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詩
キメラ
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心と体は一致しない
心で何度も、本心を念じようとも、
肉体は、正直に反応を示す。
これが裏腹ならば、良いのだろう。
私は、裏腹なんかではないのだ。
私は何も一致せず、ただ寄せ集めた
心と体の存在の、幾つも顔を持っている
集合体に過ぎない、キメラのようだ。
心がいくら、本心から憧れを持とうと
友を求めても、安らぎを得ようとも、
結局、体が物を相手に告げてしまう。
まるで自分が、自分じゃないようだ。
身勝手な体と、厳格な心は
互いに違う方向を向いている。
そっぽ向くように、白々しくも、
身体は心を、心は体を無視し続けて、
自己主張のみしかしてくれない。
協調など、一つの体のはずなのに
一体にはならないし、反発しかない。
そんな現実に辟易しながら、
私は、精一杯に生きていくのだ。
キメラだって、命じゃないか
生きる権利と、自由はあるのだ。
私は幾つも顔があって、毎日違う
それこそが私なのだと、心に決めて
私は強く生きていく 悲しんだりしない
明日のみんなに期待して、
今日も今日とて、地上を跋扈する。
心で何度も、本心を念じようとも、
肉体は、正直に反応を示す。
これが裏腹ならば、良いのだろう。
私は、裏腹なんかではないのだ。
私は何も一致せず、ただ寄せ集めた
心と体の存在の、幾つも顔を持っている
集合体に過ぎない、キメラのようだ。
心がいくら、本心から憧れを持とうと
友を求めても、安らぎを得ようとも、
結局、体が物を相手に告げてしまう。
まるで自分が、自分じゃないようだ。
身勝手な体と、厳格な心は
互いに違う方向を向いている。
そっぽ向くように、白々しくも、
身体は心を、心は体を無視し続けて、
自己主張のみしかしてくれない。
協調など、一つの体のはずなのに
一体にはならないし、反発しかない。
そんな現実に辟易しながら、
私は、精一杯に生きていくのだ。
キメラだって、命じゃないか
生きる権利と、自由はあるのだ。
私は幾つも顔があって、毎日違う
それこそが私なのだと、心に決めて
私は強く生きていく 悲しんだりしない
明日のみんなに期待して、
今日も今日とて、地上を跋扈する。
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