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第五話 転売に明日はない その5「お金で買えないもの」
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「あんた、どうすんだい。これじゃ大赤字だよ」
「もちろんタダでは帰らんさ。あの泥棒どもをとっちめてやろうじゃねえか」
「泥棒?」
「ああ、俺たちがいただくはずだった金を儲けていったからな」
「確かに泥棒だね。泥棒は懲らしめないとね」
「ああ、たっぷり礼をしてやる」
移動屋台の奥に隠した棍棒を担いで、ムテ騎士団のあとをつける二人。
やがて森へと入って行くのを見て、茂みに隠れた。
「で、何がお金で買えないものだったんだ? むしろ売る側だったぞ?」
タナカは荷物を運びながらデーツに聞く。
「んー? わからなかったか?」
「ああ。なんで胡椒をあれだけ持ってるかも含めてなんもわからん」
「そりゃあ胡椒は我ら独自のルート持ってるからな。おかげで余り気味なんだ」
その言葉に、聞き耳立てていたコニーとクラウドは心躍った。
「聞いたかいあんた」
「もちろんだとも。そんなすげえもん知ってるとなると、色々と聞き出せればお金持ちどころか、貴族入りも目じゃないぜ」
「で、どうやって聞き出す?」
「なあに簡単さ。男は一人でしかも手が塞がってるから大したことはねえ。で、残るは女子供だけだ。
そうさな、人質でも取れば泣いて色々差し出すさ」
そんな会話を茂みでしている二人を、タナカは横目で見た。
「まさか、馬鹿どもにツケられる体験がお金で買えないものじゃなかろうな?」
「いいや? まあある意味お金では買えんがな」
「そもそも売ってても買わん」
とっくの昔に尾行がバレていたことなどつゆ知らず、未だに作戦を練っているコニーとクラウド。
「じゃあ、俺が飛び出して行って注意を惹き」
「その隙にあたいが人質をとるんだね。で、どいつにする?」
「やっぱり一番小さい子だろうな」
「それってローナちゃんのこと?」
「そうそう、て、えええええ!?」
いつの間にかコニーとクラウドの後ろにいたローナ。二人は驚きのあまり、尾行中にも関わらず大声を出す。
「ねえねえ、見て見てこれー」
ローナは先程買ってもらった馬の形の拷問器具から、有刺鉄線を発射させる。
コニーはなんとか避けたがクラウドは全身が絡まってしまい、節々に棘が食い込む。
「ぎゃあああ!」
「あんたー!」
「うーん、見た目はいいけど使い勝手は悪いかな?」
ローナは早速試した拷問器具の評価を始める。ちなみにこの場で言う見た目のよさとは、拷問を喰らってる相手の苦痛を受ける姿を指す。
「魚が網に引っかかったようだな」
コニーとクラウドを囲むムテ騎士団と荷物持ちのタナカ。
「てめえらよくもこんな!」
「被害者面したいなら、もう少しかわいらしいもの持ち歩け」
デーツはクラウドが落とした棍棒を遠くに蹴飛ばす。
「なあ、タナカ。これでお金で買えないものがわかったろ」
「やっぱ全然わからん」
「答えは誇りだ。
商売ってのは金のやり取りだけじゃない。売る側買う側それぞれの誇りが持って成立するんだよ。
それがわからんやつは、顰蹙を買ってこういう痛い目を見る」
ムテ騎士団は集まって、今朝タナカにやったように無言で札束でクラウドの頬に押し付ける。
「やめろ!! せめてなんか言えよ!!」
それはそうだねと共感するタナカ。
「何が誇りだ馬鹿馬鹿しい! そんなもんで生きていけるかよ!」
「お願いします! 彼を助けて!」
反発するクラウドとは打って変わってコニーが深々と頭を下げる。
「馬鹿野郎、こんな連中に頭下げる必要ねえ! 待ってろ、こんな網抜け出して」
しかし、彼がもがこうとすればする程、棘が全身に食い込む。
「いてててて! いっだぁい! し、死ぬー! やっぱ助けてー!」
「いやああ! お願い! いくらでも払うからこの人を助けて!」
「ふぅーん? いくらでもねえ」
「欲しいならあたいの体だって!」
コニーはタナカの方を見ながら言ったが、タナカが見たのはバーベラの方だった。
だがバーベラでも相手は選ぶようで、彼女は遠慮すると言った感じに手を振る。
「お願い! なんだって! なんだって差し出すからさ!」
するとデーツがムテの剣を振るって網をあっという間に切ってしまう。
「ありがとう! ありがとう!」
「ふっ、この世には金で買えないもので、一番大きなものがある。お前たちはそれを持っているようだな。
まあ、恥ずかしいからなんのことかは言わんが」
デーツは、泣きながら抱き合うコニーとクラウドを見た。
タナカもその姿に、お金より大事なものは確かにあるのだろうなと思った。
「というわけで、いくらでも払うって言ったから有り金と胡椒全部置いて去れゴミども」
「ええ!?」
タナカはデーツの辛辣な言葉に度肝を抜いた。
「何驚いている? それが向こうからの提案だったろ」
「え!? いや、そうだけどもさ。なんかすっごくいい感じの流れだったのに。
え?! え? なんならこのままお金受け取らず去るとかそういう流れになると思ったのに」
「はあ? 何言ってんだお前。頭おかしいのか。お前らもイチャついてないでさっさと金出せおらっ」
「あ、はい。あ、でも胡椒は街に置いたままで」
クラウドがまごついてる間に、バーベラが走って胡椒の入った樽を持ってくる。
「え、あどうもどうも。その、どうぞ」
ついでに腰に巻き付けていた財布の袋を差し出すクラウド。
それを見て、デーツは指パッチンする。するとアストリアがボニーとクラウドの足を掴んで逆さまにし、大きく振る。
「出せ!! 出せ!!」
振るたびに二人の服から硬貨がジャラジャラと出てくる。
「まだあるじゃないか」
「す、すみません!」
「おいやり過ぎじゃないか! そもそも金なんていくらでもあるだろ!」
タナカは流石にブチ切れた。
「欲しいのは金じゃない。こいつらの誇りをズッタズタのボッロボロのメッソンメソンにするのが目的だ。
あの大量の金はそうやって貯めてきたものなんだぞ」
「うわあ。そんなんでよくまあ誇りを持って商売しろだの言えたもんだな」
「今朝、我の言葉を白々しいと言ってたのはお前だろ」
「確かにそうだけども。じゃあ何か? 偉そうなことを他人には言うが、自分たちはそれに反することは平気でやると?」
「「いえ~す」」」
デーツを筆頭にムテ騎士団は揃って親指を立てる。
「ほんと、なんだこいつら」
「我らはムテ騎士団。無敵、故にこんなだ」
落ちた硬貨を集めながらデーツはその場を去り、団員達もついて行く。
タナカも増えた胡椒分の荷物を抱えて追いかける。
その際に、振り返ってコニーとクラウドの方を見るが、悔しそうな表情を浮かべながら、二人は舌を出したり歯をいっーと剥き出したりしていた。
団員達に見られたらまた何かされるぞと思うタナカだが、二人の手が硬く握られているのを見て、そのまま去ることにした。
その夜、食事の際にタナカは自身の皿に魚のフライがあるのに驚いた。
「普段は硬くなったパンとか残飯ばっかなのに、今日はなんか豪華だな」
「今朝買ったカルボネアのフライ、味付けはもちろんシオコショー。
5匹でよかったのにおじさんが1匹おまけしてくれたもんだから。まあ、あげる」
マァチは少々不満気に語る。
「そうか。とりあえず礼は言う」
「おまけとはいい文化だよな。まさに商売人の誇りが滲み出ている」
なぜか自分の事のように語るデーツ。
「だから、誇りとか言われてもお前らのやってること思うと心に響かない」
「響かなくていい。言葉なんてただ頭の片隅に置いてあればいいのさ。さて食べるぞ」
カルボネアという魚をタナカは初めて食べるが、青魚独自の臭みがシオコショーのおかげで消えていて、一口、二口、三口と夢中で食べていた。
そして食べている間にあることに気づいた。
「待て、ローナは食べ物の魂を食べてるんだよな?」
「そうだよー」
「じゃあ、わざわざ人数分用意する必要ないんじゃ? 他人のから魂抜いて食べればいいんじゃ?」
「わかってないなー。ローナちゃんのためにマァチが用意してくれるからいいんでしょう」
「そうだ!!! それにローナの分は私が食べてる!!!」
「えー・・・・・」
アストリアがローナの前に置かれたフライを一口で食べて、ローナはそれから抜き取った魂を一口で食べた。
自分の分を用意してくれたものの、やっぱり釈然としないことの方が多い食事だった。
そして就寝の時間。今朝言われた通りに牢屋なのに自由に出入りして、床に横になるタナカ。
「はあ、今日も今日とて変な一日だったな」
今朝一番に目に飛び込んできた光景である隣の牢を見る。
「ほんと、あいつらは何がしたいんだか」
やがて眠れなくなった彼は、金庫へと入ってみた。たくさんの札束の柱が大きな存在感を放っている。
そして無造作に置かれた札束を持って眺めてみるタナカ。
ローナに見つからずに脱走できれば、自分も大金持ちにはなれるかもなと思った。
「ま、俺だって誇りぐらいはあるさ」
そう呟いて札束を置き、寝床に戻るのであった。
次回へつづく。
「もちろんタダでは帰らんさ。あの泥棒どもをとっちめてやろうじゃねえか」
「泥棒?」
「ああ、俺たちがいただくはずだった金を儲けていったからな」
「確かに泥棒だね。泥棒は懲らしめないとね」
「ああ、たっぷり礼をしてやる」
移動屋台の奥に隠した棍棒を担いで、ムテ騎士団のあとをつける二人。
やがて森へと入って行くのを見て、茂みに隠れた。
「で、何がお金で買えないものだったんだ? むしろ売る側だったぞ?」
タナカは荷物を運びながらデーツに聞く。
「んー? わからなかったか?」
「ああ。なんで胡椒をあれだけ持ってるかも含めてなんもわからん」
「そりゃあ胡椒は我ら独自のルート持ってるからな。おかげで余り気味なんだ」
その言葉に、聞き耳立てていたコニーとクラウドは心躍った。
「聞いたかいあんた」
「もちろんだとも。そんなすげえもん知ってるとなると、色々と聞き出せればお金持ちどころか、貴族入りも目じゃないぜ」
「で、どうやって聞き出す?」
「なあに簡単さ。男は一人でしかも手が塞がってるから大したことはねえ。で、残るは女子供だけだ。
そうさな、人質でも取れば泣いて色々差し出すさ」
そんな会話を茂みでしている二人を、タナカは横目で見た。
「まさか、馬鹿どもにツケられる体験がお金で買えないものじゃなかろうな?」
「いいや? まあある意味お金では買えんがな」
「そもそも売ってても買わん」
とっくの昔に尾行がバレていたことなどつゆ知らず、未だに作戦を練っているコニーとクラウド。
「じゃあ、俺が飛び出して行って注意を惹き」
「その隙にあたいが人質をとるんだね。で、どいつにする?」
「やっぱり一番小さい子だろうな」
「それってローナちゃんのこと?」
「そうそう、て、えええええ!?」
いつの間にかコニーとクラウドの後ろにいたローナ。二人は驚きのあまり、尾行中にも関わらず大声を出す。
「ねえねえ、見て見てこれー」
ローナは先程買ってもらった馬の形の拷問器具から、有刺鉄線を発射させる。
コニーはなんとか避けたがクラウドは全身が絡まってしまい、節々に棘が食い込む。
「ぎゃあああ!」
「あんたー!」
「うーん、見た目はいいけど使い勝手は悪いかな?」
ローナは早速試した拷問器具の評価を始める。ちなみにこの場で言う見た目のよさとは、拷問を喰らってる相手の苦痛を受ける姿を指す。
「魚が網に引っかかったようだな」
コニーとクラウドを囲むムテ騎士団と荷物持ちのタナカ。
「てめえらよくもこんな!」
「被害者面したいなら、もう少しかわいらしいもの持ち歩け」
デーツはクラウドが落とした棍棒を遠くに蹴飛ばす。
「なあ、タナカ。これでお金で買えないものがわかったろ」
「やっぱ全然わからん」
「答えは誇りだ。
商売ってのは金のやり取りだけじゃない。売る側買う側それぞれの誇りが持って成立するんだよ。
それがわからんやつは、顰蹙を買ってこういう痛い目を見る」
ムテ騎士団は集まって、今朝タナカにやったように無言で札束でクラウドの頬に押し付ける。
「やめろ!! せめてなんか言えよ!!」
それはそうだねと共感するタナカ。
「何が誇りだ馬鹿馬鹿しい! そんなもんで生きていけるかよ!」
「お願いします! 彼を助けて!」
反発するクラウドとは打って変わってコニーが深々と頭を下げる。
「馬鹿野郎、こんな連中に頭下げる必要ねえ! 待ってろ、こんな網抜け出して」
しかし、彼がもがこうとすればする程、棘が全身に食い込む。
「いてててて! いっだぁい! し、死ぬー! やっぱ助けてー!」
「いやああ! お願い! いくらでも払うからこの人を助けて!」
「ふぅーん? いくらでもねえ」
「欲しいならあたいの体だって!」
コニーはタナカの方を見ながら言ったが、タナカが見たのはバーベラの方だった。
だがバーベラでも相手は選ぶようで、彼女は遠慮すると言った感じに手を振る。
「お願い! なんだって! なんだって差し出すからさ!」
するとデーツがムテの剣を振るって網をあっという間に切ってしまう。
「ありがとう! ありがとう!」
「ふっ、この世には金で買えないもので、一番大きなものがある。お前たちはそれを持っているようだな。
まあ、恥ずかしいからなんのことかは言わんが」
デーツは、泣きながら抱き合うコニーとクラウドを見た。
タナカもその姿に、お金より大事なものは確かにあるのだろうなと思った。
「というわけで、いくらでも払うって言ったから有り金と胡椒全部置いて去れゴミども」
「ええ!?」
タナカはデーツの辛辣な言葉に度肝を抜いた。
「何驚いている? それが向こうからの提案だったろ」
「え!? いや、そうだけどもさ。なんかすっごくいい感じの流れだったのに。
え?! え? なんならこのままお金受け取らず去るとかそういう流れになると思ったのに」
「はあ? 何言ってんだお前。頭おかしいのか。お前らもイチャついてないでさっさと金出せおらっ」
「あ、はい。あ、でも胡椒は街に置いたままで」
クラウドがまごついてる間に、バーベラが走って胡椒の入った樽を持ってくる。
「え、あどうもどうも。その、どうぞ」
ついでに腰に巻き付けていた財布の袋を差し出すクラウド。
それを見て、デーツは指パッチンする。するとアストリアがボニーとクラウドの足を掴んで逆さまにし、大きく振る。
「出せ!! 出せ!!」
振るたびに二人の服から硬貨がジャラジャラと出てくる。
「まだあるじゃないか」
「す、すみません!」
「おいやり過ぎじゃないか! そもそも金なんていくらでもあるだろ!」
タナカは流石にブチ切れた。
「欲しいのは金じゃない。こいつらの誇りをズッタズタのボッロボロのメッソンメソンにするのが目的だ。
あの大量の金はそうやって貯めてきたものなんだぞ」
「うわあ。そんなんでよくまあ誇りを持って商売しろだの言えたもんだな」
「今朝、我の言葉を白々しいと言ってたのはお前だろ」
「確かにそうだけども。じゃあ何か? 偉そうなことを他人には言うが、自分たちはそれに反することは平気でやると?」
「「いえ~す」」」
デーツを筆頭にムテ騎士団は揃って親指を立てる。
「ほんと、なんだこいつら」
「我らはムテ騎士団。無敵、故にこんなだ」
落ちた硬貨を集めながらデーツはその場を去り、団員達もついて行く。
タナカも増えた胡椒分の荷物を抱えて追いかける。
その際に、振り返ってコニーとクラウドの方を見るが、悔しそうな表情を浮かべながら、二人は舌を出したり歯をいっーと剥き出したりしていた。
団員達に見られたらまた何かされるぞと思うタナカだが、二人の手が硬く握られているのを見て、そのまま去ることにした。
その夜、食事の際にタナカは自身の皿に魚のフライがあるのに驚いた。
「普段は硬くなったパンとか残飯ばっかなのに、今日はなんか豪華だな」
「今朝買ったカルボネアのフライ、味付けはもちろんシオコショー。
5匹でよかったのにおじさんが1匹おまけしてくれたもんだから。まあ、あげる」
マァチは少々不満気に語る。
「そうか。とりあえず礼は言う」
「おまけとはいい文化だよな。まさに商売人の誇りが滲み出ている」
なぜか自分の事のように語るデーツ。
「だから、誇りとか言われてもお前らのやってること思うと心に響かない」
「響かなくていい。言葉なんてただ頭の片隅に置いてあればいいのさ。さて食べるぞ」
カルボネアという魚をタナカは初めて食べるが、青魚独自の臭みがシオコショーのおかげで消えていて、一口、二口、三口と夢中で食べていた。
そして食べている間にあることに気づいた。
「待て、ローナは食べ物の魂を食べてるんだよな?」
「そうだよー」
「じゃあ、わざわざ人数分用意する必要ないんじゃ? 他人のから魂抜いて食べればいいんじゃ?」
「わかってないなー。ローナちゃんのためにマァチが用意してくれるからいいんでしょう」
「そうだ!!! それにローナの分は私が食べてる!!!」
「えー・・・・・」
アストリアがローナの前に置かれたフライを一口で食べて、ローナはそれから抜き取った魂を一口で食べた。
自分の分を用意してくれたものの、やっぱり釈然としないことの方が多い食事だった。
そして就寝の時間。今朝言われた通りに牢屋なのに自由に出入りして、床に横になるタナカ。
「はあ、今日も今日とて変な一日だったな」
今朝一番に目に飛び込んできた光景である隣の牢を見る。
「ほんと、あいつらは何がしたいんだか」
やがて眠れなくなった彼は、金庫へと入ってみた。たくさんの札束の柱が大きな存在感を放っている。
そして無造作に置かれた札束を持って眺めてみるタナカ。
ローナに見つからずに脱走できれば、自分も大金持ちにはなれるかもなと思った。
「ま、俺だって誇りぐらいはあるさ」
そう呟いて札束を置き、寝床に戻るのであった。
次回へつづく。
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