79 / 297
第伍局【少女たちの挑戦編】
4巡目◉それぞれの生き方
しおりを挟むミサトは麻雀部にプロ麻雀師団入りしたことを報告に来ていた。
「というわけでー、私は麻雀部の誓いでもある『生涯雀士』の第一歩として競技プロの世界に殴り込みをかけることにしました!」
「「おおお!!」」
「ミサトと財前姉妹がいれば競技プロの世界も盛り上がるわね!」
「美人だしね」とミサトは自分で言う。
「ユウ以外の大学生組は全員プロになったわけだけど。ユウは違う道で『生涯雀士』を目指すのよね?」
「そうね、私はアマチュアとして同じ目線で教えてあげられる堅苦しくない先生を目指すわ。このアンちゃんと一緒にね」
「それの方が大変そうな気がするけど、素晴らしい試みではあると思う」
「問題はどうやって説得力を持たせるかだけど」
「大会で優勝するわ」とユウは言った。
「私とアンはこれから先、アマチュア枠のある大会で優勝しまくるの。そこで説得力を持たせようと思う」
(あ、私もなんだ)とアンは思った。
「私達も手伝います」と言ってきたのはショウコとサトコだった。
「ふふ、頼もしいわね。さしずめ私達は麻雀伝道師。麻雀部の伝道師チームね」
「私と財前姉妹は麻雀プロだから、私達は麻雀部のプロ選手チームって感じかしら」とミサトが言う。
生き方はそれぞれ違うが生涯雀士の誓いは守る。それが麻雀部の活動目的だから。
「私達はどうしようか」とヤチヨがヒロコに話しかけた。
「分かんないけど、他にも何かないかな。麻雀を生業として生きる道は探せばもっとあると思うんだけどな」
「なりわい…… ね」
「なんか考えとこう。選手でもなく先生でもない、他の道もきっとある」
そしてのちにヤチヨは麻雀作家。ヒロコは麻雀配信者となる道を見つけるのであるが、その話はまたあとで。
10
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる