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詩
世界
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見えているもの
感じているもの
聴こえるもの
味わうもの
匂うもの
どれも世界を作っている
これら自体は構成物に過ぎない
果たして
みんなと共有できているのだろうか
否
できるわけがないのだ
例え目の前の色でさえ
『赤』と言おうが
同じ『赤』ではない
ワインレッド
朱色
コーラルレッド
スパニッシュレッド
スカーレット
真紅……etc.
どれが見えているのかさえ
本人も知らない
訊いてみても
相手に成り代われても
分かる由もない
世界を知ることは贅沢だ
知識を貪ること
学び続けるということは
己を極めるという
この上ない娯楽なのだ
絵を描いて
言葉を紡いで
万物に触れて
香りに溺れて
毒まで味を知る
きっとそれは
世界に近づくこと
そして称賛してもらうための
良識的な承認欲求を満たす術
何も恐れることのない
安心と安らぎを求める
最強の保身の在り方
世界は目の前にあるものではない
当たり前など何一つないのだ
それは学び続けて
自分の感覚を押し付ける権利を得た者の
勝利特権に他ならないのだ
自分の世界を満たそう
そして染め上げよう
それこそが世界というものだ
平和を飽くなき迄に求めるなら
その平和な世界を探求し
否定しようもないほどに思い描き
そして発信しよう
それが今ある『世界』なのだ
感じているもの
聴こえるもの
味わうもの
匂うもの
どれも世界を作っている
これら自体は構成物に過ぎない
果たして
みんなと共有できているのだろうか
否
できるわけがないのだ
例え目の前の色でさえ
『赤』と言おうが
同じ『赤』ではない
ワインレッド
朱色
コーラルレッド
スパニッシュレッド
スカーレット
真紅……etc.
どれが見えているのかさえ
本人も知らない
訊いてみても
相手に成り代われても
分かる由もない
世界を知ることは贅沢だ
知識を貪ること
学び続けるということは
己を極めるという
この上ない娯楽なのだ
絵を描いて
言葉を紡いで
万物に触れて
香りに溺れて
毒まで味を知る
きっとそれは
世界に近づくこと
そして称賛してもらうための
良識的な承認欲求を満たす術
何も恐れることのない
安心と安らぎを求める
最強の保身の在り方
世界は目の前にあるものではない
当たり前など何一つないのだ
それは学び続けて
自分の感覚を押し付ける権利を得た者の
勝利特権に他ならないのだ
自分の世界を満たそう
そして染め上げよう
それこそが世界というものだ
平和を飽くなき迄に求めるなら
その平和な世界を探求し
否定しようもないほどに思い描き
そして発信しよう
それが今ある『世界』なのだ
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