12 / 34
第二章 サイケデリック革命ラバーズ
クラスメイトの恩田さん
しおりを挟む
そんなわけで、オレたちは裏庭で言い争いを繰り広げた。オレは自分がどうなってもいいからいますぐあいつらをぶっ潰すと言うのだが、ローザは、そんなことをしたら魔法を使ったオレを逆に攻撃するなどと意味のわからないことを言う。それではまるで意味がないではないか。
途中まではただの言い争いだったが、まあ、ローザが先に手を出してきた。といっても手でぶってきたわけではない。こいつは炎を出しやがった。
さすがに、ないわーと思った。オレには人間界で魔術を使うなとかなんとかあんなにさんざん言っていたくせに、これではまったくもっていつも通りだ。人間界で魔法を使うことそのものは禁止されていないからいいようなものの……。
というわけで、オレも水を出して対抗した。
わあわあぎゃあぎゃあ、と。言葉と、炎と水の小競り合い。途中でふと思い出したのは、人間界で暮らすのであれば、洗濯には洗濯機を使ってみなさいって先輩妖精に言われたことだった。日常的に人間の文明にふれるのはたいせつだから、って。妖精界の小川に突っ込むのもめんどいといえばめんどいが慣れていたし、でもたしかにこの制服洗濯しなきゃいけないしそれ以前にローザの炎でちらちら焦げてきたぞどうすんだよこれ。制服ってそう何着もあるもんじゃないだろ。時間や空間を操る系魔術は未成年は使えないから、服の再生さえもできないぞ。
焦がされるとなんか悔しくて、オレも指先から水をほとばらせてしまう。そんな調子だったから、オレたちは気づかなかったのだ。
「……あ、えと、あのぅ?」
声はか細かったし不自然なほどに高すぎた。ふたりで降り返ってみれば一メートル程度のところにそのひとは立っていた。だからか細い声でも聞こえたのだ。
女の子が立っている。地味でおとなしそうで暗そうな子だ。三つ編みのおさげはある意味よく似合っているが、ひとつひとつがぶっとすぎる気もする。眼鏡は黒縁。レンズの底が極端に厚いビン底眼鏡とかいうギャグはやらかしていないみたいだが、それでもそれだけで地味な印象になってしまうのは否めない。スカートの長さも、あんたいつの時代の中学生? ってくらいに長い。脚は露出が皆無だ。分厚い黒タイツを穿いている。そういえば黒タイツははじめて見た。いままでの女子たちは白か紺色のハイソックスだったから、黒タイツはオレはじめて見たなあ。地味な印象が残念だけど、脚はけっこうきれいじゃんか。華奢でもなく太くもなく、なあ。いやむしろ地味なおさげ眼鏡だからこそいい……ということなのか?
とかオレが無駄な観察をしていると、ローザがバシンとオレの頭を叩いた。
「レオン、こんなときまでなにじろじろ見てんのよっ。……それで? 恩田さん。あなたが、なんの用?」
「知り合いか、ローザ?」
「はあっ? あんたってばほんと注意散漫! ほんといつもなに見てどこ見て生きてんの!」
「いつも星見て生きていますが」
「そういう無駄に妖精っぽい返し、いらないから! ……恩田さんでしょ。ほら、副委員長の」
「ああ……もしかしてクラスメイトだったっすか?」
「もしかしなくてもそうなのっ! ……というか恩田さんを覚えてないなんて。あんた女子の名前ひとりも覚えてないんじゃない?」
「え? えーっと。そりゃ本名わかんないのは全員だけど。マエっちとかゆーちゃんとかキィとか、そうやって呼ばれてる女子たちはわかるぞ? 顔と名前くらいは、なんとなく」
「その子たち覚えててどうして恩田さんを覚えてないのよ……」
ローザが悩ましそうにこめかみに手を当てたところで、三つ編みおさげの脚美人――もとい、恩田さんとやらがおずおずと話を切り出した。
「……う、あの。もしやお取り込み中でありましたか」
「取り込んでるわよ、おかげさまでございましてこちらはいっつも取り込んでるんです、あなたとあなたのだいっ好きな委員長さんのせいでいまもお取込み中なんですよ!」
ローザは指を振りながら恩田さんに迫っていく。……やめろやめろやめたげてよー、おまえの正論オーラってほんと真っ赤で、それだけでひと火傷させんだから。指先から炎なくてもおまえほんっと炎。
恩田さんはひいぃぃぃ……となにか恐怖っぽい声を漏らしつつも、驚いたように目を見開いてローザを見ていた。
「え。神井くんのこと……どうしてなのですか? どうして、知っているのでしょうか? だってだってお噂はそこまで届かないですよね」
「オンナのカン、かしらね」
ローザ、髪を大げさにその手でさらり。……うわあ。なんかキメてきた。
まあでも……この裏庭に来たときに比べれば、ローザがちょっと元気になってきたみたいでなによりだ。それでもずいぶん強気な態度に出ているものだ。でもそうなるとふしぎなのは、恩田さんがクラスメイトであるならば、ローザはどうしてこういう態度でいられるのかってこと。
ローザはこれでいて行動原理が単純だから、自分より強い者にはあたふたと怯えるし、弱い者にはこうやって強硬的な態度を取る。あんがい意地も悪いのだ。
オレは絶賛調子取り戻し中のローザの肩に、ぽんと手を置いた。
「まあまあ、ローザ。そこらへんにしとけよ、なあ、ドン引いてんじゃねえか。恩田さん。……なんの用?」
「あっ、ひゃい……」
恩田さん噛んだ。
上目遣いで睨みつけてきて、それなのにどこか不安そうなその顔はわかりやすくも真っ赤になっている。
「その。――おふたりのお手伝いをいたしたく」
「お手伝い?」
オレとローザの声が被った。
「……あのクラスは、だめです」
恩田さんは、それまでにもましてひとことひとことをくっきりと発音する。
目力だけがやけにぎらぎらと強い、ってかちょっと怖い。
「革命を、起こさなければ、だめです」
――ええぇー。こういうキャラだったのか。予想外でしたわ、なんかこうキャラ的に違うじゃんよー、どーゆーって言われたら難しいけどさー、革命起こすキャラじゃないじゃんよー。革命起こすならせめてその野暮ったい眼鏡取ってー、マントのひとつも翻してきてー、もっと言うなら中性的になってくれるとオレの好みかなー。あ、もちろんかっこいい感じで頼んます。とにかく野暮は駄目だ、野暮は。
ローザが先に喋った。
「革命、――ってどういうことよ恩田さん? 委員長に反旗でも翻すつもり? 馬鹿らしいわ。……副委員長というすばらしく安定したポジションにいるあなたが、なにを言うの」
「ああそっか、恩田さんって副委員長なんだもんなあ。覚えてなくてごめんなー、オレそういうのってあまり覚えられなくって。……でもそんならローザの言う通りだ。なんの意図がある?」
オレはあくまでも穏やかな態度を維持する。
「……革命とやらにオレたちを巻き込むことによるそちらさんのメリットは?」
「メ、メリットっていうか!」
恩田さんは全身を震わせて叫んだあと、ぎゅっとうつむいた。
「……まさか断られるとは思っておりませんでしたよ。迫害を受ける者が拒絶をするなどなんということでしょう、ああ私の神よ……」
「なんだよそれ。っていうか……その自信どっから湧いてくんだよ。こっちにだって断る権利はあるだろ」
それにまだ断ったわけじゃない、と続けようとしたら、恩田さんはもういちどびくりと痙攣のように身体を震わせた。ローザまでびくっとしている。……なんかイタコみたいだな、この子。
「い、いいんですか、そ、そ、そんなこと私に言うんじゃ、私、バラしちゃいますけどっ」
「なにを?」
「あなたたちが――邪悪な魔法使いだということを!」
……ドヤ顔ってこういうことかぁ。オレ、こんなテンプレはじめて三次元で見たわー。
荒い呼吸のなかで、どうだ、と言わんばかりだけれども――いや、オレたち妖精なんだけどなあ。
でも、たしかに、魔法は見られてしまった。人間に魔法を見られたら即分解、みたいな懐かし魔法少女アニメっぽい決まりがあるわけでもないのだが、人間界の秩序に矛盾と支障が出ないように、ということは長老さまの前で竜神さまに誓って約束させられている。
オレはローザと顔を見合わせて、さあどうする、と目と目だけで言い合った。
途中まではただの言い争いだったが、まあ、ローザが先に手を出してきた。といっても手でぶってきたわけではない。こいつは炎を出しやがった。
さすがに、ないわーと思った。オレには人間界で魔術を使うなとかなんとかあんなにさんざん言っていたくせに、これではまったくもっていつも通りだ。人間界で魔法を使うことそのものは禁止されていないからいいようなものの……。
というわけで、オレも水を出して対抗した。
わあわあぎゃあぎゃあ、と。言葉と、炎と水の小競り合い。途中でふと思い出したのは、人間界で暮らすのであれば、洗濯には洗濯機を使ってみなさいって先輩妖精に言われたことだった。日常的に人間の文明にふれるのはたいせつだから、って。妖精界の小川に突っ込むのもめんどいといえばめんどいが慣れていたし、でもたしかにこの制服洗濯しなきゃいけないしそれ以前にローザの炎でちらちら焦げてきたぞどうすんだよこれ。制服ってそう何着もあるもんじゃないだろ。時間や空間を操る系魔術は未成年は使えないから、服の再生さえもできないぞ。
焦がされるとなんか悔しくて、オレも指先から水をほとばらせてしまう。そんな調子だったから、オレたちは気づかなかったのだ。
「……あ、えと、あのぅ?」
声はか細かったし不自然なほどに高すぎた。ふたりで降り返ってみれば一メートル程度のところにそのひとは立っていた。だからか細い声でも聞こえたのだ。
女の子が立っている。地味でおとなしそうで暗そうな子だ。三つ編みのおさげはある意味よく似合っているが、ひとつひとつがぶっとすぎる気もする。眼鏡は黒縁。レンズの底が極端に厚いビン底眼鏡とかいうギャグはやらかしていないみたいだが、それでもそれだけで地味な印象になってしまうのは否めない。スカートの長さも、あんたいつの時代の中学生? ってくらいに長い。脚は露出が皆無だ。分厚い黒タイツを穿いている。そういえば黒タイツははじめて見た。いままでの女子たちは白か紺色のハイソックスだったから、黒タイツはオレはじめて見たなあ。地味な印象が残念だけど、脚はけっこうきれいじゃんか。華奢でもなく太くもなく、なあ。いやむしろ地味なおさげ眼鏡だからこそいい……ということなのか?
とかオレが無駄な観察をしていると、ローザがバシンとオレの頭を叩いた。
「レオン、こんなときまでなにじろじろ見てんのよっ。……それで? 恩田さん。あなたが、なんの用?」
「知り合いか、ローザ?」
「はあっ? あんたってばほんと注意散漫! ほんといつもなに見てどこ見て生きてんの!」
「いつも星見て生きていますが」
「そういう無駄に妖精っぽい返し、いらないから! ……恩田さんでしょ。ほら、副委員長の」
「ああ……もしかしてクラスメイトだったっすか?」
「もしかしなくてもそうなのっ! ……というか恩田さんを覚えてないなんて。あんた女子の名前ひとりも覚えてないんじゃない?」
「え? えーっと。そりゃ本名わかんないのは全員だけど。マエっちとかゆーちゃんとかキィとか、そうやって呼ばれてる女子たちはわかるぞ? 顔と名前くらいは、なんとなく」
「その子たち覚えててどうして恩田さんを覚えてないのよ……」
ローザが悩ましそうにこめかみに手を当てたところで、三つ編みおさげの脚美人――もとい、恩田さんとやらがおずおずと話を切り出した。
「……う、あの。もしやお取り込み中でありましたか」
「取り込んでるわよ、おかげさまでございましてこちらはいっつも取り込んでるんです、あなたとあなたのだいっ好きな委員長さんのせいでいまもお取込み中なんですよ!」
ローザは指を振りながら恩田さんに迫っていく。……やめろやめろやめたげてよー、おまえの正論オーラってほんと真っ赤で、それだけでひと火傷させんだから。指先から炎なくてもおまえほんっと炎。
恩田さんはひいぃぃぃ……となにか恐怖っぽい声を漏らしつつも、驚いたように目を見開いてローザを見ていた。
「え。神井くんのこと……どうしてなのですか? どうして、知っているのでしょうか? だってだってお噂はそこまで届かないですよね」
「オンナのカン、かしらね」
ローザ、髪を大げさにその手でさらり。……うわあ。なんかキメてきた。
まあでも……この裏庭に来たときに比べれば、ローザがちょっと元気になってきたみたいでなによりだ。それでもずいぶん強気な態度に出ているものだ。でもそうなるとふしぎなのは、恩田さんがクラスメイトであるならば、ローザはどうしてこういう態度でいられるのかってこと。
ローザはこれでいて行動原理が単純だから、自分より強い者にはあたふたと怯えるし、弱い者にはこうやって強硬的な態度を取る。あんがい意地も悪いのだ。
オレは絶賛調子取り戻し中のローザの肩に、ぽんと手を置いた。
「まあまあ、ローザ。そこらへんにしとけよ、なあ、ドン引いてんじゃねえか。恩田さん。……なんの用?」
「あっ、ひゃい……」
恩田さん噛んだ。
上目遣いで睨みつけてきて、それなのにどこか不安そうなその顔はわかりやすくも真っ赤になっている。
「その。――おふたりのお手伝いをいたしたく」
「お手伝い?」
オレとローザの声が被った。
「……あのクラスは、だめです」
恩田さんは、それまでにもましてひとことひとことをくっきりと発音する。
目力だけがやけにぎらぎらと強い、ってかちょっと怖い。
「革命を、起こさなければ、だめです」
――ええぇー。こういうキャラだったのか。予想外でしたわ、なんかこうキャラ的に違うじゃんよー、どーゆーって言われたら難しいけどさー、革命起こすキャラじゃないじゃんよー。革命起こすならせめてその野暮ったい眼鏡取ってー、マントのひとつも翻してきてー、もっと言うなら中性的になってくれるとオレの好みかなー。あ、もちろんかっこいい感じで頼んます。とにかく野暮は駄目だ、野暮は。
ローザが先に喋った。
「革命、――ってどういうことよ恩田さん? 委員長に反旗でも翻すつもり? 馬鹿らしいわ。……副委員長というすばらしく安定したポジションにいるあなたが、なにを言うの」
「ああそっか、恩田さんって副委員長なんだもんなあ。覚えてなくてごめんなー、オレそういうのってあまり覚えられなくって。……でもそんならローザの言う通りだ。なんの意図がある?」
オレはあくまでも穏やかな態度を維持する。
「……革命とやらにオレたちを巻き込むことによるそちらさんのメリットは?」
「メ、メリットっていうか!」
恩田さんは全身を震わせて叫んだあと、ぎゅっとうつむいた。
「……まさか断られるとは思っておりませんでしたよ。迫害を受ける者が拒絶をするなどなんということでしょう、ああ私の神よ……」
「なんだよそれ。っていうか……その自信どっから湧いてくんだよ。こっちにだって断る権利はあるだろ」
それにまだ断ったわけじゃない、と続けようとしたら、恩田さんはもういちどびくりと痙攣のように身体を震わせた。ローザまでびくっとしている。……なんかイタコみたいだな、この子。
「い、いいんですか、そ、そ、そんなこと私に言うんじゃ、私、バラしちゃいますけどっ」
「なにを?」
「あなたたちが――邪悪な魔法使いだということを!」
……ドヤ顔ってこういうことかぁ。オレ、こんなテンプレはじめて三次元で見たわー。
荒い呼吸のなかで、どうだ、と言わんばかりだけれども――いや、オレたち妖精なんだけどなあ。
でも、たしかに、魔法は見られてしまった。人間に魔法を見られたら即分解、みたいな懐かし魔法少女アニメっぽい決まりがあるわけでもないのだが、人間界の秩序に矛盾と支障が出ないように、ということは長老さまの前で竜神さまに誓って約束させられている。
オレはローザと顔を見合わせて、さあどうする、と目と目だけで言い合った。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
僕のおつかい
麻竹
ファンタジー
魔女が世界を統べる世界。
東の大地ウェストブレイ。赤の魔女のお膝元であるこの森に、足早に森を抜けようとする一人の少年の姿があった。
少年の名はマクレーンといって黒い髪に黒い瞳、腰まである髪を後ろで一つに束ねた少年は、真っ赤なマントのフードを目深に被り、明るいこの森を早く抜けようと必死だった。
彼は、母親から頼まれた『おつかい』を無事にやり遂げるべく、今まさに旅に出たばかりであった。
そして、その旅の途中で森で倒れていた人を助けたのだが・・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※一話約1000文字前後に修正しました。
他サイト様にも投稿しています。
それでも、精いっぱい恋をした。
花泳
恋愛
はるき、工業高校
バイクとメシが大好きな
鉄くさい作業着女子
あかね、付属高校
最近楽しいことは何もない
進路に迷える優等生
「明日も、がんばろうな」
交わるはずないと思っていた2本の線は、ひょんなことから寄りかかるように揃いはじめた。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
第2ボタンより欲しいもの。 ~終わらない初恋~
日暮ミミ♪
恋愛
21歳の麻木(あさぎ)真樹(まき)は、まだデビューして2年目の駆け出しライトノベル作家。本屋さんで働きながら、一人暮らしをしているマンションの部屋でパソコンで執筆する毎日。
そんな彼女には、ずっと彼氏がいない。でも、モテないわけではなく、彼女自身がすべて断っているのだ。
その理由は、「初恋の相手が忘れられないから」。彼女は中学時代、卒業まで丸二年、ずっと一人の同級生に片想いを続けていたのである。
それでも告白すらできず、卒業とともに音信不通となった彼への想いは、5年経った今もなお真樹の中で〝終わらない初恋〟として燻っていた。
そんな4月のある日、真樹のもとに中学校の同窓会の案内状が届く。それと同時に、真樹の片想いの相手だった岡原(おかはら)将吾(しょうご)から電話がかかってくる。
「俺も出るから、お前も絶対に同窓会に出ろよ。お前に伝えたいことがあるから」と。
彼が自分に伝えたいことって――? 真樹はバイト先の店長に有給休暇をもらい、同窓会に出席することに……。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
軌跡一路
香月 優希
ファンタジー
22歳の剣士、驃(しらかげ)は、魔物の討伐隊として存分に腕を振い、日々その剣技を磨きながら、ひたすら鍛錬に励んでいた。だがある日、後輩を庇って、左頬と右腕に大怪我を負ってしまう。
顔には消えぬ傷を刻まれ、利き腕が元に戻るのかの保証も得られず、失意の淵に立たされた驃が、剣士としての道をあらためて見出し、歩み始めるまでの再生物語。
<この作品は、小説家になろう/カクヨム/pixivでも公開しています>
護国の鳥
凪子
ファンタジー
異世界×士官学校×サスペンス!!
サイクロイド士官学校はエスペラント帝国北西にある、国内最高峰の名門校である。
周囲を海に囲われた孤島を学び舎とするのは、十五歳の選りすぐりの少年達だった。
首席の問題児と呼ばれる美貌の少年ルート、天真爛漫で無邪気な子供フィン、軽薄で余裕綽々のレッド、大貴族の令息ユリシス。
同じ班に編成された彼らは、教官のルベリエや医務官のラグランジュ達と共に、士官候補生としての苛酷な訓練生活を送っていた。
外の世界から厳重に隔離され、治外法権下に置かれているサイクロイドでは、生徒の死すら明るみに出ることはない。
ある日同級生の突然死を目の当たりにし、ユリシスは不審を抱く。
校内に潜む闇と秘められた事実に近づいた四人は、否応なしに事件に巻き込まれていく……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる