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144話(終)
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そこから見下ろす風景は相変わらず果てしない。
またこうして冬を乗り越え、この国にも春めいた陽気や大地が広がるようになった。城から伸びている道は下手な進入を防ぐために馬車一台分くらいの細さで曲がりくねっており、ラルフとよくそこを通り抜けては城下町を目指したことが思い出される。もちろん細い道の先はすぐに城下町ではなく、豊かで広大な平原と森が広がる。それを抜けると広い城下町があり、高台にある城からも相変わらずよく見えた。
ああ、やはり悪くない。
色だけは血筋でとても綺麗な、かなり目付きの悪い目を細め、ウィルフレッドはニヤリと笑う。
「……くくく。あはは……っ! やはりこの国はさすがこの俺が愛する国だけある」
高笑いをし、改めてこの国の王子でよかったと実感したところでウィルフレッドは振り返った。
主塔もしくは天守であるキープにウィルフレッドはいる。城の上によくある凹凸の部分、鋸壁は戦争になると矢や魔法から身を隠しつつ応戦するためのものだが、少なくともウィルフレッドがこの世界に生を受けてからは正しい使い方がなされるのを見たことがない。偽魔王の戦いの時も場所は違ったのもあるが、この城が直接攻められることはなかった。よって、今もウィルフレッドが安定して座るためだけの場所となっている。風景を見下ろしながらも身を支えやすい。
そして久しぶりに登ったはいいが相変わらず降りられない。一瞬だけ手にした魔王の力が残っていればこんな高さくらい余裕だっただろう。だが結局今もウィルフレッドは身体能力が低いままだ。剣の訓練は続けているがままならないし、風魔法を使うより手で扇ぐほうがまだ風は起こせるだろう。それでも魔王の力を得た時に知ったことがある。闇魔法に頼らずとも、ウィルフレッドはつかえることなく詠唱した風魔法でレッドから死を追いやり、体に馴染んだ剣筋と自分の属性である風魔法を使って偽魔王を倒した。積み重ねや努力は無駄ではないと知った。自分を信じていいと知った。
それに降りられずとも、振り返ると必ずそこにレッドがいる。梯子は使われずに放置されたままだ。
昔は気づけば背後にいるし気配のないレッドが苦手でもあった。今は姿を見るだけで口元が綻ぶのを抑えられない。
「レッド」
ウィルフレッドが呼びかけるとレッドが無言のまま手を差し出してきた。そこへ躊躇することなくウィルフレッドは飛び込む。
「俺が受け止め損ねるとは思わないんです?」
「お前を信じてるからな」
「光栄です」
しっかりと抱き抱えられた状態でレッドを見上げると、ウィルフレッドはその首元へ手を回した。そしてキスをすると下ろしてもらう。
「何なら抱えたまま運びますが」
「それだけは今も嫌だ」
「何故」
「俺にも羞恥心というものがある」
「さようで」
ウィルフレッドの執務室へ戻ると、午後の仕事を始めた。書類をチェックしていると、久しぶりに不正を見つけた。不正と言っても小さなものだ。それでもウィルフレッドが国璽尚書を行うようになってからはほぼ見かけなくなっただけに思わずニヤリと笑う。
魔王の力をまた封じられても、悪事に関しては今も容易に見分けられる。
「さて、こいつはどう料理してやろうか」
魔王の力を封じても、国を我が物にするより楽しいことを見つけても、魔王の記憶を有したままのウィルフレッド自身の性格は変わらない。その書類を提出した者に対して嬉々として対応して仕事を終え、執務室を出るとレッドが「相変わらずでなによりです王子」と無表情のまま見てきた。
「嫌みは受け付けてないぞ」
「まさか。称賛です」
「まさかの」
その後は祖父母とフィーカの時間をゆっくり過ごした。
「そういえば、とうとうアレクシアの結婚が決まったそうですね」
ティーカップをソーサに置き、祖母が嬉しそうに言ってきた。
「はい。まだ少し先ではあるようですが」
婚約しているクリードと、アレクシアはこの度ようやく結婚が決まった。政治的な絡みもあるのではと、先の戦いもあり噂されてはいたが、アレクシアを知っている者は誰もそのようには考えていない。アレクシアやクリードを知っているからというより、あのアレクシアが政治に振り回されるはずがないと知っているからだ。
ただ、結婚を決めた理由は自分たちのためというよりはアリーセのためかもしれない。
アルス王国第二王子であるリュカはリストリア王国へも足を伸ばし、謝意を表したようだ。その際にリュカとアリーセはお互い初めて顔を合わせたらしく、とてもいい雰囲気の友だちとなった。ただ、今はわずか十歳のリュカだが、おそらくアルス王国をいずれ継ぐこととなるからか、アリーセを溺愛していて国外へやりたくないリストリア王があまりいい顔をしていないらしい。そのため、リストリア王のお気に入りであるアレクシアが「いずれ私という娘が出来るではありませんか」と口にし、そこからこの度結婚にまで発展したようだ。もちろん妹をとても大切に思っている上で、アレクシアを愛して止まないクリードに文句などあるはずもなく。
「こうなったら私がきっと、アリーセのデビュタントを成功させ、リュカ王子との可愛い友情もいずれ無事愛情へと変わるよう見守らせていただきます」
アレクシアはキラキラとした目でウィルフレッドに語ってきた。それに関しては祖父母にあえて言うつもりはない。
「にしても姉上らしいというか……」
自分の屋敷に戻りながらウィルフレッドが呆れ顔で言えばレッドに「王子はホッとしているようにも見えますが」と返された。
「まぁ、な。アリーは何だかんだ言って、俺の妹みたいなものだからな。リュカ王子はアリーより年下だが、かなりしっかりしている。あの兄と違いきっと将来いい王になる」
部屋につくとウィルフレッドは「さて、仕事は終わったしフェルはまたクライドのところだ。どういうことか分かるか」とレッドを見上げた。
ちなみに魔王の力を封じることにフェルは反対の意を示すかと思ったりしたが、全くそんなことはなかった。フェルからは「私は魔王様ではなく今のウィルフレッド様についているのです」とはっきり言われた。少し感動したが、もしかしたら自分にというより今の食事についているのではとも思ったりしないでもない。
「さすがは王子ですがシーツにくるまれ合う夢は夜更けに。……その、それよりですね、あー……城下町で肉の断食がそろそろ終わるため、お祭りをしているそうです。……えぇと、その、そう、視察に行きませんか」
「は? 俺からの色気ある誘いを断ってまで何故視察などに……、……、……もしかして、ひょっとして、まさかそれはお前なりのデートへの誘いか……? 誘いなのかっ? 誘われたのか俺は……!」
ポカンとした後にハッとなってウィルフレッドはレッドにしがみつくようにして聞いた。レッドはそんなウィルフレッドを抱きとめながら、まるで困惑しているかのような顔をしている。
「ご迷惑でなければ、はい、その……、デートとやら、……です」
さんざん体の隅々まで貪り合うことまでしておきながら何だその様子は、とウィルフレッドは顔を赤くしながら思った。
「行く! 絶対行くぞ。……なぁレッド」
「はい」
「俺はお前が堪らなく愛しい」
「光栄の至りです。俺こそ心からお慕い申しております」
「一生とは言わず、来世も俺は魔王にならずにお前と巡り合いたいし、きっとな、そうする。クライドも楽だろうしな。お前も俺ときっと巡り合ってくれ」
見上げてじっと見つめると、基本無表情なレッドが嬉しそうに顔を綻ばせてきた。
「御意」
またこうして冬を乗り越え、この国にも春めいた陽気や大地が広がるようになった。城から伸びている道は下手な進入を防ぐために馬車一台分くらいの細さで曲がりくねっており、ラルフとよくそこを通り抜けては城下町を目指したことが思い出される。もちろん細い道の先はすぐに城下町ではなく、豊かで広大な平原と森が広がる。それを抜けると広い城下町があり、高台にある城からも相変わらずよく見えた。
ああ、やはり悪くない。
色だけは血筋でとても綺麗な、かなり目付きの悪い目を細め、ウィルフレッドはニヤリと笑う。
「……くくく。あはは……っ! やはりこの国はさすがこの俺が愛する国だけある」
高笑いをし、改めてこの国の王子でよかったと実感したところでウィルフレッドは振り返った。
主塔もしくは天守であるキープにウィルフレッドはいる。城の上によくある凹凸の部分、鋸壁は戦争になると矢や魔法から身を隠しつつ応戦するためのものだが、少なくともウィルフレッドがこの世界に生を受けてからは正しい使い方がなされるのを見たことがない。偽魔王の戦いの時も場所は違ったのもあるが、この城が直接攻められることはなかった。よって、今もウィルフレッドが安定して座るためだけの場所となっている。風景を見下ろしながらも身を支えやすい。
そして久しぶりに登ったはいいが相変わらず降りられない。一瞬だけ手にした魔王の力が残っていればこんな高さくらい余裕だっただろう。だが結局今もウィルフレッドは身体能力が低いままだ。剣の訓練は続けているがままならないし、風魔法を使うより手で扇ぐほうがまだ風は起こせるだろう。それでも魔王の力を得た時に知ったことがある。闇魔法に頼らずとも、ウィルフレッドはつかえることなく詠唱した風魔法でレッドから死を追いやり、体に馴染んだ剣筋と自分の属性である風魔法を使って偽魔王を倒した。積み重ねや努力は無駄ではないと知った。自分を信じていいと知った。
それに降りられずとも、振り返ると必ずそこにレッドがいる。梯子は使われずに放置されたままだ。
昔は気づけば背後にいるし気配のないレッドが苦手でもあった。今は姿を見るだけで口元が綻ぶのを抑えられない。
「レッド」
ウィルフレッドが呼びかけるとレッドが無言のまま手を差し出してきた。そこへ躊躇することなくウィルフレッドは飛び込む。
「俺が受け止め損ねるとは思わないんです?」
「お前を信じてるからな」
「光栄です」
しっかりと抱き抱えられた状態でレッドを見上げると、ウィルフレッドはその首元へ手を回した。そしてキスをすると下ろしてもらう。
「何なら抱えたまま運びますが」
「それだけは今も嫌だ」
「何故」
「俺にも羞恥心というものがある」
「さようで」
ウィルフレッドの執務室へ戻ると、午後の仕事を始めた。書類をチェックしていると、久しぶりに不正を見つけた。不正と言っても小さなものだ。それでもウィルフレッドが国璽尚書を行うようになってからはほぼ見かけなくなっただけに思わずニヤリと笑う。
魔王の力をまた封じられても、悪事に関しては今も容易に見分けられる。
「さて、こいつはどう料理してやろうか」
魔王の力を封じても、国を我が物にするより楽しいことを見つけても、魔王の記憶を有したままのウィルフレッド自身の性格は変わらない。その書類を提出した者に対して嬉々として対応して仕事を終え、執務室を出るとレッドが「相変わらずでなによりです王子」と無表情のまま見てきた。
「嫌みは受け付けてないぞ」
「まさか。称賛です」
「まさかの」
その後は祖父母とフィーカの時間をゆっくり過ごした。
「そういえば、とうとうアレクシアの結婚が決まったそうですね」
ティーカップをソーサに置き、祖母が嬉しそうに言ってきた。
「はい。まだ少し先ではあるようですが」
婚約しているクリードと、アレクシアはこの度ようやく結婚が決まった。政治的な絡みもあるのではと、先の戦いもあり噂されてはいたが、アレクシアを知っている者は誰もそのようには考えていない。アレクシアやクリードを知っているからというより、あのアレクシアが政治に振り回されるはずがないと知っているからだ。
ただ、結婚を決めた理由は自分たちのためというよりはアリーセのためかもしれない。
アルス王国第二王子であるリュカはリストリア王国へも足を伸ばし、謝意を表したようだ。その際にリュカとアリーセはお互い初めて顔を合わせたらしく、とてもいい雰囲気の友だちとなった。ただ、今はわずか十歳のリュカだが、おそらくアルス王国をいずれ継ぐこととなるからか、アリーセを溺愛していて国外へやりたくないリストリア王があまりいい顔をしていないらしい。そのため、リストリア王のお気に入りであるアレクシアが「いずれ私という娘が出来るではありませんか」と口にし、そこからこの度結婚にまで発展したようだ。もちろん妹をとても大切に思っている上で、アレクシアを愛して止まないクリードに文句などあるはずもなく。
「こうなったら私がきっと、アリーセのデビュタントを成功させ、リュカ王子との可愛い友情もいずれ無事愛情へと変わるよう見守らせていただきます」
アレクシアはキラキラとした目でウィルフレッドに語ってきた。それに関しては祖父母にあえて言うつもりはない。
「にしても姉上らしいというか……」
自分の屋敷に戻りながらウィルフレッドが呆れ顔で言えばレッドに「王子はホッとしているようにも見えますが」と返された。
「まぁ、な。アリーは何だかんだ言って、俺の妹みたいなものだからな。リュカ王子はアリーより年下だが、かなりしっかりしている。あの兄と違いきっと将来いい王になる」
部屋につくとウィルフレッドは「さて、仕事は終わったしフェルはまたクライドのところだ。どういうことか分かるか」とレッドを見上げた。
ちなみに魔王の力を封じることにフェルは反対の意を示すかと思ったりしたが、全くそんなことはなかった。フェルからは「私は魔王様ではなく今のウィルフレッド様についているのです」とはっきり言われた。少し感動したが、もしかしたら自分にというより今の食事についているのではとも思ったりしないでもない。
「さすがは王子ですがシーツにくるまれ合う夢は夜更けに。……その、それよりですね、あー……城下町で肉の断食がそろそろ終わるため、お祭りをしているそうです。……えぇと、その、そう、視察に行きませんか」
「は? 俺からの色気ある誘いを断ってまで何故視察などに……、……、……もしかして、ひょっとして、まさかそれはお前なりのデートへの誘いか……? 誘いなのかっ? 誘われたのか俺は……!」
ポカンとした後にハッとなってウィルフレッドはレッドにしがみつくようにして聞いた。レッドはそんなウィルフレッドを抱きとめながら、まるで困惑しているかのような顔をしている。
「ご迷惑でなければ、はい、その……、デートとやら、……です」
さんざん体の隅々まで貪り合うことまでしておきながら何だその様子は、とウィルフレッドは顔を赤くしながら思った。
「行く! 絶対行くぞ。……なぁレッド」
「はい」
「俺はお前が堪らなく愛しい」
「光栄の至りです。俺こそ心からお慕い申しております」
「一生とは言わず、来世も俺は魔王にならずにお前と巡り合いたいし、きっとな、そうする。クライドも楽だろうしな。お前も俺ときっと巡り合ってくれ」
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