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わたしの家には、銀色のお喋り猫がいるんだよ。彼はね、『フェアリィ・ゲート(妖精の門)』を潜って、わたしと一緒に家に来たんだ。えっ?門のある場所?……わたしもつい最近、知った事なんだけど、わたしの部屋の出窓に鎮座してる黒松の盆栽があるでしょ、その上にね、飾りとして置いている、インキ壺サイズの置物がそう。ガラス細工のように向こうが透けていて、光を受けるとキラキラするアーチ型の……あれ。
くれたのは、妖精の王様の弟だけど、肝心のこのゲートの所有者である王様はわたしの留守中に家出したらしい。……しっかし、王が家出とは……まったく。ふうっ、そんな王様を持つ国民が可哀相で、ため息一つでも付きたくなるわ。
銀の猫はその王弟からゲートの付属として貰ったの。なんでか知らないけど返品不可だって。あっ、自己紹介がまだだった。わたしの名前は風間つるぎっていうの。よろしくね。 今から話す事は、かれこれ二ヵ月ほど前、このゲートと猫を貰う切っ掛けとなったわたしの冒険の話なの。あなただけに、こっそり教えちゃう。みんなには内緒、だよ。
わたしの家には、銀色のお喋り猫がいるんだよ。彼はね、『フェアリィ・ゲート(妖精の門)』を潜って、わたしと一緒に家に来たんだ。えっ?門のある場所?……わたしもつい最近、知った事なんだけど、わたしの部屋の出窓に鎮座してる黒松の盆栽があるでしょ、その上にね、飾りとして置いている、インキ壺サイズの置物がそう。ガラス細工のように向こうが透けていて、光を受けるとキラキラするアーチ型の……あれ。
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