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第一部 魔王の『力』を受け継ぎまして

第26話 無駄死にはやめてもらいまして

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 ――『邪神』が消した村の跡地。

「フフフフ、何とも健気にがんばってるじゃないかい」

 何も残っていない、ただの荒野と化したそこで、彼女は水晶球を見つめている。
 その水晶球には『邪神』と相対する300人の冒険者の奮闘が映し出されている。

「ふぅん、あの坊やが中心になってるみたいだね。実力的にはまだまだで、指揮をこなすほどの眼も勘も養われてない。でも中心はあの子。……名前は、確かヴァイスっていったっけ? 将来的に『英雄』、下手したら『勇者』に至れるかもねぇ」

 紫のリップを塗った唇を軽く舐めて、黒髪の彼女は尻尾をくねらせる。

「あの『魔装』を使える子の方を潰そうと思ったら、掘り出し物を見つけた気分さ。でも、残念だったねぇ。あんた達は『邪神』との戦いを自分の命の使いどきに選んじまったからねぇ。バカなモンさ。そこに『正義』があると信じてんだから」

 彼女は笑う。クツクツ笑って、目を細める。
 今、水晶球の向こうではヴァイスを先頭とした冒険者達が激戦を繰り広げている。

 戦っているのは『邪神』の巨体から湧き出てくる、端末のような存在。
 形状は『邪神』そのままで、人の倍ほどの背丈にダウンサイジングされている。

『切り拓け! 俺達の命を使い切ってでも、こいつを街に行かせるなァ!』
『オオオオオオ! やらせるか、バケモノにやらせてたまるかァ――――ッ!』
『アヴェルナの街は、俺達が守るんだァ――――ッ!』

 ヴァイスの号令に衝き動かされ、冒険者達は自らの得物を振るい続ける。
 そこにあるのは決死の戦場。
 黒い壁から次々に湧き出る『邪神』の端末を、彼らは死力を尽くして潰していく。

『倒せる、倒せるぞ! 数は多いが、全て潰せばいけるかもしれない!』
『かもしれないじゃないわよ! いけるようにするのよ! 全部、倒しきるのよ!』

 水晶の奥で、魔法の爆光が炸裂する。剣戟の音が甲高く響きもする。

『グオォォォォォォ――――ッ!?』

 進撃する『邪神』の端末が伸ばした触手に貫かれ、戦士の一人が悲鳴をあげる。
 だが、その戦士は己の腹を貫いた触手をガシッと掴み、叫んだ。

『今だァ! ぉ、俺が押さえてるうちに、こいつをォ!』
『くッ、わかった! やってやろうじゃないか!』

 彼が押さえた端末は、別の冒険者三人がかりで斬られ、叩かれ、砕け散る。
 ああ、何という勇ましい戦いぶり。
 我が身を犠牲にして、傷を負って、痛みに耐えて、協力して敵を倒して、喜んで。

「何て――、何て素敵なんだろうねぇ……!」

 彼女の顔に浮かぶのは、見世物や興業を楽しむ観客としての笑み。愉悦のそれ。
 きっと、あそこで戦っている冒険者達はか細い希望を見出しているのだろう。

 莫大な質量を持つ『邪神』だが、限りはあると思っているのだろう。
 端末を倒し続けることが『邪神』の攻略に繋がる。そう考えているに違いない。

「クク、クック……、アハ、アハッハハハハハハハハハハ!」

 彼女は笑う。おかしくておかしくて、堪えきれずに笑い出す。
 そして、彼女は思いっきり、水晶球に向かって舌を出して派手に嘲った。

「ブッブゥゥ~~~~! ざ~んねんでした~! そいつは大気と大地から常に式素マナを取り込んでるから、いくら端末を倒したところで削れやしないのさ! バカな希望にすがって、必死こいて命削って、徒労なんだよ、と~ろ~う! アハッハ、アハハハハハハハハハハハハハ! 滑稽、滑稽! 実に滑稽だねぇ~!」

 笑いに体が震えるたび、彼女が全身につけた銀のアクセサリーがジャラリと鳴る。
 それこそは、彼女の身分を示す証のようなもの。
 魔族五大氏族が一角ノスフェラトゥの中でも、史上最強と呼ばれた彼女――、

「このルイナ様の芸術品に勝てる人間なんて、どこにもいやしないのさ!」

 その名は、ルイナ・ニグラド。
 当代の魔王より、遠方先遣部隊の総隊長として派遣された人物であった。


  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 ……何ですか、こりゃあ。

「ウオオオオオオオオオオ! 俺達が、アヴェルナの街を守るんだァ――――ッ!」
「やってやる、やってやるんだよォ――――ッ!」

 モチベ高めに街の前を飛び出した俺ですが、今、ちょっと戸惑ってます。
 何か、俺より遥かにモチベの高い連中が『邪神』と激戦真っ最中なんですけど?

 戦っているのは、やけにいい装備に身を包んだ、推定冒険者達。
 いや、推定じゃないわ。
 俺が開催した宴会に出席してたヤツいるわ。間違いない。でもさ……、

「まだまだ来るぞ! 気張れ! 一体もこの先に通すなァ!」

 と、こんな調子で随分と勇ましく戦っていらっしゃるんですよね。
 これは、何だ? 一体どういう状況だ? どうして、こんなことになってんだ?

 いや、わかるんだよ。
 冒険者達が『邪神』を街に入れないために奮闘してる。

 おそらくはそういうことなんだろうと思う。
 戦っているのは、デケェ『邪神』本体から次々に湧いて出てくる端末存在、か。

「……え、待って。この激戦、とんだ徒労では?」

 俺はそれに気づいてしまう。
 あの『邪神』はダンジョン前で戦った『邪神崩れ』と原則、同じ存在だ。

 生贄を捧げられてこの世界に召喚されて、あとは自ら取り込んだ式素で動き回る。
 今、こうしている間にも『邪神』は大気と大地から式素を吸収しているはず。

 いくら『邪神』の端末を破壊したところで本体には全く影響は出ない。
 それこそ、この地方自体を消滅でもさせなければ、いくら端末潰しても無駄だぞ。

 ズズン、と、また地面が揺れる。
 冒険者達が戦っている間にも『邪神』本体は少しずつ前に進んでいるようだった。

 何やってんだよ、先輩方は……。
 枝葉末節に意識を向けすぎて、肝心の部分がガラ空きになってるじゃねぇか。

「これ以上はやめろ、おまえさんら! 攻撃するなら本体の方だろうが! いくら分身を潰したって、本体を止められなきゃ意味がないんだぞ、オイ!」

 そこに聞こえたのは、冒険者達に制止をかけようとするあの人の声。
 ウォードさんだ。何やら、必死な様子で周りに向かって大声を響かせている。

「何言ってるんです、ウォードさん! 俺達はあのデカブツから生まれてくる分身を叩けてるじゃないですか! これを続ければ、本体だって止まるはずです!」
「その保証がどこにあるっていうんだ!?」
「本体が止まらない保証だってないじゃないですか! 今は大事な場面なんです、俺達の戦いに水を差すつもりなら、引っこんでてくださいよ!」

 だが、ウォードさんに反論した若い剣士は、そう吐き捨てて彼を突き放す。

「クソッ、ヴァイスのやつめ! 一時の熱に浮かされすぎだ……!」

 髪をガリガリと掻いていきり立つウォードさんのところへ、俺は駆け寄る。

「ウォードさん!」
「あ? ……おお、ビスト! おまえさん、もう帰ってきたのか!?」

 呼んだ俺の方を見て、ウォードさんは驚きと共に喜びを顔に浮かべてくれる。

「ええ、ダンジョンの攻略は終わったんですけど、こっちの状況を知って急いで帰ってきたんすよ。で、何なんですか、あの人ら。何であんな熱血してるんです?」

 俺は熱狂の輪の中から一人外れていたウォードさんに現状を尋ねる。

「ああ、それがなぁ……」

 すると、彼から語られたのは、またロクでもなく、そして楽しくもない話だった。

「つまりは、一旦挫かれかけた士気を、そのヴァイスってのが盛り返した、と?」
「そういうことだ。それについちゃ、助かった面もあるんだがねぇ……」

 ウォードさんが、チラリと一方向を見やる。
 その先にいるのは、今まさにウォードさんの制止を振り切ったあの剣士だった。

「突進しろ! 突っ込むんだ! 攻めることで傷を減らして、少しでも数を叩くんだ! そうすればいつかはデカブツの方がもたなくなる! 俺達が街を守るんだ!」
「……なるほどなー」

 低ランクながらも最前線で声を張り上げる姿は、猛々しくも威風堂々たるモンだ。
 だけど、なぁ――、

「ビストよ、教えてくれ。あいつらの戦いは、報われるのか?」
「無駄ですね。レックスは常に周囲の式素を吸収してます。端末の生成は無限です」

 ――っと、ついレックスの名前を出しちまった。わかるワケねぇのに。

「やはり、あのデカイのは、レックスか」
「え、気づいてたんすか、ウォードさん!?」
「何となく、な……」

 驚く俺にそう返すウォードさんの顔は、どこかやりきれなさそうだった。

「ビストよ、このままじゃ果てにあるのはアヴェルナの滅亡だ」
「ええ、わかってますよ」

「俺ァ、ここで情けねぇ選択をしようと思う。おまえさんに任すって選択をよ」
「バカ言っちゃいけませんよ、ウォードさん」

 自嘲の笑みを浮かべる彼へと、俺はかぶりを振る。

「自分の力だけにこだわらない姿勢ってのは、スゲェ大事で立派なことだって、アルエラ様から教わりました。それができるウォードさんは、やっぱスゲェんですよ」
「……フン、慰められておいてやるよ。今回だけはな」

 別に慰めじゃなくて、七割以上は本気で言ってるんだけどね。
 ウォードさんが、俺の肩をポンと叩いてくる。

「頼んだ」
「頼まれました。だから、そのあとのことはお願いしますよ」
「お願いされた」

 そして、俺は眼前にある戦場へとゆっくりと歩みを進めていく。

「倒せ、あの黒いモンスターをとにかく倒し続けるんだ! そこに光明はある!」

 剣を振るう冒険者が、そう叫んで駆けていく。いやぁ、雄々しいね。

「ここで命尽きるまで戦うわ! 街を守らなきゃ、街を、私達の街を……!」

 杖を手にした女術師が、そう吼えて術式を構築する。実に、勇ましいね。

「戦え、戦うんだ! アヴェルナの街を守るために、俺達の命を燃やすんだァ!」

 ヴァイスとかいう剣士が、皆の先頭に立って切り込んでいく。何とも、熱いね。
 俺は、ツカツカと歩いてそのヴァイスの後に立って、おもむろに肩を掴んだ。

「よぉ、ちょっと」
「ん?」
「おまえ、一旦黙ってくれや」

 振り返ったヴァイスにそう告げて、俺はそいつの鼻っ面に頭突きを叩き込んだ。
 ヴァイスの鼻が、俺の額に潰されてグチッ、と濡れた音を立てる。

「ぅべッ!?」

 そんな面白い悲鳴をあげて、ヴァイスは踏ん張り切れずに地面に倒れ伏す。
 そこへ、彼と戦っていた『邪神』の端末が迫ってくるが――、

「『爆焔ブラスト』」

 発動した赤魔法が、その端末を一瞬で焼き尽くして消し炭にする。
 そして、俺は戦場全域を一度見渡して、右手を開いて式素を抽出する。

 破壊の赤。汚染の黒。減衰の青。質量の金。空間の銀。
 五属性の式素に加えて、さらに激化の赤、激化の赤、激化の赤、激化の赤!

 計五属性+四重連鎖の式素を『混色』。
 そして、俺は完成した術式を、右手を突き上げることで空へと解き放つ。

「――『破星繚乱メテオディフュージョン』!」

 熱意と熱気と熱狂に満ちた、得るもののない虚しい戦場に空から星が降り注いだ。
 燃え盛る流星の雨が、冒険者をすり抜けて『邪神』の端末を撃ち抜いていく。

 爆音。
 爆音。
 爆音の上に、さらに重なる爆音の上に、さらに重なる耳をつんざく派手な爆音。

 大量に湧いていた『邪神』の端末が、なすすべもなく粉砕されていく。
 戦っていた敵が突然の暴力に蹴散らされる様を、冒険者は眺めることしかできず。

 流星雨が降り始めてたっぷり三十秒ほど。
 無数にいた『邪神』の端末は全て消え、地形が変わった戦場に、静寂が訪れる。

 戦闘は終了した。
 たった今、俺が終了させた。

 しかし冒険者達は理解が追いついておらず、一様に棒立ちになっている。
 何が起きたかもロクにわかっちゃいない、という感じで間抜けヅラを晒している。

「よぉ」

 そこへ俺が一声かけると、多くの冒険者がビクリと震えてこっちを見る。
 熱い戦いを繰り広げていた先輩達へ、俺はしかめっ面を作って言ってやった。

「少しは酔いは覚めたかよ、アホ共」

 ――ったく、戦場で酔っぱらってんじゃねぇよ。こっぱずかしい。
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