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4話 ダンジョンボス【オルトロス】
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あいつはヤバイ。今までのモンスターは格が違う……
獲物だったモンスターが、狩りだったモンスターが逆の立場になる。
あいつの前では人間は獲物に過ぎない。
急いで物陰に隠れる。バレるな……見つかるな……頼む……
《スキル『隠密』のレベルが上がりました》
よしっ!これでなんとかなるか……?
そう思ったが、甘かった。
【オルトロス】は視覚で探すわけではない、嗅覚で探すのだ。【オルトロス】がこちらに向かって突進してくる。
見つかった!『奇襲』も今は意味を成さない。『救世主』にも連絡はしていない。もしかしたら窓から見えて、助けに来てくれるかもしれない。
「とりあえずやるしかないか……」
覚悟を決めて【オルトロス】と対峙する。とにかく狙撃手の独壇場の遠距離から攻撃をする。相手のステージではなく、自分のステージで闘うこと。これは闘いにおける基本ながら、忘れていたら負ける原因になるほど重要なことだ。
『魔力弾』を連続発射。『空間認識能力』で距離や角度を確かめて『狙撃』で、眼球を狙った『魔力弾』はアゴに命中した。
あいつ、眼球に当たると分かってアゴを上げやがった。
狙い通りには行かなかったが、モンスターにあるかわからない脳の揺さぶり、脳震盪を期待する。
すると突進が止まり、足取りがふらついた。
この隙に同じく『魔力弾』を撃ちつける。
現時点での一番火力のあるスキルコンボである、『狙撃』『魔力弾』は怯ませた程度、アゴや弱点に当たりようやくダメージで、致命傷には程遠い。あぁ、『奇襲』があれば変わったのかな?
再び突進してくる【オルトロス】に対して『魔力弾』を撃ち続ける。
そして始めて『危機感知』に反応があり、咄嗟に横に転がる。
その直後に先程まで立っていた場所に【オルトロス】の爪が食い込んでいた。それもスキルの影響かはわからないが、実際の爪より大きく、深く爪痕を残している。
更に厄介なことに今の大きな音で、犬型モンスターが4匹ほど近づいてきた。
俺はステータスからspを全て敏捷と魔力に振り、ptで取得可能となっていた『回避』を取得して、上げれるだけ『魔力弾』のレベルを上げた。
白波 理緒 Lv.4
職業:狙撃手Lv.4
HP:70/70
MP:78/114
筋力:40
耐久:35
敏捷:55(+10)
技量:70
魔力:57(+12)
抵抗:33
sp:0
スキル pt:2
『狙撃Lv.4』『隠密Lv.3』『空間認識能力Lv.4』『魔力弾Lv.5』『気配察知Lv.2』『危機感知Lv.1』『鷹の目Lv.1』『自動収集Lv.2』『奇襲Lv.2』『回避Lv.1』
レベル5になった『魔力弾』は犬型モンスターを一撃で吹き飛ばす。そのスピードや威力は最早桁違いだ。
今までは打撃を与えていたものだったが、これは完全に弾として貫通するほどの威力を持っている。
瞬く間に途中参戦してきた犬型モンスターを倒し、【オルトロス】に『魔力弾』を放つ。
やはり普通の犬型モンスターとは防御力が段違いなのか、貫通はしなかったが、先程よりもダメージは与えている。
その後も『危機感知』と『回避』のスキルを駆使して避け続けて、『魔力弾』を当て続ける。
《スキル『回避』のレベルが上がりました》
《スキル『危機感知』のレベルが上がりました》
ああ、助かるよ!少しの変化が、今は命を救う。
華麗に避けるほどの余裕はなく、泥臭く転がりながらもなんとか躱していく。
『魔力弾』による疲弊もあったのか、少しずつスピードと威力が落ちてくる。
イケる!と思ったその時、【オルトロス】が金色の光に包まれた。
「ボス特有の第2段階、ってか?」
先程の遠藤は赤い光を放っていた。確か『狂戦士化』だったっけか?
金色の光に包まれたオルトロスは最初の頃よりも速いスピードで、強力な威力で俺に攻撃してくる。
くそ、spを狙撃手には余り合わない敏捷に振ってまで強化したのに早く感じる。
レベルが上がり、ステータスが上がったからか、現実で今までしたことがなかったバク転をしながら後ろに避ける。
その時に中学校の校舎の窓から中学生の生徒、先生方が闘いを見守っていたのが見えた。
正直助けて欲しいんだけどね。
ステータスが上がり出来た、アクロバティックに避けるにも限界はある、既につけられていた爪痕に足を取られる。
「しまった!」
体を捻ってなんとか躱そうとするが、【オルトロス】の爪が背中に擦り肉に喰い込む。
「ぐぅ!!」
声が出てしまうほどの激痛。校舎の方からは女子特有の甲高い悲鳴が聞こえてくる。
思わずその場に腰をついてしまい、それを見た【オルトロス』が、トドメを刺そうと二つある頭を両方使い噛み付いてくる。
そこで俺は勝負に出る。
「喰らえや、犬っころ!!!」
『魔力弾』がレベル5になったことで可能となった、MPを通常より込めて放つ技法。
それは通常の50倍のMPを込めて放たれた『魔力弾』は弾より、砲弾といったほうが正しかった。
【オルトロス】の二つの頭の首の付け根に直撃して、体ごと吹き飛ばす。俺も50倍『魔力弾』による爆風と反動により後ろに転がされる。
クソっ!出来れば体ごと吹き飛ぶんじゃなく、貫通して欲しかった。
体ごと吹き飛んだということは……
背中の傷の痛みに耐えて立ち、見てみるとそこにはフラフラになりながらも立ち上がる【オルトロス】の姿。
「やっぱり生きてんのかよ」
MPは空、すると俺が残された攻撃手段は……弓矢。
放り投げていた弓矢を拾い、ありったけの矢を引き絞り、放つ。『鷹の目』と『空間認識能力』を使用した俯瞰した視界で、絶対に当たる場所である目に、鼻に、顔全体に刺さるも致命傷にはならない。
最初の頃に比べると屁が出るほど遅いスピードで向かってくるが、俺にはそれを避ける元気も体力もない。
俺は血が足りなくなりフラフラしてきた中、最後のステータス操作を行う。
周りを見渡すと……あった。
目的のものを手にすると、最後の力で立ち上がりそれを前に突き出す。
スコップ。
花壇に刺さっていた鉄製のスコップを突き出す。
先程までなら威力が足りず、そのまま吹き飛ばされ死んでいただろう。
しかし俺にはついさっき取得したスキルがある。
それは……『剣術』
狙撃手関連のスキルばかりあった俺のスキル取得可能の中に、ポツンとあったスキル。
まさか、取得することになるとは思わなかった。
しかし、そのスキルのおかげで命を拾うことになる。
鉄製のスコップは【オルトロス】の心臓周辺に突き刺さり、その巨体はゆっくりと地面に倒れていく。
「あー……人生って本当に何があるか、何が役に立つか分からないな」
手を離してもスコップは【オルトロス】に突き刺さったまま落ちることはない。それだけで、どれだけ深く刺さっているかが分かる。
数メートル距離になった中学校の校舎からは、大歓声が響き渡る。
「こらこら、そんな騒いだらモンスターが寄ってくるでしょうが」
俺はしょうがないなぁ、と思いながら地面に倒れてる。
背中が燃えるように熱いこと、そしてあの声を聞きながら意識を失うこととなる。
《ダンジョンボス【オルトロス】に勝利しました》
《称号「一騎討ち」を獲得しました》
《称号「格上討伐」を獲得しました》
《称号「単独ダンジョンボス討伐者」を獲得しました》
《称号「北海道初ダンジョンボス討伐者」を獲得しました》
《スキル『正騎士の誇り』を取得しました》
《スキル『最後の一撃』を取得しました》
《スキル『狙撃』のレベルが上がりました》
《スキル『魔力弾』のレベルが上がりました》
《スキル『空間認識能力』のレベルが上がりました》
《スキル『危機感知』のレベルが上がりました》
《スキル『鷹の目』のレベルが上がりました》
《スキル『自動収集』のレベルが上がりました》
《スキル『回避』のレベルが上がりました》
《スキル『剣術』のレベルが上がりました》
《レベルが4→5に上がりました》
《レベルが5→6に上がりました》
《レベルが6→7に上がりました》
《新機能『ショップ』が追加されました》
《2nd職業を選択出来ます》
《msp50,000を入手しました》
《アイテム『武器引き換えチケットEX』を入手しました》
獲物だったモンスターが、狩りだったモンスターが逆の立場になる。
あいつの前では人間は獲物に過ぎない。
急いで物陰に隠れる。バレるな……見つかるな……頼む……
《スキル『隠密』のレベルが上がりました》
よしっ!これでなんとかなるか……?
そう思ったが、甘かった。
【オルトロス】は視覚で探すわけではない、嗅覚で探すのだ。【オルトロス】がこちらに向かって突進してくる。
見つかった!『奇襲』も今は意味を成さない。『救世主』にも連絡はしていない。もしかしたら窓から見えて、助けに来てくれるかもしれない。
「とりあえずやるしかないか……」
覚悟を決めて【オルトロス】と対峙する。とにかく狙撃手の独壇場の遠距離から攻撃をする。相手のステージではなく、自分のステージで闘うこと。これは闘いにおける基本ながら、忘れていたら負ける原因になるほど重要なことだ。
『魔力弾』を連続発射。『空間認識能力』で距離や角度を確かめて『狙撃』で、眼球を狙った『魔力弾』はアゴに命中した。
あいつ、眼球に当たると分かってアゴを上げやがった。
狙い通りには行かなかったが、モンスターにあるかわからない脳の揺さぶり、脳震盪を期待する。
すると突進が止まり、足取りがふらついた。
この隙に同じく『魔力弾』を撃ちつける。
現時点での一番火力のあるスキルコンボである、『狙撃』『魔力弾』は怯ませた程度、アゴや弱点に当たりようやくダメージで、致命傷には程遠い。あぁ、『奇襲』があれば変わったのかな?
再び突進してくる【オルトロス】に対して『魔力弾』を撃ち続ける。
そして始めて『危機感知』に反応があり、咄嗟に横に転がる。
その直後に先程まで立っていた場所に【オルトロス】の爪が食い込んでいた。それもスキルの影響かはわからないが、実際の爪より大きく、深く爪痕を残している。
更に厄介なことに今の大きな音で、犬型モンスターが4匹ほど近づいてきた。
俺はステータスからspを全て敏捷と魔力に振り、ptで取得可能となっていた『回避』を取得して、上げれるだけ『魔力弾』のレベルを上げた。
白波 理緒 Lv.4
職業:狙撃手Lv.4
HP:70/70
MP:78/114
筋力:40
耐久:35
敏捷:55(+10)
技量:70
魔力:57(+12)
抵抗:33
sp:0
スキル pt:2
『狙撃Lv.4』『隠密Lv.3』『空間認識能力Lv.4』『魔力弾Lv.5』『気配察知Lv.2』『危機感知Lv.1』『鷹の目Lv.1』『自動収集Lv.2』『奇襲Lv.2』『回避Lv.1』
レベル5になった『魔力弾』は犬型モンスターを一撃で吹き飛ばす。そのスピードや威力は最早桁違いだ。
今までは打撃を与えていたものだったが、これは完全に弾として貫通するほどの威力を持っている。
瞬く間に途中参戦してきた犬型モンスターを倒し、【オルトロス】に『魔力弾』を放つ。
やはり普通の犬型モンスターとは防御力が段違いなのか、貫通はしなかったが、先程よりもダメージは与えている。
その後も『危機感知』と『回避』のスキルを駆使して避け続けて、『魔力弾』を当て続ける。
《スキル『回避』のレベルが上がりました》
《スキル『危機感知』のレベルが上がりました》
ああ、助かるよ!少しの変化が、今は命を救う。
華麗に避けるほどの余裕はなく、泥臭く転がりながらもなんとか躱していく。
『魔力弾』による疲弊もあったのか、少しずつスピードと威力が落ちてくる。
イケる!と思ったその時、【オルトロス】が金色の光に包まれた。
「ボス特有の第2段階、ってか?」
先程の遠藤は赤い光を放っていた。確か『狂戦士化』だったっけか?
金色の光に包まれたオルトロスは最初の頃よりも速いスピードで、強力な威力で俺に攻撃してくる。
くそ、spを狙撃手には余り合わない敏捷に振ってまで強化したのに早く感じる。
レベルが上がり、ステータスが上がったからか、現実で今までしたことがなかったバク転をしながら後ろに避ける。
その時に中学校の校舎の窓から中学生の生徒、先生方が闘いを見守っていたのが見えた。
正直助けて欲しいんだけどね。
ステータスが上がり出来た、アクロバティックに避けるにも限界はある、既につけられていた爪痕に足を取られる。
「しまった!」
体を捻ってなんとか躱そうとするが、【オルトロス】の爪が背中に擦り肉に喰い込む。
「ぐぅ!!」
声が出てしまうほどの激痛。校舎の方からは女子特有の甲高い悲鳴が聞こえてくる。
思わずその場に腰をついてしまい、それを見た【オルトロス』が、トドメを刺そうと二つある頭を両方使い噛み付いてくる。
そこで俺は勝負に出る。
「喰らえや、犬っころ!!!」
『魔力弾』がレベル5になったことで可能となった、MPを通常より込めて放つ技法。
それは通常の50倍のMPを込めて放たれた『魔力弾』は弾より、砲弾といったほうが正しかった。
【オルトロス】の二つの頭の首の付け根に直撃して、体ごと吹き飛ばす。俺も50倍『魔力弾』による爆風と反動により後ろに転がされる。
クソっ!出来れば体ごと吹き飛ぶんじゃなく、貫通して欲しかった。
体ごと吹き飛んだということは……
背中の傷の痛みに耐えて立ち、見てみるとそこにはフラフラになりながらも立ち上がる【オルトロス】の姿。
「やっぱり生きてんのかよ」
MPは空、すると俺が残された攻撃手段は……弓矢。
放り投げていた弓矢を拾い、ありったけの矢を引き絞り、放つ。『鷹の目』と『空間認識能力』を使用した俯瞰した視界で、絶対に当たる場所である目に、鼻に、顔全体に刺さるも致命傷にはならない。
最初の頃に比べると屁が出るほど遅いスピードで向かってくるが、俺にはそれを避ける元気も体力もない。
俺は血が足りなくなりフラフラしてきた中、最後のステータス操作を行う。
周りを見渡すと……あった。
目的のものを手にすると、最後の力で立ち上がりそれを前に突き出す。
スコップ。
花壇に刺さっていた鉄製のスコップを突き出す。
先程までなら威力が足りず、そのまま吹き飛ばされ死んでいただろう。
しかし俺にはついさっき取得したスキルがある。
それは……『剣術』
狙撃手関連のスキルばかりあった俺のスキル取得可能の中に、ポツンとあったスキル。
まさか、取得することになるとは思わなかった。
しかし、そのスキルのおかげで命を拾うことになる。
鉄製のスコップは【オルトロス】の心臓周辺に突き刺さり、その巨体はゆっくりと地面に倒れていく。
「あー……人生って本当に何があるか、何が役に立つか分からないな」
手を離してもスコップは【オルトロス】に突き刺さったまま落ちることはない。それだけで、どれだけ深く刺さっているかが分かる。
数メートル距離になった中学校の校舎からは、大歓声が響き渡る。
「こらこら、そんな騒いだらモンスターが寄ってくるでしょうが」
俺はしょうがないなぁ、と思いながら地面に倒れてる。
背中が燃えるように熱いこと、そしてあの声を聞きながら意識を失うこととなる。
《ダンジョンボス【オルトロス】に勝利しました》
《称号「一騎討ち」を獲得しました》
《称号「格上討伐」を獲得しました》
《称号「単独ダンジョンボス討伐者」を獲得しました》
《称号「北海道初ダンジョンボス討伐者」を獲得しました》
《スキル『正騎士の誇り』を取得しました》
《スキル『最後の一撃』を取得しました》
《スキル『狙撃』のレベルが上がりました》
《スキル『魔力弾』のレベルが上がりました》
《スキル『空間認識能力』のレベルが上がりました》
《スキル『危機感知』のレベルが上がりました》
《スキル『鷹の目』のレベルが上がりました》
《スキル『自動収集』のレベルが上がりました》
《スキル『回避』のレベルが上がりました》
《スキル『剣術』のレベルが上がりました》
《レベルが4→5に上がりました》
《レベルが5→6に上がりました》
《レベルが6→7に上がりました》
《新機能『ショップ』が追加されました》
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《msp50,000を入手しました》
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