75 / 109
第四章 日本の竜司から、世界の竜司へ
第76話 そうは言ったが、空へ
しおりを挟む
「そう言うことで、此処は宇宙だ」
「えっいま、竜司様の自室でしたよね」
いきなり変わった周囲。
困惑をしている悠月をつれて、一段上階の展望室へ向かう。
壁を透過して景色を見せる。
「ふわぁ、すごいです。此処って重力はどうなっているんですか?」
「床に向けて一Gが掛かっている。切ることもできるしすべての壁に対して重力を与えられるが、人間だと酔うかもしれない。さて下へ行こう」
下ではマイリが準備を終えていた。
衝立は残してあるので、脱いでポッドへ入って貰う。
その辺りのフォローはマイリに任せる。
「大丈夫でしょうか?」
「どうした?」
少しマイリが困惑顔だ。
「さっき来た時に、コンソールに通知が来ていて、この宇宙船…… 基本システムが、大幅なアップデートが行われていたようです。それが、ログによると高速飛来が増えた隕石等への防空システムと、その、ポッドに対する変更が見られます。そのユニット名が人類補完機能というのが入っていたんです。それは、地球人が入ると勝手に動作するようで切れなくって。多分賢者様が、何かを思って追加されたと思うのですが」
そう言って不安そうなマイリ。
そっと抱きしめて、背中をさする。
だが竜司も報告を聞き、内心では、とってもやばいタイミングで、悠月を入れたのではないかと少しドキドキする。いわゆる人柱的な。
「まあ大丈夫だろう。基本は遺伝子の調整と、強化かな。ひょっとすると上位エネルギーとの親和性を強化したのかもしれないし。丁度俺が、昨日言った寿命についての調整かも知れない」
「そうですよね」
そうは言ったが、これまでに集められたデータから、劣勢因子の排除や筋組織の効率化。免疫システムの見直しと改善。
人として、一歩先を行く生物としての強化が行われていた。
それは脳のシナプスの流れまで変更され、脳梁のデザインにまで改造が及んでいた。
脳梁とは左右の脳半球を繋ぐ神経の束である。大脳では女性の方が繊維数が多く小脳では、男性の方が多い。
そして、新皮質の外側にもう一層、細胞が追加されていた。
此処に、初の人類を越えた人類。
ハイヒューマンの悠月が創られた。
起き上がった悠月は、臆することなくポッドから出てくる。
世界がクリアに見え、今までと違うことを理解できる。
そしてその知性と落ち着きは、他者を魅了する。
体を廻るエネルギー、それは上位の力。
体にシールドを纏いながら、軽く正拳を打ち出してみる。
その拳は音速を超える。
生物的限界は、エネルギーを用いた言わば補助魔法がサポートをする。
心肺機能の強化により、効率的に酸素をエネルギーとして使用し行動をする。
それプラスで、上位のエネルギーを代謝に使える。
まさに完全体。
身長は、骨格の補正により五センチほど伸び胸囲も差が一五センチほどになっていた。カップはCへと進化。
むろん、後日それに気がついた、風夏は泣くことになる。
そして、その変化は、かぐや達を勘違いと混乱に陥らせることになる。
そう、竜司に抱かれると、人として一足飛びに進化をすると。
まあ前後の流れを見ると、ポッドに入った情報が抜けている彼女達。
混乱をしてもおかしくはないが、上昇志向の強い者達が、そう思い込み、そのままにしておく訳がない。
虎視眈々と、そして結構あからさまに竜司は狙われ始める。
その前に、マイリと竜司。そして伶菜はポッドへ入りに来た。
すると、マイリの方はドラガシメルの因子を入れられたようだ。
多分保存されていた本人のものだろう。
さて、変わってしまった四人。
マイリと竜司。そして伶菜はまあいい。
一人混ざった、悠月。
聞けばまだ、お手つきになっていないと本人は告白をする。
だが、その変化は明らかで周囲を圧倒する。
「最近、お付きであるはずの神馬さまが、なぜか大きく見えません?」
「そうですわね。光が強く神宮路様達が、少しくすんだように見えますわね」
おじいさまが開いた園遊会での会話。
それは学校でも同じ。
「テストを返す。佐藤グループと神馬。百点だ」
そう竜司達、調整を受けてから彩まで百点を取るようになっていた。
むろん、地頭が変わってから、伶菜とまどかに囲まれて、小学校から勉強をやり直した結果だ。
「次点は、神宮路。久賀そして織戸が一点差。その下は堀部が三点下。後は適当に取りに来い。点数を発表したい奴は言ってくれ。発表してやる」
そう言って、教壇の上にどさっと置かれる。
「しかし、いつの間に鈴木は、そこまで賢くなったんだ? あんなに残念な奴だったのに。もう少し賢ければ良い女性だと常々先生は思っていたぞ。よかったなあ。残念な奴から抜け出せて。これで魅力的な女性として、胸が張れるな。前は残念だった……」
細矢先生のお褒め? がドンドン彩に突き刺さる。
そして、驚愕は神宮路グループでも。
「悠月が百点?」
そう一言言って、呆然とするのはもちろん都賀風夏。
今まで、日々の鍛錬に重きを置くため、二人とも五〇点前後をうろうろしていた。
親たちからの、主人に恥をかかせるな。
それが、イベント事に言われていた。
「赤点だと。ふぬけが、滝行をして気を引き締めてこい」
そう言って、家から蹴り出されたこともある。
神宮路達も、表情を変えないが。
「神馬さん。素晴らしいですわね。努力なさったわねぇ。やはり殿方のためにかしら?」
そう言って、チラリと目だけが竜司に向く。
竜司は、彩の頭をなでて、慰めている。
ほんの少し前まで、こんな状況になれば、恐縮をしていた悠月だが、そんな事は些細なことと、高みから皆の行動を見つめていた。
「そうですわね」
ただ一言、そう返す。
「えっいま、竜司様の自室でしたよね」
いきなり変わった周囲。
困惑をしている悠月をつれて、一段上階の展望室へ向かう。
壁を透過して景色を見せる。
「ふわぁ、すごいです。此処って重力はどうなっているんですか?」
「床に向けて一Gが掛かっている。切ることもできるしすべての壁に対して重力を与えられるが、人間だと酔うかもしれない。さて下へ行こう」
下ではマイリが準備を終えていた。
衝立は残してあるので、脱いでポッドへ入って貰う。
その辺りのフォローはマイリに任せる。
「大丈夫でしょうか?」
「どうした?」
少しマイリが困惑顔だ。
「さっき来た時に、コンソールに通知が来ていて、この宇宙船…… 基本システムが、大幅なアップデートが行われていたようです。それが、ログによると高速飛来が増えた隕石等への防空システムと、その、ポッドに対する変更が見られます。そのユニット名が人類補完機能というのが入っていたんです。それは、地球人が入ると勝手に動作するようで切れなくって。多分賢者様が、何かを思って追加されたと思うのですが」
そう言って不安そうなマイリ。
そっと抱きしめて、背中をさする。
だが竜司も報告を聞き、内心では、とってもやばいタイミングで、悠月を入れたのではないかと少しドキドキする。いわゆる人柱的な。
「まあ大丈夫だろう。基本は遺伝子の調整と、強化かな。ひょっとすると上位エネルギーとの親和性を強化したのかもしれないし。丁度俺が、昨日言った寿命についての調整かも知れない」
「そうですよね」
そうは言ったが、これまでに集められたデータから、劣勢因子の排除や筋組織の効率化。免疫システムの見直しと改善。
人として、一歩先を行く生物としての強化が行われていた。
それは脳のシナプスの流れまで変更され、脳梁のデザインにまで改造が及んでいた。
脳梁とは左右の脳半球を繋ぐ神経の束である。大脳では女性の方が繊維数が多く小脳では、男性の方が多い。
そして、新皮質の外側にもう一層、細胞が追加されていた。
此処に、初の人類を越えた人類。
ハイヒューマンの悠月が創られた。
起き上がった悠月は、臆することなくポッドから出てくる。
世界がクリアに見え、今までと違うことを理解できる。
そしてその知性と落ち着きは、他者を魅了する。
体を廻るエネルギー、それは上位の力。
体にシールドを纏いながら、軽く正拳を打ち出してみる。
その拳は音速を超える。
生物的限界は、エネルギーを用いた言わば補助魔法がサポートをする。
心肺機能の強化により、効率的に酸素をエネルギーとして使用し行動をする。
それプラスで、上位のエネルギーを代謝に使える。
まさに完全体。
身長は、骨格の補正により五センチほど伸び胸囲も差が一五センチほどになっていた。カップはCへと進化。
むろん、後日それに気がついた、風夏は泣くことになる。
そして、その変化は、かぐや達を勘違いと混乱に陥らせることになる。
そう、竜司に抱かれると、人として一足飛びに進化をすると。
まあ前後の流れを見ると、ポッドに入った情報が抜けている彼女達。
混乱をしてもおかしくはないが、上昇志向の強い者達が、そう思い込み、そのままにしておく訳がない。
虎視眈々と、そして結構あからさまに竜司は狙われ始める。
その前に、マイリと竜司。そして伶菜はポッドへ入りに来た。
すると、マイリの方はドラガシメルの因子を入れられたようだ。
多分保存されていた本人のものだろう。
さて、変わってしまった四人。
マイリと竜司。そして伶菜はまあいい。
一人混ざった、悠月。
聞けばまだ、お手つきになっていないと本人は告白をする。
だが、その変化は明らかで周囲を圧倒する。
「最近、お付きであるはずの神馬さまが、なぜか大きく見えません?」
「そうですわね。光が強く神宮路様達が、少しくすんだように見えますわね」
おじいさまが開いた園遊会での会話。
それは学校でも同じ。
「テストを返す。佐藤グループと神馬。百点だ」
そう竜司達、調整を受けてから彩まで百点を取るようになっていた。
むろん、地頭が変わってから、伶菜とまどかに囲まれて、小学校から勉強をやり直した結果だ。
「次点は、神宮路。久賀そして織戸が一点差。その下は堀部が三点下。後は適当に取りに来い。点数を発表したい奴は言ってくれ。発表してやる」
そう言って、教壇の上にどさっと置かれる。
「しかし、いつの間に鈴木は、そこまで賢くなったんだ? あんなに残念な奴だったのに。もう少し賢ければ良い女性だと常々先生は思っていたぞ。よかったなあ。残念な奴から抜け出せて。これで魅力的な女性として、胸が張れるな。前は残念だった……」
細矢先生のお褒め? がドンドン彩に突き刺さる。
そして、驚愕は神宮路グループでも。
「悠月が百点?」
そう一言言って、呆然とするのはもちろん都賀風夏。
今まで、日々の鍛錬に重きを置くため、二人とも五〇点前後をうろうろしていた。
親たちからの、主人に恥をかかせるな。
それが、イベント事に言われていた。
「赤点だと。ふぬけが、滝行をして気を引き締めてこい」
そう言って、家から蹴り出されたこともある。
神宮路達も、表情を変えないが。
「神馬さん。素晴らしいですわね。努力なさったわねぇ。やはり殿方のためにかしら?」
そう言って、チラリと目だけが竜司に向く。
竜司は、彩の頭をなでて、慰めている。
ほんの少し前まで、こんな状況になれば、恐縮をしていた悠月だが、そんな事は些細なことと、高みから皆の行動を見つめていた。
「そうですわね」
ただ一言、そう返す。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました
桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて…
小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。
この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。
そして小さな治療院で働く普通の女性だ。
ただ普通ではなかったのは「性欲」
前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは…
その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。
こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。
もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。
特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。
異世界に吹っ飛ばされたんで帰ろうとしたら恐怖の触手怪人現る
おっぱいもみもみ怪人
SF
触手怪人となって正義のヒロインである魔法少女をグチュグチュに凌辱するお話し^^
エロとVS怪人戦の凌辱は8話くらいから
【完結】愛されない令嬢は全てを諦めた
ツカノ
恋愛
繰り返し夢を見る。それは男爵令嬢と真実の愛を見つけた婚約者に婚約破棄された挙げ句に処刑される夢。
夢を見る度に、婚約者との顔合わせの当日に巻き戻ってしまう。
令嬢が諦めの境地に至った時、いつもとは違う展開になったのだった。
三話完結予定。
加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
転生したら悪役令嬢の兄になったのですが、どうやら妹に執着されてます。そして何故か攻略対象からも溺愛されてます。
七彩 陽
ファンタジー
異世界転生って主人公や何かしらイケメン体質でチートな感じじゃないの!?ゲームの中では全く名前すら聞いたことのないモブ。悪役令嬢の義兄クライヴだった。
しかしここは魔法もあるファンタジー世界!ダンジョンもあるんだって! ドキドキワクワクして、属性診断もしてもらったのにまさかの魔法使いこなせない!?
この世界を楽しみつつ、義妹が悪役にならないように後方支援すると決めたクライヴは、とにかく義妹を歪んだ性格にしないように寵愛することにした。
『乙女ゲームなんて関係ない、ハッピーエンドを目指すんだ!』と、はりきるのだが……。
実はヒロインも転生者!
クライヴはヒロインから攻略対象認定され、そのことに全く気付かず義妹は悪役令嬢まっしぐら!?
クライヴとヒロインによって、乙女ゲームは裏設定へと突入! 世界の破滅を防げるのか!?
そして何故か攻略対象(男)からも溺愛されて逃げられない!? 男なのにヒロインに!
異世界転生、痛快ラブコメディ。
どうぞよろしくお願いします!
真実の愛とやらの結末を見せてほしい~婚約破棄された私は、愚か者たちの行く末を観察する~
キョウキョウ
恋愛
私は、イステリッジ家のエルミリア。ある日、貴族の集まる公の場で婚約を破棄された。
真実の愛とやらが存在すると言い出して、その相手は私ではないと告げる王太子。冗談なんかではなく、本気の目で。
他にも婚約を破棄する理由があると言い出して、王太子が愛している男爵令嬢をいじめたという罪を私に着せようとしてきた。そんなこと、していないのに。冤罪である。
聞くに堪えないような侮辱を受けた私は、それを理由に実家であるイステリッジ公爵家と一緒に王家を見限ることにしました。
その後、何の関係もなくなった王太子から私の元に沢山の手紙が送られてきました。しつこく、何度も。でも私は、愚かな王子と関わり合いになりたくありません。でも、興味はあります。真実の愛とやらは、どんなものなのか。
今後は遠く離れた別の国から、彼らの様子と行く末を眺めて楽しもうと思います。
そちらがどれだけ困ろうが、知ったことではありません。運命のお相手だという女性と存分に仲良くして、真実の愛の結末を、ぜひ私に見せてほしい。
※本作品は、少し前に連載していた試作の完成版です。大まかな展開は、ほぼ変わりません。加筆修正して、新たに連載します。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる