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第五章 ホミネス=ビーバレで再編は進む
第70話 まず、意識改革
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ヒエロスは望が言っていたことを思い出す。
「何をどうするんだ?」
すると望は笑顔で答える。
「最初に歓迎して、おもてなし。そして国力と文化の違いを見せれば、それで終わると思う」
「そりゃ兵だけの話だろ。国を統合って、さっき言わなかったか?」
「楽しんで貰った後は、国へ帰って貰う。サービス券を持って。ああそうだ。マリチオニス辺境伯も来て頂いていいですよ」
そう聞いて、ヒエロスは考える。だが、その先が思い浮かばない。
「あーうん。それで?」
「話を聞きます」
「話し?」
「潰していいところと悪いところ。まあ内政に思いっきり干渉をして、状態を引っくり返すお手伝いを行います。その後条約なり交わしましょう」
「うーんつまり、国の内乱を起こさせて今の王政を引っくり返す。裏から、ミッドグランド王国。いや、リギュウムディ王国が操ると?」
「そうですね。どう上手くやっても、諍いがあると恨みも出る。表向きは手を出していない方が統合をするにしても都合が良いので。それに直接うちが手を出すと国の中更地になっちゃいますよ」
さらっと言った言葉だが、笑っていないその目に、ヒエロスはぞっとする。
精霊を使役し、今対峙している望も、昔と違った圧が体中から滲んでいる。
いったい何があったのか、想像が出来ないが、完全に人の枠を越えていることは理解できる。更地になるということは本当なのだろう。
それも想像が出来ないが、多分一瞬で。
魔王がどうこうと、長年問題としていたが、魔王よりも神の方がきっとやばいかもしれない。
神の怒りを買って、国が滅んだ話があるが、あれは史実なのかもしれない。
本当にやばいのは神だ。そう確信をする。
「おりゃあ、先に上がるぜ」
「おおう。おつかれさん。この後飯を食わせてくれるらしいぜ。酒も出るってさ」
「そりゃいい。ミッドグランド王国は太っ腹だな」
「そうだな」
その後は、まるで浦島太郎がごとく、夢のような数日をメリディアム国の兵は過ごして、帰りにサービスチケットなるものを貰う。
「この券でご家族でも誰でも、一〇名まで無料でお誘いできます。ただし、有効期限は二ヶ月間ですので、ご注意ください」
そうして、元の街道沿いの草原に降ろされる。
ゴミが散乱して小汚くなった野原。
匂う毛布と、テント。
この数日で、すっかり食べる気の起きなくなった兵糧。
手には、有効期限二ヶ月の夢のチケット。
野営地に戻った瞬間から、兵達は故郷を目指して抜け出し始める。
抜ければ、罰を受ける。
だが、皆が躊躇無く抜け出していく。
俺だけじゃない。罰を受けるくらいなら、あの夢をもう一度見て、亡命をしよう。
そうだ家族を連れて。
どうせ、細々と耕したが、まともに作物が取れないガレ場のような畑。捨ててもいい。スタッフ達がぼやいていた言葉。
『ミッドグランド王国はいま、皆が割の良い仕事に向かうため、農夫などが不足をしているんですよね。良い土地が大量にあるのに。皆さん興味があるなら、我が国で働きません? いい国ですよぉ』
酒宴での戯れ言。だからこそ、ある程度信用も出来るかもしれない。
メリディアム国では、農夫が土地を捨てて逃げれば、貴族の気分次第ではさらし首だ。機嫌が良くても、鞭うちは免れない。
それが、良い仕事があるからと土地を捨てて。国は困っただけですむなど、話半分でも常識が違う。なんて自由なんだ。
それに比べれば、俺達は奴隷じゃないか。
そこに思い至り、考える。
先祖代々、貴族から土地を借りて、その対価で八割貴族に持って行かれる。
自分たちは、食い物を作っているのに食うことがまともに出来ない。
嫁さんも、子供達も全員で朝から晩まで働いてもだ。
それが、この数日。
本当に天国のようだった。
俺達は。いや国での民の扱いが、ゴミのようだっただけ。
少し国境を越えれば、もっとまともな暮らしが出来るじゃないか。
俺達は何も知らなかった。
「少し勇気を出せば、天国のような暮らしが手に入る」
一歩足を踏み出せば。
国が気がつき規制される前に、計画を実行しよう。
徴兵されていた兵達は、チケットを手に故郷へとひた走る。
隊長がとか、そんな心配は無用だ。
隊長も目の前を走っている。
「そして、誰も居なくなった。だな」
いなくなるまでに、一日も必要なかった。
骨抜きになって帰ってきてから、「周りの警備」と命令後。そのまま皆、走って行ってしまった。
「俺達も、帰るか。お誘いを受けたし、辺境伯様を誘ってこよう」
土の精霊である伽羅様を伴に、静に語っていた望。
「効果絶大。普通はもっと葛藤とか躊躇とかありそうだけれど、皆脇目も振らず走っていったものな。その兵糧も持って帰るか」
「そうだな。人の良いマリチオニス辺境伯様の領地でも、これをありがたがる者達は多い。――違いかぁ」
そう言って、兵は後ろにそびえる壁を眺める。
「あの向こう側は、天国だったな」
それを聞いて、ヒエロスは少し複雑な心持ちで答える。
「あそこは、神の国と繋がっているからな」
「神の国か。確かに。戻ったら、休暇を取って嫁さん達を連れてこよう。早くしないと、期限があるからな」
俺達は家まで近いが、アーラン=ヤッチマッタナー辺境伯の領地との往復。
そう。うだうだ考えて行動すれば、丁度期限が切れる。
使うには、突っ走るしかない、微妙な期限。
「おそろしいなぁ……」
ぼやきながら、荷車を引いて帰り始める。
「何をどうするんだ?」
すると望は笑顔で答える。
「最初に歓迎して、おもてなし。そして国力と文化の違いを見せれば、それで終わると思う」
「そりゃ兵だけの話だろ。国を統合って、さっき言わなかったか?」
「楽しんで貰った後は、国へ帰って貰う。サービス券を持って。ああそうだ。マリチオニス辺境伯も来て頂いていいですよ」
そう聞いて、ヒエロスは考える。だが、その先が思い浮かばない。
「あーうん。それで?」
「話を聞きます」
「話し?」
「潰していいところと悪いところ。まあ内政に思いっきり干渉をして、状態を引っくり返すお手伝いを行います。その後条約なり交わしましょう」
「うーんつまり、国の内乱を起こさせて今の王政を引っくり返す。裏から、ミッドグランド王国。いや、リギュウムディ王国が操ると?」
「そうですね。どう上手くやっても、諍いがあると恨みも出る。表向きは手を出していない方が統合をするにしても都合が良いので。それに直接うちが手を出すと国の中更地になっちゃいますよ」
さらっと言った言葉だが、笑っていないその目に、ヒエロスはぞっとする。
精霊を使役し、今対峙している望も、昔と違った圧が体中から滲んでいる。
いったい何があったのか、想像が出来ないが、完全に人の枠を越えていることは理解できる。更地になるということは本当なのだろう。
それも想像が出来ないが、多分一瞬で。
魔王がどうこうと、長年問題としていたが、魔王よりも神の方がきっとやばいかもしれない。
神の怒りを買って、国が滅んだ話があるが、あれは史実なのかもしれない。
本当にやばいのは神だ。そう確信をする。
「おりゃあ、先に上がるぜ」
「おおう。おつかれさん。この後飯を食わせてくれるらしいぜ。酒も出るってさ」
「そりゃいい。ミッドグランド王国は太っ腹だな」
「そうだな」
その後は、まるで浦島太郎がごとく、夢のような数日をメリディアム国の兵は過ごして、帰りにサービスチケットなるものを貰う。
「この券でご家族でも誰でも、一〇名まで無料でお誘いできます。ただし、有効期限は二ヶ月間ですので、ご注意ください」
そうして、元の街道沿いの草原に降ろされる。
ゴミが散乱して小汚くなった野原。
匂う毛布と、テント。
この数日で、すっかり食べる気の起きなくなった兵糧。
手には、有効期限二ヶ月の夢のチケット。
野営地に戻った瞬間から、兵達は故郷を目指して抜け出し始める。
抜ければ、罰を受ける。
だが、皆が躊躇無く抜け出していく。
俺だけじゃない。罰を受けるくらいなら、あの夢をもう一度見て、亡命をしよう。
そうだ家族を連れて。
どうせ、細々と耕したが、まともに作物が取れないガレ場のような畑。捨ててもいい。スタッフ達がぼやいていた言葉。
『ミッドグランド王国はいま、皆が割の良い仕事に向かうため、農夫などが不足をしているんですよね。良い土地が大量にあるのに。皆さん興味があるなら、我が国で働きません? いい国ですよぉ』
酒宴での戯れ言。だからこそ、ある程度信用も出来るかもしれない。
メリディアム国では、農夫が土地を捨てて逃げれば、貴族の気分次第ではさらし首だ。機嫌が良くても、鞭うちは免れない。
それが、良い仕事があるからと土地を捨てて。国は困っただけですむなど、話半分でも常識が違う。なんて自由なんだ。
それに比べれば、俺達は奴隷じゃないか。
そこに思い至り、考える。
先祖代々、貴族から土地を借りて、その対価で八割貴族に持って行かれる。
自分たちは、食い物を作っているのに食うことがまともに出来ない。
嫁さんも、子供達も全員で朝から晩まで働いてもだ。
それが、この数日。
本当に天国のようだった。
俺達は。いや国での民の扱いが、ゴミのようだっただけ。
少し国境を越えれば、もっとまともな暮らしが出来るじゃないか。
俺達は何も知らなかった。
「少し勇気を出せば、天国のような暮らしが手に入る」
一歩足を踏み出せば。
国が気がつき規制される前に、計画を実行しよう。
徴兵されていた兵達は、チケットを手に故郷へとひた走る。
隊長がとか、そんな心配は無用だ。
隊長も目の前を走っている。
「そして、誰も居なくなった。だな」
いなくなるまでに、一日も必要なかった。
骨抜きになって帰ってきてから、「周りの警備」と命令後。そのまま皆、走って行ってしまった。
「俺達も、帰るか。お誘いを受けたし、辺境伯様を誘ってこよう」
土の精霊である伽羅様を伴に、静に語っていた望。
「効果絶大。普通はもっと葛藤とか躊躇とかありそうだけれど、皆脇目も振らず走っていったものな。その兵糧も持って帰るか」
「そうだな。人の良いマリチオニス辺境伯様の領地でも、これをありがたがる者達は多い。――違いかぁ」
そう言って、兵は後ろにそびえる壁を眺める。
「あの向こう側は、天国だったな」
それを聞いて、ヒエロスは少し複雑な心持ちで答える。
「あそこは、神の国と繋がっているからな」
「神の国か。確かに。戻ったら、休暇を取って嫁さん達を連れてこよう。早くしないと、期限があるからな」
俺達は家まで近いが、アーラン=ヤッチマッタナー辺境伯の領地との往復。
そう。うだうだ考えて行動すれば、丁度期限が切れる。
使うには、突っ走るしかない、微妙な期限。
「おそろしいなぁ……」
ぼやきながら、荷車を引いて帰り始める。
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