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第一章 銀髪の侯爵令嬢
20話
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コルジアはそもそも少々性格が悪いとフォルスは思っている。いや、幼馴染である分フォルスの理解者でもあるのだが、理解しているからこそ遠慮がないというのだろうか。
「コルジア、いい人じゃないか。すごく兄さんのこと尊敬してるのわかるし理解もしてくれてる」
「それは俺もわかるけど、いい人というのはどうだろうな。性格は悪いと思う」
「なんで」
「容赦ないというか」
「コルジアが? 僕には優しいけど」
「お前にはな」
兄弟でこんな会話を交わしたこともある。アルディスの側近であるウェイドは心底アルディスの呪いを悲しみ、誰よりも支えになろうとしてくれている。あれこそ「いい人」だとフォルスは思っている。
よって今回書庫へ行ったことはコルジアにも秘密にしている。バレたらさぞ煩いことだろう。
「とりあえず呪いの原因だけども」
三百年前の話だ。
当時、この王国には愛し子がいたという。どの国でも滅多に現れることのないその存在は今もとても貴重なものだ。現在キャベル王国には幻獣を眷属に持つ子がいるというのはフォルスも報告を受けている。確か婚約者であるイルナの弟か妹だったように思う。現王自らがその子に地位を与えたのだが、その祭典にはあいにくフォルスは他国との会見もあり、出席できていなかった。もちろんアルディスは公に出ないので出席していない。ただ側近からはどんな様子だったか話は聞いたようだ。フォルスはコルジアに「お話しましょうか」と言われたが「別にいい」と断ったのでほぼ把握していない。ともかく、一匹の幻獣を眷属にするだけでも相当貴重だというのに、愛し子はすべての精霊や幻獣から愛される。おまけに何か一つの精霊魔法にかなり秀でるとも聞く。
当時のキャベル王国にいた愛し子も精霊や幻獣から愛され、水の魔力に恵まれていたらしい。そしてとても美しい容姿だったと記録にあった。
「へえ。美しい少女か。どんな子だったんだろね」
最近ずっと塞ぎこんでいたアルディスが興味深げに言ってきたので、適当に流そうと思っていたフォルスは細かく描写する。
「白に近いシルバーの髪にイエローとゴールドが混ざったような琥珀色の瞳を持つルナという名前の少女だったらしい。珍しい色だな」
「……確かに珍しいかもだけど、僕はその色……」
「アルディス? どうかしたのか?」
「え? ああいや。何でもない。それで、その愛し子がどうしたの」
「ああ、そうだな」
そのルナを、当時のキャベル王はとても気に入ったらしい。歴代の王の中にはやはり色々なタイプがいる。当時の王はどうやらかなり利己的だったようだ。その愛し子を、というか愛し子としての力を自分の思い通りにしようとした。何としてでも手に入れようと考えた挙句、ルナを無理やり妃にしようとしたようだ。
だがそれを嫌がったルナは抵抗し、その際に事故で死んでしまう。
「死んでしまったのか」
「ああ。事故とあるが、おそらくは無理やりどうこうしようとした挙句、王が殺したようなものだろう。それで精霊や幻獣を怒らせた」
愛し子を誤ってだろうが殺してしまった王を、国を怒り、精霊か幻獣かが王家に呪いをかけた。それが代々、様々な形で引き継いできた王家の呪いなのだという。
おまけに王族はそれ以来精霊や幻獣の加護もなく、いっさい眷属契約を交わす者は現れていない。
「俺は当時の王を殺してやりたいと思ったよ」
話し終えた後にそう言うと「わかるけど、それは夜の僕にやらせて」とアルディスが苦笑してきた。
「結局は身内がやらかしたことの尻ぬぐいってことなのかな」
「身内? 許し難い。いくら先祖でもその馬鹿な過ちのせいで大切な弟が被害を被ってんだぞ。俺は許せない。多分精霊や幻獣たちも許せないと思ったからこそ、いまもこうして呪いが続いてるんだろうな……」
「そう、だろうね。はぁ……これほど続いてるなら呪いを解くのは難しそうだな」
「いや、どうだろうか。記録を調べてたら気になる内容を見つけたんだ」
「気になる?」
「ああ。竜の涙だ」
「竜? 伝説の生き物の?」
「……伝説とは限らないだろ。その竜の涙は呪いに有効だという一説を見つけたんだ。呪いを解く薬になるらしい」
「兄さん……。それはトカゲのしっぽとか諸々混ぜあわせて作る惚れ薬なるものがあるらしい、と言ってるようなものだよ……」
「惚れ薬だってあるかもしれないだろ……!」
「じゃあよくある惚れ薬をまず作ってみて。そんでそれを兄さんが飲んで誰かを本当に好きになったら僕も竜の涙を信じるよ」
「何でお前はたまにそう現実的になるんだ。それにお前の呪いは解きたいが、俺は別に誰かに惚れたいと思っていないので却下だ。とにかく、伝説上のものだろうくらい、俺も把握している。だけどもしかしたら真実かもしれないじゃないか。万が一手に入れても効くかどうかわからない。だけど効くかもしれないじゃないか! アルディス、俺はな、藁をもすがりたい思いなんだ」
フォルスがじっとアルディスを見ると、今まで少々冗談めいた表情をしていたアルディスがすっと真剣な顔になった。
「俺はずっとお前の呪いを解きたいと願い続けてきた。禁書に手を出したのは初めてだけど、今までも散々文献を漁ってきたし、多少でも可能性があるのならと自分の魔力だって磨き鍛えてきた。竜の涙が効くかもしれないというのなら、俺は危険があったとしても探したいと思う。それに涙が手に入るかはさておき、竜がいると言われている場所なら同じく調べはついてる」
「兄さん……行かないで欲しい」
「アルディス……」
「今まで僕の呪いを知ってる者は大抵諦めていた。兄さんと従兄弟のエスターと、それに側近のウェイドだけだよ、僕を見捨てないの。僕はそれがものすごく嬉しい。だけどね、ただでさえ僕の呪いで危険な目に合わせるかもしれないってのに、効くかどうかどころかあるかどうかもわからないものに、何があるかわからない危険な目に兄さんをあわせる訳にいかない。だから──」
「じゃあ言い直す。俺のためでもある。これならどうだ。これならお前が止める訳にはいかないだろ」
「フォルス……」
「コルジア、いい人じゃないか。すごく兄さんのこと尊敬してるのわかるし理解もしてくれてる」
「それは俺もわかるけど、いい人というのはどうだろうな。性格は悪いと思う」
「なんで」
「容赦ないというか」
「コルジアが? 僕には優しいけど」
「お前にはな」
兄弟でこんな会話を交わしたこともある。アルディスの側近であるウェイドは心底アルディスの呪いを悲しみ、誰よりも支えになろうとしてくれている。あれこそ「いい人」だとフォルスは思っている。
よって今回書庫へ行ったことはコルジアにも秘密にしている。バレたらさぞ煩いことだろう。
「とりあえず呪いの原因だけども」
三百年前の話だ。
当時、この王国には愛し子がいたという。どの国でも滅多に現れることのないその存在は今もとても貴重なものだ。現在キャベル王国には幻獣を眷属に持つ子がいるというのはフォルスも報告を受けている。確か婚約者であるイルナの弟か妹だったように思う。現王自らがその子に地位を与えたのだが、その祭典にはあいにくフォルスは他国との会見もあり、出席できていなかった。もちろんアルディスは公に出ないので出席していない。ただ側近からはどんな様子だったか話は聞いたようだ。フォルスはコルジアに「お話しましょうか」と言われたが「別にいい」と断ったのでほぼ把握していない。ともかく、一匹の幻獣を眷属にするだけでも相当貴重だというのに、愛し子はすべての精霊や幻獣から愛される。おまけに何か一つの精霊魔法にかなり秀でるとも聞く。
当時のキャベル王国にいた愛し子も精霊や幻獣から愛され、水の魔力に恵まれていたらしい。そしてとても美しい容姿だったと記録にあった。
「へえ。美しい少女か。どんな子だったんだろね」
最近ずっと塞ぎこんでいたアルディスが興味深げに言ってきたので、適当に流そうと思っていたフォルスは細かく描写する。
「白に近いシルバーの髪にイエローとゴールドが混ざったような琥珀色の瞳を持つルナという名前の少女だったらしい。珍しい色だな」
「……確かに珍しいかもだけど、僕はその色……」
「アルディス? どうかしたのか?」
「え? ああいや。何でもない。それで、その愛し子がどうしたの」
「ああ、そうだな」
そのルナを、当時のキャベル王はとても気に入ったらしい。歴代の王の中にはやはり色々なタイプがいる。当時の王はどうやらかなり利己的だったようだ。その愛し子を、というか愛し子としての力を自分の思い通りにしようとした。何としてでも手に入れようと考えた挙句、ルナを無理やり妃にしようとしたようだ。
だがそれを嫌がったルナは抵抗し、その際に事故で死んでしまう。
「死んでしまったのか」
「ああ。事故とあるが、おそらくは無理やりどうこうしようとした挙句、王が殺したようなものだろう。それで精霊や幻獣を怒らせた」
愛し子を誤ってだろうが殺してしまった王を、国を怒り、精霊か幻獣かが王家に呪いをかけた。それが代々、様々な形で引き継いできた王家の呪いなのだという。
おまけに王族はそれ以来精霊や幻獣の加護もなく、いっさい眷属契約を交わす者は現れていない。
「俺は当時の王を殺してやりたいと思ったよ」
話し終えた後にそう言うと「わかるけど、それは夜の僕にやらせて」とアルディスが苦笑してきた。
「結局は身内がやらかしたことの尻ぬぐいってことなのかな」
「身内? 許し難い。いくら先祖でもその馬鹿な過ちのせいで大切な弟が被害を被ってんだぞ。俺は許せない。多分精霊や幻獣たちも許せないと思ったからこそ、いまもこうして呪いが続いてるんだろうな……」
「そう、だろうね。はぁ……これほど続いてるなら呪いを解くのは難しそうだな」
「いや、どうだろうか。記録を調べてたら気になる内容を見つけたんだ」
「気になる?」
「ああ。竜の涙だ」
「竜? 伝説の生き物の?」
「……伝説とは限らないだろ。その竜の涙は呪いに有効だという一説を見つけたんだ。呪いを解く薬になるらしい」
「兄さん……。それはトカゲのしっぽとか諸々混ぜあわせて作る惚れ薬なるものがあるらしい、と言ってるようなものだよ……」
「惚れ薬だってあるかもしれないだろ……!」
「じゃあよくある惚れ薬をまず作ってみて。そんでそれを兄さんが飲んで誰かを本当に好きになったら僕も竜の涙を信じるよ」
「何でお前はたまにそう現実的になるんだ。それにお前の呪いは解きたいが、俺は別に誰かに惚れたいと思っていないので却下だ。とにかく、伝説上のものだろうくらい、俺も把握している。だけどもしかしたら真実かもしれないじゃないか。万が一手に入れても効くかどうかわからない。だけど効くかもしれないじゃないか! アルディス、俺はな、藁をもすがりたい思いなんだ」
フォルスがじっとアルディスを見ると、今まで少々冗談めいた表情をしていたアルディスがすっと真剣な顔になった。
「俺はずっとお前の呪いを解きたいと願い続けてきた。禁書に手を出したのは初めてだけど、今までも散々文献を漁ってきたし、多少でも可能性があるのならと自分の魔力だって磨き鍛えてきた。竜の涙が効くかもしれないというのなら、俺は危険があったとしても探したいと思う。それに涙が手に入るかはさておき、竜がいると言われている場所なら同じく調べはついてる」
「兄さん……行かないで欲しい」
「アルディス……」
「今まで僕の呪いを知ってる者は大抵諦めていた。兄さんと従兄弟のエスターと、それに側近のウェイドだけだよ、僕を見捨てないの。僕はそれがものすごく嬉しい。だけどね、ただでさえ僕の呪いで危険な目に合わせるかもしれないってのに、効くかどうかどころかあるかどうかもわからないものに、何があるかわからない危険な目に兄さんをあわせる訳にいかない。だから──」
「じゃあ言い直す。俺のためでもある。これならどうだ。これならお前が止める訳にはいかないだろ」
「フォルス……」
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