詩集『刺繡』

新帯 繭

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飲む食べ物

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フルーツポンチは飲む時代
ゼリーも缶で飲む時代
杏仁豆腐もプリンも
カレーライスも飲む時代
嘗て食べていたものが
飲むものへと変貌する

胃に入れば同じ
そう思っているのに
食べる方よりも飲む方を選ぶ
味なのだろうか
否味は変わらない
ならば食感だろうか
歯応えが舌触りに
食感が喉腰に
顎など最早使っていない

現代人は貧弱だ
特に若者は筋力が薄い
子ども時代に公園で遊べない
そういう時代に育った子たち
外で友達と安心して遊べない
そういう時世に生まれてきた
それから顎も薄くなり
噛むのがしんどくなってきた

『食べる』から『飲む』への変化は
とても面白い食文化だ
それによって同じものでも
味わいが大きく変わる
良し悪しではなく非常に興味深い
『飲む』も『食べる』も
元は同じ経口摂取の行為だ
そこに舌があり歯茎があり
喉を通って糧となる
ならいっそ楽しんだ方が
食に有難味が増す気がする
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