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第伍局【少女たちの挑戦編】
9巡目◉散歩日和
しおりを挟む棋士の竹田シンイチは親戚の家に遊びに来ていた。かわいいイトコの杏奈とたまには遊んぼうと思って連休を利用して茨城まで会いに行ってみたのだ。
杏奈のお母さんから聞いた話では受験生なのに麻雀ばかりしてる。でも成績はいいので文句は言えないが心配だという。そう言う情報が入ってた。なので、気分転換がてらちょっと様子を見に行こうということになったわけだ。
その日は暑くも寒くもなく絶好の外出日和だった。
「久しぶり、杏奈ちゃん。元気にしてたかい」
「シンちゃん。珍しいじゃん! 一人で来たの? 将棋やる?」
「将棋もいいけど外が天気いいし暖かいからちょっと散歩しようよ。将棋は何時でも出来るしさ」
「いいよ! ちょっと着替えてくるから待っててね」と言ってアンは見ていたパソコンを閉じて出かける準備を始めた。
「デートじゃないんだから適当でいいぞ」
「元々デート用の服なんか持ってません。相手いないし」とアンは膨れる。
「不思議だな。杏奈はこんなに可愛いのに」とシンイチは杏奈のアタマを撫でた。
「そうよね! おかしいよね! みんな振られると思ってるのかな? とりあえずチャレンジしてみてくれればいいのに。じゃ、ちょっとお茶でも飲んで待ってて、3分で準備するから」
————
「お待たせ!」
それなりにめかし込んでくるかと思ったがアンは本当に適当に着替えただけで出てきた。でも、それでも十分に可愛い。
「どこ行くの?」
「古本屋でも行こうか、ちょっと行ったとこにあったろ」
「丁度いい距離ね。わかった。いいのあったら買ってね!」
「わかった。じゃあ行こう」
そう言って2人は散歩に出かけた。
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