金色竜は空に恋う

兎杜唯人

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★快楽の首輪 

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「んん…シシィ…」


己の指を噛み締めてノエルが声を殺す。
シシリィは服を脱がせて裸にしたノエルの足の間に体を挟み込み肌を撫でていた。
腹部や背中にも鱗がある。ノエルは鱗に触れられると体を震わせる。

「くすぐったい?いやじゃない?」
「いやじゃない…」

ほっと安心しシシリィは静かにノエルの肌に唇を寄せる。
同じ年頃、とはいっても竜族の見た目と実年齢がかけ離れていることは先程知ったが、の男と比べて少し筋肉量が少ないように思える。
痩せ過ぎという感じではないが不健康にも見える。
唇で鎖骨をたどり胸元の慎ましやかな突起に触れた。



「そ、そんなところに触るのか」
「そうだよ。ここ、イジるとすごく気持ちいいよ。慣れてくるとここ触られただけでイケるから」


シシリィの瞳がディディエに向く。
もうディディエはシシリィを抱くことはないが、その体にディディエから与えられる快楽は刻み込まれている。
胸だけではない。至るところに口付けられ、噛みつかれ、もう無理だと啼いた日もどれだけあったか。
そのディディエは胸元にノエルを寄りかからせながらシシリィを見つめ続けている。
触れて拒絶されるのが怖い。ディディエはただノエルに快感を刻みつけるシシリィを見つめることしかできなかった。

「なめていい?」
「す、好きにしてくれ」

真っ赤になったノエルを見つめて笑えばシシリィはノエルの胸元に顔を寄せて舐める。
人の舌は虎族とは異なりざらつく、と表現できるほどのものではない。
しかし手や指のように滑らかというわけでもない。
なんとも表現しにくい感触にノエルはただ震えるだけだった。


「シシリィ、舐めながら俺を見てくれ」

ディディエの声に突起の周囲を舌先でなぞっていたシシリィは目線を上げる。
シシリィとディディエはまだ服を脱いでない。だが服を通してディディエの視線が突き刺さる。
まだちゃんとシシリィの体はディディエとの交わりを覚えている。
体の奥が濡れる。



「ディディ、ノエルのおっぱいさわってあげて。ほら、薄い色でまだ熟さないけど、きっとすごく甘いよ」
「シシリィ、何を言うんだ…!」
「ふぅん?」


ディディエはノエルの首を舐める。
シシリィとは異なりネコ科の獣特有のザラつきがある。
そして太い爪で丁寧にノエルの突起を弾いた。
シシリィはその様子を眺める。弾かれ抓まれた突起は硬さを帯びる。
慣れない感覚にノエルの目には涙が浮かんだ。

「泣かないで、ノエル。痛いことなんてなにもないよ。優しくする。ノエルが気持ちよくなれるようにするから。俺を見て」

優しくささやき赤い目尻に口づける。
そのまま視線を交わせばノエルと口づけ合う。引っ込んでしまうノエルの舌をシシリィは執拗に追いかけて絡め取る。
引きずり出した舌を吸い、時折歯を立てる。


「番の体液ってこんな甘く感じるの…」
「美味かったか」
「うん。ディディも飲む?」
「あぁ」

胸元をいじっていた手がノエルの顎にかかり後ろを向かせられた。
ノエルの口すべてを覆うほどにディディエの口は大きい。
ディディエは厚い舌でノエルの口内を犯す。押しのけようとした腕はシシリィに掴まれる。


「ぷはっ…確かに甘いな」
「ディディと俺、今、間接ちゅーしちゃった」
「確かに。ノエル、もう一度だ」
「や、やだ、無理…息できない…」
「鼻で息を吸うんだよ」


シシリィは執拗にノエルの胸をイジる。
しかし物足りない。普段ならば今ノエルを犯すあの熱い舌が自分の体を這い回っているはずなのだ。
掴んだノエルの手を見つめ、自分の胸元に当てる。
ようやくディディエとのキスから開放されたノエルがシシリィを見た。


「ノエル、俺も触って。ノエルの好きなように、俺のおっぱいも腹も、ここ、も」

言葉と同時にノエルの手を自分の体に這わせる。
ノエルとディディエ、二人からの痛いほどの視線を感じる。
シシリィは赤い舌で自分の唇を舐めた。
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