35 / 297
第二局【カオリ覚醒編】
15巡目◉サイの目勝負
しおりを挟む「ふーん。それ3切りにしないの?」とミサトが聞いてきた。
「うん、まあ、何となく……」(声が聞こえたとか言っても誰も信じないだろうし……)
「当たりだったんだけどなあ。3。鋭いね、さすがカオリ!」
「!」
さっき聞こえた声が言ってたことは本当だった。不思議なこともあるものだ。
「さて決勝をやる前に少し休もう、お腹すいてないか? さっきカップ麺食べなかった子はお腹すいてきたら言えよ? お湯作るから」
「はーい! おなかすきました!」とヤチヨが手を挙げる。
「私も!」マナミもさっきはココア飲んでただけなのでお腹を空かせていた。
2人ともカレーヌードルを狙っているがカレーは1つしかない。
「こういうのは先輩に譲るものよ?」とマナミが未だかつてないほどの圧をかけてきたがヤチヨもこれだけは従えなかった。
「私がこれは自分用に選んだんです。部長にだって譲れません!」
「仕方ないわね…… 勝負よ!」
「サイコロを2個振って出た目勝負…… ですね」
麻雀部は何かあると決定するための勝負にサイコロを振っていた。2個振るのは同点になりにくくするためである。
「私から振ります」
ヤチヨから行った
コンコロコン
5と6の11
「勝った! これは勝った!! カレーヌードルは私のだ!!」
さすがに11では勝ち確定みたいなものだ。
「いや、まだわかんないし! 12出せばいいんでしょ!」とマナミは諦めずにサイコロを持つ。
ヒュン
コンコロコンコン
勢いよくサイコロが回転する。なかなか止まらない。
コロン
ひとつは6
「おっ! 6出た! あと一つも6出ろ6出ろ6出ろ!」
コロン
4
6と4の10
「あっぶな!」
「惜しかったーーー!」
負けたマナミは残り物の塩ヌードルになった。
「塩って気分じゃないのよねー」
「まあまあ、塩だって美味しいですよ」
「じゃあ交換してよ」
「それはしませんけど」
お湯が出来たので2人はカップ麺を作り始めた。
3分経過
「塩うっま!」
結局マナミは塩で充分満足していた。
11
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる