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第四局【プロ雀士編】
12巡目◉クイズ
しおりを挟む「プロ試験ってどんなのがあるんですか」とマナミはマスターに聞いてみた。マスターも内容を知っているわけではないのでマスターは成田プロにメールで聞いてみた。すると返ってきたメールはこうだった。
”問.ドラや偶然役を使わずに数え役満を作って下さい。ただし、条件として『チー』はすること”
「何これ難しくない!?」
「こんな感じの問題が出るらしい。あとは点数問題や待ち問題、受け入れ枚数問題などがほとんどで、少しだけ漢字問題と常識問題が出るそうだ」
予想していたより難しい問題を出されたので慌ててマナミは過去問を店のパソコンから検索して何枚もプリントアウトした。
「なんだあ、成田さんの言ってたみたいな問題は多くても2問しかなくてほとんどは私達には簡単な問題じゃない」
過去問を読む限りクイズ問題は多くて2問しか載ってなかった。これなら安心だ。待ちや点数や受け入れ枚数など財前姉妹のレベルまで行けば問題のうちには入らない。
「でも、これみたいなクイズ問題は一問で10点稼げる問題だから絶対答えておきたい所だよ」とマスターが言う。
「大丈夫よ。もう分かったから」
「え? 答え分かったのかい?」
「ええ勿論。これ、問題文の書き方が絶妙に上手いわ。本当は『チー』以外にも絶対にしなきゃならないことがあるのに」
「なんだいそれは?」
「『カン』よ」
「カン?」
「正解はダブ東(あるいはダブ南)ホンイツチャンタ小三元三暗刻三槓子」
なるほど、これは来月のプロ試験は確実に受かるだろうなと確信したマスターだった。
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