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1章 幼少編 異世界召喚
22話
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毎日勉強や剣などの訓練をがんばっている双子に、ある日モリスが「ゆっくり市場で過ごしてくるといい」とフランに硬貨の入った袋を預けてくれたらしい。流輝はとてつもなくうきうきしながら馬車へ乗った。
思えば町中には遊びで出かけたことなどなかった気がする。この世界に飛ばされて最初の頃に逃げた時や、琉生を探して迷い込んだ時の思い出しかない。ろくでもない。
それ以外はそれこそいい思い出がないだろうからと市場にも基本的に用事がない限り、そして何人もの付き添いがない限り遊びで出かけるのを禁止されていた。確かにそれはそうなのだが、流輝にとってトラウマになるほどでもない。琉生に一応聞いてみたが「俺が泣き虫でもさすがにトラウマレベルじゃないよ」と笑われた。第一使用人に頼んで買い物について行ったくらいだったなと流輝も思い出す。
どこか腫れ物を扱うように接してきていたかもしれないがこれからは違う、と言っていたモリスが早速いい意味で実行してくれたんだなと思い、流輝はさらに笑みが浮かんだ。
「リキ。兄さん。嬉しいにしても喜びすぎ」
そして琉生に苦笑された。
ゆっくり見たことのなかった町の中心街にある市場は、あんな路地裏があるとは思えないほど活気に溢れていた。店員が呼びかける声や客たちの声、通りがかりの人々の声、たくさんの声が生活音とともに行き交う。
「せっかくですから何か食べられますか?」
フランに聞かれて流輝は「うん」と元気よく頷きながらも辺りを見渡した。どうせ何を売っているのかほぼわからないのだし匂いで判断しようと深呼吸する。
「あっ、ねえ。あれ! あれなに?」
流輝が指差す先を見て、キャスが「ロックラビットの串ですよ」と答えてくれた。
「ろっく……?」
「色んなところで見られる小動物です。岩みたいに硬い角は小物細工くらいにしか役に立ちませんが、肉が食用として使えるんですよ」
「小動物……」
琉生が少し青ざめている。もしかしたら元の世界にいた犬や猫、うさぎやタヌキといった小さな動物を頭に浮かべてしまい、食用と聞いて少し引いているのかもしれない。最近剣の腕とともに何となく強くなってきた気がする琉生だが、まだまだだなと流輝は微笑ましく思った。ちなみに流輝は小動物と聞いても頭に浮かんだのは肉の塊なので問題ない。
「食べますか?」
フランに聞かれて流輝は何度も頭を縦に振った。ちなみに琉生は横に振っている。
「野生のロックラビットの肉は少し硬いんですけどね、食用として育てられている一般的なロックラビットは柔らかくて美味いですよ。特に庶民にとってはカウネスよりもこのロックラビットのほうが定番の肉かもですね。屋台でもこうして串にされてよく売られてます。それぞれ自家製のタレに漬けたものを焼いてるんですよ。シンプルだけど美味いんです。酒にも合う。あ、お二人は酒、駄目ですよ」
フランが買っている間にキャスが説明してくれた。好奇心でいっぱいになっているところにフランが串を差し出してきた。見た目はもちろんのこと、近くで嗅ぐとなおさら美味しそうな匂いがする。
「ルイ。見てみろよ普通の肉だって。大丈夫。味つけもこれはピリ辛とかじゃねえし食べやすいって。一口食ってみねえ? なんかさ、元の世界で食べてた豚みたいな感じ!」
一口食べてやはり美味しかったので琉生に差し出すと、一旦引き気味だった琉生は、思い切ったように頷くと差し出した肉に顔を近づけてきた。そして恐る恐る食べる。
「……、……うん、お肉だ」
「な! フラン。俺、これもう一本食べたい」
「ルイ様は?」
「俺は……そんなにいらない」
「だったら俺のこの食いさし食べろよ。あと二切れほどしかないし。だからフラン、やっぱ串あともう二本で!」
「なあなあフラン。俺はあのパラクレタ食いてぇ」
「黙れキャス」
「パラクレタって何?」
気になった流輝が聞くと穀物の粉と砂糖、ミルク、卵を混ぜた生地を広げて焼いたものだと教えてくれた。多分クレープみたいなものだろうと流輝は何となく把握する。砂糖や塩といったものは言語が違っても元の世界の言葉に変換して考えやすいのでわかりやすいが、料理されたものや元の世界にない素材だといまだにわからないものは少なくない。
黙れ、と言いながらもフランはキャスにパラクレタを買ってあげたようだ。優しい、と内心思いつつ、流輝と琉生はどんなものかキャスに見せてもらった。元の世界のように生クリームたっぷり、とはいかないものの、甘くてジューシーそうな赤い果物だろうか、がまるごと入りつつ、砂糖で煮込まれたのだろうか、柔らかいゼリーのようにもなって中を満たしている。
「……『イチゴ』みたいだ」
じっと見ながら琉生が呟く。
「エペリのパラクレタです。新鮮で甘酸っぱくて美味しいですよ。リキ様とルイ様も食べられます?」
「俺は肉食べてるし……」
ちらりと琉生を見るも、琉生は首を横に振っている。甘いものが実はとてつもなく好きなくせに何故素直に甘いのが好きと言って飛びつかないのか流輝には不思議で仕方がない。フランは「俺は飲み物を買ってきます」と言ってその場を離れたが、すぐに「うっかり間違えてパラクレタを買ってしまいました」と戻ってきた。
「何をどうしたら間違えんの?」
甘いパラクレタを幸せそうに食べていたキャスが唖然とした風に聞いている。
「申し訳ありません。ですが無駄にするのももったいないのでもしよかったらルイ様、食べていただいてもよろしいでしょうか。俺は辛いものが好きな分、甘いものが少々苦手で……」
「う、うん。わかった」
戸惑ったようにパラクレタを受け取る琉生がこっそり嬉しそうな様子であるのに気づいている流輝は、ますます顔中に笑みが広がった。
思えば町中には遊びで出かけたことなどなかった気がする。この世界に飛ばされて最初の頃に逃げた時や、琉生を探して迷い込んだ時の思い出しかない。ろくでもない。
それ以外はそれこそいい思い出がないだろうからと市場にも基本的に用事がない限り、そして何人もの付き添いがない限り遊びで出かけるのを禁止されていた。確かにそれはそうなのだが、流輝にとってトラウマになるほどでもない。琉生に一応聞いてみたが「俺が泣き虫でもさすがにトラウマレベルじゃないよ」と笑われた。第一使用人に頼んで買い物について行ったくらいだったなと流輝も思い出す。
どこか腫れ物を扱うように接してきていたかもしれないがこれからは違う、と言っていたモリスが早速いい意味で実行してくれたんだなと思い、流輝はさらに笑みが浮かんだ。
「リキ。兄さん。嬉しいにしても喜びすぎ」
そして琉生に苦笑された。
ゆっくり見たことのなかった町の中心街にある市場は、あんな路地裏があるとは思えないほど活気に溢れていた。店員が呼びかける声や客たちの声、通りがかりの人々の声、たくさんの声が生活音とともに行き交う。
「せっかくですから何か食べられますか?」
フランに聞かれて流輝は「うん」と元気よく頷きながらも辺りを見渡した。どうせ何を売っているのかほぼわからないのだし匂いで判断しようと深呼吸する。
「あっ、ねえ。あれ! あれなに?」
流輝が指差す先を見て、キャスが「ロックラビットの串ですよ」と答えてくれた。
「ろっく……?」
「色んなところで見られる小動物です。岩みたいに硬い角は小物細工くらいにしか役に立ちませんが、肉が食用として使えるんですよ」
「小動物……」
琉生が少し青ざめている。もしかしたら元の世界にいた犬や猫、うさぎやタヌキといった小さな動物を頭に浮かべてしまい、食用と聞いて少し引いているのかもしれない。最近剣の腕とともに何となく強くなってきた気がする琉生だが、まだまだだなと流輝は微笑ましく思った。ちなみに流輝は小動物と聞いても頭に浮かんだのは肉の塊なので問題ない。
「食べますか?」
フランに聞かれて流輝は何度も頭を縦に振った。ちなみに琉生は横に振っている。
「野生のロックラビットの肉は少し硬いんですけどね、食用として育てられている一般的なロックラビットは柔らかくて美味いですよ。特に庶民にとってはカウネスよりもこのロックラビットのほうが定番の肉かもですね。屋台でもこうして串にされてよく売られてます。それぞれ自家製のタレに漬けたものを焼いてるんですよ。シンプルだけど美味いんです。酒にも合う。あ、お二人は酒、駄目ですよ」
フランが買っている間にキャスが説明してくれた。好奇心でいっぱいになっているところにフランが串を差し出してきた。見た目はもちろんのこと、近くで嗅ぐとなおさら美味しそうな匂いがする。
「ルイ。見てみろよ普通の肉だって。大丈夫。味つけもこれはピリ辛とかじゃねえし食べやすいって。一口食ってみねえ? なんかさ、元の世界で食べてた豚みたいな感じ!」
一口食べてやはり美味しかったので琉生に差し出すと、一旦引き気味だった琉生は、思い切ったように頷くと差し出した肉に顔を近づけてきた。そして恐る恐る食べる。
「……、……うん、お肉だ」
「な! フラン。俺、これもう一本食べたい」
「ルイ様は?」
「俺は……そんなにいらない」
「だったら俺のこの食いさし食べろよ。あと二切れほどしかないし。だからフラン、やっぱ串あともう二本で!」
「なあなあフラン。俺はあのパラクレタ食いてぇ」
「黙れキャス」
「パラクレタって何?」
気になった流輝が聞くと穀物の粉と砂糖、ミルク、卵を混ぜた生地を広げて焼いたものだと教えてくれた。多分クレープみたいなものだろうと流輝は何となく把握する。砂糖や塩といったものは言語が違っても元の世界の言葉に変換して考えやすいのでわかりやすいが、料理されたものや元の世界にない素材だといまだにわからないものは少なくない。
黙れ、と言いながらもフランはキャスにパラクレタを買ってあげたようだ。優しい、と内心思いつつ、流輝と琉生はどんなものかキャスに見せてもらった。元の世界のように生クリームたっぷり、とはいかないものの、甘くてジューシーそうな赤い果物だろうか、がまるごと入りつつ、砂糖で煮込まれたのだろうか、柔らかいゼリーのようにもなって中を満たしている。
「……『イチゴ』みたいだ」
じっと見ながら琉生が呟く。
「エペリのパラクレタです。新鮮で甘酸っぱくて美味しいですよ。リキ様とルイ様も食べられます?」
「俺は肉食べてるし……」
ちらりと琉生を見るも、琉生は首を横に振っている。甘いものが実はとてつもなく好きなくせに何故素直に甘いのが好きと言って飛びつかないのか流輝には不思議で仕方がない。フランは「俺は飲み物を買ってきます」と言ってその場を離れたが、すぐに「うっかり間違えてパラクレタを買ってしまいました」と戻ってきた。
「何をどうしたら間違えんの?」
甘いパラクレタを幸せそうに食べていたキャスが唖然とした風に聞いている。
「申し訳ありません。ですが無駄にするのももったいないのでもしよかったらルイ様、食べていただいてもよろしいでしょうか。俺は辛いものが好きな分、甘いものが少々苦手で……」
「う、うん。わかった」
戸惑ったようにパラクレタを受け取る琉生がこっそり嬉しそうな様子であるのに気づいている流輝は、ますます顔中に笑みが広がった。
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