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第二局【カオリ覚醒編】
2巡目◉進級
しおりを挟む月日は流れてカオリたちは3年生になった。受験生になってはさすがに今まで通りに遊ぶことは難しい。
一人だけ1年生だったアンナだけはまだ2年生なので余裕があったが他の4人は全員3年生だ。必然的に集まりは悪くなった。
「いいよ、私1人でも麻雀部続けるもん!」とアンナは言うがスグルとアンナの2人きりの部室はもはやただスグルの部屋に女子高生が1人上がり込んでいるだけであり、ユウは気になって受験勉強どころではなかった。
しかし、ある日その状況に変化が起きた。なんとアンナが後輩を連れてきたのだ。しかも2人も。
「その子達は?」
「テーブルゲーム研究部の新1年生。私が籍は置いてるけどほとんどテーブルゲーム研究部にいないのはどうしてなのかこの子達に問い詰められて、別の場所で麻雀の研究してるって言ったら興味があるって言ってついてきちゃった。別にいいよね?」
「いいも何も好都合じゃないか。これでまた4人麻雀が出来るようになるな」
「だってさ。良かったね2人とも」
「ありがとうございます」
2人はそう言うとあらためて自己紹介をした。
「私は中條八千代です。ヤチヨって呼んでください。趣味はチェスとオセロです。テーブルゲーム研究部ではみんな将棋ばかりしてて実質将棋部になっていたので麻雀の方が楽しそうだと思ってついてきました」
「私は三尾谷寛子です。私も将棋より麻雀に興味があってついてきました。ヒロコって呼んでくださいね♪」
斯くして麻雀部は顧問のスグルを合わせて8人。2卓分の人数になったのだった。
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