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17、再会

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夕暮れがはじまる頃、エリは大阪城の噴水広場で一人待っていた。
スーツ姿の男が駅から噴水に向かっていた。その男は、長身で筋肉質であった。男は俯き加減だった顔を上げた。整った紳士的な顔だが、目付きが鋭い男だった。男が噴水に辿り着き、エリの向かいに立って言った。
「君は田倉君だったね。今日は一体何の用かね」
「お越し頂きありがとうございます。ここで立ち話も何ですから」とエリは答え、谷崎と二人歩き出し、人の少ない所のベンチに腰を降ろした。
「谷崎さん、実は見て頂きたい手紙がありお呼びだてしました」
エリが一通の封筒を取り出し谷崎に渡した。
谷崎はエリから封筒を受け取ると手紙を読み始めた。読み進めるうちに谷崎は
「これは一体...」と呟いた。
「とりあえず最後まで読んでください」
エリが静かな口調で言った。

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