18 / 151
第一章 銀髪の侯爵令嬢
17話
しおりを挟む
少し前からリフィルナの様子がいつもと違うとはコルドも気づいていた。ただ、とても楽しそうでいい風に違うため何も言わず好きにさせておいた。多分コルドに対してすら隠し事をしているような気はしていたし悲しくもあったが、それを上回るほどリフィルナが楽しそうに見えたからだ。
現金を少し貸して欲しいと言われた時も、何だったらある程度まとまった金額を本気で渡したかったくらいだ。腹立たしいことに両親はリフィルナには気軽な小遣いを含め一切現金を渡したことがないのをコルドは知っている。ほぼ家を出ることがない上に身の回りのものも上質なものをちゃんと与えているから必要最低限で問題ないと思っているようだ。それが許し難いとはいえ、親のすることにどうこうできるわけでもない。代わりにコルドは成人する前から色々と学び、成人してからはかなりしっかり稼いできたつもりだった。家の分とは別に自分用としても貯めている。そのおかげでリフィルナと過ごす時間も削られてしまったが仕方がないと思っていた。
だが、仕事で忙しくともなるべく一緒にいればよかったと今、思っている。
あれほど楽しそうだったからこそ、そっとしておいたのに。
リフィルナはとある日以来、ほとんど部屋で過ごしている。何があったのか気になって仕方がない。だが部屋を訪れた際には侍女に「今しばらくはそっとしておかれてください」と言われてしまった。
食事の時も出てこない。一応使用人が部屋まで食事を運んではいるようなのだが心配だった。コットンはいつもリフィルナが座っている席を毎回ちらりと見た後は変わらず食事を始める。両親や他の妹たちは特に気にしていないのがまた腹立たしい。
……いや、イルナの様子も少し変な気がするな。
いつもより大人しいというか、どこか落ち着かない様子のイルナに気づき、コルドは食事の後でイルナに話しかけてみた。
「お前はもしかして、リフィルナに何かあったのか知っているのか?」
「な、んのことですか。私は何も知りませんけど。……だいたいコルドお兄様はちょっとリフィルナに対して過保護すぎやしません? 言っておきますけどね、実の兄と妹は結婚できませんことよ」
「馬鹿馬鹿しい。そういった下世話なことばかり考えたり言ったりしてたらフォルス王子に振られるぞ」
「まあっ!」
イルナはキッとコルドを睨みつけると怒りながらこの場を離れていった。何も知らないというのを鵜呑みにするわけではないが、例え知っていても言うつもりはないということだろう。
数日後、ようやくコルドはリフィルナに会えた。部屋に入れてもらうとやつれた表情のリフィルナが何とかコルドに笑いかけてくる。
「何度か来てくれていたのにごめんなさい、コルド兄様」
「リィー。無理しなくていいんだよ」
無理やり笑おうとする笑顔が痛々しくてコルドは駆けつけてリフィルナを抱きしめた。いつもならさらにリフィルナに巻き付いてくるディルは珍しくリフィルナから離れ、ベッドの柱に体を巻きつけて二人を見ている。
「うん。でも、もう大丈夫」
「……何があったか聞いても?」
抱擁を解き、コルドは身を屈めて小さなリフィルナに目線を合わせた。
「コルド兄様は……アルディスという名前を知ってる?」
「アルディス? 第二王子の名前だろうか」
「……王子。私ね、アルという名前の人とお友だちになったの。すごく優しくていい人だったし、一緒に喋ったり何かを見たりするのがすごく楽しかった」
楽しかったと言いながらもリフィルナはとても痛々しい表情をする。
だが何故そんな表情をするのかは、話を聞いてコルドにも否応なしにわかった。
「剣で切りつけられようとされて殺されかかったってっ?」
「ちょっと、違う、のかも? わからなくて。何故ってことばかり頭の中ぐるぐるしてる。でも少なくともあの時は間違いなく私、殺意を向けられていたんだと思う……。それにたまたまいらっしゃったイルナ姉様がおっしゃってたことも確かにそうだとしか思えないし……」
王族がリフィルナの命を狙っているとイルナが本当に言ったのだとしたらそれだけは間違っているとコルドはわかる。下手に力を持つ者などと思うわけがない。幻獣を眷属にできる者などそういない。そしてそれがどれほど貴重な存在か、王族が一番よくわかっているはずだった。
現にアルディスに切りつけられようとされた時もおそらくディルが力を使ってリフィルナを守ったのだろう。そのわりにいつもなら絶対リフィルナから離れないのにコルドに抱擁を許しているあたり、ディルまでもがどうにも元気がない気がするのは気のせいだろうか。リフィルナが悲しんでいるからだろうか。
そういえば光った後に剣が弾け飛んだと聞いて、コルドはふと昔見た光景を思い出す。リフィルナがまだ一歳くらいだった時だろうか。部屋で眠る幼いリフィルナの周りを数個の光が飛び回っていたことがあった。自分も幼かったから見間違いかなにかだと認識していたが、それを何故か思い出した。
「というか、リィー。イルナの言ったことは……」
「もういいんです。私、あんなに嬉しくて仕方なかったのに、アルのこと、友だちとして大好きだったのに、あの殺意の込められた瞳と表情を思い出すだけで今は怖くてたまらなくなる……。あれほど楽しかった思い出すら、思い出すのも怖いの。それくらい、あの時のあの方の様子は恐ろしかった。だから、もういい。イルナ姉様がおっしゃるように私、二度と近づかない」
「リィー……」
「そう決めたらね、ちょっと楽になったし、もう大丈夫。明日からはちゃんと先生と勉強もするし剣の練習もするよ。あ、でもごめんなさい、この間言ってた、お庭でのピクニックは……ちょっと……」
「そ、んなのは構わない。でもリィー、本当にいいのか? ちゃんと調べてみないで」
「うん……きっと私は皆から嫌われる子なんだと思う」
「ば、馬鹿! そんな訳ないだろ。少なくとも俺はリィーが大好きなの、知ってるだろ!」
「えへ、そうだった。うん、私もコルド兄様大好き」
リフィルナから聞いた話は怒りを覚えると同時に困惑しかなかった。どう考えても第二王子アルディスがリフィルナを殺そうとするはずがないとしか思えない。そもそも病気がちで引きこもりと聞いていたアルディスがリフィルナと会っていたことも驚きでもある。
イルナが何故リィーに嘘を言ったのかはわからないが、多分あいつの利己的な考えからきてるんだろう。それも訂正しないとだけど、そもそも何故アルディス王子がそんなことをしたのかがわからないとリィーはずっと怯えたままかもしれない。
コルドは王族についても幻獣とともに調べてみようと思い立った。
現金を少し貸して欲しいと言われた時も、何だったらある程度まとまった金額を本気で渡したかったくらいだ。腹立たしいことに両親はリフィルナには気軽な小遣いを含め一切現金を渡したことがないのをコルドは知っている。ほぼ家を出ることがない上に身の回りのものも上質なものをちゃんと与えているから必要最低限で問題ないと思っているようだ。それが許し難いとはいえ、親のすることにどうこうできるわけでもない。代わりにコルドは成人する前から色々と学び、成人してからはかなりしっかり稼いできたつもりだった。家の分とは別に自分用としても貯めている。そのおかげでリフィルナと過ごす時間も削られてしまったが仕方がないと思っていた。
だが、仕事で忙しくともなるべく一緒にいればよかったと今、思っている。
あれほど楽しそうだったからこそ、そっとしておいたのに。
リフィルナはとある日以来、ほとんど部屋で過ごしている。何があったのか気になって仕方がない。だが部屋を訪れた際には侍女に「今しばらくはそっとしておかれてください」と言われてしまった。
食事の時も出てこない。一応使用人が部屋まで食事を運んではいるようなのだが心配だった。コットンはいつもリフィルナが座っている席を毎回ちらりと見た後は変わらず食事を始める。両親や他の妹たちは特に気にしていないのがまた腹立たしい。
……いや、イルナの様子も少し変な気がするな。
いつもより大人しいというか、どこか落ち着かない様子のイルナに気づき、コルドは食事の後でイルナに話しかけてみた。
「お前はもしかして、リフィルナに何かあったのか知っているのか?」
「な、んのことですか。私は何も知りませんけど。……だいたいコルドお兄様はちょっとリフィルナに対して過保護すぎやしません? 言っておきますけどね、実の兄と妹は結婚できませんことよ」
「馬鹿馬鹿しい。そういった下世話なことばかり考えたり言ったりしてたらフォルス王子に振られるぞ」
「まあっ!」
イルナはキッとコルドを睨みつけると怒りながらこの場を離れていった。何も知らないというのを鵜呑みにするわけではないが、例え知っていても言うつもりはないということだろう。
数日後、ようやくコルドはリフィルナに会えた。部屋に入れてもらうとやつれた表情のリフィルナが何とかコルドに笑いかけてくる。
「何度か来てくれていたのにごめんなさい、コルド兄様」
「リィー。無理しなくていいんだよ」
無理やり笑おうとする笑顔が痛々しくてコルドは駆けつけてリフィルナを抱きしめた。いつもならさらにリフィルナに巻き付いてくるディルは珍しくリフィルナから離れ、ベッドの柱に体を巻きつけて二人を見ている。
「うん。でも、もう大丈夫」
「……何があったか聞いても?」
抱擁を解き、コルドは身を屈めて小さなリフィルナに目線を合わせた。
「コルド兄様は……アルディスという名前を知ってる?」
「アルディス? 第二王子の名前だろうか」
「……王子。私ね、アルという名前の人とお友だちになったの。すごく優しくていい人だったし、一緒に喋ったり何かを見たりするのがすごく楽しかった」
楽しかったと言いながらもリフィルナはとても痛々しい表情をする。
だが何故そんな表情をするのかは、話を聞いてコルドにも否応なしにわかった。
「剣で切りつけられようとされて殺されかかったってっ?」
「ちょっと、違う、のかも? わからなくて。何故ってことばかり頭の中ぐるぐるしてる。でも少なくともあの時は間違いなく私、殺意を向けられていたんだと思う……。それにたまたまいらっしゃったイルナ姉様がおっしゃってたことも確かにそうだとしか思えないし……」
王族がリフィルナの命を狙っているとイルナが本当に言ったのだとしたらそれだけは間違っているとコルドはわかる。下手に力を持つ者などと思うわけがない。幻獣を眷属にできる者などそういない。そしてそれがどれほど貴重な存在か、王族が一番よくわかっているはずだった。
現にアルディスに切りつけられようとされた時もおそらくディルが力を使ってリフィルナを守ったのだろう。そのわりにいつもなら絶対リフィルナから離れないのにコルドに抱擁を許しているあたり、ディルまでもがどうにも元気がない気がするのは気のせいだろうか。リフィルナが悲しんでいるからだろうか。
そういえば光った後に剣が弾け飛んだと聞いて、コルドはふと昔見た光景を思い出す。リフィルナがまだ一歳くらいだった時だろうか。部屋で眠る幼いリフィルナの周りを数個の光が飛び回っていたことがあった。自分も幼かったから見間違いかなにかだと認識していたが、それを何故か思い出した。
「というか、リィー。イルナの言ったことは……」
「もういいんです。私、あんなに嬉しくて仕方なかったのに、アルのこと、友だちとして大好きだったのに、あの殺意の込められた瞳と表情を思い出すだけで今は怖くてたまらなくなる……。あれほど楽しかった思い出すら、思い出すのも怖いの。それくらい、あの時のあの方の様子は恐ろしかった。だから、もういい。イルナ姉様がおっしゃるように私、二度と近づかない」
「リィー……」
「そう決めたらね、ちょっと楽になったし、もう大丈夫。明日からはちゃんと先生と勉強もするし剣の練習もするよ。あ、でもごめんなさい、この間言ってた、お庭でのピクニックは……ちょっと……」
「そ、んなのは構わない。でもリィー、本当にいいのか? ちゃんと調べてみないで」
「うん……きっと私は皆から嫌われる子なんだと思う」
「ば、馬鹿! そんな訳ないだろ。少なくとも俺はリィーが大好きなの、知ってるだろ!」
「えへ、そうだった。うん、私もコルド兄様大好き」
リフィルナから聞いた話は怒りを覚えると同時に困惑しかなかった。どう考えても第二王子アルディスがリフィルナを殺そうとするはずがないとしか思えない。そもそも病気がちで引きこもりと聞いていたアルディスがリフィルナと会っていたことも驚きでもある。
イルナが何故リィーに嘘を言ったのかはわからないが、多分あいつの利己的な考えからきてるんだろう。それも訂正しないとだけど、そもそも何故アルディス王子がそんなことをしたのかがわからないとリィーはずっと怯えたままかもしれない。
コルドは王族についても幻獣とともに調べてみようと思い立った。
0
お気に入りに追加
385
あなたにおすすめの小説
殿下から婚約破棄されたけど痛くも痒くもなかった令嬢の話
ルジェ*
ファンタジー
婚約者である第二王子レオナルドの卒業記念パーティーで突然婚約破棄を突きつけられたレティシア・デ・シルエラ。同様に婚約破棄を告げられるレオナルドの側近達の婚約者達。皆唖然とする中、レオナルドは彼の隣に立つ平民ながらも稀有な魔法属性を持つセシリア・ビオレータにその場でプロポーズしてしまうが───
「は?ふざけんなよ。」
これは不運な彼女達が、レオナルド達に逆転勝利するお話。
********
「冒険がしたいので殿下とは結婚しません!」の元になった物です。メモの中で眠っていたのを見つけたのでこれも投稿します。R15は保険です。プロトタイプなので深掘りとか全くなくゆるゆる設定で雑に進んで行きます。ほぼ書きたいところだけ書いたような状態です。細かいことは気にしない方は宜しければ覗いてみてやってください!
*2023/11/22 ファンタジー1位…⁉︎皆様ありがとうございます!!
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
【リクエスト作品】邪神のしもべ 異世界での守護神に邪神を選びました…だって俺には凄く気高く綺麗に見えたから!
石のやっさん
ファンタジー
主人公の黒木瞳(男)は小さい頃に事故に遭い精神障害をおこす。
その障害は『美醜逆転』ではなく『美恐逆転』という物。
一般人から見て恐怖するものや、悍ましいものが美しく見え、美しいものが醜く見えるという物だった。
幼い頃には通院をしていたが、結局それは治らず…今では周りに言わずに、1人で抱えて生活していた。
そんな辛い日々の中教室が光り輝き、クラス全員が異世界転移に巻き込まれた。
白い空間に声が流れる。
『我が名はティオス…別世界に置いて創造神と呼ばれる存在である。お前達は、異世界ブリエールの者の召喚呪文によって呼ばれた者である』
話を聞けば、異世界に召喚された俺達に神々が祝福をくれると言う。
幾つもの神を見ていくなか、黒木は、誰もが近寄りさえしない女神に目がいった。
金髪の美しくまるで誰も彼女の魅力には敵わない。
そう言い切れるほど美しい存在…
彼女こそが邪神エグソーダス。
災いと不幸をもたらす女神だった。
今回の作品は『邪神』『美醜逆転』その二つのリクエストから書き始めました。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる