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超常心理学・入門編~呪いと心の関係性~

初日

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世の中には、オカルトと呼ばれていても、科学的に証明されずに実在するものが沢山ある。
その一つが『心・感情』、所謂精神というもので、その学問を心理学という。
脳科学と深く結びついているものだが、全くの別物である。
量子力学やカオス理論、特にカオス認知にも分岐することがあるが、これらは眉唾な陰謀論的な学説を世にばら撒いてしまった。

ここで何故私が、こんな話をしているかだが……。
この『心』並びに『心理学』や『脳科学』に影響を及ぼす超常現象……謂わばオカルト的な事象がある。
それが、『魔法』『魔術』『呪い』『心霊現象』である。
これらは勿論、宗教的な要素を含む場合が多い。
だがしかし、それとは別に話している。
宗教が心理学上、および脳科学上で、重要な役割や成り立ちを持っていることは周知の上だろう。
一つの目標や思想の提示に対して、複数の大きな集団を形成して同じ指針に向かおうとすることで、社会生活を円滑にし、自分も社会の中にいるという安心感を得る目的があり、近年では無宗教・無神論という集団も出てきており、その存在意義が揺らぎかけている。
実際に、これとは別というのは何かといえば、心理学上は存在を認めていても科学的に根本から確認と証明ができないものがある。
所謂『以心伝心』という奴だ。
例で言うと、『期待』などが相当するのだが、口に出すなどの一切の表明をしていなくても、相手に『期待』が伝わり、良くも悪くも影響が及んでしまうというものがある。
実際に、学校などの教室で特に小学生時期に多いのだが、同じように最上級クラスの極上の授業をしたとして、全く同じ水準にも拘らず教師の生徒に対する期待値で、学習効果に大きな差が生じる。
勿論、期待しなければしないほど悪影響が出て、逆に期待すればするほど重圧にさえならなければ良い学習効果が得られる。
これは不思議なもので、他人の感情や思考が相手にまで波及するという分かりやすい例だ。
実を言うと、『呪い』や『魔術』も似たようなものだ。
相手に悪意や邪念、欲求を向けて、儀式を用いてより強く固執して念じることで心身にまで影響が出るほどに濃く強度を増すことで自分の意のままに相手を操るという原理で成り立っている。
『魔法』や『まじない』は神社などの御守りのようなものを用いて、またはカウンセリングやアドバイスをするなどして、相手の心身に良い影響を与えるというものに当たるだろう。
『まじない』は漢字で『呪い』と書くが、感慨深いと思う。
『心霊現象』も、亡くなった人や遺族などが無意識に誰か波長の合いやすい人間に、今際の際で僅かにでも強く思った思考が伝わって『見えたり、体に影響が起きたりする』現象だと考えられる。
姿が見えるのは、『ドッペルゲンガー現象』と同じだろう。
ヒトは生まれつき、自分の全身の正確な姿や体の状況を無意識に全て把握していると言われている。
それが、脳の損傷や深刻なダメージによって、視床下部及び視覚野の脳領域などに漏れ出て伝わり、自分の姿を外部に見てしまうという現象だと考えられている。
実際に、ステージ4の脳腫瘍や脳梗塞、硬膜下血腫やくも膜下出血、その他脳卒中やこれらの直前に遭遇することが多く、『見ると死ぬ』という噂は現実として、脳にダメージが行っている以上助かる見込みが低いか手遅れのために必然で起きているものだろう。
『心霊』は、死亡しているという以上は死因に関わらず脳がダメージを負っている状態で思考しているので、当然思念と共にビジョンが送られて然るものだろう。

この様に、私は有名な神主の子孫にあたりながらも、無神論・無宗教・無信心にも拘わらず、見えて感じてしまう人間に生まれたがために、解明しようと、解明ついでに依頼を受けて解決してしまおうということで活動している者だ。

自己紹介が遅れた。
私は、海藤学という、ただのしがない心理学者・脳科学者・教育者・超常現象研究家という肩書を持つ29歳の独身男だ。
実家は、両親とも教育者と会社員で、親戚も芸術家や研究家ばっかりという、他人が聞けば羨ましがるような家系で、その中で『落ちこぼれ』と言われて育ったが、何故か強力な『神通力』があるらしく、秘かに鍛えられて育てられた。
それによって、占いをすれば百発百中で当たり、大抵のテキトーな呪詛や御守で御祓いが完了したり、呪いが完成してしまったりする。
それが、私の無信心という思想と結びついて、心理学や脳について強い興味が湧いて学問に結び付いたのだ。

これは、そんな私の事件ファイルであり、日々の記録である。


2014年11月28日(金)

私は、この日が大安であるという安直な理由から、資金が溜まったのと同時に研究用の事務所を立ち上げた。
ここで依頼を受けたり、研究活動をしたりすることになる。
ただ、大きな憂いもある。
助手を、この日までに確保できなかったのだ。

「心理学に興味がある方、脳科学に興味がある方大歓迎!」
「学歴・資格は一切問いません。」
「学生・未経験大歓迎!」
「研究助手、至急募集!」

この見出しでチラシをばら撒き、貼り紙もして回ったが一向に音沙汰なく9月まで過ぎて、10月中から」面接も幾つか行ったが採用に至らなかった。
「マジで、どうしよう。」
落ち込みまくっていたところに、一通の電話が鳴った。
「はい、こちら海藤心理学研究センターの海藤です。」
「あの……そちらで未だ研究助手は募集していますか?」
「はい…どういった御用件でしょう?」
「実は、大学の研究課題が決まらず、卒論の足しになればと思うのと心理学を専攻していて大変興味があるので、アルバイトでも良いから応募したいと考えていまして……。」
「分かりました……履歴書と筆記用具と、後大学の時間割表を持参の上、明日以降にでも伺ってください。」
「あの…今日、今からでは駄目ですか?」
突然の申し出に少し困惑した。
は……今から?
あまりにも不躾過ぎやしないか。
こちらにも準備というものがあるし、元来なら面接日程は雇側の決定に従うのが本筋だろう。
そう思って、このやや非常識な若者の申し出を二つ返事で了承したのち、既に腹の中で端から落とす気でいることにした。
「あ~、はい構いませんよ?」
「ありがとうございます!」
「場所は分かりますかね?」
「えーと……ナイントゥエルブの前にある森場ビルの3階ですよね……まだテナント募集の貼り紙が窓に貼ってある。」
「はい……よくご存じですね?」
「今、目の前です。」
既に、この若造はビルの前に立っていたのだ。
結構怖くて、電話を握ったまま平静を装ってガタガタ震えたよ。
すると、ドアがコンコンって鳴った。
「すみません…到着したんですが、いらっしゃいますか?」
意を決し、電話を切りドアに歩み寄って開けることにした。
「はい、どうぞ中へ。」
「失礼します。」
ドアの前には、如何にも冴え無さそうな若者が立っていた。
外見のことではない。
外見は、今風のやや中性的な所謂カワイイ系のイケメンだ。
ただし、立ち姿や姿勢、ふとした挙動が明らかに独特で、相手に大きな違和感とデキなさを印象付け、雰囲気そのものが怪しく危うい。
「君……普通は、こちらの予定に合わせるものだよ?」
「はあ……いや、急募という旨の記載があったものだから、舞い上がって遂……。」
「いや…面接の準備だったり仕事の予定だったりと、普通はそういったものを考慮して、お伺いを立てるものだよ?……本当に大学生かい?」
「はい、4回生です。」
ふらりと私の後を着けて、机まで歩いて何も言わずに腰掛けようとする彼の躾の無さに、何故か苛立ちを覚えた。
私は、腰掛けるのを制するように、このまま説教をするつもりで話しかけた。
「席に着く前に早速質問だけれど……君、社会人経験やアルバイトの経験は?」
「大学は現役で入ったのですが、アルバイト経験は一切ないです。」
「何故か分かるかい?」
「応募をしたことは何度かありますが、何れも書類選考で落ちています。」
「……で、その対策が押し掛ける作戦かい?」
「そ、そういう訳じゃ……。」
「何れにしても、礼儀がなっていないよ。」
「申し訳ございません。」
「まあいい……面接を始めようか。」
「よろしくお願いします!」
「ところで、椅子に腰かけるのは挨拶をして、相手が『どうぞ』と言ってから『失礼します』と言って座るものだよ?」
「……すみません…疎いもので。」
「社会に出るにあたって大変苦労するだろうね……先ず一つ勉強になったね。」
私は、空気と互いの気持ちを切り替えるために、態と大きく手を叩いて大きな音を出した。
集中状態を瞬間的に一時解除する一番手っ取り早い方法だ。
相手の視線が変化するのを確認して、本題の面接を開始した。
「……改めて、お名前と大学、年齢と先行している学科をお願いします。」
「はい…桑原大学教育学部児童福祉学科児童発達心理学・教育心理学コース専攻の河方凰稀、21歳です。」
「この研究センターを何で知りましたか?」
「大学前の電柱に貼ってあった貼り紙を見て、興味を持ちました。」
「何故、応募しようと思ったのですか?」
「研究室の研究助手という職業に興味を抱いたのと、心理学を専攻していることもあって、卒論の研究テーマに関することが得られるのではないかと思い、応募しました。」
「そうですか……この場所はどうやって知りましたか?」
「マップアプリで調べたら、実家から近かったもので、直ぐに場所が分かりました。」
『実家から近い』?
『河方』という名字と、この近辺というので思い当たる節があった。
「はあ……実家が近くでしたか……この近くで『河方』と言えば、結構珍しい名字ですね。」
「はい、一件しかありません。」
「成程……え……このセンターの以前のテナントさんでしたよね?」
「えーと……確かにそうだった気がします。」
「え……元々がパン屋さん?」
「はい……母が元パティシエールで、父が確か酵母の研究をしていたので……。」
矢鱈と、彼が口籠るように話すので、不可解さを感じた。
思い出そうとして、視線が横と上を向くのが視認できたので、何をそんなに思い出せないのか疑問だった。
「……なんで、ご両親のことについて曖昧なのですか?」
「……現在……というか、中学から不仲で家出していて……高校と大学の学費こそ、両親が払ってくれているのですが、未だに顔を見ていません。」
「……アルバイトや、これから就職するに至って、お節介だとは思うけど両親とも色々話もして、将来のことを決めた方が良いと思う……一度実家に帰って、ご両親とやり直してからじゃないと、正直雇えないな。」
「いえ……実家に住んでいるのは私で、両親が出て行っているのです。」
「…………は?」
「親子喧嘩は多少ありましたが、極一般家庭と同程度だったと思います……ただ、私が小学6年生に進級して7月頃から急に余所余所しくなって、その内、育児や家事を放棄するようになって……最終的には、母の通帳と2回分の給食費と食費と光熱費だろう20万円ほどを置いて、家から忽然といなくなりました。」
「成程、辛かったろうが……君自身、何か学校とかでトラブルを起こしていなかったかい?」
「僕は、当時は学校で大人しすぎると言われていて、親にも担任が相談するほどでした……困ったことに、担任はプロレスごっこを毎日やってトラブルを起こしまくるような子どもが好きで、それが子どもの常識だという歪んだ考えを持っていた所為で、大人しい生徒が大分苦しめられていました。」
「そうか……ということは、ご両親は結構追い詰められていた?」
「……今思えば、そうかもしれません。」
親が、学校で追い詰められて保護責任を遺棄。
これは、現代社会において、程度の差で有りがちなことになっている。
言い過ぎと考えすぎ、若しくは言わなさすぎと観察不十分、管理不足、これらの所為で追い詰められる家庭は多くある。
多くは、教員側の怠慢や個人的な思想や独りよがりが原因で、元来フラットに物事を考えて、子ども優位に考えつつ、子どもの将来を見越して物事を見つめて指導していかなくてはならないのだが、多様化する社会でこの重要な仕事が困難且つ不可能、または歪められて捉えられつつある。
個人の個人に対する見解の相違なんて言うのは、ザラにある事だろう。
しかし、それが今日の他謳歌する社会において、時に差別的であったり、時に利己的であったりと、子どものいる家庭と子ども自身を苦しめている現状が、残念ながらある。
「君自身……その……失礼だけど、病院に罹ったことがあるかい?」
「……それは、どういう意味でしょうか?」
「君自身が、学校からの評価で病院に罹ったことが過去にあるのかい?」
「一応、中学の時にカウンセリングを受けました……結果、小学校での担任が不適切な指導と対応をしていたことが認められて、僕自身が躁鬱状態になっていたことも分かって、更にギフテッドの可能性を示唆されて、検査の結果、間違いなく相貌認識力と共感能力と言語能力に長けたギフテッドであることが判明して、それ以降は他人と接する度に常時失敗ばかりしている感覚がして、正直辛いです。」
「…………。」
予想より重いものを背負っていることが分かり、唖然としてしまった。
ギフテッドというのは、サバン症候群を含める場合もあるが、特定の若しくは全体的な能力が突出していて、IQが140前後以上ある、人口の僅か数パーセントほどと言われている人間である。
このギフテッドの場合は、優れていて何も困難が無いように見えるが、実際には特に学童期~思春期にかけての学校教育を受けること自体が障害となる。
本来は、その能力に応じた特別な教育プログラムを受けなくてはならない場合が多く、周囲との能力の差から、会話が成り立たなかったり能力や精神年齢の高さから軋轢が生じたりと、人間関係でもトラブルが起きやすい。
学校教育の方が、本人たちよりも圧倒的に遅れているため、殆ど通学意義が無いに等しい場合も多くあり、通常通り通い続けることで非行に走ってしまう懸念もあるのだ。
多くは賢いため、若しくは人間関係の困難さから、自閉症スペクトラムと誤診されて、そのままになってしまう場合が多いため、何事もなく、寧ろ環境の劣悪さを同情されてしまう程に真面目で大人しく生きているケースが圧倒的に多い。
因みに、ギフテッドは医者の間でも認知度はかなり低く、気付いたり疑ったりする医師は極稀である。
「わかりました……ところで、あなたの応募理由の本音は何でしょうか?」
「え……?」
「何処でも、応募動機は100%本当のことは書く人もいないし、何なら嘘を話すことが殆どだ……当然雇う側も、そんなことは百も承知だ。」
「え……。」
「私は敢えて訊きます……ここに応募した本音は?」
「……僕自身を変えて、両親を取り戻すきっかけになればいいと思っています。」
「……一つ言っておきますが、私はそんなことできません……仕事ですからね。」
「はい……。」

「……ただ、あなたを見ていると、親代わりに鍛えなくてはならないこと、修復しなくてはならないことが大いにあり過ぎるので、それを解決するきっかけを与えられるのも事実です。」
「はい……。」
「ですので、ここであなたを助手に迎えつつ、あなたを半人前にまでは見てあげようと思います。」
「……それって……?」
「……一応、採用としますが、これは親代わりで親心として、結構厳しめに見ます……よろしいですね?」
「っ……ありがとうございます!」
「じゃあ一応、履歴書の方は預からしてもらって……後、今日から仕事を頼もうと思うから、一通りマニュアルの方を読んでおいて。」
「分かりました。」
「一通り目を通したら、掃除の手伝いを頼みますよ。」
私は、マニュアルに凄いスピードで集中した彼…河方凰稀という一人の若者に、初日の仕事を告げた。
色々と問題があるが、それ以上に彼自身の生まれ持っているであろう、数ある素晴らしい力を発揮してくれることを強く期待した。
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