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プロローグ 男女入れ替わりの序章
はじめてのお風呂
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<エリーゼになったエリック視点>
小走りで浴場に向かい、のれんをくぐる。
わわっ。女の子が下着姿だ。
ごめんなさいっ!
見るつもりはないんです。
ただ、お風呂に入らないと身体が気持ち悪いし、体から悪臭がただようと彼女の名声にも関わるんです。
誰も聞いていない言い訳を心の中でする。
罪悪感で頭がいっぱいになった僕は、なるべく見ないようにして、みんなとは離れた場所で服を脱ぐことにする。
ブラジャーのゴムの締め付ける感覚を解放すると、胸がたゆむ。
水玉のぱんつかわいいと思いつつも脱いだら茂みが目に入る。
いくら悪い女子とはいえ、こんなもの見ていいのかな?
男子に自分の身体見られて恥ずかしくないのかな?
なんだかすごく悪いことをしている感じがする。
一刻も早く、体を洗ってこの居心地の悪い空間を去ろう。そうしよう。
「あれ?エリーゼちゃんじゃん」
気の強そうな女子がいきなり話しかけてくる。
小馬鹿にしたような声のトーンと目線であるように感じたので思わず身構える。
「クラス分け試験がはじまるまでは調子に乗ったことばかり言ってたけど、下級クラスだっけ?やっぱり下賤の身分の男子ってあんたの無駄にばかでかい胸ばっかり見てくるわけ?」
すごく侮辱されてる……!
セクハラで女性の尊厳を踏みにじっている部分は、女子になりたての僕にはやや響かない部分もあったが、それでも人間としてバカにされているのはわかって、悔しさがこみあげてきた。
「ひ、ひどい……」
「ひどいことばっかり言ってるのはあんたでしょうが。自分がクララに何言ってたか胸に手を当てなさい」
少女は去っていった。
なるほど。
エリーゼは周囲に嫌われるような発言をしていたようだ。
そして、その報いを今、僕が受けている。
すごく理不尽に感じた。
これ以上、きついこと言われないかとびくびくしながら、お風呂に入った。
身体を洗う。
胸の付け根がかゆいのでごしごしする。
シャンプー、リンスをした後は、トリートメント材というのもつけないといけないのかな?と思い、自分なりにためしにつけてみる。
髪の表面積がでかいので体を洗うのにも時間がかかる。
自分の身体じゃないんだし、坊主頭にでもしてしまおうかしらとも思ったが、一応は、女としての自覚をもつことにしようと考え直した。
女のお風呂の大変さ、面倒くささを学び、僕はお風呂場を後にした。
下級クラスの男子とペアか。
どんな男なんだろう。
小走りで浴場に向かい、のれんをくぐる。
わわっ。女の子が下着姿だ。
ごめんなさいっ!
見るつもりはないんです。
ただ、お風呂に入らないと身体が気持ち悪いし、体から悪臭がただようと彼女の名声にも関わるんです。
誰も聞いていない言い訳を心の中でする。
罪悪感で頭がいっぱいになった僕は、なるべく見ないようにして、みんなとは離れた場所で服を脱ぐことにする。
ブラジャーのゴムの締め付ける感覚を解放すると、胸がたゆむ。
水玉のぱんつかわいいと思いつつも脱いだら茂みが目に入る。
いくら悪い女子とはいえ、こんなもの見ていいのかな?
男子に自分の身体見られて恥ずかしくないのかな?
なんだかすごく悪いことをしている感じがする。
一刻も早く、体を洗ってこの居心地の悪い空間を去ろう。そうしよう。
「あれ?エリーゼちゃんじゃん」
気の強そうな女子がいきなり話しかけてくる。
小馬鹿にしたような声のトーンと目線であるように感じたので思わず身構える。
「クラス分け試験がはじまるまでは調子に乗ったことばかり言ってたけど、下級クラスだっけ?やっぱり下賤の身分の男子ってあんたの無駄にばかでかい胸ばっかり見てくるわけ?」
すごく侮辱されてる……!
セクハラで女性の尊厳を踏みにじっている部分は、女子になりたての僕にはやや響かない部分もあったが、それでも人間としてバカにされているのはわかって、悔しさがこみあげてきた。
「ひ、ひどい……」
「ひどいことばっかり言ってるのはあんたでしょうが。自分がクララに何言ってたか胸に手を当てなさい」
少女は去っていった。
なるほど。
エリーゼは周囲に嫌われるような発言をしていたようだ。
そして、その報いを今、僕が受けている。
すごく理不尽に感じた。
これ以上、きついこと言われないかとびくびくしながら、お風呂に入った。
身体を洗う。
胸の付け根がかゆいのでごしごしする。
シャンプー、リンスをした後は、トリートメント材というのもつけないといけないのかな?と思い、自分なりにためしにつけてみる。
髪の表面積がでかいので体を洗うのにも時間がかかる。
自分の身体じゃないんだし、坊主頭にでもしてしまおうかしらとも思ったが、一応は、女としての自覚をもつことにしようと考え直した。
女のお風呂の大変さ、面倒くささを学び、僕はお風呂場を後にした。
下級クラスの男子とペアか。
どんな男なんだろう。
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