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フラフラと眠い頭を抱えつつ、休み時間に保健室へ向かっている最中、女子たちが騒いでいるのが聞こえてきた。
多分あの辺りなら氷王子に対して叫んでいるのだろうと忌々しげに思っていたらチャイムが鳴る。それと同時に廊下は直ぐに誰もいなくなり静かになった。
基本的にこの学校の生徒は皆頭がいいからか、真面目なタイプが多い。中にはとても派手だったりいかにも頭が悪そうだったりする例外もいるが、それでも大抵そういう生徒も頭がいいので授業をさぼって何かをしようと思うものは多くない。
「皆頭ん中どうなってんだよ、おかしいよな」
ぶつぶつとそんなことを呟きながら、立原 大地(たちはら だいち)はいつものようにサボるために保健室へ入り、先生がいないのをいいことに堂々とベッドで寝ていた。どのみち保健の先生はとても優しくて扱いやすいので「しんどい」などと言えば眠らせてくれる。
ちなみに大地の友達には大地と同じように頭がいまいちよくない生徒もいる。ついでに素行もよくなかったりする者もいるが、大地自身は別に悪ぶっているつもりでもなんでもなく、ただできるだけ好きなように過ごしたいと思っているだけだ。
ただ、大地の担任からすると「お前も十分ろくでもない。少なくともちゃんと授業に出ろ」らしい。
大地がベッドでしばらく横になっていると誰かが入ってくる音がした。こんな授業中に珍しい、と自分のことを棚にあげつつ気にせずに二度寝しようとしたがコソコソとした話し声が耳触りでなかなか寝付けなかった。
ムッとしたのでパーティションの隙間からそっと覗くと、男女二人の生徒がくっつきあってじゃれ合うようにキスをしていた。どうやら大地の存在には気付いていないようだ。
まあ普通気づいてたらしねーよな。いや、気づいてても構わずやるようなのもいるかも知んねーけどそれはそれで腹立つだろーな。
……なんにせよこいつらもサボりだよな。俺の聖域を穢して!
そもそもここは保健室であって大地の聖域ではない、といつもいる友だちなら突っ込んでくるであろうことを思いながら体を起こす。とりあえずこのままではカップルの絡みがエスカレートしかねないと思われるため、大地はわざと大きな音を立てた。
すると当然だが他の存在を知った男女二人は慌てて今行おうとしていた行為をやめ、保健室を出て行った。
保健室をラブホテル代わりに使用する生徒はたまにいるらしいと聞いてはいたが、実際目の当たりにするとやはり腹立たしい。そして多分腹立たしいのは大地に彼女がいないからかもしれない。
「……そういや総司って弟とどうにかなってたんだっけ……? 朝野のことは諦めたんだっけ?」
大地と仲がいい、別のクラスの友だちが「保健室ですんのは落ち着かねえ」などと恥ずかしげもなく言ってきたことが浮かんで大地はぼそりと呟いた。
この学校は共学にも関わらず他にも同性同士仲よくやっている生徒がいる。大地自身も自分のことでないというのもあるが、他が誰と付き合おうが誰が好きだろうが気にしない。
ただどいつもこいつもここをラブホに使いやがってずるい、などと改めて思いながら大地はまたうとうとしてきたため、遠慮することなく二度寝に陥ろうと布団を被りなおした。しかしまたすぐに誰かが入れ替わりで入ってくる気配がした。
「っくそ。うっぜぇ!」
思わず声に出すと「うざいのはお前だ」との声が返ってきた。
この声は、と大地が微妙な顔になって恐る恐る顔を上げるとパーティションから顔を覗かせているのは間違いなく大地の担任の先生だ。
「げ……。なんでここにいんだよ……」
「ざけんな、それも俺が言うことだろが」
ジロリと言われ、大地は首をすくめる。
「明らかに元気そうだな? 元気なら授業出ろ。そもそも今は試験中だってわかってんのか」
「俺、今生理痛でお腹痛いんですー」
「……なら鎮痛剤をその口に嫌って程叩きこんでやる。言っておくがマジだからな」
担任が口を歪めながら拳を上げた。そのがっしりとした腕を見て大地はヘラリと笑う。
「あ、あれ? なんか急に楽になりました!」
途端、有無を言わさずベッドから引きずり出された。そしてそのまま教室に連れ戻される。
できる限り眠りたいとは思っていたが、担任を目の前にしてなお反抗したいとまでは思っていない大地は大人しく連行され教室に入る。他の生徒は大地を軽くスルーして目の前の解答用紙に夢中だった。
渋々席についた大地に担任は「席に着く前に俺のとこに問題と解答用紙取りに来んか。俺が持って行ってやるとでも思ってんのか何様だ」と呆れてくる。
「あー」
面倒そうにだが前にまで取りに行き、大地は再度席に着いた。
「くそ……寝てねーから眠い」
「どうせゲームだろ? 俺は真面目に勉強一夜漬けしたからな。……それでも解けないけどな……」
隣の席の友人、薄井 圭悟(うすい けいご)がニヤリと得意げに言った後に結局解けない自分を思ってか微妙な顔をしてくる。
「解けねえんじゃ意味ねぇだろ。……っつか昨日はゲームじゃねえし」
「じゃあなんだよ」
「ここで言わすなよ、パソコンで社会勉強!」
「あー」
圭悟が生ぬるい顔で大地を見てきた。その表情が「エロサイトだろ」と言っている。間違っていないが大地は素知らぬふりをした。
「どうでもいいがお前らテストに集中しろよ鬱陶しい……! いいか、赤点取ってみろ? 補習山のように出してやるからな」
担任の呆れ倒した声に、大地も今が試験中だと改めて思い出した。
試験が終わると周囲では答え合わせをし合っている。圭悟も廊下に出ながら大地に聞いてきた。
「お前一問目の選択問題どれにした?」
「あれ、Aじゃね?」
「……やばいな、俺もAだわ……」
「は? ちょ、どういう意味だよ!」
「だってお前だしな。俺でもお前ほどは中々……」
「その、一見褒めたり尊敬してるような言い方で俺をけなすのやめろよ……!」
ムッとしながら大地が圭悟を睨むと、圭悟はその視線をスルーしながら「あっちで氷の王子様が女子に囲まれてる」と言い出した。
見れば確かに長身の真面目そうな男子が女子に囲まれている。保健室へ向かう時も確か女子が騒いでいたのを思い出し、大地は微妙な顔になった。
「頭良い上に、モテるとかなんなの。背も高いとか理不尽じゃね?」
「あーお前身長微妙だもんな」
「微妙じゃねえよ! 普通にあるわ」
「確か七十にあと一センチとか言ってなかったっけ」
「……お前俺よりデカいからそんなこと言うんだろうけど、俺マジで普通だからな? 俺よりちっちゃい男子敵に回してるからな?」
ため息をつきたくなるのを堪えつつまた睨むと、圭悟が「そういえば」と大地を見てきた。
「あいつ、お前の幼馴染だろ? 勉強、教えてもらえばいいだろ。ついでに俺にも教えてくれ」
「やだよ、あいつかわいくねぇもん。付き合いも別に今ないし」
「そりゃかわいくは、ないわな。むしろかわいいってんならお前……」
圭悟はなにか言いかけたが止めて「かわいくないだろけどイケメンだろ」と続けてきた。
「アイツがイケメンだったら俺にとって、なんかいいことでもあんのかよ」
大地は女子に囲まれつつもマイペースそうな相手を今度はジロリと見た。
小学生の頃はよく、親同士が仲いい事もあって一緒に行動したりと仲がよかった。だが今はそうでもない。
中学生になってからは部活などで別行動することが多くなったし、友人のタイプが変わったこともあって今じゃ話すことすらしていない。クラスも違うし、そもそも話す機会すらない。
一応用事があって話しかけたことはあるにはあるのだが、見事なほどに相手は事務的態度だった。
思い返せば元々昔から愛想がなかった気がする、と大地は思った。さすが「氷王子」「氷の王子様」と言われるだけあるのかもしれない。
大地は改めて相手を見た。氷の王子と言われるだけあって整った顔は相変わらずどこか冷たさも感じる上に無表情だ。
だが頭がいい上に整った容姿、そして長身を女子が放っておくはずもなく、氷王子こと柳瀬 零二(やなせ れいじ)はとても人気があった。
多分あの辺りなら氷王子に対して叫んでいるのだろうと忌々しげに思っていたらチャイムが鳴る。それと同時に廊下は直ぐに誰もいなくなり静かになった。
基本的にこの学校の生徒は皆頭がいいからか、真面目なタイプが多い。中にはとても派手だったりいかにも頭が悪そうだったりする例外もいるが、それでも大抵そういう生徒も頭がいいので授業をさぼって何かをしようと思うものは多くない。
「皆頭ん中どうなってんだよ、おかしいよな」
ぶつぶつとそんなことを呟きながら、立原 大地(たちはら だいち)はいつものようにサボるために保健室へ入り、先生がいないのをいいことに堂々とベッドで寝ていた。どのみち保健の先生はとても優しくて扱いやすいので「しんどい」などと言えば眠らせてくれる。
ちなみに大地の友達には大地と同じように頭がいまいちよくない生徒もいる。ついでに素行もよくなかったりする者もいるが、大地自身は別に悪ぶっているつもりでもなんでもなく、ただできるだけ好きなように過ごしたいと思っているだけだ。
ただ、大地の担任からすると「お前も十分ろくでもない。少なくともちゃんと授業に出ろ」らしい。
大地がベッドでしばらく横になっていると誰かが入ってくる音がした。こんな授業中に珍しい、と自分のことを棚にあげつつ気にせずに二度寝しようとしたがコソコソとした話し声が耳触りでなかなか寝付けなかった。
ムッとしたのでパーティションの隙間からそっと覗くと、男女二人の生徒がくっつきあってじゃれ合うようにキスをしていた。どうやら大地の存在には気付いていないようだ。
まあ普通気づいてたらしねーよな。いや、気づいてても構わずやるようなのもいるかも知んねーけどそれはそれで腹立つだろーな。
……なんにせよこいつらもサボりだよな。俺の聖域を穢して!
そもそもここは保健室であって大地の聖域ではない、といつもいる友だちなら突っ込んでくるであろうことを思いながら体を起こす。とりあえずこのままではカップルの絡みがエスカレートしかねないと思われるため、大地はわざと大きな音を立てた。
すると当然だが他の存在を知った男女二人は慌てて今行おうとしていた行為をやめ、保健室を出て行った。
保健室をラブホテル代わりに使用する生徒はたまにいるらしいと聞いてはいたが、実際目の当たりにするとやはり腹立たしい。そして多分腹立たしいのは大地に彼女がいないからかもしれない。
「……そういや総司って弟とどうにかなってたんだっけ……? 朝野のことは諦めたんだっけ?」
大地と仲がいい、別のクラスの友だちが「保健室ですんのは落ち着かねえ」などと恥ずかしげもなく言ってきたことが浮かんで大地はぼそりと呟いた。
この学校は共学にも関わらず他にも同性同士仲よくやっている生徒がいる。大地自身も自分のことでないというのもあるが、他が誰と付き合おうが誰が好きだろうが気にしない。
ただどいつもこいつもここをラブホに使いやがってずるい、などと改めて思いながら大地はまたうとうとしてきたため、遠慮することなく二度寝に陥ろうと布団を被りなおした。しかしまたすぐに誰かが入れ替わりで入ってくる気配がした。
「っくそ。うっぜぇ!」
思わず声に出すと「うざいのはお前だ」との声が返ってきた。
この声は、と大地が微妙な顔になって恐る恐る顔を上げるとパーティションから顔を覗かせているのは間違いなく大地の担任の先生だ。
「げ……。なんでここにいんだよ……」
「ざけんな、それも俺が言うことだろが」
ジロリと言われ、大地は首をすくめる。
「明らかに元気そうだな? 元気なら授業出ろ。そもそも今は試験中だってわかってんのか」
「俺、今生理痛でお腹痛いんですー」
「……なら鎮痛剤をその口に嫌って程叩きこんでやる。言っておくがマジだからな」
担任が口を歪めながら拳を上げた。そのがっしりとした腕を見て大地はヘラリと笑う。
「あ、あれ? なんか急に楽になりました!」
途端、有無を言わさずベッドから引きずり出された。そしてそのまま教室に連れ戻される。
できる限り眠りたいとは思っていたが、担任を目の前にしてなお反抗したいとまでは思っていない大地は大人しく連行され教室に入る。他の生徒は大地を軽くスルーして目の前の解答用紙に夢中だった。
渋々席についた大地に担任は「席に着く前に俺のとこに問題と解答用紙取りに来んか。俺が持って行ってやるとでも思ってんのか何様だ」と呆れてくる。
「あー」
面倒そうにだが前にまで取りに行き、大地は再度席に着いた。
「くそ……寝てねーから眠い」
「どうせゲームだろ? 俺は真面目に勉強一夜漬けしたからな。……それでも解けないけどな……」
隣の席の友人、薄井 圭悟(うすい けいご)がニヤリと得意げに言った後に結局解けない自分を思ってか微妙な顔をしてくる。
「解けねえんじゃ意味ねぇだろ。……っつか昨日はゲームじゃねえし」
「じゃあなんだよ」
「ここで言わすなよ、パソコンで社会勉強!」
「あー」
圭悟が生ぬるい顔で大地を見てきた。その表情が「エロサイトだろ」と言っている。間違っていないが大地は素知らぬふりをした。
「どうでもいいがお前らテストに集中しろよ鬱陶しい……! いいか、赤点取ってみろ? 補習山のように出してやるからな」
担任の呆れ倒した声に、大地も今が試験中だと改めて思い出した。
試験が終わると周囲では答え合わせをし合っている。圭悟も廊下に出ながら大地に聞いてきた。
「お前一問目の選択問題どれにした?」
「あれ、Aじゃね?」
「……やばいな、俺もAだわ……」
「は? ちょ、どういう意味だよ!」
「だってお前だしな。俺でもお前ほどは中々……」
「その、一見褒めたり尊敬してるような言い方で俺をけなすのやめろよ……!」
ムッとしながら大地が圭悟を睨むと、圭悟はその視線をスルーしながら「あっちで氷の王子様が女子に囲まれてる」と言い出した。
見れば確かに長身の真面目そうな男子が女子に囲まれている。保健室へ向かう時も確か女子が騒いでいたのを思い出し、大地は微妙な顔になった。
「頭良い上に、モテるとかなんなの。背も高いとか理不尽じゃね?」
「あーお前身長微妙だもんな」
「微妙じゃねえよ! 普通にあるわ」
「確か七十にあと一センチとか言ってなかったっけ」
「……お前俺よりデカいからそんなこと言うんだろうけど、俺マジで普通だからな? 俺よりちっちゃい男子敵に回してるからな?」
ため息をつきたくなるのを堪えつつまた睨むと、圭悟が「そういえば」と大地を見てきた。
「あいつ、お前の幼馴染だろ? 勉強、教えてもらえばいいだろ。ついでに俺にも教えてくれ」
「やだよ、あいつかわいくねぇもん。付き合いも別に今ないし」
「そりゃかわいくは、ないわな。むしろかわいいってんならお前……」
圭悟はなにか言いかけたが止めて「かわいくないだろけどイケメンだろ」と続けてきた。
「アイツがイケメンだったら俺にとって、なんかいいことでもあんのかよ」
大地は女子に囲まれつつもマイペースそうな相手を今度はジロリと見た。
小学生の頃はよく、親同士が仲いい事もあって一緒に行動したりと仲がよかった。だが今はそうでもない。
中学生になってからは部活などで別行動することが多くなったし、友人のタイプが変わったこともあって今じゃ話すことすらしていない。クラスも違うし、そもそも話す機会すらない。
一応用事があって話しかけたことはあるにはあるのだが、見事なほどに相手は事務的態度だった。
思い返せば元々昔から愛想がなかった気がする、と大地は思った。さすが「氷王子」「氷の王子様」と言われるだけあるのかもしれない。
大地は改めて相手を見た。氷の王子と言われるだけあって整った顔は相変わらずどこか冷たさも感じる上に無表情だ。
だが頭がいい上に整った容姿、そして長身を女子が放っておくはずもなく、氷王子こと柳瀬 零二(やなせ れいじ)はとても人気があった。
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