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noraneko

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不安と喜び

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私がお風呂をためる準備をしてバスルームから出ると、
野良は私の絵を見つめていた。


「野良。北海道は何処に行く予定なの?」


「札幌に行く予定。
だけど、洞爺湖に寄りたくなっちゃったな」


「……聞きたくないけど、いつ……発つの?」


「明日の昼の飛行機に乗る予定だよ」


「……明日までいてくれる?」


「もちろん。君が望む限り」


「嫌われたくないから、聞きたくないけど。
またこの家に帰ってきてくれる?」


「君が拒まなければね。
俺は君を大切にしたい。」


野良は私を抱きしめる。
それだけで私は安心出来るのは、他の男ではない野良だからだろう。


「のこの仕事場はこの奥?」


「そうこの奥、入らない方が身のためのよ。
ふふふ、汚すぎるから」


「それは怖い。見ないことにするよ。僕は美しい作品だけみることにするよ」


「そうね。そうして。お腹空いたでしょ?
お風呂はいってからでいい?先に食べたい?」


「後でいいよ」


「歯磨きは新しいこれを使って」


「ありがとう」


「もうお風呂平気だと思う。先入ってていいよ。後から向かう。バスタオルとかは用意してある。着れそうな服があるか探してみる」


「いいよ。俺の着替えはあるよ。
あまり気を遣わないで。
一緒に入るんだろ?行こう」


「……うん」
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