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第四章 世界との関わり
第32話 ゴールデンウィーク
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「やっほー来たよ」
にこやかに手を振るのは望の姉、天音(あまね)。
一つ歳上の大学一年生。
一六五センチで、全身ストンとした感じだったが、なぜか凹凸が出てきている。髪型も髪が少しのびてミディアムになりシースルーバングで軽さを出している。なんだか垢抜けた大学生になっている。
見た瞬間に、姉が変わった。望はそう思ったが、にやっと笑うその顔で、いつもの姉だと確信する。
「姉ちゃん。覚えていたのか?」
「当然よ。子どもの頃から向こうで精霊の加護があったし。あんたみたいに、精霊を従えるなんて事は出来ないけれど。それとお土産。煮るなり焼くなり好きにしてお食べなさいって。お母さんが」
そう言って、ロープが渡される。
「えーと、これは?」
ロープの先には、大丈夫かって言うくらい。真っ赤になった美葉。腰の所を結ばれている。
「心をこじらせた乙女? 多分注射で治るって。お母さんが言ってる。もう。直接言いなさいよ。後ろでごちゃごちゃ」
「だってねえ。息子とこんな話」
そう言って苦笑い。
捕虜のような美葉を連れ、城へ入っていく。
とりあえず、進行形でやることもあるので、ゲストルームへ案内する。
夜番に担当者を変わり、好実が帰ってくる。
「文字が読める人が、五人もいたみたい」
「そうか、それは大量だ」
いつものお帰りのハグ。
「そういえば、父さん達が来たんだ。向こうはゴールデンウィークだってさ。だけどリミットはあるから、居るのは三日程度だと思うけどね」
「存在が消えるというのも面倒ね。それでまさか…… また、美葉まで来ていないわよね」
少し表情が変わる。
「ああ……。来てる。来ているけれど、ただ様子が少しおかしい」
眉間からしわが消える。
「様子が違う?」
また別な感じで、怪訝そうな顔になる。
「ああ、紐を結ばれて、家の母さんに連れてこられた感じかな?」
「それってどういう状態?」
「さあ?」
二人とも、首をひねってみせるが、多少言わなかった下りがある。
当然、煮るなり焼くなりのくだり。
夜半になり、ダイニングで集まり、姉さんと好実の挨拶合戦。
お互いに、腹の底を探るような緊迫した会話。
「「初めまして」」
そんな普通に始まった会話は、まるで、笑顔を見せながら握手をして、足で蹴り合いをするような姿が幻視される。
止めようとするが、二人から同時に「今私たちは、わかり合おうとしているの。割り込まないで」と言われる。
「人はわかり合える」とも。
最後、何かを思ったのか、姉さんから一言。
「良いわ。望を任せるわ」
「お姉様こそ。よろしくお願いしますわ」
そう言って、ハグをする。
何かのドラマが、終わったようだ。思わず拍手がその場に鳴り響く。
そして静かに、和やかに食事が始まる。
この世界の料理と、日本の料理。
父さんと母さんは思うものがあるのか、うんうんと頷きながら食べている。
そして、無事に食事も終わる。
最近作り始めた料理はすべて町の人が作ってくれている。
日本の料理とはったりをきかし、ピザとパスタを振る舞ったのが始まり。
元は、トマトが収穫され、どう食べると相談すると、好実が食べたいと言ったのが始まりで、それを見ていた魔王達が興味を示した。
「それなら、町の人にも食べさせよう!!」
とまあ、そんなこんなで、話が決まった。
その簡単で美味しく、奥の深い味に、いたく感動した幾人かがやって来て、その後力仕事が必要と言って、さらに人が増えた。
基本の出汁と、ブロード系。うろ覚えなコンソメ系を説明する。
出汁は、鰹節や昆布の基本。
醤油や味噌。
ほぼ、調味料などは精霊達の行動により、似たものはそろってきた。
たまに、噛みつく様な変な物が居たり、食べると意識が飛ぶこともあったが、何とか生きている。
体を張った食材の安全確認。日本の先人には、感謝しようと心に決めた。
それでまあ、今の状態。
その洗練された、塩味の茹で野菜と、魔物の肉が、こちら側の伝統料理。その名もご飯。いやご飯と聞こえるから、現地の言葉でなんと言っているか分からない。
現地の人と、俺が話していると、召喚の恩恵を受けていない姉ちゃんは変な顔をしていた。全く違う言語で話が通じているのが不思議だそうだ。
精霊達の加護を貰うと、話が分かるようになったようだが。
さてその晩、とらわれの美葉と、三社面談。
「ねえ。美葉ちゃん。どうしてのこのこ来たのかしら? 前回、お話ししたよね」
そう言われて、ビクッとする美葉。
「そうなんだけどね。その、二人が幸せそうと思うとその…… 私も幸せになりたいなと…… 思って…… だめ?」
大きなため息を、好実がつく。
「私の親友で、あなたの幼馴染みが、こんなことを言っているけれど、どう思う?」
そこで、俺に振るのか?
思わず固まる。
「そうよね。今頃になって。幾ら幼馴染みと言っても、困るわよね」
これは、同意しろという事にしか聞こえない。
ヘタレな俺は。
「まあ、そうだなぁ」
としか、言えないよな。
目に見えて、がっくりと肩を落とす美葉。
ゆるせ。強化され。人間離れをした好実には、逆らいたくないんだ。
たまに、修羅が顔を出して、上位の存在である精霊達でも、引きさがる時があるんだ。勇者の恩恵というのが、多分仕事をしている。秘技威圧とか、何かあるのだろう。
そう、凡人とは違うのだよ。凡人とは。
偶然が重なり、好実はチートなんだ。
にこやかに手を振るのは望の姉、天音(あまね)。
一つ歳上の大学一年生。
一六五センチで、全身ストンとした感じだったが、なぜか凹凸が出てきている。髪型も髪が少しのびてミディアムになりシースルーバングで軽さを出している。なんだか垢抜けた大学生になっている。
見た瞬間に、姉が変わった。望はそう思ったが、にやっと笑うその顔で、いつもの姉だと確信する。
「姉ちゃん。覚えていたのか?」
「当然よ。子どもの頃から向こうで精霊の加護があったし。あんたみたいに、精霊を従えるなんて事は出来ないけれど。それとお土産。煮るなり焼くなり好きにしてお食べなさいって。お母さんが」
そう言って、ロープが渡される。
「えーと、これは?」
ロープの先には、大丈夫かって言うくらい。真っ赤になった美葉。腰の所を結ばれている。
「心をこじらせた乙女? 多分注射で治るって。お母さんが言ってる。もう。直接言いなさいよ。後ろでごちゃごちゃ」
「だってねえ。息子とこんな話」
そう言って苦笑い。
捕虜のような美葉を連れ、城へ入っていく。
とりあえず、進行形でやることもあるので、ゲストルームへ案内する。
夜番に担当者を変わり、好実が帰ってくる。
「文字が読める人が、五人もいたみたい」
「そうか、それは大量だ」
いつものお帰りのハグ。
「そういえば、父さん達が来たんだ。向こうはゴールデンウィークだってさ。だけどリミットはあるから、居るのは三日程度だと思うけどね」
「存在が消えるというのも面倒ね。それでまさか…… また、美葉まで来ていないわよね」
少し表情が変わる。
「ああ……。来てる。来ているけれど、ただ様子が少しおかしい」
眉間からしわが消える。
「様子が違う?」
また別な感じで、怪訝そうな顔になる。
「ああ、紐を結ばれて、家の母さんに連れてこられた感じかな?」
「それってどういう状態?」
「さあ?」
二人とも、首をひねってみせるが、多少言わなかった下りがある。
当然、煮るなり焼くなりのくだり。
夜半になり、ダイニングで集まり、姉さんと好実の挨拶合戦。
お互いに、腹の底を探るような緊迫した会話。
「「初めまして」」
そんな普通に始まった会話は、まるで、笑顔を見せながら握手をして、足で蹴り合いをするような姿が幻視される。
止めようとするが、二人から同時に「今私たちは、わかり合おうとしているの。割り込まないで」と言われる。
「人はわかり合える」とも。
最後、何かを思ったのか、姉さんから一言。
「良いわ。望を任せるわ」
「お姉様こそ。よろしくお願いしますわ」
そう言って、ハグをする。
何かのドラマが、終わったようだ。思わず拍手がその場に鳴り響く。
そして静かに、和やかに食事が始まる。
この世界の料理と、日本の料理。
父さんと母さんは思うものがあるのか、うんうんと頷きながら食べている。
そして、無事に食事も終わる。
最近作り始めた料理はすべて町の人が作ってくれている。
日本の料理とはったりをきかし、ピザとパスタを振る舞ったのが始まり。
元は、トマトが収穫され、どう食べると相談すると、好実が食べたいと言ったのが始まりで、それを見ていた魔王達が興味を示した。
「それなら、町の人にも食べさせよう!!」
とまあ、そんなこんなで、話が決まった。
その簡単で美味しく、奥の深い味に、いたく感動した幾人かがやって来て、その後力仕事が必要と言って、さらに人が増えた。
基本の出汁と、ブロード系。うろ覚えなコンソメ系を説明する。
出汁は、鰹節や昆布の基本。
醤油や味噌。
ほぼ、調味料などは精霊達の行動により、似たものはそろってきた。
たまに、噛みつく様な変な物が居たり、食べると意識が飛ぶこともあったが、何とか生きている。
体を張った食材の安全確認。日本の先人には、感謝しようと心に決めた。
それでまあ、今の状態。
その洗練された、塩味の茹で野菜と、魔物の肉が、こちら側の伝統料理。その名もご飯。いやご飯と聞こえるから、現地の言葉でなんと言っているか分からない。
現地の人と、俺が話していると、召喚の恩恵を受けていない姉ちゃんは変な顔をしていた。全く違う言語で話が通じているのが不思議だそうだ。
精霊達の加護を貰うと、話が分かるようになったようだが。
さてその晩、とらわれの美葉と、三社面談。
「ねえ。美葉ちゃん。どうしてのこのこ来たのかしら? 前回、お話ししたよね」
そう言われて、ビクッとする美葉。
「そうなんだけどね。その、二人が幸せそうと思うとその…… 私も幸せになりたいなと…… 思って…… だめ?」
大きなため息を、好実がつく。
「私の親友で、あなたの幼馴染みが、こんなことを言っているけれど、どう思う?」
そこで、俺に振るのか?
思わず固まる。
「そうよね。今頃になって。幾ら幼馴染みと言っても、困るわよね」
これは、同意しろという事にしか聞こえない。
ヘタレな俺は。
「まあ、そうだなぁ」
としか、言えないよな。
目に見えて、がっくりと肩を落とす美葉。
ゆるせ。強化され。人間離れをした好実には、逆らいたくないんだ。
たまに、修羅が顔を出して、上位の存在である精霊達でも、引きさがる時があるんだ。勇者の恩恵というのが、多分仕事をしている。秘技威圧とか、何かあるのだろう。
そう、凡人とは違うのだよ。凡人とは。
偶然が重なり、好実はチートなんだ。
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