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16.仕掛ける蛇
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本当に優史はかわいい人だと千景は思う。おもしろいほどにこちらの言いなりで、そして思惑通りで。
本来そこまでだと鬱陶しいと思いそうなものなのだが、真面目で一途な優史の、本当に一生懸命尽くしたいと思っている姿があまりにもわかりやす過ぎて、むしろ鬱陶しいを通り越してかわいらしいと思える。また見せて整った真面目そうな顔が、まるで「どうぞいたぶってください」と言っているかのような表情を浮かべてくる様が堪らない。
千景はどうしても気に入っている相手に対しては弄びたくてしかたがない性質なので、本当に優史はいいと思う。
もちろん気に入っているので、酷い事をして苦しめたいだけという訳ではない。当然かわいがってあげたいとも思う。ただ、かわいがりつつも苛めたいだけだ。
友だちの詩也には「ほんまドS」などと言われているが、千景自身は自分をSだと思っていない。ちなみに千景はSタイプを奉仕タイプだと思っている。
どれほど相手をいたぶろうが、基本Sの人って相手に奉仕してるよね? 色々してあげていない? SはサドのSじゃなくてサービスのSだよね、まさに。
千景も相手に何かをするのが嫌なわけではない。Sの人のように、相手の反応を楽しむために何かをするのは好きだ。
だがどちらかと言えば、こちらの指示どおりに動いてくれるほうが楽しいし、指示しなくともこちらを喜ばせようと何かをしたいと思っている相手を弄ぶのが楽しい。
詩也にもそう告げると「俺のかわいいミヤのこと、ほんま友だちとして好いてる状態でよかったわ、まじ」などと微妙な顔をして言われた。そう言われても仕方ない程度には、自分でもあまりいい性格だとは思ってはいない。
友だちの三弥は確かにかわいいが、そういう対象ではないのでいたぶりたいとまでは思わない。ひたすら甘い食べ物を与えたりと、ただただかわいがっている感じだ。
それも普通に考えて友だちである男子同級生にする態度とは思えないが、仕方ない。三弥を見たらそういう風にかわいがりたくなるのだからと千景は思っている。
それに関しては千景だけでなく詩也も同じようであるため、自分の悪癖のせいでもなんでもないだろう。他の友だちには多分、基本的に普通の対応をしているはずだ。
そういうやり方に疲れたりはしない。別に性癖を隠している訳でも何でもなく、ただ単にそういった対象でない相手をいたぶりたいと思わないだけだ。そういうところも、千景が自分はSじゃないと思っている部分だったりする。
ほら、Sなんだったら誰に対しても同じなんじゃないの? 知らないけどさ。
ただそれも詩也に言ったところ「Sでもいろんなタイプおるっちゅーねん、お前は立派なドS様や。安心しぃ」など訳の分わからない励ましをいただいた。
「……S、ねぇ……」
「……ん? 何か、言った?」
ボソリと呟くと、優史がニコニコ千景を見てきた。
「いや、何も。にしても優史って偉いね。先生って大変そうな仕事してるのに家の事もきちんとして」
「え? い、いや俺別にそんなきちんとは……」
ニッコリ笑いかけると、優史は困ったように眉毛をさげながら少し赤くなる。
ほら、もうこんな表情を浮かべてくる。
何故軽く褒めただけでそんな顔つきになれるのだろうと千景は唇をピクリと一瞬震わせた。
本当に、楽しい人。
自信がないという訳でもなさそうなのにと千景は優史をジッと見る。真面目だからというだけにしては本当に堪らない反応を見せてくれる。
千景は優史の事もただのMだとは思っていなかった。もちろんMっ気はかなりありそうだとは思う。千景がいたぶろうが苛めようが、相手をしている限りどこか嬉しそうである。
Mタイプは基本的に奉仕してもらうのをひたすら求める受け身タイプだと千景は思っている。だが優史は自分がしてもらうよりも色々としたいタイプのように見える。
Mっぽいのに献身的。そんな部分を千景は堪らなく美味しいと思う。
「な、何?」
ずっと見ていると、優史がまた困ったような、でも嬉しそうな表情を浮かべる。
「きちんと、してるじゃない。俺がいつ来ても部屋は綺麗にしてあるし、よく美味しいご飯を俺に作ってくれているし。頼んでもいないのに俺のためにお風呂まで沸かしてくれたり、ね」
千景がニッコリ言うと、優史が少々悲しげに俯いてきた。
「……千景は……俺のそういうとこ、やっぱり、嫌だろうか……?」
「何故、そう思うの?」
「……そ、それは……、その」
「何? 俺には言えないの?」
そう聞くと、優史はハッとしたように首を振ってきた。
「……その、今まで付き合った人に俺、よく『そういう部分が嫌』て言われたり、した、し……。俺、その……色々、するのが好きなだけなんだけど……。やっぱ気持ち悪いとかだろうかな。こんな図体のデカイ男が家事してる姿なんて見ても気持ちのいいものじゃないしね、確かに」
そう言った時の優史は本当に悲しそうに見えた。何かトラウマでもあるのだろうかと千景は密かに首を傾げる。
「俺はありがたいけどね。優史の作る料理はとても美味しいし、ちょっとしたボタンの綻びですら直してくれるし」
Sなんかでは断じてないよ、と千景は優史に微笑みかけながら思う。
ちゃんと飴と鞭は使い分けるしね。
「っほ、ほんと……?」
優史がとても嬉しそうに千景を見てきた。千景は笑顔のまま続ける。
「本当。でも俺にしてくれていることは、他の女性にもしてあげていたことなんだよねぇ? 色々してくれる優史は嬉しいけど、他の人と同じ扱いを俺は受けているって訳なんだね?」
途端、優史がまた眉毛を下げながら必死になって首を振ってくる。
「そ、そんな、違う、違うよ! お、同じなんかじゃ、ない。俺、俺……」
先程見せてきた悲しそうな表情とは違う、切なげな苦しげな、それでも甘い表情。
俺は相手をいたぶってただ悲しませたい訳じゃないんだよね。
千景は口角をスッと上にあげ、手を優史の頬に添えてジッと見つめた。千景の顔を見ながら、優史が赤くなる。
俺は相手が喜びと苦しみの狭間で切なげに歪める表情が見たいんだよ、ね……。
「そう? でも誰に対しても尽くしてきたんだよね? あなたは誰にだってすぐよだれを垂らして尻尾を振るおバカな駄犬と同じなのかな……?」
「ち、違う、断じて違う……! そ、そりゃ今までもその、す、好きだった人には何かをしたいと思ったり、し、したけれども……」
「うん?」
「でも、千景は、ほ、本当に俺、な、何か特別、で……! 同じなんかじゃ、ない……! ほんとに、俺……っ」
「……優史ってば、必死になって。かわいいね、ほんと……」
一生懸命になって自分の気持ちを伝えようとしてくる優史の表情と、わかりやす過ぎる勢いの仕草、態度が堪らなく千景の嗜虐心を刺激してくる。
「ねえ……じゃあ、さ」
千景は優史の頬にそえていた手をつっと輪郭に沿ってなぞった。
「う、うん……」
優しく囁き、そっと頬や顎、首筋へとつたってくる千景の指にどこかウットリとしたような優史が頷いてきた。
「俺だけにしかしてないようなこと、してくれる?」
「……え?」
「そうだね、丁度お風呂、湧いていたんだよね? じゃあ一緒に、入ろうか?」
「い、一緒に? うん!」
一緒に風呂にと聞いて、優史が嬉しそうに頷く。千景はニッコリ笑いかけた。
「そこで、今まで誰にもしたことないくらい俺に尽くして……? できる……?」
「ぇ……? ……う、うん……」
優史はまた、困ったように、だが同じくらい恥じらったように赤くなりながら今度もコクコクと頷いてきた。
本来そこまでだと鬱陶しいと思いそうなものなのだが、真面目で一途な優史の、本当に一生懸命尽くしたいと思っている姿があまりにもわかりやす過ぎて、むしろ鬱陶しいを通り越してかわいらしいと思える。また見せて整った真面目そうな顔が、まるで「どうぞいたぶってください」と言っているかのような表情を浮かべてくる様が堪らない。
千景はどうしても気に入っている相手に対しては弄びたくてしかたがない性質なので、本当に優史はいいと思う。
もちろん気に入っているので、酷い事をして苦しめたいだけという訳ではない。当然かわいがってあげたいとも思う。ただ、かわいがりつつも苛めたいだけだ。
友だちの詩也には「ほんまドS」などと言われているが、千景自身は自分をSだと思っていない。ちなみに千景はSタイプを奉仕タイプだと思っている。
どれほど相手をいたぶろうが、基本Sの人って相手に奉仕してるよね? 色々してあげていない? SはサドのSじゃなくてサービスのSだよね、まさに。
千景も相手に何かをするのが嫌なわけではない。Sの人のように、相手の反応を楽しむために何かをするのは好きだ。
だがどちらかと言えば、こちらの指示どおりに動いてくれるほうが楽しいし、指示しなくともこちらを喜ばせようと何かをしたいと思っている相手を弄ぶのが楽しい。
詩也にもそう告げると「俺のかわいいミヤのこと、ほんま友だちとして好いてる状態でよかったわ、まじ」などと微妙な顔をして言われた。そう言われても仕方ない程度には、自分でもあまりいい性格だとは思ってはいない。
友だちの三弥は確かにかわいいが、そういう対象ではないのでいたぶりたいとまでは思わない。ひたすら甘い食べ物を与えたりと、ただただかわいがっている感じだ。
それも普通に考えて友だちである男子同級生にする態度とは思えないが、仕方ない。三弥を見たらそういう風にかわいがりたくなるのだからと千景は思っている。
それに関しては千景だけでなく詩也も同じようであるため、自分の悪癖のせいでもなんでもないだろう。他の友だちには多分、基本的に普通の対応をしているはずだ。
そういうやり方に疲れたりはしない。別に性癖を隠している訳でも何でもなく、ただ単にそういった対象でない相手をいたぶりたいと思わないだけだ。そういうところも、千景が自分はSじゃないと思っている部分だったりする。
ほら、Sなんだったら誰に対しても同じなんじゃないの? 知らないけどさ。
ただそれも詩也に言ったところ「Sでもいろんなタイプおるっちゅーねん、お前は立派なドS様や。安心しぃ」など訳の分わからない励ましをいただいた。
「……S、ねぇ……」
「……ん? 何か、言った?」
ボソリと呟くと、優史がニコニコ千景を見てきた。
「いや、何も。にしても優史って偉いね。先生って大変そうな仕事してるのに家の事もきちんとして」
「え? い、いや俺別にそんなきちんとは……」
ニッコリ笑いかけると、優史は困ったように眉毛をさげながら少し赤くなる。
ほら、もうこんな表情を浮かべてくる。
何故軽く褒めただけでそんな顔つきになれるのだろうと千景は唇をピクリと一瞬震わせた。
本当に、楽しい人。
自信がないという訳でもなさそうなのにと千景は優史をジッと見る。真面目だからというだけにしては本当に堪らない反応を見せてくれる。
千景は優史の事もただのMだとは思っていなかった。もちろんMっ気はかなりありそうだとは思う。千景がいたぶろうが苛めようが、相手をしている限りどこか嬉しそうである。
Mタイプは基本的に奉仕してもらうのをひたすら求める受け身タイプだと千景は思っている。だが優史は自分がしてもらうよりも色々としたいタイプのように見える。
Mっぽいのに献身的。そんな部分を千景は堪らなく美味しいと思う。
「な、何?」
ずっと見ていると、優史がまた困ったような、でも嬉しそうな表情を浮かべる。
「きちんと、してるじゃない。俺がいつ来ても部屋は綺麗にしてあるし、よく美味しいご飯を俺に作ってくれているし。頼んでもいないのに俺のためにお風呂まで沸かしてくれたり、ね」
千景がニッコリ言うと、優史が少々悲しげに俯いてきた。
「……千景は……俺のそういうとこ、やっぱり、嫌だろうか……?」
「何故、そう思うの?」
「……そ、それは……、その」
「何? 俺には言えないの?」
そう聞くと、優史はハッとしたように首を振ってきた。
「……その、今まで付き合った人に俺、よく『そういう部分が嫌』て言われたり、した、し……。俺、その……色々、するのが好きなだけなんだけど……。やっぱ気持ち悪いとかだろうかな。こんな図体のデカイ男が家事してる姿なんて見ても気持ちのいいものじゃないしね、確かに」
そう言った時の優史は本当に悲しそうに見えた。何かトラウマでもあるのだろうかと千景は密かに首を傾げる。
「俺はありがたいけどね。優史の作る料理はとても美味しいし、ちょっとしたボタンの綻びですら直してくれるし」
Sなんかでは断じてないよ、と千景は優史に微笑みかけながら思う。
ちゃんと飴と鞭は使い分けるしね。
「っほ、ほんと……?」
優史がとても嬉しそうに千景を見てきた。千景は笑顔のまま続ける。
「本当。でも俺にしてくれていることは、他の女性にもしてあげていたことなんだよねぇ? 色々してくれる優史は嬉しいけど、他の人と同じ扱いを俺は受けているって訳なんだね?」
途端、優史がまた眉毛を下げながら必死になって首を振ってくる。
「そ、そんな、違う、違うよ! お、同じなんかじゃ、ない。俺、俺……」
先程見せてきた悲しそうな表情とは違う、切なげな苦しげな、それでも甘い表情。
俺は相手をいたぶってただ悲しませたい訳じゃないんだよね。
千景は口角をスッと上にあげ、手を優史の頬に添えてジッと見つめた。千景の顔を見ながら、優史が赤くなる。
俺は相手が喜びと苦しみの狭間で切なげに歪める表情が見たいんだよ、ね……。
「そう? でも誰に対しても尽くしてきたんだよね? あなたは誰にだってすぐよだれを垂らして尻尾を振るおバカな駄犬と同じなのかな……?」
「ち、違う、断じて違う……! そ、そりゃ今までもその、す、好きだった人には何かをしたいと思ったり、し、したけれども……」
「うん?」
「でも、千景は、ほ、本当に俺、な、何か特別、で……! 同じなんかじゃ、ない……! ほんとに、俺……っ」
「……優史ってば、必死になって。かわいいね、ほんと……」
一生懸命になって自分の気持ちを伝えようとしてくる優史の表情と、わかりやす過ぎる勢いの仕草、態度が堪らなく千景の嗜虐心を刺激してくる。
「ねえ……じゃあ、さ」
千景は優史の頬にそえていた手をつっと輪郭に沿ってなぞった。
「う、うん……」
優しく囁き、そっと頬や顎、首筋へとつたってくる千景の指にどこかウットリとしたような優史が頷いてきた。
「俺だけにしかしてないようなこと、してくれる?」
「……え?」
「そうだね、丁度お風呂、湧いていたんだよね? じゃあ一緒に、入ろうか?」
「い、一緒に? うん!」
一緒に風呂にと聞いて、優史が嬉しそうに頷く。千景はニッコリ笑いかけた。
「そこで、今まで誰にもしたことないくらい俺に尽くして……? できる……?」
「ぇ……? ……う、うん……」
優史はまた、困ったように、だが同じくらい恥じらったように赤くなりながら今度もコクコクと頷いてきた。
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