16 / 128
15話
しおりを挟む
「……初めまして」
月侑太が入ってきて一気に賑やかになり、ついでに海翔がいくつかに対し反応に困っているともう一人後から入って来た。
月梨という綺麗な人で、そして何故か警戒するかのように海翔を見てきた上で堅苦しく挨拶された。
「は、初めまして」
ついつられるように言い返していると月凪がまた「ルリも俺らと同じ歳なんだ」とおかしそうに言ってくる。
大人っぽい月梨と一見穏やかそうな月凪を見ていると同じ歳でも頷けるが、月時と月侑太とも同じなのかと思うと少し唖然となる。
いや、それよりも。
「え、じゃ、じゃあ四つ子って本当だったのか」
「そーだよ、俺ら仲良しでしょう?」
海翔の言葉に月侑太がニコニコと嬉しそうに抱き着いてくる。
ああ、ここの兄弟も人に抱き着くのが当たり前なんだな、と海翔が微妙な顔で大人しくしみじみ思っていると月時が「ムータ! ひろは俺のだからダメ」と月侑太を海翔から引き離す。
「そうなの?」
「そんなことないよ、ムータ」
「ほんと?」
「うん」
「待って! なんでユーキがニコニコ答えてんだよ」
実際ニコニコと言い合っている月侑太と月凪に対し、月時がむうっとした様子で突っ込んでいる。
俺の、というのは「俺のクラスメイトだから駄目」という意味だろうが、なにが駄目なんだと海翔がぼんやり考えていると「……そうなの?」と月梨が聞いてくる。
「はい?」
また自分はぼんやりしていたせいで人の話を聞いていなかったのだろうかと少し焦りながら海翔が月梨を見ると「あなたはトキのものなの?」と再度聞いてきた。
「は?」
なんだろう、意味が分からない。いきなり「あなたはトキのものなの?」って。このお姉さん、いや、同じ歳だからお姉さんじゃないが、とてもしっかりしていそうなのに電波系なのだろうか。
真顔でそんなことを考えていると「質問の意味、分かってる?」と少しイラついた様子で更に聞かれた。
「あ、ルリ! ひろはねー、人の話たまに聞いてないし興味あることしかあまり反応してくんないよ」
今まで頬を膨らませていた月時が今度は「あはは」と笑いながら月梨を見る。
確かに昌希や悠音からもそんな風なことを言われることもあるが、そうもあっけらかんと言われるとただの変人にしか聞こえない。
「待て。俺を変なヤツみたいに言うな。いや、確かにあまり聞いてないこともあるけど、今のは多分聞いてた」
「多分なんだ」
月時に言い返していると月侑太が今度はおかしそうに笑ってきた。
「あなたはトキのものなの、だろ? いきなりそんなこと聞かれたんでちょっと意味が分からなくてどう返事したらいいのかなって思ってた」
とりあえず聞いてはいたんだと伝えるつもりで言うと月梨が呆れたように見てくる。何故だと海翔が思っていたら月凪がおかしそうに笑いかけてきた。
「いきなりじゃないよ、ひろ。その前にトキが『ひろは俺のだから』って言ってたでしょ」
「え、ああ! 言ってた、けどあれって俺のクラスメイトだからって意味じゃ……」
その時月凪以外の全員が声をそろえて「え?」っと言ってきたのでなんとなく四つ子って凄いなと海翔はしみじみ思った。
「まあ、今のでなんか分かったわよ。改めていらっしゃい、えっとひろくん? ゆっくりしていってね」
ため息を吐いた後に何故か月梨がニッコリと海翔に微笑みかけてくる。
「は、はあ」
「参考書とかノート開いてるトキなんてレアよね。ほらムータもユーキも出なさい。勉強してたんでしょ、邪魔しちゃ駄目。あとトキ? お茶淹れるのだけ手伝いなさい」
「はーい」
「ルリ、分かりやすすぎ」
「煩いわよユーキ」
よく分からないまま三人が出ていく。月時も仕方なくといった風に立ち上がった。
「ルリに言われたからちょっと手伝ってくんね」
「ああ、うん。いってらっしゃい」
分からないとはいえ、兄弟の間では伝わるものもあるのだろう。そういうことってあるだろうしなと勝手に納得すると海翔は手を振った後に先ほどまで解いていた問題に向き合った。
皆が出ていった少し後に部屋を出た月時はすぐ勉強のほうに集中し出した海翔をチラリと見て苦笑しながら落ち込む。本当に月時に対して意識を全然していないのが手に取るように分かる。
こういう場合はどうやって皆振り向いてもらうんだろうな。
正直童貞どころか好きになるのすら初めてのことでどうしていいか分からない。でも、と一階に向かいながら月時はヘラリと笑みを浮かべた。
ちゅー、しちゃった。
思い返すと顔がどんどん熱くなる。月凪が来たせいでなんだかうやむやになった気もしないではないが、とりあえず嬉しい。唇を合わせる行為があんなに気持ちのいいものだとは思わなかった。やり方なんて全然分からなかったしひたすら夢中だったが、凄く気持ちが良かった。すればするほど愛しいという気持ちで一杯になった。
「ちょっと、なにだらしない顔してんの」
いつの間にか台所に着いていたようで、気づけば月梨が呆れた顔で月時を見ている。月凪は居なかったが月侑太が月梨の側で白い棒状の何かを齧っていた。
「だ、だらしなくねーよ?」
「……ほら、カップ用意して」
「ああ、うん」
とりあえず言われた通りに動いていたら「トキ、あの子は友達でいいのよね」と月梨に聞かれた。
「え?」
「ひろくん。ただのクラスメイトでいいのよね」
じっと見上げてくる月梨に、月時はああ、と月梨が聞きたいことを理解した。
「ごめん。違う。いや、半分だけ、違う、かな? ひろは俺のこと、クラスメイトとしか思ってないよ。でも俺は違う。ひろが好き」
いつものように騒ぐでもなく月時もじっと月梨を見返す。月梨は一瞬だけ目を見開き、少しの間黙って月時を見ていた後にため息をついてきた。
「トキ、分かってるんだよね?」
「……うん。ずっと一緒に居られないかもしれないし、ずっと隠さなきゃなんないし、そして万が一正体がバレたらひろをしま……、っどうにかしなきゃいけなくなる」
分かってはいても、口にする度に気持ちが落ち込む。
「……。ああ、そういえば茶菓子がない。さすがに骨出す訳にいかないものね」
また少し黙った後に、月梨は何事もなかったかのように貯蔵庫を見ている。
「あ、俺いーの持ってるよ! 待ってて」
今まで黙って月梨と月時を見ていた月侑太がニコニコと自分の部屋に駆けていったかと思うとすぐに戻ってきた。
「俺ね、ひーちゃん好きだよ。なんかいい子だよね」
はい、と月梨に菓子の袋を渡しながら月侑太は月時を見てくる。
「うん」
月侑太の無邪気な言葉に癒されるような気持になり、月時は嬉しげに頷いた。
「ルリ、あの……」
「早くお茶、持ってって。冷めちゃう。ああそうだ、ご飯、食べてくかな。だったらお母さんたちにも連絡しとくけど」
「……うん! えっと、聞いてくるね」
とりあえずは何も言うつもりないという意思表示を月梨が示してきたのが分かり、月時は改めてニッコリと笑った。軽い足取りで二階の自室に戻ると「お待たせ、休憩しよ」とトレーを一旦床に置いた。
「ああ、うん。ありがとう」
二人で勉強道具を置いていた小さいコーヒーテーブルの上を退けるとトレーを置きなおす。月侑太が持ってきた菓子はクッキーだったようで、一応皿の上に少しと、後は袋のままトレーに乗せられていた。
「いただきます」
海翔が「紅茶、美味いな」と紅茶に口を付けた後でクッキーに手を伸ばす。
「……?」
「ひろ、どーかした?」
だがクッキーを食べた後に妙な顔をしてきたので首を傾げながら月時は海翔を見た。
「……いや? ……なんでだろ、味が分かんない」
「え?」
どうしたのかなと思いながら月時もクッキーに手を伸ばした。そして本当に小麦粉のような味しかしなくて微妙な顔になる。
おかしいなと思い、月時は袋を見た。そして速攻で袋を叩きつけるかのようにしてパッケージを隠した。
「トキ?」
「えっと、いや。おかしいよね! とりあえず古いのかも、ごめん」
微妙な顔で笑いつつ、月時は皿の上にある残りのクッキーを入れる為、渋々もう一度袋をパッケージが海翔に見えないように手にした。
パッケージには「ミルクカルシウム入り」と書かれた横で犬がじっとこちらを見ている画像が載っていた。
月侑太が入ってきて一気に賑やかになり、ついでに海翔がいくつかに対し反応に困っているともう一人後から入って来た。
月梨という綺麗な人で、そして何故か警戒するかのように海翔を見てきた上で堅苦しく挨拶された。
「は、初めまして」
ついつられるように言い返していると月凪がまた「ルリも俺らと同じ歳なんだ」とおかしそうに言ってくる。
大人っぽい月梨と一見穏やかそうな月凪を見ていると同じ歳でも頷けるが、月時と月侑太とも同じなのかと思うと少し唖然となる。
いや、それよりも。
「え、じゃ、じゃあ四つ子って本当だったのか」
「そーだよ、俺ら仲良しでしょう?」
海翔の言葉に月侑太がニコニコと嬉しそうに抱き着いてくる。
ああ、ここの兄弟も人に抱き着くのが当たり前なんだな、と海翔が微妙な顔で大人しくしみじみ思っていると月時が「ムータ! ひろは俺のだからダメ」と月侑太を海翔から引き離す。
「そうなの?」
「そんなことないよ、ムータ」
「ほんと?」
「うん」
「待って! なんでユーキがニコニコ答えてんだよ」
実際ニコニコと言い合っている月侑太と月凪に対し、月時がむうっとした様子で突っ込んでいる。
俺の、というのは「俺のクラスメイトだから駄目」という意味だろうが、なにが駄目なんだと海翔がぼんやり考えていると「……そうなの?」と月梨が聞いてくる。
「はい?」
また自分はぼんやりしていたせいで人の話を聞いていなかったのだろうかと少し焦りながら海翔が月梨を見ると「あなたはトキのものなの?」と再度聞いてきた。
「は?」
なんだろう、意味が分からない。いきなり「あなたはトキのものなの?」って。このお姉さん、いや、同じ歳だからお姉さんじゃないが、とてもしっかりしていそうなのに電波系なのだろうか。
真顔でそんなことを考えていると「質問の意味、分かってる?」と少しイラついた様子で更に聞かれた。
「あ、ルリ! ひろはねー、人の話たまに聞いてないし興味あることしかあまり反応してくんないよ」
今まで頬を膨らませていた月時が今度は「あはは」と笑いながら月梨を見る。
確かに昌希や悠音からもそんな風なことを言われることもあるが、そうもあっけらかんと言われるとただの変人にしか聞こえない。
「待て。俺を変なヤツみたいに言うな。いや、確かにあまり聞いてないこともあるけど、今のは多分聞いてた」
「多分なんだ」
月時に言い返していると月侑太が今度はおかしそうに笑ってきた。
「あなたはトキのものなの、だろ? いきなりそんなこと聞かれたんでちょっと意味が分からなくてどう返事したらいいのかなって思ってた」
とりあえず聞いてはいたんだと伝えるつもりで言うと月梨が呆れたように見てくる。何故だと海翔が思っていたら月凪がおかしそうに笑いかけてきた。
「いきなりじゃないよ、ひろ。その前にトキが『ひろは俺のだから』って言ってたでしょ」
「え、ああ! 言ってた、けどあれって俺のクラスメイトだからって意味じゃ……」
その時月凪以外の全員が声をそろえて「え?」っと言ってきたのでなんとなく四つ子って凄いなと海翔はしみじみ思った。
「まあ、今のでなんか分かったわよ。改めていらっしゃい、えっとひろくん? ゆっくりしていってね」
ため息を吐いた後に何故か月梨がニッコリと海翔に微笑みかけてくる。
「は、はあ」
「参考書とかノート開いてるトキなんてレアよね。ほらムータもユーキも出なさい。勉強してたんでしょ、邪魔しちゃ駄目。あとトキ? お茶淹れるのだけ手伝いなさい」
「はーい」
「ルリ、分かりやすすぎ」
「煩いわよユーキ」
よく分からないまま三人が出ていく。月時も仕方なくといった風に立ち上がった。
「ルリに言われたからちょっと手伝ってくんね」
「ああ、うん。いってらっしゃい」
分からないとはいえ、兄弟の間では伝わるものもあるのだろう。そういうことってあるだろうしなと勝手に納得すると海翔は手を振った後に先ほどまで解いていた問題に向き合った。
皆が出ていった少し後に部屋を出た月時はすぐ勉強のほうに集中し出した海翔をチラリと見て苦笑しながら落ち込む。本当に月時に対して意識を全然していないのが手に取るように分かる。
こういう場合はどうやって皆振り向いてもらうんだろうな。
正直童貞どころか好きになるのすら初めてのことでどうしていいか分からない。でも、と一階に向かいながら月時はヘラリと笑みを浮かべた。
ちゅー、しちゃった。
思い返すと顔がどんどん熱くなる。月凪が来たせいでなんだかうやむやになった気もしないではないが、とりあえず嬉しい。唇を合わせる行為があんなに気持ちのいいものだとは思わなかった。やり方なんて全然分からなかったしひたすら夢中だったが、凄く気持ちが良かった。すればするほど愛しいという気持ちで一杯になった。
「ちょっと、なにだらしない顔してんの」
いつの間にか台所に着いていたようで、気づけば月梨が呆れた顔で月時を見ている。月凪は居なかったが月侑太が月梨の側で白い棒状の何かを齧っていた。
「だ、だらしなくねーよ?」
「……ほら、カップ用意して」
「ああ、うん」
とりあえず言われた通りに動いていたら「トキ、あの子は友達でいいのよね」と月梨に聞かれた。
「え?」
「ひろくん。ただのクラスメイトでいいのよね」
じっと見上げてくる月梨に、月時はああ、と月梨が聞きたいことを理解した。
「ごめん。違う。いや、半分だけ、違う、かな? ひろは俺のこと、クラスメイトとしか思ってないよ。でも俺は違う。ひろが好き」
いつものように騒ぐでもなく月時もじっと月梨を見返す。月梨は一瞬だけ目を見開き、少しの間黙って月時を見ていた後にため息をついてきた。
「トキ、分かってるんだよね?」
「……うん。ずっと一緒に居られないかもしれないし、ずっと隠さなきゃなんないし、そして万が一正体がバレたらひろをしま……、っどうにかしなきゃいけなくなる」
分かってはいても、口にする度に気持ちが落ち込む。
「……。ああ、そういえば茶菓子がない。さすがに骨出す訳にいかないものね」
また少し黙った後に、月梨は何事もなかったかのように貯蔵庫を見ている。
「あ、俺いーの持ってるよ! 待ってて」
今まで黙って月梨と月時を見ていた月侑太がニコニコと自分の部屋に駆けていったかと思うとすぐに戻ってきた。
「俺ね、ひーちゃん好きだよ。なんかいい子だよね」
はい、と月梨に菓子の袋を渡しながら月侑太は月時を見てくる。
「うん」
月侑太の無邪気な言葉に癒されるような気持になり、月時は嬉しげに頷いた。
「ルリ、あの……」
「早くお茶、持ってって。冷めちゃう。ああそうだ、ご飯、食べてくかな。だったらお母さんたちにも連絡しとくけど」
「……うん! えっと、聞いてくるね」
とりあえずは何も言うつもりないという意思表示を月梨が示してきたのが分かり、月時は改めてニッコリと笑った。軽い足取りで二階の自室に戻ると「お待たせ、休憩しよ」とトレーを一旦床に置いた。
「ああ、うん。ありがとう」
二人で勉強道具を置いていた小さいコーヒーテーブルの上を退けるとトレーを置きなおす。月侑太が持ってきた菓子はクッキーだったようで、一応皿の上に少しと、後は袋のままトレーに乗せられていた。
「いただきます」
海翔が「紅茶、美味いな」と紅茶に口を付けた後でクッキーに手を伸ばす。
「……?」
「ひろ、どーかした?」
だがクッキーを食べた後に妙な顔をしてきたので首を傾げながら月時は海翔を見た。
「……いや? ……なんでだろ、味が分かんない」
「え?」
どうしたのかなと思いながら月時もクッキーに手を伸ばした。そして本当に小麦粉のような味しかしなくて微妙な顔になる。
おかしいなと思い、月時は袋を見た。そして速攻で袋を叩きつけるかのようにしてパッケージを隠した。
「トキ?」
「えっと、いや。おかしいよね! とりあえず古いのかも、ごめん」
微妙な顔で笑いつつ、月時は皿の上にある残りのクッキーを入れる為、渋々もう一度袋をパッケージが海翔に見えないように手にした。
パッケージには「ミルクカルシウム入り」と書かれた横で犬がじっとこちらを見ている画像が載っていた。
0
お気に入りに追加
93
あなたにおすすめの小説
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱でちょっと不憫な第三王子が、寵愛を受けるはなし。
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
イラストを『しき』様(https://twitter.com/a20wa2fu12ji)に描いていただき、表紙にさせていただきました。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。
マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 〜強面、筋骨隆々、とても強い。 でもとっても優しい男が異世界でのんびり暮らすお話〜
かむら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞にて、ジョブ・スキル賞受賞しました!】
身長190センチ、筋骨隆々、彫りの深い強面という見た目をした男、舘野秀治(たてのしゅうじ)は、ある日、目を覚ますと、見知らぬ土地に降り立っていた。
そこは魔物や魔法が存在している異世界で、元の世界に帰る方法も分からず、行く当ても無い秀治は、偶然出会った者達に勧められ、ある冒険者ギルドで働くことになった。
これはそんな秀治と仲間達による、のんびりほのぼのとした異世界生活のお話。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる