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16話
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「おい雀。氷聖に何か変なことされてないか?」
突然やってきた凪は言ってくることも突然過ぎて、隼は怪訝な顔をする。
「は?」
変なこと、とは。
先ほどの質問のようなことだろうか。もしくは酒を飲もうとしていたことだろうか。だとしたら否定できないなと隼は氷聖をちらりと見る。氷聖はやはりただニコニコしていた。
「あー……」
「されたのか?」
すると凪が隼の肩をつかみ真顔で聞いてきた。そんなに氷聖の言動は普段から信用されていないのだろうかと、凪からしてもある意味信用していないが全く違う観点で隼は思いつつ否定した。
「でもお酒はお店の方がちゃんと止めてましたよ」
「は?」
今度は凪が怪訝そうに隼を見てきた。
「え? 飲酒のこととかじゃないんですか?」
「違う」
ポカンとする隼に凪がホッとしつつも微妙な顔で否定していると氷聖が楽しげに笑ってきた。
「お前は笑ってる場合じゃねえ。何勝手に雀をこんなところへ連れ出してんだよ」
「えー? でもこの間もここ、来たじゃない」
「お前と二人とかろくでもないからな」
「信用ないなあ。俺、まだ変なことしてないよ?」
「まだとは何だ」
二人のやりとりを聞いていてもよくわからず、隼は高めのスツールから降りた。氷聖がニコニコ聞いてくる。
「どうしたの?」
「俺、もうコーヒー飲みましたし。よかったら雪城先輩どうぞ」
二人がけの丸いテーブルを凪に譲りつつ、自分はもう帰るのでと言おうとしたら氷聖も立ち上がり、隼の手をひいてきた。
「まあまあ隼くん。お客はまだ俺らだけだしね、何も席は二人用だけじゃないし座りたい放題だよ」
隼的に店の人間ではないのに厚かましいと思うようなことを言いながら、氷聖は店の奥へ隼を引っ張って行く。
「おい待て氷聖」
凪をニコニコ顔でスルーしたまま、氷聖は奥にある高いスツールとは打って変わってとても低い、クッションのような感覚のソファーへ隼を引き摺りこんだ。
「最初からここに座ればよかったねえ。ここだったら存分にいいことできたかもだね」
「は? いいことって何で……」
何ですかと言いかけた隼を引き寄せるようにして、氷聖は頬にキスしてきた。隼が微妙な顔して氷聖を見ていると「お前、俺の前で何やってんだよ」と凪が二人の間を割って入ってくる。
「えー、別にいいじゃない。何ならお前にもしてやろうか?」
「いらねえ! ったく、油断も隙もねえな」
呆れたようにため息をつきながら凪は次に隼を見る。隼は一瞬されたことが脳に浸透してこなかったが、浸透した今、激しくドン引きしたように二人を見ていた。
「待て。何で俺にまで氷聖にくれてやってる冷めた目を寄こしてくるんだ」
「二人とも同じようなものかと」
「違うぞ。いや、違うというか、何だ、とりあえずその目で俺を見るのは止めろ」
凪からすれば、実際頬にキスをしたのは氷聖だと言うのに明らかに理不尽だ。
普通に考えれば男が男にキスをするというのは自分も引くと思う。とはいえ目の前の相手に対してだと、それ以上のことであろうができる自信のある凪としては否定するにもしきれない。
「……ほんとアンタら何なんです……」
隼はまだ引いたように二人を見ながらため息ついてきた。キスしたのは氷聖だというのに、どうにも理不尽だとまた凪は思った。
「お前な……」
言いかけたものの「いや、まあいい」と言いながら、割って入ったため真ん中に座っている凪は、隼を今度は自分が引き寄せた。氷聖がキスをした部分が忌々しくてならない。なのでとりあえず察知し逃げられる前に、氷聖がキスをした場所に今度は自分が唇を落とす。
「……うわ」
隼は赤くなることも唖然とすることも当然ないどころか、引いたように見るより何より今度は手の甲で頬を拭ってきた。
「ちょ、待て。お前、氷聖の時より反応酷くないか?」
「当たり前です。何考えてんですか」
「消毒だ」
「えー? そんなの言いながらあれだよね? 俺と間接キスがしたかったとかじゃないの?」
氷聖が楽しそうに言ったのを聞いて、隼は今までの中で一番引いたように凪を見る。
「待て! わけわからないこと言って俺を微妙なヤツにするな。消毒だと言ってるだろうが……! ったく。だいたい雀。お前のその反応は何だ。俺にこんなことしてもらえてむしろ喜ぶとこだろうが今のは」
「死んでください」
「どういうことだ!」
「あれだよね、隼くんの照れ隠しみたいなものだよね」
「ああ、そういうことか。素直じゃないな、雀」
「……何故そうなるんです。男が男にキスされて喜ぶはずないでしょう? バカなんですか?」
「あはは、やっぱり隼くんの中身はほろ苦だねえ」
微妙な顔する凪に対し氷聖は相変わらず楽しそうに笑う。ふと凪は思い出したように口を開いた。
「にしてもお前、ほんと何で勝手に連れだすんだよ」
「別に隼くんは所有物じゃないから俺が連れ出すのに誰の許可も要らないでしょ」
「いや、雀は俺のものだから」
「ええー、それはナギが勝手に言ってるだけで隼くんはそう思ってないよ、ねえ、隼くん」
「……意味わからないですし、本当にもう帰りたいんで、帰っていいですか」
この二人は人を玩具か何かだと思っているのだろうかと隼は微妙な顔になる。
所有って何だ。やはり玩具だろうか。冗談じゃない。
「じゃあ送っていくよ」
「いや、俺が送ろう」
隼が立ち上がると、二人もそう言いながら立ち上がってきた。
「結構です。ここからの帰り道なら、何とかなります」
「煩い。お前は人に甘えるということをもう少し覚えろ」
凪が有無を言わせずといった感じで言い切ると、先ほど氷聖が「粕谷さん」と呼んでいたマスターらしき人を呼んで話しかけている。
「また俺には酒は今後も出すなとか言ってるんだろうなあ」
そう言いながらも、氷聖は楽しそうに凪を見ている。
「少し意外でした。雪城先輩も同じように飲んだりしそうなのに」
「あはは、ないない」
「何かその、規則とかに囚われないような人だと思ってました」
数々の所業により、とはつけないでおいた。
「ああ、そういう感じするよね。でもああ見えてアイツね、すっごい真面目だよ」
「……意外です」
「ふふ。見た目だけじゃ、色々わからないよね。でもナギは目立っているのさあ、外見だけじゃないんだよね、案外皆、ナギのいいトコちゃんと見てるよ」
氷聖はニッコリ隼を見てきた。
「目立つのが悪いわけでもないよ、隼くん。もちろん変に視線浴びるだけってのは誰だって落ち着かないかもだけど。ちゃんと見てくれる人は見てくれるんじゃないかな」
そう言うと隼の答えも待たず、また手を引いてきた。
「ナギー、もうタクシー呼ぼうか」
「そうだな」
「……そうだな、じゃありません。歩けない距離じゃないでしょうに、無駄遣いは止めてください」
「あはは、隼くん料理だけじゃなくてほんっと色々庶民派だねえ」
「いいからお前はもっと甘えること覚えろ。そして氷聖は手を離せ」
「えー」
「……っていうか庶民派でいいですし、甘える云々とも違います!」
寮へ帰る途中、隼は氷聖に言われたことが少し脳内をぐるぐるしていた。ようやく寮へ帰ると、何故か雅也がとてつもなく怒ったような顔で出迎えてきた。怒っているようにしか見えないが、だが隼が最近覚えた雅也像からすると、拗ねていると言った方が近いかもしれない。
「どうかしたのか?」
怪訝な顔でそんな雅也の頭に手を伸ばし、少し撫でると次第に機嫌が直ったのか、黙ったままだが相変わらず見えない尻尾がパタパタと振られているのを隼は感じた。
突然やってきた凪は言ってくることも突然過ぎて、隼は怪訝な顔をする。
「は?」
変なこと、とは。
先ほどの質問のようなことだろうか。もしくは酒を飲もうとしていたことだろうか。だとしたら否定できないなと隼は氷聖をちらりと見る。氷聖はやはりただニコニコしていた。
「あー……」
「されたのか?」
すると凪が隼の肩をつかみ真顔で聞いてきた。そんなに氷聖の言動は普段から信用されていないのだろうかと、凪からしてもある意味信用していないが全く違う観点で隼は思いつつ否定した。
「でもお酒はお店の方がちゃんと止めてましたよ」
「は?」
今度は凪が怪訝そうに隼を見てきた。
「え? 飲酒のこととかじゃないんですか?」
「違う」
ポカンとする隼に凪がホッとしつつも微妙な顔で否定していると氷聖が楽しげに笑ってきた。
「お前は笑ってる場合じゃねえ。何勝手に雀をこんなところへ連れ出してんだよ」
「えー? でもこの間もここ、来たじゃない」
「お前と二人とかろくでもないからな」
「信用ないなあ。俺、まだ変なことしてないよ?」
「まだとは何だ」
二人のやりとりを聞いていてもよくわからず、隼は高めのスツールから降りた。氷聖がニコニコ聞いてくる。
「どうしたの?」
「俺、もうコーヒー飲みましたし。よかったら雪城先輩どうぞ」
二人がけの丸いテーブルを凪に譲りつつ、自分はもう帰るのでと言おうとしたら氷聖も立ち上がり、隼の手をひいてきた。
「まあまあ隼くん。お客はまだ俺らだけだしね、何も席は二人用だけじゃないし座りたい放題だよ」
隼的に店の人間ではないのに厚かましいと思うようなことを言いながら、氷聖は店の奥へ隼を引っ張って行く。
「おい待て氷聖」
凪をニコニコ顔でスルーしたまま、氷聖は奥にある高いスツールとは打って変わってとても低い、クッションのような感覚のソファーへ隼を引き摺りこんだ。
「最初からここに座ればよかったねえ。ここだったら存分にいいことできたかもだね」
「は? いいことって何で……」
何ですかと言いかけた隼を引き寄せるようにして、氷聖は頬にキスしてきた。隼が微妙な顔して氷聖を見ていると「お前、俺の前で何やってんだよ」と凪が二人の間を割って入ってくる。
「えー、別にいいじゃない。何ならお前にもしてやろうか?」
「いらねえ! ったく、油断も隙もねえな」
呆れたようにため息をつきながら凪は次に隼を見る。隼は一瞬されたことが脳に浸透してこなかったが、浸透した今、激しくドン引きしたように二人を見ていた。
「待て。何で俺にまで氷聖にくれてやってる冷めた目を寄こしてくるんだ」
「二人とも同じようなものかと」
「違うぞ。いや、違うというか、何だ、とりあえずその目で俺を見るのは止めろ」
凪からすれば、実際頬にキスをしたのは氷聖だと言うのに明らかに理不尽だ。
普通に考えれば男が男にキスをするというのは自分も引くと思う。とはいえ目の前の相手に対してだと、それ以上のことであろうができる自信のある凪としては否定するにもしきれない。
「……ほんとアンタら何なんです……」
隼はまだ引いたように二人を見ながらため息ついてきた。キスしたのは氷聖だというのに、どうにも理不尽だとまた凪は思った。
「お前な……」
言いかけたものの「いや、まあいい」と言いながら、割って入ったため真ん中に座っている凪は、隼を今度は自分が引き寄せた。氷聖がキスをした部分が忌々しくてならない。なのでとりあえず察知し逃げられる前に、氷聖がキスをした場所に今度は自分が唇を落とす。
「……うわ」
隼は赤くなることも唖然とすることも当然ないどころか、引いたように見るより何より今度は手の甲で頬を拭ってきた。
「ちょ、待て。お前、氷聖の時より反応酷くないか?」
「当たり前です。何考えてんですか」
「消毒だ」
「えー? そんなの言いながらあれだよね? 俺と間接キスがしたかったとかじゃないの?」
氷聖が楽しそうに言ったのを聞いて、隼は今までの中で一番引いたように凪を見る。
「待て! わけわからないこと言って俺を微妙なヤツにするな。消毒だと言ってるだろうが……! ったく。だいたい雀。お前のその反応は何だ。俺にこんなことしてもらえてむしろ喜ぶとこだろうが今のは」
「死んでください」
「どういうことだ!」
「あれだよね、隼くんの照れ隠しみたいなものだよね」
「ああ、そういうことか。素直じゃないな、雀」
「……何故そうなるんです。男が男にキスされて喜ぶはずないでしょう? バカなんですか?」
「あはは、やっぱり隼くんの中身はほろ苦だねえ」
微妙な顔する凪に対し氷聖は相変わらず楽しそうに笑う。ふと凪は思い出したように口を開いた。
「にしてもお前、ほんと何で勝手に連れだすんだよ」
「別に隼くんは所有物じゃないから俺が連れ出すのに誰の許可も要らないでしょ」
「いや、雀は俺のものだから」
「ええー、それはナギが勝手に言ってるだけで隼くんはそう思ってないよ、ねえ、隼くん」
「……意味わからないですし、本当にもう帰りたいんで、帰っていいですか」
この二人は人を玩具か何かだと思っているのだろうかと隼は微妙な顔になる。
所有って何だ。やはり玩具だろうか。冗談じゃない。
「じゃあ送っていくよ」
「いや、俺が送ろう」
隼が立ち上がると、二人もそう言いながら立ち上がってきた。
「結構です。ここからの帰り道なら、何とかなります」
「煩い。お前は人に甘えるということをもう少し覚えろ」
凪が有無を言わせずといった感じで言い切ると、先ほど氷聖が「粕谷さん」と呼んでいたマスターらしき人を呼んで話しかけている。
「また俺には酒は今後も出すなとか言ってるんだろうなあ」
そう言いながらも、氷聖は楽しそうに凪を見ている。
「少し意外でした。雪城先輩も同じように飲んだりしそうなのに」
「あはは、ないない」
「何かその、規則とかに囚われないような人だと思ってました」
数々の所業により、とはつけないでおいた。
「ああ、そういう感じするよね。でもああ見えてアイツね、すっごい真面目だよ」
「……意外です」
「ふふ。見た目だけじゃ、色々わからないよね。でもナギは目立っているのさあ、外見だけじゃないんだよね、案外皆、ナギのいいトコちゃんと見てるよ」
氷聖はニッコリ隼を見てきた。
「目立つのが悪いわけでもないよ、隼くん。もちろん変に視線浴びるだけってのは誰だって落ち着かないかもだけど。ちゃんと見てくれる人は見てくれるんじゃないかな」
そう言うと隼の答えも待たず、また手を引いてきた。
「ナギー、もうタクシー呼ぼうか」
「そうだな」
「……そうだな、じゃありません。歩けない距離じゃないでしょうに、無駄遣いは止めてください」
「あはは、隼くん料理だけじゃなくてほんっと色々庶民派だねえ」
「いいからお前はもっと甘えること覚えろ。そして氷聖は手を離せ」
「えー」
「……っていうか庶民派でいいですし、甘える云々とも違います!」
寮へ帰る途中、隼は氷聖に言われたことが少し脳内をぐるぐるしていた。ようやく寮へ帰ると、何故か雅也がとてつもなく怒ったような顔で出迎えてきた。怒っているようにしか見えないが、だが隼が最近覚えた雅也像からすると、拗ねていると言った方が近いかもしれない。
「どうかしたのか?」
怪訝な顔でそんな雅也の頭に手を伸ばし、少し撫でると次第に機嫌が直ったのか、黙ったままだが相変わらず見えない尻尾がパタパタと振られているのを隼は感じた。
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