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第一章 銀髪の侯爵令嬢
28話
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あれから数日かけて試し、リフィルナの姿は夜だからでもなく月夜という訳でもなく、おそらく満月の時だけ元に戻ると判明した。男に変えてもらった時は同じくそれに合わせて変化していた服はしかし、女に戻ってもそのまま変わらないようだ。
「とにかく満月の時は気をつけないとな」
「うん。でもたまに本当の私に戻れるのも悪くないかも。満月の前後は夜に警戒してたらいいし。家に籠るとか」
笑みを浮かべて答えた後にふと、夕暮れの空を気にしていた「アル」が浮かんだ。もしかして「アル」も何か精霊に力を借りていたのではと突拍子でもないことを思い、すぐに打ち消す。普段は忘れていられるのだが、どうしても時折こうして浮かんでしまう。そしてそのたびに心臓がヒヤリとして、まだ自分は恐れているのだとも自覚した。
「あと言葉。今の姿だとお前の正体知らないなら男の言葉にも聞こえるかもしれないけど、俺の耳にはやっぱりリフィルナの話し方だぞ」
「そうだったね。でもわた、僕、コルド兄様以外にはどうしても敬語になると思うし、敬語なら多分そんなに違いはないんじゃないかな」
「そうかもだけど、ちゃんと気にしないとだぞ」
「うん。……言葉といえば、僕の声、あまり元の声と変わってなくない?」
「まぁ、な」
「何で? 男の子って低いんじゃないの」
「お前くらいだとまだ変声期を迎えてないことも多いよ」
「そうなんだ」
「……まぁコットン兄さんみたいな姿の時はちょっと低くて俺は引いたけどな……」
「何か言った?」
「何も?」
その後キャベル王国を出た二人はリフィルナの希望通りあちこちを訪ねた。家を出ることは一応親にも告げてもらった。心配はしてもらえないかもしれないが、それでも今まで育ててもらったので何も言わないままというのはリフィルナが落ち着かなかった。
「育ててくれたのはお前を大切に思ってくれている使用人たちだろ」
「あとコルド兄様にもね。そして使用人のみなを雇っているのはお父様だから。確かにほぼ屋敷から出られなかったし相手をしてもらえなかったけど、それでもわた、僕はお腹を空かせることなく教育も与えられて過ごしてきた。やっぱり育ててもらったと僕は思ってる」
「最低限の義務と、最低限の一般教育だけどな。令嬢としてのマナーにはやたら煩かったくせにな。むしろ幻獣や精霊のこととか国の時事を学ばせるべきだったと今でも俺は思ってるよ。あと途中からはお前が幻獣を眷属としたからだ。あのままディルがお前の眷属になっていなかったら、多分お前は早々に遠い親戚に預けられていたんじゃないかと俺は思ってる」
まあ捨てるよりはまだ、まともなんだろうなとコルドはぎりぎり譲歩したかのように微妙そうな顔で呟いてきた。
国を出るまでにコルドはイルナにも話をしてくれたらしい。昔からずっと嫌われているとばかり思っていたリフィルナだが、イルナはリフィルナが無事でいると聞いて泣き出したようだ。無事を喜び、そして改めて謝罪していたとコルドは語った。それを聞いて、心を痛めているイルナに申し訳なく思うと同時にリフィルナは不謹慎かもしれないが嬉しくて、ほんの少し泣いた。
「わた、僕はそこまでイルナ姉様に嫌われてはなかったのかな」
「あいつのは嫉妬だろ、ほぼ」
「嫉妬? 何に?」
「お前にだよ、リィー」
「私? じゃなくて僕? 何で」
「あいつは着飾るのが好きだしな。お前の外見とかにじゃないか?」
「外見? イルナ姉様、とても綺麗なのにわざわざ変な色の髪や目をした僕に?」
「はは。ほんっとお前、自分のよさ認めないのな。両親やお前の姉たちのせいなのか? 俺の言うことも聞いて欲しいものだよ」
「聞いてるよ」
「俺がどれだけリィーが可愛いって言っても流してるだろ」
「コルド兄様がわ、僕を大事にしてくれるのは伝わってる」
「……お前、思った以上に頑固だろ」
「それはコルド兄様だよ!」
世間ではフィールズ家の末娘リフィルナは幻獣を眷属にしている関係で少し体調を崩し、遠い田舎にある身内の元へしばらく預けられたということになっているらしい。
「僕は家を出たって言ってもらってもよかったのに」
「リィー、将来あの家に帰る帰らないは別としてな、お前は女の子なんだ。家を出た令嬢なんて人聞きが悪いだろ。変な噂は立てられないに越したことないからな。今は精霊の力を借りて男の子になってるけども、ずっとそのつもりじゃないだろ?」
「え?」
「え?」
「……」
「……そのつもりじゃないだろ?」
「そ、れはまたその後人生の分かれ道に来た時にでも……」
別にこのままでいいと思っている、などと答えようものならまた反対されかねない。リフィルナは何とか適当に流した。だがまだまだ人生経験の浅いリフィルナにコルドは流されてはくれない。
「今が分かれ道だけどな! リィー。お前が成人し、その後誰かと結婚するなり学者や何やらといった生涯の仕事を見つけるなりして安定した幸せを見つけるまでは、とりあえず一旦国を離れて生きるのもいいかと俺も思ってる。あの国や両親に利用されるだけの人生なんて絶対味わわせたくないからな。だがな、ふらふらと危険で安定しない生活をそんな男の姿のままずっと送らせるつもりは断じてないから、肝に銘じておくように」
「……はい」
コルドは両親とは違う。自分の利益のためリフィルナを利用しようとして言っているのではない。リフィルナを思って言っている。
それはわかっているが、生まれて初めて自由への道を見つけたばかりのリフィルナとしては少々小うるさい。
「コルド兄様、昔から怒る時は怒ってたけど、小うるさいんだって改めてわた、僕は自覚した」
「小うるさい? 違うな、相当うるさい、の間違いだ。お前が危険な道に入り込まないよう、俺は監視する義務があるからね。知ってると思うけどお前はまだ十三歳なんだからな」
「……う。あとね、あと、兄だからって僕を可愛い女の子として可愛がりたがりすぎ」
「待て。リィー、今のは絶対絶対人のいるところで言うなよ……語弊あり過ぎだろ……色々誤解しか生まないから、ほんっとうに人のいるところで言わないように。というかどこであれ口にしないように!」
「何故?」
何かそんなに変なことを言ったのだろうかとリフィルナが首を傾げると「何故って……いや、とにかくそういうことを淑女は言わないし、あと少年も言ってはいけない」などと困った顔をしながら返してきた。
「とにかく満月の時は気をつけないとな」
「うん。でもたまに本当の私に戻れるのも悪くないかも。満月の前後は夜に警戒してたらいいし。家に籠るとか」
笑みを浮かべて答えた後にふと、夕暮れの空を気にしていた「アル」が浮かんだ。もしかして「アル」も何か精霊に力を借りていたのではと突拍子でもないことを思い、すぐに打ち消す。普段は忘れていられるのだが、どうしても時折こうして浮かんでしまう。そしてそのたびに心臓がヒヤリとして、まだ自分は恐れているのだとも自覚した。
「あと言葉。今の姿だとお前の正体知らないなら男の言葉にも聞こえるかもしれないけど、俺の耳にはやっぱりリフィルナの話し方だぞ」
「そうだったね。でもわた、僕、コルド兄様以外にはどうしても敬語になると思うし、敬語なら多分そんなに違いはないんじゃないかな」
「そうかもだけど、ちゃんと気にしないとだぞ」
「うん。……言葉といえば、僕の声、あまり元の声と変わってなくない?」
「まぁ、な」
「何で? 男の子って低いんじゃないの」
「お前くらいだとまだ変声期を迎えてないことも多いよ」
「そうなんだ」
「……まぁコットン兄さんみたいな姿の時はちょっと低くて俺は引いたけどな……」
「何か言った?」
「何も?」
その後キャベル王国を出た二人はリフィルナの希望通りあちこちを訪ねた。家を出ることは一応親にも告げてもらった。心配はしてもらえないかもしれないが、それでも今まで育ててもらったので何も言わないままというのはリフィルナが落ち着かなかった。
「育ててくれたのはお前を大切に思ってくれている使用人たちだろ」
「あとコルド兄様にもね。そして使用人のみなを雇っているのはお父様だから。確かにほぼ屋敷から出られなかったし相手をしてもらえなかったけど、それでもわた、僕はお腹を空かせることなく教育も与えられて過ごしてきた。やっぱり育ててもらったと僕は思ってる」
「最低限の義務と、最低限の一般教育だけどな。令嬢としてのマナーにはやたら煩かったくせにな。むしろ幻獣や精霊のこととか国の時事を学ばせるべきだったと今でも俺は思ってるよ。あと途中からはお前が幻獣を眷属としたからだ。あのままディルがお前の眷属になっていなかったら、多分お前は早々に遠い親戚に預けられていたんじゃないかと俺は思ってる」
まあ捨てるよりはまだ、まともなんだろうなとコルドはぎりぎり譲歩したかのように微妙そうな顔で呟いてきた。
国を出るまでにコルドはイルナにも話をしてくれたらしい。昔からずっと嫌われているとばかり思っていたリフィルナだが、イルナはリフィルナが無事でいると聞いて泣き出したようだ。無事を喜び、そして改めて謝罪していたとコルドは語った。それを聞いて、心を痛めているイルナに申し訳なく思うと同時にリフィルナは不謹慎かもしれないが嬉しくて、ほんの少し泣いた。
「わた、僕はそこまでイルナ姉様に嫌われてはなかったのかな」
「あいつのは嫉妬だろ、ほぼ」
「嫉妬? 何に?」
「お前にだよ、リィー」
「私? じゃなくて僕? 何で」
「あいつは着飾るのが好きだしな。お前の外見とかにじゃないか?」
「外見? イルナ姉様、とても綺麗なのにわざわざ変な色の髪や目をした僕に?」
「はは。ほんっとお前、自分のよさ認めないのな。両親やお前の姉たちのせいなのか? 俺の言うことも聞いて欲しいものだよ」
「聞いてるよ」
「俺がどれだけリィーが可愛いって言っても流してるだろ」
「コルド兄様がわ、僕を大事にしてくれるのは伝わってる」
「……お前、思った以上に頑固だろ」
「それはコルド兄様だよ!」
世間ではフィールズ家の末娘リフィルナは幻獣を眷属にしている関係で少し体調を崩し、遠い田舎にある身内の元へしばらく預けられたということになっているらしい。
「僕は家を出たって言ってもらってもよかったのに」
「リィー、将来あの家に帰る帰らないは別としてな、お前は女の子なんだ。家を出た令嬢なんて人聞きが悪いだろ。変な噂は立てられないに越したことないからな。今は精霊の力を借りて男の子になってるけども、ずっとそのつもりじゃないだろ?」
「え?」
「え?」
「……」
「……そのつもりじゃないだろ?」
「そ、れはまたその後人生の分かれ道に来た時にでも……」
別にこのままでいいと思っている、などと答えようものならまた反対されかねない。リフィルナは何とか適当に流した。だがまだまだ人生経験の浅いリフィルナにコルドは流されてはくれない。
「今が分かれ道だけどな! リィー。お前が成人し、その後誰かと結婚するなり学者や何やらといった生涯の仕事を見つけるなりして安定した幸せを見つけるまでは、とりあえず一旦国を離れて生きるのもいいかと俺も思ってる。あの国や両親に利用されるだけの人生なんて絶対味わわせたくないからな。だがな、ふらふらと危険で安定しない生活をそんな男の姿のままずっと送らせるつもりは断じてないから、肝に銘じておくように」
「……はい」
コルドは両親とは違う。自分の利益のためリフィルナを利用しようとして言っているのではない。リフィルナを思って言っている。
それはわかっているが、生まれて初めて自由への道を見つけたばかりのリフィルナとしては少々小うるさい。
「コルド兄様、昔から怒る時は怒ってたけど、小うるさいんだって改めてわた、僕は自覚した」
「小うるさい? 違うな、相当うるさい、の間違いだ。お前が危険な道に入り込まないよう、俺は監視する義務があるからね。知ってると思うけどお前はまだ十三歳なんだからな」
「……う。あとね、あと、兄だからって僕を可愛い女の子として可愛がりたがりすぎ」
「待て。リィー、今のは絶対絶対人のいるところで言うなよ……語弊あり過ぎだろ……色々誤解しか生まないから、ほんっとうに人のいるところで言わないように。というかどこであれ口にしないように!」
「何故?」
何かそんなに変なことを言ったのだろうかとリフィルナが首を傾げると「何故って……いや、とにかくそういうことを淑女は言わないし、あと少年も言ってはいけない」などと困った顔をしながら返してきた。
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