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第1部-ファフニール王国・自由編-
023_決意表明
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翌朝、食事の席でこれからのことを問われたリリア。目を閉じて深呼吸をしてから、まっすぐにオズウェルを見た。
「私を養子にしてください」
はっきりとした言葉に、ほっとしたようにオズウェルは頷きを返す。レオファルドも満足げに様子を見守っている。
「よく決心されましたね。では、スウィフト家への話は僕が行ってつけてきましょう」
「ううん。私も行く」
「ですが……行きたい場所ではないでしょう?」
「自分のことだから、逃げたくない」
小さいながらもはっきりとした声に、オズウェルもその意志を尊重した。
「では、この後出発しましょうか。今日は特に予定もありませんから」
「うん」
「よし、俺も一緒に行くとするか」
「え? レオはだめだよ! 王様なのに」
「んだよ。プライベートでちょっと遊びに行くだけだ。いいだろ? オズウェル」
素っ頓狂な声を出して驚くリリアとは対象的に、オズウェルは苦虫を噛み潰したような表情でレオファルドと睨み合ってから、大きなため息をついた。
「仕方ないですね。くれぐれも目立つような真似はしないでくださいね」
慌ただしい準備を終えて屋敷を出発した一行は、昼過ぎにはスウィフト家についた。
突然の来客、それもリリアを匿っていたオズウェルが訪れたせいで、屋敷中が一気に騒然とする。それでも三人は応接室に通された。
すぐにスウィフト公爵が姿を表し、数カ月ぶりにリリアは父親と対面したのだった。少し遅れて義理の母、アイリーンが部屋へと入ってくる。その後ろに付き従った侍女を見てリリアは声を漏らす。
「ルイ……」
他の侍女にはしなかった反応を示したことで、二人の興味はスウィフト公爵からルイへと変わる。
「どういうご関係ですか?」
「私の、唯一の味方……」
「そうですか。ならば、後で礼をしなければいけませんね」
「うん」
ルイやそのほかの侍女たちが部屋を出ていくと、部屋は静まり返る。スウィフト公爵が気まずそうに咳払いをした。
「度々の申し出は断られておりましたが、……リリアを返してくださるのでしょうな」
「あなたがリリア嬢を殺そうとしていることは承知しています。その理由も」
「リリアはこちらで引き取る。二度と関わらないように念押ししに来た」
「なんのことやら。なにか誤解をしているのでは」
表情をぴくりともさせず、スウィフト公爵はしらばっくれた。
逆にアイリーンは、リリアの機嫌を取るように話しかける。
「あなたは帰ってきたいでしょう? 誤解だって説明してくれないかしら?」
「仮に誤解であったとして、こいつが帰りたがらない家なら返す必要などない」
レオファルドのぴしゃりとした言葉に、スウィフト公爵の顔色が変わる。
「リリア、帰ってきなさい」
低い声にリリアの体は震えた。だが、両脇に座った2人にそれぞれ手を握られて収まる。
「帰りません……。私のことがお邪魔なようですから、もう私のことはお忘れください」
はっきりとしたリリアの拒絶に眉をひそめたスウィフト公爵は、立ち上がると部屋をうろうろと歩き出す。しばらく歩いてから、暖炉の前で立ち止まると剣を手に取った。
三人の後ろで控えていたクロウに緊張が走る。
「どうしても帰ってきたくないと。ならば仕方ありません。ファフニール王国の名家のご子息が行方知れずとなるのは、父君が気の毒だが」
スウィフト公爵は剣をもとの場所に戻すと、代わりにベルを鳴らした。クロウが剣を抜くとほぼ同時に、入ってきた扉から兵がなだれ込んでくる。その数10ほど。
「二人とも殺さないように」
「だったら俺に触れさせないことだな」
オズウェルの言葉に、レオファルドは楽しそうにそうかえす。リリアはレオファルドの腕に抱かれて、その前後をクロウとオズウェルに守られる。
緊張の糸が切れた途端、交戦し、兵士はたちまち倒れ伏した。渋い表情を崩さないスウィフト公爵は、大きなため息を零す。
「どうする?この場で死ぬか?仮にも領主であるお前が死ねば、さてさてどうなることやら」
レオファルドはリリアを抱きしめたまま楽しそうに最終通告する。その態度にスウィフト公爵はようやく訝しげに問いかけた。
「お前は何者だ。先ほどからワシに偉そうに」
「やっと聞いたか。俺はレオファルド。ファフニール王国の王といえば通じるか」
「! ……なぜこんなところに」
「理由なんてどうでもいい。問題なのはこの俺がリリアを守っているということだ。ここまで言えば意味は通じるな?それとも戦争するか?」
リリアのために国同士の戦争すら厭わない。明らかに勝ちのない戦をするほどスウィフト公爵も愚かではなかった。
「……承知した。もう手は出さない。それで宜しいか?」
「リリアは完全にこちら側にもらう。もともといないようにされていたようだが、死んだことにしてもらう。リリアもそれでいいな?」
「うん」
「それじゃ、くれぐれも口外しないように。この国を滅ぼしたいのならばとめはしないが」
得られた結果に満足そうに頷いたレオファルドは、もう用はないと言わんばかりに立ち上がるとさっさと部屋を出ていこうとしらオズウェルもそれに従うとリリアに別れを促した。
「最後に言っておくことはないか?」
「お世話になりました」
リリアは見送るしかできないスウィフト公爵夫妻に深々と礼をして二人の後を追った。
「私を養子にしてください」
はっきりとした言葉に、ほっとしたようにオズウェルは頷きを返す。レオファルドも満足げに様子を見守っている。
「よく決心されましたね。では、スウィフト家への話は僕が行ってつけてきましょう」
「ううん。私も行く」
「ですが……行きたい場所ではないでしょう?」
「自分のことだから、逃げたくない」
小さいながらもはっきりとした声に、オズウェルもその意志を尊重した。
「では、この後出発しましょうか。今日は特に予定もありませんから」
「うん」
「よし、俺も一緒に行くとするか」
「え? レオはだめだよ! 王様なのに」
「んだよ。プライベートでちょっと遊びに行くだけだ。いいだろ? オズウェル」
素っ頓狂な声を出して驚くリリアとは対象的に、オズウェルは苦虫を噛み潰したような表情でレオファルドと睨み合ってから、大きなため息をついた。
「仕方ないですね。くれぐれも目立つような真似はしないでくださいね」
慌ただしい準備を終えて屋敷を出発した一行は、昼過ぎにはスウィフト家についた。
突然の来客、それもリリアを匿っていたオズウェルが訪れたせいで、屋敷中が一気に騒然とする。それでも三人は応接室に通された。
すぐにスウィフト公爵が姿を表し、数カ月ぶりにリリアは父親と対面したのだった。少し遅れて義理の母、アイリーンが部屋へと入ってくる。その後ろに付き従った侍女を見てリリアは声を漏らす。
「ルイ……」
他の侍女にはしなかった反応を示したことで、二人の興味はスウィフト公爵からルイへと変わる。
「どういうご関係ですか?」
「私の、唯一の味方……」
「そうですか。ならば、後で礼をしなければいけませんね」
「うん」
ルイやそのほかの侍女たちが部屋を出ていくと、部屋は静まり返る。スウィフト公爵が気まずそうに咳払いをした。
「度々の申し出は断られておりましたが、……リリアを返してくださるのでしょうな」
「あなたがリリア嬢を殺そうとしていることは承知しています。その理由も」
「リリアはこちらで引き取る。二度と関わらないように念押ししに来た」
「なんのことやら。なにか誤解をしているのでは」
表情をぴくりともさせず、スウィフト公爵はしらばっくれた。
逆にアイリーンは、リリアの機嫌を取るように話しかける。
「あなたは帰ってきたいでしょう? 誤解だって説明してくれないかしら?」
「仮に誤解であったとして、こいつが帰りたがらない家なら返す必要などない」
レオファルドのぴしゃりとした言葉に、スウィフト公爵の顔色が変わる。
「リリア、帰ってきなさい」
低い声にリリアの体は震えた。だが、両脇に座った2人にそれぞれ手を握られて収まる。
「帰りません……。私のことがお邪魔なようですから、もう私のことはお忘れください」
はっきりとしたリリアの拒絶に眉をひそめたスウィフト公爵は、立ち上がると部屋をうろうろと歩き出す。しばらく歩いてから、暖炉の前で立ち止まると剣を手に取った。
三人の後ろで控えていたクロウに緊張が走る。
「どうしても帰ってきたくないと。ならば仕方ありません。ファフニール王国の名家のご子息が行方知れずとなるのは、父君が気の毒だが」
スウィフト公爵は剣をもとの場所に戻すと、代わりにベルを鳴らした。クロウが剣を抜くとほぼ同時に、入ってきた扉から兵がなだれ込んでくる。その数10ほど。
「二人とも殺さないように」
「だったら俺に触れさせないことだな」
オズウェルの言葉に、レオファルドは楽しそうにそうかえす。リリアはレオファルドの腕に抱かれて、その前後をクロウとオズウェルに守られる。
緊張の糸が切れた途端、交戦し、兵士はたちまち倒れ伏した。渋い表情を崩さないスウィフト公爵は、大きなため息を零す。
「どうする?この場で死ぬか?仮にも領主であるお前が死ねば、さてさてどうなることやら」
レオファルドはリリアを抱きしめたまま楽しそうに最終通告する。その態度にスウィフト公爵はようやく訝しげに問いかけた。
「お前は何者だ。先ほどからワシに偉そうに」
「やっと聞いたか。俺はレオファルド。ファフニール王国の王といえば通じるか」
「! ……なぜこんなところに」
「理由なんてどうでもいい。問題なのはこの俺がリリアを守っているということだ。ここまで言えば意味は通じるな?それとも戦争するか?」
リリアのために国同士の戦争すら厭わない。明らかに勝ちのない戦をするほどスウィフト公爵も愚かではなかった。
「……承知した。もう手は出さない。それで宜しいか?」
「リリアは完全にこちら側にもらう。もともといないようにされていたようだが、死んだことにしてもらう。リリアもそれでいいな?」
「うん」
「それじゃ、くれぐれも口外しないように。この国を滅ぼしたいのならばとめはしないが」
得られた結果に満足そうに頷いたレオファルドは、もう用はないと言わんばかりに立ち上がるとさっさと部屋を出ていこうとしらオズウェルもそれに従うとリリアに別れを促した。
「最後に言っておくことはないか?」
「お世話になりました」
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