が・・・・・・世界が・・・・・・“神々”が、健全であるためには必要なのだと念を押される。そして、更に応じた意思は続けた。“乗り越える事でまた、活力を得るのだ”と。それに、と更なる別の意思が、告げる。
“この地球に訪れた世界を巻き込む危機は、何も初めてではないだろうが”と。それを聞いて、脳裏に過ぎったのは、以前科学雑誌か何かで特集が組まれていたことだ。“人類は二度滅びを迎えた”というものである。名も知らぬ、ただ、そこに在ったということだけ辛うじて判る程度の、痕跡。科学が進んだ現代でも再現し制作することが不可能だと言われるモノすら見つかっているが、当時を伺えるような文献は見つかっていない。ただただ判るのは、石材がガラス質になるほどの高温で焼かれ滅びたということだけだ。・・・・・・・遥は眉間に皺を深く刻む。脳裏に答えが過ぎった。
(人類は二度滅んだ。けれど、それは生命が滅んだ訳じゃない。だから“今”がある?)
超古代文明が栄えていたと言われ、制作過程が不明な道具が発掘されたこともある。一点の曇りもない水晶で出来た髑髏が一番有名だ。
(命が無事なら、再び蘇ることが可能?)
けれどそれは、遥が知る文明であり、世界でもあり、国々ではないということだ。命は巡り、再び肉体を得て復活を果たしたとしても新しい“何か”なのだ。足下で泣き出しそうな表情で彼らを見守る小人達とともに、導き出されたもう一つの事実を想像する。・・・・・・そう、喪われるのは、何も遥達日本人を含めた、世界中の“今”の人類や、それぞれの国で築かれた文明だけではない。共闘するだろうと思われる、他国の神々もまた、その存在を形を支える“心”が消え失せる。育んだのは、その場にあることを許し、星の意思の代弁者として“生み出した”のは、“今”のそれぞれの国で生活し、支えとした人類で、彼らの振るう力もまた、人々の思念が形として具現化したものだ。・・・・・・彼らにとってもまた、生死をかけた戦なのだ。遥達人類が、それぞれの国で“神”と呼んでいる存在達もまた、我々の喪失と共に消え失せて、ただの星の生み出す“生体エネルギー”に戻る。今回の敵対者は、搾取しようとしている存在は、そのエネルギーすらも資源とするのだ。だからこそ、地球上の何もかもが消費し尽くされ、星は命も何もないただの土塊となってしまう。最悪、その土塊すら消失し、地球という命を育む星すらなくなるだろう。だからこそ、自分自身の存在をかけた戦に彼らは出るのだ。小人たちは、そう考えると、かれらもまた、日本という国に属する霊的な存在なのかも知れない。
遥は身震いしながら、心底「嫌だ」と思った。奪おうと訪れる敵対者に対して、応戦し、それに応じた力を得るならば、いい。今生きる人々を、文明を、それらを内包する地球全てが喪われないなら、いい。遥は戦支度をしている、慕わしい“母国”の負担を少なくするために、空に視線を転じた。
(力を貸して。露払いするから)
それに対して応える記憶がある。意識を空に向けた時点で、遥の意識は、瞬きほどで青い地球を見下ろす宇宙の中にあった。環境破壊の影響もあるのだろう。所々が赤茶けた大地が見えるものの、紺碧と深緑に彩られ霞むような仄かに浮かび上がらせるような白い雲の掛かった地球は美しい。見下ろした故郷であり母なる大地に重なるように、一本の緑の生い茂る大樹の幻影が瞳に映る。脳裏に精神世界と物質世界が二重写しになっているのだと、理解する。
(ああ、本当にこれは、夢じゃないのかなぁ・・・・・・)
泣き出したくなるように、一つ震えるため息を吐いた。
世界樹に飛来する壁蝨に似た形態の、飛来物。まだまだ先兵なのか、数は少ない。それらは、世界樹に近づく前には消されているが、取り付くことに成功しているモノも居る。
(消耗させる訳にはいかない!)
そこまできて、ふと自分自身の姿が、見慣れたものではないことに、腕を見て気付いた。視界に映る髪色が、見慣れた黒褐色だったことから、気にもとめてなかったからだ。鏡などといった、姿を映すものが無いから外見が不明なものの、いつもと違うことが判る。だが、慣れた感覚でもあることもまた、違和感を感じなかった原因だろう。まぁ、いいかと割り切ることにした。
(さぁ、朝には醒める、夢だけど)
遥が腕を構えると、身長を超える大きさの、星の煌めきを閉じこめたような半透明の黒い弓が現れる。弓の弦を引き絞ると、光の固まりのような、幻影の矢が現れた。
(真夜中の間だけ、付き合ってもらおうか!)
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