66 / 109
第四章 日本の竜司から、世界の竜司へ
第67話 観光
しおりを挟む
洞爺湖温泉を出発して、有珠山ロープウェイ経由で 昭和新山熊牧場へバトルをしに行く。
途中からの景色は雄大で、昭和新山、洞爺湖、羊蹄山、そして有珠山の大自然が展望できる。
牧場は新山の麓にあり、エゾヒグマにエサやり体験ができるようだ。
自由な感じだった熊が、俺達が行くと雰囲気が変わる。
もっと餌クレーな雰囲気かと思ったが、大きな熊が前に来て小さな奴らが奥へ行く。
「あら? 前に来たときには、もっとフレンドリーでしたのに」
相変わらず、そばにくっついているかぐや達。
聞けば、俺達のそばが安全だという事だ。
自分たちのガードプラスこっちのガード。それに加えて俺達の強さ。
まあ判る。
それ以外もありそうだが、気にしないでおくが、日を追うごとに距離が近くなっていることが気になる。
相変わらず、まどかと悠月は仲が良くなったようだし。
もう一人のガード、風夏は微妙な距離かぐや達を挟んで反対側の位置を守っている。
さて、熊たちは、警戒心マックスで、案内をしてくれているお姉さんも引きつっている。
餌を投げても完全無視。
目だけがこちらに向き仁王立ち。
喧嘩上等の番長さんのようだ。
熊は熊で何か感じる物があるのだろう。
後で聞いたが、俺達の姿が見えなくなると警戒を解き、餌を食べ始めたようだ。
逆にアライグマたちは、完全に降伏から入った。
俺たちを見た瞬間に、腹を見せる。
「うわーかわいい。みんなお腹を出している」
そこでもガイドさんは絶句。
そこから出て、民族共生象徴空間を経由して札幌へ。
北海道は広い。
移動だけで日程が潰れていく。
自由時間をくれたので、ビルの谷間に忘れられたように残っている時計台を見に行く。過去に有名な大○洋さんが、がっかり観光地といったあそこだ。
記念撮影をして、登録できるようでみんなは集っていた。
外へ出るとまどかが走って行く。
しばらくすると帰ってきたが、袋を片手に嬉しそうだ。
「ほれ。焼き鳥」
そう言って見せてくるが、普通の焼き鳥より豚串の方が多い。
「北海道って、焼き鳥と言ったら豚串なのよ。唐揚げもザンギだし」
「へーそうなんだ」
「普通のがいるときは、鶏肉のやきとり下さいって言わないと豚の方がくるの」
そんなことを言っていると、かぐやがじっとりとみてくる。
道ばたで、買い食いをしている俺達。
その光景が珍しかったらしい。
だが素直ではないようで、うんちくを言ってくる。
「北海道で豚串なのは、日中戦争時、軍靴を作るために豚が飼われたからですわ。食べても鳥よりも栄養価が高いし」
「へー物知りだな」
なんとなくそう言うと、いきなりボンと真っ赤になる。
「おひょめいただき、にゃによりですわ」
今まで、普通に話をしていたのになぜだろう。
その反応を不思議がる竜司だが、彼らは知らなかった。
初日に聞いた、風呂場での声。
当然相手は、竜司だということ。
そのため、彼女達が夢想をする中で、相手は必然的に竜司となり、彼女達全員抱かれる夢をこの二日見ている。
恋する乙女達。ほぼ自己暗示に近い。
「食べる?」
屈託なく差し出される豚串。
「よろしいのですの?」
そう言って受け取るが、道ばたで食べることなど初めての経験。
ましてや、竜司の目がこちらを向いている。
口に運び、咀嚼する。
それだけなのに、体は反応して、快感をなぜか得てしまう。
「なんか、かぐやさんたち、食べているだけなのにエロいわね」
彩とまどかがこそこそと話をしている。
その横で、伶菜は女の勘で理解し、マイリは、得られる情報で理解する。
共に出した答えは、発情期。
特にマイリは、スキャンをして、彼女達の反応を分析する。
彼女達、下着がすごいことになっているわね。この匂い。
体温と発汗。なぜ?
そうなっていることは判るが、プロセスは理解ができない。
近くにはいるが、親しくなるイベントはなかったはず。
地球人は不可解ね。マイリは悩むことになる。
一応集合時間に会わせて、宿へ集まる。
今晩は、先生達のイベント日。
生徒達の中でも周知され、知られている。
みんなは、持ち物点検で制限されているが、俺達は宇宙船に荷物はあるし、家に帰ることも一瞬でできる。生徒の中で強者は、小遣いを誤魔化し、下は制服だが上は安い服を入手済み。
豚串は、橋本さんに届けたが、お代わりが来てもう一回届けた。
食事が終わり、部屋へ戻った後。
基本、消灯時間が二十二時となっているが、今日はなぜか生徒達が静か。
二十二時半から行う教員の打ち合わせでも、その話が出る。
「さすがに三日目。明日は帰るし疲れたのでしょう」
そう言って、お気楽に構える。
「じゃあ生徒達はいい子だし、少し町の巡回に行って参ります」
そうして、男性教員達は三人ほど抜けるが、すぐ後から待機していた女性教員に連絡が入る。
「町中に生徒がいる。メーデーメーデー。緊急事態だ」
寛いでいた雰囲気が、一変する。
あわてて、生徒達の部屋を回る。
部屋では、丸めた布団が、布団をかぶっている。
「ちぃ。こしゃくな」
そんな中、特別待遇の生徒部屋。
前にはガードが立っている。
「念のため、確認をさせていただけますか?」
流石に先生でも、ボディチェックをされる。
「何ですの?」
中から、かぐやが出てくる。
「あっ、ごめんなさい。きちんといるわね」
先生は、あわてて頭を下げて、廊下に出る。
そしてもう一つの部屋。
こちらを守るは、国の機関。
一瞥をして、諦める。
「かわりはありませんか?」
「ハイ異常ありません」
その言葉を信じて、一番の問題児達を放置してしまう。
途中からの景色は雄大で、昭和新山、洞爺湖、羊蹄山、そして有珠山の大自然が展望できる。
牧場は新山の麓にあり、エゾヒグマにエサやり体験ができるようだ。
自由な感じだった熊が、俺達が行くと雰囲気が変わる。
もっと餌クレーな雰囲気かと思ったが、大きな熊が前に来て小さな奴らが奥へ行く。
「あら? 前に来たときには、もっとフレンドリーでしたのに」
相変わらず、そばにくっついているかぐや達。
聞けば、俺達のそばが安全だという事だ。
自分たちのガードプラスこっちのガード。それに加えて俺達の強さ。
まあ判る。
それ以外もありそうだが、気にしないでおくが、日を追うごとに距離が近くなっていることが気になる。
相変わらず、まどかと悠月は仲が良くなったようだし。
もう一人のガード、風夏は微妙な距離かぐや達を挟んで反対側の位置を守っている。
さて、熊たちは、警戒心マックスで、案内をしてくれているお姉さんも引きつっている。
餌を投げても完全無視。
目だけがこちらに向き仁王立ち。
喧嘩上等の番長さんのようだ。
熊は熊で何か感じる物があるのだろう。
後で聞いたが、俺達の姿が見えなくなると警戒を解き、餌を食べ始めたようだ。
逆にアライグマたちは、完全に降伏から入った。
俺たちを見た瞬間に、腹を見せる。
「うわーかわいい。みんなお腹を出している」
そこでもガイドさんは絶句。
そこから出て、民族共生象徴空間を経由して札幌へ。
北海道は広い。
移動だけで日程が潰れていく。
自由時間をくれたので、ビルの谷間に忘れられたように残っている時計台を見に行く。過去に有名な大○洋さんが、がっかり観光地といったあそこだ。
記念撮影をして、登録できるようでみんなは集っていた。
外へ出るとまどかが走って行く。
しばらくすると帰ってきたが、袋を片手に嬉しそうだ。
「ほれ。焼き鳥」
そう言って見せてくるが、普通の焼き鳥より豚串の方が多い。
「北海道って、焼き鳥と言ったら豚串なのよ。唐揚げもザンギだし」
「へーそうなんだ」
「普通のがいるときは、鶏肉のやきとり下さいって言わないと豚の方がくるの」
そんなことを言っていると、かぐやがじっとりとみてくる。
道ばたで、買い食いをしている俺達。
その光景が珍しかったらしい。
だが素直ではないようで、うんちくを言ってくる。
「北海道で豚串なのは、日中戦争時、軍靴を作るために豚が飼われたからですわ。食べても鳥よりも栄養価が高いし」
「へー物知りだな」
なんとなくそう言うと、いきなりボンと真っ赤になる。
「おひょめいただき、にゃによりですわ」
今まで、普通に話をしていたのになぜだろう。
その反応を不思議がる竜司だが、彼らは知らなかった。
初日に聞いた、風呂場での声。
当然相手は、竜司だということ。
そのため、彼女達が夢想をする中で、相手は必然的に竜司となり、彼女達全員抱かれる夢をこの二日見ている。
恋する乙女達。ほぼ自己暗示に近い。
「食べる?」
屈託なく差し出される豚串。
「よろしいのですの?」
そう言って受け取るが、道ばたで食べることなど初めての経験。
ましてや、竜司の目がこちらを向いている。
口に運び、咀嚼する。
それだけなのに、体は反応して、快感をなぜか得てしまう。
「なんか、かぐやさんたち、食べているだけなのにエロいわね」
彩とまどかがこそこそと話をしている。
その横で、伶菜は女の勘で理解し、マイリは、得られる情報で理解する。
共に出した答えは、発情期。
特にマイリは、スキャンをして、彼女達の反応を分析する。
彼女達、下着がすごいことになっているわね。この匂い。
体温と発汗。なぜ?
そうなっていることは判るが、プロセスは理解ができない。
近くにはいるが、親しくなるイベントはなかったはず。
地球人は不可解ね。マイリは悩むことになる。
一応集合時間に会わせて、宿へ集まる。
今晩は、先生達のイベント日。
生徒達の中でも周知され、知られている。
みんなは、持ち物点検で制限されているが、俺達は宇宙船に荷物はあるし、家に帰ることも一瞬でできる。生徒の中で強者は、小遣いを誤魔化し、下は制服だが上は安い服を入手済み。
豚串は、橋本さんに届けたが、お代わりが来てもう一回届けた。
食事が終わり、部屋へ戻った後。
基本、消灯時間が二十二時となっているが、今日はなぜか生徒達が静か。
二十二時半から行う教員の打ち合わせでも、その話が出る。
「さすがに三日目。明日は帰るし疲れたのでしょう」
そう言って、お気楽に構える。
「じゃあ生徒達はいい子だし、少し町の巡回に行って参ります」
そうして、男性教員達は三人ほど抜けるが、すぐ後から待機していた女性教員に連絡が入る。
「町中に生徒がいる。メーデーメーデー。緊急事態だ」
寛いでいた雰囲気が、一変する。
あわてて、生徒達の部屋を回る。
部屋では、丸めた布団が、布団をかぶっている。
「ちぃ。こしゃくな」
そんな中、特別待遇の生徒部屋。
前にはガードが立っている。
「念のため、確認をさせていただけますか?」
流石に先生でも、ボディチェックをされる。
「何ですの?」
中から、かぐやが出てくる。
「あっ、ごめんなさい。きちんといるわね」
先生は、あわてて頭を下げて、廊下に出る。
そしてもう一つの部屋。
こちらを守るは、国の機関。
一瞥をして、諦める。
「かわりはありませんか?」
「ハイ異常ありません」
その言葉を信じて、一番の問題児達を放置してしまう。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
じい様が行く 「いのちだいじに」異世界ゆるり旅
蛍石(ふろ~らいと)
ファンタジー
のんびり茶畑の世話をしながら、茶園を営む晴太郎73歳。
夜は孫と一緒にオンラインゲームをこなす若々しいじい様。
そんなじい様が間違いで異世界転生?
いえ孫の身代わりで異世界行くんです。
じい様は今日も元気に異世界ライフを満喫します。
2日に1本を目安に更新したいところです。
1話2,000文字程度と短めですが。
頑張らない程度に頑張ります。
ほぼほぼシリアスはありません。
描けませんので。
感想もたくさんありがとうです。
ネタバレ設定してません。
なるべく返事を書きたいところです。
ふわっとした知識で書いてるのでツッコミ処が多いかもしれません。
申し訳ないです。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
とりあえず天使な義弟に癒されることにした。
三谷朱花
恋愛
彼氏が浮気していた。
そして気が付けば、遊んでいた乙女ゲームの世界に悪役のモブ(つまり出番はない)として異世界転生していた。
ついでに、不要なチートな能力を付加されて、楽しむどころじゃなく、気分は最悪。
これは……天使な義弟に癒されるしかないでしょ!
※アルファポリスのみの公開です。
普通のJK、実は異世界最強のお姫様でした〜みんなが私を殺したいくらい大好きすぎる〜
セカイ
ファンタジー
いたって普通の女子高生・花園 アリス。彼女の平穏な日常は、魔法使いを名乗る二人組との邂逅によって破られた。
異世界からやって来たという魔法使いは、アリスを自国の『姫君』だと言い、強引に連れ去ろうとする。
心当たりがないアリスに魔の手が伸びた時、彼女を救いに現れたのは、魔女を名乗る少女だった。
未知のウィルスに感染したことで魔法を発症した『魔女』と、それを狩る正統な魔法の使い手の『魔法使い』。アリスはその戦いの鍵であるという。
わけもわからぬまま、生き残りをかけた戦いに巻き込まれるアリス。自分のために傷付く友達を守るため、平和な日常を取り戻すため、戦う事を決意した彼女の手に現れたのは、あらゆる魔法を打ち消す『真理の剣』だった。
守り守られ、どんな時でも友達を想い、心の繋がりを信じた少女の戦いの物語。
覚醒した時だけ最強!? お伽話の様な世界と現代が交錯する、バイオレンスなガールミーツガールのローファンタジー。
※非テンプレ。異世界転生・転移要素なし。
※GL要素はございません。 ※男性キャラクターも登場します。
※イラストがある話がございます。絵:時々様( @_to_u_to_ )/SSS様( @SSS_0n0 )
旧タイトル「《ドルミーレ》終末の眠り姫 〜私、魔女はじめました〜」
※他サイト(小説家になろう・カクヨム・ノベルアッププラス)でも掲載中。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる