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第四章 料理と仕事

ハチミツとフローライト♡

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 誕生日パーティーが始まり、みんないろんな料理を少しずつ食べている。中でもチキンバンバンの唐揚げはみんなに大好評で、俺も食べてみたが最高に美味しい唐揚げだった。
 しかしあっという間に無くなったので、追加で揚げようかと思ったが、ハーストイーグルの唐揚げも好評なので大丈夫みたいだ。
 みんな好きな野菜や唐揚げ、トンカツやアジフライなんかをパンに挟んでソースやマヨネーズをかけ、自分好みのハンバーガーを作って食べている。家で作る手巻き寿司みたいで、楽しいのかも知れないな。

エマ「タカシさん。誕生日に美味しい料理をありがとうございます。最高のプレゼントです♪」

「もう1つプレゼントを用意してるから、楽しみにしててね」

エマ「わぁぁぁ、ありがとうございます♪ でも私だけ⋯⋯」

「みんなにもプレゼントを用意してるから、気にしなくて大丈夫だよ」

エマ「流石タカシさんです」

 やはり自分だけというのが気になるみたいだから、みんなにクリボーを買っておいて良かった。オナニー部屋もプレゼントだしな。

ジョーイ「タカシさん。このハンバーガーというのは、物凄く美味しい食べ方ですね! パンの味を薄くして一緒に食べるなんて、思い付きもしなかったですよ」

「気に入ってもらえて良かったです。まだまだあるので、マイアさんとミリアちゃんにも、持って帰って食べさせてあげてください」

 マイアさん達も呼ぼうかと思ったが、今日は作った鞄や財布などを南区の店に卸す日なので来られないという。なんでも、ミリアちゃんとサラちゃんが作った財布が好評で、卸している店の人が是非会いたいという事で、ミリアちゃん達も一緒に行かなければいけないらしい。

ジョーイ「はい。ミリアも楽しみにしていたので、持って帰ってあげたら喜びますよ。しかし熱した油の中に入れて調理する料理なんて、全く知らなかったです。凄く美味しいし、酒に合いそうですな」

「週末にエールと唐揚げを用意しておきますから、休みは呑んで疲れを癒してください。あ、ジョーイさんって、ハチミツが好きだったりします?」

 獣人は種族の動物と違って、草食でも肉を食べられると聞いたが、好みの食べ物は同じ気がする。ユーリも、なんだかんだ言って持ち歩くくらいニンジンが好きだしな。

ジョーイ「ハチミツ⋯⋯。あ、はい。ですが滅多に手に入らないですから、私も1度しか食べた事がないんです」

 滅多に手に入らない? ハチミツって貴重なのかな? だがハチミツと言ったら、ジョーイさんが見た事ないくらい、だらしない顔になった。やはり好きなんだろう。今度山へ行ったらハチの巣を探してみよう。

アミ「タカシさん。ツレナイって凄く美味しい魚だったんですね! 助け出してもらった次の日に、こんなに美味しい料理が食べられて嬉しいです♪」

 アミさんは猫族だから、ツレナイの塩焼きが気に入ったようだ。だが刺身の方が喜ぶ気がする。もしかして食べてないのかな?

「刺身も食べた?」

アミ「あっ⋯⋯。あの⋯ごめんなさい。魚を生で食べた事がないので⋯⋯」

 生で食べた事がないから敬遠しているのか。アミさんが少し申し訳なさそうに言ってきた。みんなサーモンのカルパッチョにも手を付けていないな。
 だがユナ達が食べているのを見て、興味がある顔はしている。

「あれは海の魚で、新鮮だから美味しいよ? 騙されたと思って食べてみて」

 そう言うと、アミさんは逡巡しながらも、マグロの刺身を1つミニトングで摘まんで、醤汁を少し付けて口に入れた。みんなが刺身を食べやすいように、ラルフさんに頼んで急遽ミニトングを作ってもらったのだ。

アミ「んん!! ん~♪ 凄く美味しいです! 魚の味が濃いのに、ちっとも生臭くないです!」

 かなり気に入ったようだ。それを見ていたみんなが次々にミニトングで摘まんで食べ出した。ふと見るとユーリは、サーモンのカルパッチョとニンジンサラダとポテトサラダを皿に盛って、ニンジンコロッケと一緒に食べている。
 誰も取らないし、たくさんあるから皿に盛らなくても⋯⋯と思ったが、同じウサギ族のナナさんや、馬族のメルさんに勧めているようだ。ニンジンコロッケを凄く楽しみにしてたからなぁ。

マリー「タカシさんの料理、凄く美味しいです! 私は狼族なので、特にこのトンカツが最高で、このそーす?という黒い調味料が合いますね♪」

 マリーさんはアイリと同じ銀髪の狼族だから、やはりトンカツが気に入ったみたいだ。

「今日のカツは、豚肉を揚げたトンカツとバッファローの肉を揚げたビーフカツ、鳥のササミの部分を揚げたササミカツがあるから、食べ比べて見て」

マリー「いろんなカツがあるんですね! バッファローの肉なんて食べた事ないので楽しみです♪」

 みんなそれぞれ好みの料理を楽しみながら食べているな。たくさん作ったから足りない事は無いが、ツレナイは無くなりそうだ。まあ山の川に行けば簡単に手に入るから、みんなが欲しがったら捕ってこよう。

ナディ「タカシさん。ヒトデまで買ってきてくださったんですね! 凄く美味しいです。醤汁?というのを少しつけると、こんなに美味しいなんて⋯」

 ナディさんは海洋人だから、流石に魚を生で食べるみたいだが、醤汁の事は知らなかったみたいだ。

「これにワサビという薬味を加えるといいんだけど、生憎この辺りでは手に入らないみたいだから、今度探しておくよ。少し辛いけど、大人な味がするからお勧めの薬味だよ」

ナディ「凄く楽しみです♪ あ、ツレナイという川魚も食べたんですが、川魚なのに美味しいですね! サンマも、大根を磨り下ろした物に醤汁をかけた物と一緒に食べると、凄く美味しくてビックリしました」

 大根おろしは無いのか。それに川魚は食べた事ないんだな。ナディさんは美味しい魚料理に興奮している。喜んでくれて嬉しいな。

「あっ、ヒトデって10キロくらいの大きさが普通なの? なんか10匹くらいフックに掛けられて、みんなが競ってたよ」

ナディ「はい。10キロなら大きいので、魚屋さんが競りをするんです」

 やはり競りだったのか。しかし10キロで大きいなら、200キロくらいのマグロは居ないのかな?

「もっと大きな⋯⋯200キロくらいのヒトデは居ないの?」

ナディ「に、200キロ!? それは見た事ないですが、そんなに大きなヒトデがいるんですか?」

「たぶんいると思うんだけど、海洋人の漁師は船で何処まで出て漁をするの?」

ナディ「王都の漁師なら、王都から100メートル沖くらいまでが漁場なので、そのくらいですね。小舟なのであまり沖には出られないんです」

「浜さんの漁場もその辺りまで?」

ナディ「浜さんは素潜りなので、20メートルくらい沖までが漁場になります」

 素潜りなら、貝や伊勢海老、タコやイカだろうな。小舟では沖まで行けないから、大きなマグロとかを見た事がないのか、この世界の海には10キロくらいのマグロしか居ないのか⋯⋯。

ナディ「あっ、でもそう言えば、浜長が昔大きなヒトデを見た事があると言っていました。もしかしたら漁場より外の沖に行けば居るかも知れませんが、あまり沖に行くとシレーヌに出くわす事があるらしいので⋯⋯」

「シレーヌ?」

ナディ「はい。シレーヌというのは、上半身は私達海洋人と同じなんですが、腰から下が魚で、海洋人や他の種族が海に潜っているのを見付けると、水掻き勝負を挑んでくる危険な種族です」

 人魚だな。水掻き勝負は想像つかないが、何となくこの話には覚えがある。タミールだ。滝の大精霊を守護してた河童はタミールで、精霊の加護を持っている。それで精霊の滝に近付く者に相撲勝負を挑んでいた。
 このシレーヌという人魚も、たぶん精霊⋯⋯海の大精霊かな? それを守護する種族だろう。しかし人魚か⋯⋯。ホタテの貝殻のブラを着けた美女のイメージがあるから、ちょっと見てみたいな。いや、上半身ムキムキのおっさん人魚の可能性もあるな。

「そんな種族が居るんだね。でも王都の浜から100メートル以上沖なら、漁や釣りをしても浜さんに怒られないって事?」

ナディ「はい。漁場の外なら大丈夫です」

 よしよし。1キロくらい沖でいろんな魚を探してみよう。

ユナ「タカシさん。さっきエマに少し分けてもらって、チキンバンバンの大きな唐揚げを食べたんですが、マヨネーズみたいな物がかかってて、それも凄く美味しかったです♪」

「ああ、それはチキン南蛮という料理で、唐揚げに似てるけど、卵を付けて揚げた物なんだ。それにはタルタルソースという、マヨネーズに手を加えた物をかけて食べるんだよ」

ユナ「ちきんなんばん? チキンバンバンに似た名前ですね。今度その料理も教えてくださいね」

「うん。タルタルソースは他の料理にも合うから、いろいろ試したらいいよ」

 ユナも今日の料理には興味津々だな。料理好きだから、知らない料理を見ると作ってみたくなるんだろう。


 そうして1時間ほど料理を堪能するパーティーが続き、ジョーイ社長達は仕事をすると言うので、お礼を言って仕事の続きに戻って行った。今日くらい⋯⋯と思ったが、オナニー部屋を完成させて欲しいし、ジョーイ社長達は週末のエールと唐揚げが楽しみだから、今は仕事をしますと言っていた。
 オナニー部屋に小さな引き出しが30個付いた棚を作って欲しいとお願いし、ついでにドアは鍵を掛けると外に使用中と表示されるようにして欲しいと頼むと、そのアイデアにまた驚かれた。この世界のトイレは、誰か使用中でも外からじゃ分からないから、必ずノックをしてるもんな。

 ジョーイ社長達が隣で仕事をしているのに悪いが、パーティーの続きを楽しもう。料理が無くなってきたら、ユナの作った特大ケーキとお菓子の出番だな。

メグ「タカシさん。メグ、ツレナイをもっと食べたいニャン!」

リリ「メグ! たくさん食べたでしょ! 我儘言ったらダメだよ」

 メグちゃんはツレナイが気に入ったみたいだな。刺身もサンマの塩焼きも食べてたが、ツレナイがいいのか。

「じゃあちょっと追加で捕ってくるよ。みんなはパーティーを楽しんでて」

リリ「そ、そんな! いいですよぅ。メグ、ツレナイをみなさんの分までたくさん食べましたから⋯」

 みんなメグちゃんが病み上がりだと知っているから、ツレナイを譲ったんだな。なら尚更、他のみんなも食べたいだろう。

「いいよ。それに他のみんなも食べたいだろうから、山へ行って捕まえてくるよ」

 遠慮するリリに言い聞かせて、前にアイリがフライフィッシングをしていた山の川に「転移」しようとすると、ユナが掴まってきた。

ユナ「私も一緒に行きます」

 何で? いや、別に構わないけど⋯⋯。無言で頷いて、ユナとセドム村の山に「転移」した。


 川に着いたので、「探索魔法」でツレナイを探すと、この前捕まえた所より下流にウジャウジャ居るのが分かったので、ユナを抱えたまま飛んでいく。

「ユナ、どうかした?」

「いえ、何となく私が付いて行った方がいい気がしたんです」

 ユナは最近そういう予感みたいな物があるみたいだな。なんだろう?

「直感みたいな感じ?」

「はい。私もよくわからないんですが、最近よくあるんです」

 俺の影響だろうか? 女神に貰った力のせいな気がする。
 ユナのおっぱいの感触を感じながら下流に飛んで、ツレナイがウジャウジャ居るトロ場の淵へ下りた。

「うわぁぁ、ツレナイだらけですね!」

「これだけ居れば、たくさん捕っても大丈夫だろう」

 たぶん200匹くらい居るな。小川が滝のように流れ込んで深いトロ場になっているから、魚が集まりやすいんだろう。
 しかし縄張り意識の強い魚のはずなのに、やはり同じ場所に居る。そこは鮎とは違うみたいだから、友釣りでは釣れないな。そうなると釣る方法は無いから、正にツレナイだ。

 俺は「麻痺」の魔法を念じ、大きなツレナイを50匹指定した。すると水面にツレナイがプカプカ浮かんできたので、収納からサンマが入っていた木箱を出し、水魔法で氷の粒を入れて、浮いているツレナイを木箱の中に「転移」させた。

「追加で50匹くらいあれば足りるだろう。帰ったら塩焼きにするのを手伝ってね」

「はい。任せてくだ⋯⋯あっ! タカシさん、蜂が居ます!」

 えっ? ユナの視線の先を見ると、蜜蜂が50匹くらい飛んでいた。まるで黒い雲みたいに見えるな。だが蜜蜂が居るなら丁度いい。

「ハチミツを採取しようか?」

「ええっ! 蜂に刺されたら危ないですよ?」

 ただの蜜蜂だし、バリアがあるから大丈夫じゃないか?

「ユナ、バリア起動してて」

 俺とユナがバリアを張ると、蜜蜂の塊がこっちに向かってきた。何かに追われて逃げているみたいだな。

「あれは⋯⋯っ! タカシさん、キラービーが居ます!」

 キラービー? 蜜蜂の群の後ろを見ると、カブトムシくらいのスズメバチが3匹追いかけて飛んでいた。スズメバチに追われていたのか。

「キラービーっていうのか。まあバリアを張ってれば大丈夫だよ」

「いえ、あれはクマバチの魔物です!」

 魔物? この山の魔吸木は切り倒して、根っ子も燃やしたはずだ。また生えてるのか?
 とりあえずキラービーに「麻痺」の魔法をかけて火魔法で燃やすと、蜜蜂の大群は奥の木の方へ飛んで逃げて行った。

「魔物で間違いないか?」

「はい。たぶん魔吸木の花の蜜を吸ったんだと思います」

 なら、はやり魔吸木がまた生えているな。見た事ないが、魔吸木って花が咲くのか。

「魔吸木がまた生えてるなら、危ないから処分しに行こう」

「はい。その方がいいと思いますが、魔吸木をどうやって⋯⋯。いえ、タカシさんなら可能ですね」

 ユナは俺が魔吸木を引っこ抜いたのを知らないから、一瞬疑問に思ったみたいだが、すぐに考え直した。魔吸木って、やっぱり切り倒すのが難しいんだな。まあ確かに、誰でも簡単に切り倒せたら、みんな魔物に困ってないだろう。

 とりあえず「探索魔法」でキラービーを探すと、森の奥に200匹くらい居るのがわかった。他の魔物も探してみたが、まだ居ないみたいだから、キラービーと魔吸木を処分したら大丈夫だな。
「探索魔法」で魔吸木を探すと、前に生えていた所にまた生えているのがわかった。同じ場所にまた生えてるって、根っ子を燃やしただけじゃ駄目だったのかも知れないな。カルシェ村の山の魔吸木は、根ごと引っこ抜いたから大丈夫だろうが⋯⋯。
 俺はユナの手を握って、魔吸木が生えている所へ「転移」した。


 やはり前に生えていた所にまた生えていたが、燃やした根っ子の上に生えている。だがまだユナの背丈くらいで小さいし、さっきユナが言った通り、枝の先に青い小さな桜のような花が咲いている。この蜜を吸ったんだな。

「こ、これが魔吸木ですか?」

「うん。まだ生えたばかりみたいだ」

 ユナは知ってるんじゃないのか?

「魔吸木は大きくなるまで見分けが付かないので、気付いた時には手遅れなんです」

 ああ、確かにこの魔吸木は、普通の植物と同じ見た目だな。魔吸木は変な色の木だし、葉がキラキラしてガラスみたいな感じだ。

「魔法で確認したから間違いない。前に切り倒して、根っ子を火魔法で燃やしたんだけど、引っこ抜いた方がいいみたいだな」

 そう言うとユナが驚いた表情になったが、構わず新たに生えた魔吸木を、前の魔吸木の根っ子ごと引っこ抜くと、ユナが口を開けて固まってしまった。

「これで大丈夫だろう。⋯⋯ん? なんだ?これ⋯⋯」

 根を引っこ抜いた後の穴を見ると、奥にキラキラした七色に光る石が埋まっていた。

「ユナ! ユナ? ちょっと見てくれないか?」

「⋯⋯え? あ、は、はい!」

 固まっていたユナが、我に返って穴を覗き込んだ。

「こ、これは⋯⋯!! タカシさん、これはフローライトの結晶原石です! こんなに大きくて質の高いフローライトは、図鑑にも載っていませんよ!」

 フローライトだったのか。見た目が七色なのは、結晶原石?とかいう質の高い物だからかな? 
 もしかして⋯⋯と思って穴の側の崖下を見ると、川が流れていた。なるほど! だからセドム村の河原に、フローライトがたくさん落ちていたんだな。この地面の下には、フローライトがたくさん埋まっているのかも知れない。
 いや、もしかしたら、魔力を蓄積出来るフローライトの結晶原石があるから、魔吸木が生えたいたのかも知れないな。なら魔吸木が生えてる所には、フローライトが埋まっているのかも知れない。まだ臆測だから、かも知れないとしか言いようがないが⋯⋯。

「また生えたら困るから、これを掘り出しておくよ」

 ビックリしているユナに構わず、土魔力で周りを掘り返すと、ドラム缶くらいのフローライトの結晶原石が出てきた。予想以上に大きいな。こんなのが埋まってたら、魔吸木が生えても納得だ。
 しかし掘り返した所には、フローライトの欠片がポツポツあるだけで、フローライトだらけという訳じゃなかった。念の為「探索魔法」で探してみたが、他には無いみたいだ。たぶんこの大きなフローライトの結晶原石が、ちびちび欠けて川に流れ出していたんだろう。

「こんなに大きなフローライトがあるなんて⋯⋯」

「魔吸木の下には、フローライトが埋まっているのかもな」

「だ、だとしたら、凄い大発見ですよ! 魔吸木は、まだまだ謎が多いんです。魔吸木が生える原因を発見したなんて、タカシさん凄いです!」

「いや、まだ臆測だから⋯⋯。他に魔物は居ないみたいだから、キラービーを討伐しに行こう。ユナはバリアを⋯⋯って、ユナのバリアは自動で発動するから大丈夫だな」

 自動で発動するように「設定」したんだった。自分で忘れていたが、ユナも忘れていたようだ。俺も一応、今着てる服に「防壁」が自動で発動するように「付与」しておこう。これがあれば鎧は要らないが、獣人女性達に喜んでもらえるから、あの軽装鎧はたまに着るようにしよう。

 ユナが抱き付いてきたので、キラービーがたくさん居る所の近くに「転移」した。


 木の影から覗くと、軽自動車くらいの巣が木に巻き付くようにあった。見た目はスズメバチの巣と同じだが、めちゃくちゃ大きいな。ユナが抱き付いたまま少し怯えている。いくらバリアがあっても、これは流石に怖いんだろう。
 それより巨乳が押し付けられてチンポがヤバい。後で少しだけ揉ませてもらおう。

「あれだけ巣が大きいと、ハチミツがたくさん採れそうだな」

 そう言うと、怯えていたユナが少しだらしない顔になった。

「キラービーの⋯⋯ハチミツ⋯」

 ヨダレが垂れそうな顔になっている。ハチミツはユナも好きみたいだな。蜂の魔物のハチミツだから、なかなか手に入らないのか。でも普通の蜜蜂のハチミツなら手に入るんじゃないか?

「蜜蜂のハチミツは簡単に手に入るだろう?」

「じゅるるっ、いいえ。蜜蜂も刺されると痛いですから、大群に襲われたらどうしようも無いです。だからハチミツは貴重なんですよ」

 ん? もしかして養蜂という仕事が無いのか? ならセドム村で養蜂もすればいいかもな。防護服が無くても、バリアがあれば完璧だ。まあそれは後にして、魔物だからキラービーを全滅させよう。

 いい事を思い付いたので、150匹くらいのキラービーに「麻痺」の魔法かけ、パラパラ落ちたキラービーを火魔法で燃やし、次に残りの50匹と巣の中の女王蜂を、ガーランドの屋敷の中に「転移」させた。
 昨日助け出したばかりだから、拐われた女性は居ないだろう。ガーランドの短小包茎チンポが刺されれば、少しは大きくなるんじゃないか?
「探索魔法」でキラービーが1匹も残ってない事を確認して、巣に近付いてみる。

「全部討伐したから大丈夫だよ。ハチミツを採って帰ろう」

「あ、この巣も持って帰れますか?」

 巣が欲しいのかな? 何か研究するんだろうか?

「巣をどうするの?」

「巣の中に白乳汁はくにゅうじるがあると思いますし、ハチノコは美味しいですから⋯⋯」

 やはり食いしん坊になっているな。白乳汁というのは、ローヤルゼリーで間違いないだろう。確かに貴重だから、ハチミツだけ採って帰ったら勿体ない。ハチノコは昔食べた事あるが、なかなか美味しいしな。

「なら、ちょっと待ってね」

 俺は収納から空瓶を3つ出して、「転移」でハチミツを瓶の中に転移させた。撹拌したり濾したりしなくても、ハチミツだけを指定して「転移」させれば、綺麗なハチミツが採れて楽だな。
 次にローヤルゼリーとハチノコも、同じように「転移」させて瓶に詰めた。

「ほら、これで完璧だ。もう巣は要らないな」

「は、はい。あ、でも一応収納しておいてもらえますか?」

 また直感かな? かなり当たるから、ユナの言う通りにしておこう。フローライトやキラービーの事は、ユナが居ないとわからなかったから、ユナが付いて来てくれて助かったしな。
 全部収納すると、「転移」すると思ってユナが抱き付いてきた。おっぱいが⋯⋯。

「あ、あの⋯⋯おっぱい触っていい?」

「え⋯⋯? あ、はい♡ 聞かなくても、いつでも触ってください♡」

 いや、一応聞くのがマナーだ。触りたくなったからって、いきなり揉んでたらダメだろう。でもユーリの爆乳は、何も言わずに触ってたな、俺。
 少し屈んで、服の上からユナのおっぱいを両手で揉む。ノーブラだからたまらないな。俺が少し揉んだだけで、すぐに乳首が勃起している。俺のチンポも勃起してしまったが⋯⋯。

「あっ⋯⋯ん⋯んんっ、タカシさん、直接触ってください♡ 乳首も⋯⋯吸って欲しいです♡」

 ユナが服を捲っておっぱいを露出させたので、両手で揉みながら乳首に吸い付いた。相変わらず最高のおっぱいだ。

「ああんっ、乳首⋯気持ちいいです♡ タカシさんに吸われるの、嬉しい⋯♡」

「ちゅぷっ⋯ちゅぅぅぅぅっ、はぁ⋯美味しいよ、ユナの乳首。ユナがおっぱい押し付けるから、我慢できなくなっちゃって⋯⋯むちゅっ、んふっはぁ⋯たまらない」

「我慢しないで、いつでも私の身体を好きにしてください♡」

 ユナは従順過ぎるくらい従順だな。妹のエマちゃんも従順だから、似たんだろうな。しかし本当におっぱいをいつでも揉んでいい世界に来れて幸せだ。
 おっぱいを揉みながら乳首を吸い、片手をお尻に這わせてモフモフの尻尾も堪能する。ミーシャのシュッとした尻尾も好きだが、やはり狐族のモフモフな尻尾は撫で心地がいい。ユナが俺の頭を優しく撫でてくれるのも幸せだな。

「あっ⋯あはぁん、尻尾⋯♡ タカシさんに尻尾を触られると、獣人に生まれて良かったって思うんです。タカシさん、獣人の耳や尻尾が本当に好きなんですね♡ あっ、あふっはぁぁん♡」

「ああ、むちゅちゅっ、俺は獣人の耳や尻尾で興奮する変態だ! だからいっぱい触りたい」

「はい、いっぱい撫でて⋯ください♡ 乱暴にしてもいいですから⋯♡」

 尻尾もいいが、やはりオマンコもたまらない。ユナのスカートを捲って、下着の上からオマンコを撫でる。

「あっ⋯⋯そこは♡ あんっ、あっあっ、我慢できなくなっちゃうぅ♡」

 ユナのオマンコは、すでに大洪水だ。ちょっと撫でただけで、下着から溢れるほど愛液が染み出している。

「もうこんなに濡らして⋯⋯。気持ちいい?」

「はい♡ いっぱい⋯あっああっ! いっぱい触ってください♡ ユナも⋯タカシさんのおチンチン、触りたい♡」

 触られたら我慢できなくなるが、もう射精しなと治まらないし、ユナもこのままじゃ辛いだろう。

「みんなが心配してるかも知れないから、舐めっこしようか?」

「はい♡ タカシさんの精子、飲みたい♡」

 ユナは本当に俺の精子が好きなんだな。セックスしなくても、俺が射精するといつも満足する。早く帰った方がいいだろうから、シックスナインでお互い気持ち良くなろう。
 俺が地面に寝転ぶと、ユナが俺の顔に跨がってきたので、ユナの黒い紐パンの紐を片方だけ解いてオマンコを露出させた。ユナは俺のズボンとパンツを膝まで下げて、チンポを露出させると同時にしゃぶり付いている。

「あはっ♡ あむっ、んちゅっんふっちゅっぢゅるるるっ、タカシさんのおチンチン、ユナで興奮してカチカチ♡ 凄く幸せです♡」

 ユナは自分が気持ち良くなるより、俺が気持ち良くなるのが本当に嬉しいんだな。だがそれなら、俺だってユナがイクと嬉しい。ユナに気持ち良くなって欲しい。
 俺はユナのオマンコに舌を深く入れ、中で舌を激しく動かしながら、指でクリトリスを刺激した。

「あっあぁぁぁっ、ダメですぅぅ♡ タカシさんのおチンチン、もっと舐めたいのにぃぃぃ♡ あっあっ、んちゅっぷっ、ダメぇぇ♡」

「ユナ頑張って! 大好きなユナと、一緒に気持ち良くなりたい!」

「あっ、あはぁぁぁ♡ はい!ユナも、タカシさんと一緒にイキたいですぅぅ♡ はむっ、ぢゅるるるっ、んふっ、ぢゅっ、ちゅぅぅぅ!♡」

 ユナの本気のフェラが始まった。玉を優しく揉みながら、唇と舌で亀頭とカリを激しく刺激している。俺の感じる所を熟知しているな。こんなの耐えられる訳ないが、俺もユナのオマンコとクリトリスを激しく刺激する。

「ああっ! 気持ち⋯いい♡ タカシさん、イって♡ 出して♡ 精子いっぱい、ユナの口に⋯⋯はむっ、ぢゅるるるっんちゅぅぅぅ、んふっんふっちゆっ♡」

 おっぱいに手を這わせ、両手で揉みながらオマンコに吸い付く。シックスナインの時は、おっぱいを揉んでオマンコを舐めながら射精すると最高に満たされる。指で乳首をピンピンと弾きながら揉むと、オマンコがヒクヒクして愛液が吹き出してくる。

「うっ⋯ぢゅるるっ、ちゅっ⋯ああっ! イキそう⋯!」

「んふっ、んんっ、んっ、らして⋯♡ んんふっ、ああんっ⋯はむっ、ちゅぅぅぢゅぞぞっ♡」

 感じながらも一生懸命チンポをしゃぶってくれる。俺も負けてられないが、もうチンポが限界だ!

「あっくぅぅ! ごめんユナ! もう⋯⋯イクッ! あっ⋯ううっ、ああぁぁぁっ!!!」

──ドクドクッ!ビュルルッ!ドピュッ!ビュッビュルルルルッ!

 おっぱいを強く鷲掴みにして、口をユナの愛液まみれにしながら射精した。最高の気分だ。

「んんっ! んくっ、ぢゅるるるっ、んくっ、あふっ、ちゅぅぅぅぅ♡」

 ユナが精子を飲みながら強く吸い出してくれる。玉も優しく揉んでくれているから、残りの精子が吹き出してくる。

──ビュルルッ!ドピュッ!⋯ピュッ!

「あぁぁ⋯はぁ⋯はぁ⋯さ、最高! 凄く気持ち良かったよ」

「んちゅぅぅぅぅ、んくっ⋯タカシさんの精子⋯⋯いっぱい♡」

「ユナもイカせてあげるからね!」

 先にイってしまったので、今度はユナがイク番だ。俺はユナのオマンコを両手で広げ、舌を突き出してしゃぶり付いた。

「あっ、ああん⋯タカシさんの舌が、奥にぃぃ♡ あんっ、気持ちいい♡ あんっあっ、あはっ、やっ⋯出ちゃう♡」

 膣の中からヌルヌルした愛液が溢れてくる。少し酸っぱいその液体を飲みながら、舌を激しく中で動かし、ピンピンに勃起したクリトリスを顎で刺激する。

「あっ、あはぁん、そんなに広げちゃ⋯⋯あっあっ、激しい♡ ああんっ、なか⋯気持ちいい♡ んちゅっ、れろっぢゅるる♡」

 ユナが凄く感じながら、またチンポをしゃぶってくる。ユナも俺のチンポをしゃぶりながらイキたいんだな。しかし興奮でチンポが復活してしまう。

「ぢゅっぢゅるるるっ! むちゅちゅっ、あむっちゅっ、ぢゅるるっれろれろっ、ぬちゅるっんんっちゅっ!」

 わざとイヤらしい音を立てながら、激しくオマンコを舐め回す。

「ああんっ、イヤらしい音が⋯⋯恥ずかしい♡ あっあっあっ、あはぁん、もう⋯イっちゃうぅぅ♡」

 ユナの腰がビクンと跳ねてイキそうになっている。

「イっていいよ。俺の舌で気持ち良くなって! ぢゅるるっ、ぢゅちゅるるる!」

「あっあっ⋯⋯イクッ⋯⋯イクッ⋯あっ⋯⋯あああぁぁぁぁぁんん♡♡♡」

 ユナが激しく果てて、オマンコから愛液が吹き出した。口から首筋までヌルヌルになってしまったが、ユナが気持ち良くなってくれて嬉しい。ビクンビクンと腰が震える度に、アナルがキュッとなるのが可愛いな。

「あぁぁ⋯はぁ⋯んんっ⋯はぁ⋯イっちゃった♡ 凄く気持ち良かったです♡ タカシさん、大好き♡」

 お互い気持ち良くなったが、まだ俺のチンポが治まってなかったので、ユナにパイズリしてもらっておっぱいに精子をぶちまけた。
 かなり時間を使ってしまったので、慌てて「洗浄」をかけて服を着直す。

「早く帰らないと、みんなが心配しているな」

「あっ、さっきエリダさんから連絡があったので、魔吸木の事を伝えておきましたから大丈夫ですよ」

 なんて有能な狐さんだ。「念話」で連絡すれば良かっただけだな。エッチに夢中で忘れてた。

「こんな森の中でタカシさんと⋯♡♡」

 よく考えたら、初めての野外プレイだ。誰も居ないだろうが、開放的で興奮した。

「動物に見られちゃったかもな」

「ふふっ、そうですね」

「急いで帰ろう」

 ユナが強く抱き付いてきたので、みんなの居る家屋に「転移」した。
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