【R18】LOVERS GAME 〜ホントの恋を知りたくて

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決意(美咲の場合)

驚いた。

遥斗から話があるって…

なんだろう。

昨日の部長の事、気が付いた？

それとも、やっぱりあの女性が忘れられない？

どっちにしても、きちんとさせた方がいい。

部長の事もきちんとさせよう。

遥斗と一緒にいたい。

さっき、冬沢さんと遥斗話してた。

あの、『います！』ってなんの事だったんだろう？

やっぱり、あの女性の事？

頭の中が色々な事が駆け巡る。

おかしくなりそう。

仕事しなきゃ。

冷静を装い取引先の資料をまとめる。

でも、頭の中に仕事が入ってこない。

このままじゃ絶対にいけない。

そんな時、LINEが入った。

『今日、待ってるから。』

古川だった。

あたしは『もう関係を続ける気はありません。』と送り、既読を確認せず画面を閉じた。

今、会ったら昨日の事もあるし、何をされるか分からない。

恐怖と不安で潰れてしまいそうだ。

お昼になり、あたしは結とランチをする事にした。

オフィス前のカフェで2人でサンドイッチを頼んだ。

「今日、遥斗が話があるって。」

「え？なんの話？」

「わからない。部長の事がバレたのか、あの女性の事か。」

「そっか…美咲はどうするの？」

「きちんと遥斗に話そうと思う。
それに部長にはもう会わないって連絡はした。」

「話したの？」

「ううん。LINE。卑怯かもしれないけど、もし、また2人きりになって襲われても怖いし…」

「そうだね…話をする時は2人きりじゃない方がいい。」

「うん…」

「遥斗君にはなんて？」

「きちんとありのまま話すしかないと思ってる。」

「大丈夫？」

「わかんない…わたし、本当にどうしていいかわからなくて…」

「美咲、本当に辛かったら連絡して。
いつでも駆けつけるから。」

「うん…」

「大丈夫！きっといい方向に行くよ。」

「…わたし、軽蔑されちゃうかも…」

涙が自然とポロポロ出てきた。

結がハンカチを差し出す。

「泣かないの！なるようにしかならないんだから！」

「…うん。」

結に不安を口にしたおかげもあり、少しだけ、落ち着いた。

夜、きちんと話そう。