262 / 467
楽しく賑わう吸血少女
悪鬼討滅
しおりを挟む
近接戦をして分かった事があった。それは、黒鬼の異常な速度は、移動速度のみという事。攻撃速度は、師匠と似たような感じだ。【第六感】で反応出来ない速度の攻撃は、移動に合わせた攻撃だったからみたい。移動し終わった瞬間に、攻撃が命中しているような動きをしていたという割と器用な事をしていたのだと思う。
ただ、この状態でも【第六感】の直後に攻撃が来ているので、割と当てにならない。そこも含めて師匠の攻撃みたいな感じだ。
ギリギリのところで避けつつ、拳と脚を当てていく。かれこれ十分くらい戦っているけど、まだ一割しか削れていない。もっと攻撃を当てないといけない。イベントでのソルさんとの戦いと師範、師匠との稽古が活きている。ただ、ほんの少し掠るだけで、HPの一割が減るから、本当に死と隣り合わせの戦いになっている。私が持つ自動回復のおかげで、何とか戦闘を継続出来るくらいHPを維持出来ているけど、少しでも今の均衡が破れたら、私が負けてしまう。今は、集中力を切らさないように戦い続ける。
【第六感】ではなく、自分の勘を頼りに行動し続け、黒鬼との戦いを続ける。相手の攻撃を読みつつ、【大地武装】で地面を陥没させて、攻撃を逸らしたりもした。それでも、私の方が有利になるようには戦えなかった。黒鬼が、毎回同じような動きをしてくれれば、まだ対策のしようもあったのだけど、かなり柔軟に動くので、本当に師匠達を相手にしているような気分だ。
そこで、黒鬼の背後を再び取る。そして、拳や足での攻撃ではなく、背中に飛び乗った。直後に、影と血で身体を黒鬼に括り付けて、魔力の牙を立てる。これが格闘に含まれるかどうかとかが心配だったけど、しっかりと血を吸う事が出来ていた。若干の賭けだったけど、上手くいって良かった。黒鬼は、身体を揺らして、私を振りほどこうとしてくる。でも、血と影で身体を括っているので、すぐには振りほどかれない。
黒鬼のHPは、さっきとは比較にならない程早く削れていく。やっぱり、頼るべきは吸血だ。
そう思ったのも束の間、黒鬼の身体を黒いオーラが覆う。そのオーラが、私へとダメージを与えてくる。触れているだけでダメージを与えてくるオーラらしい。私の【黒蝕】と似たような効果だ。ちなみに、現在装備している【黒蝕】だけど、全く効果がない。こっちのダメージも無効化されるらしい。
なので、影以外の武装スキルと【黒蝕】を外して、【猛毒牙】【麻痺牙】【沈黙牙】【呪牙】【失明牙】【炎牙】を装備する。何となく属性攻撃も含めて、牙を強化する。
黒鬼が状態異常になる。でも、【炎牙】の方は、効果があるように思えなかった。麻痺で動きがなくなったので、このまま血を吸い続ける。でも、いつまでも麻痺状態が続く訳では無いので、油断は出来ない。
猛毒と吸血で、HPが削れていき、残り七割になったところで、麻痺が解けた。黒鬼は、背中に手を伸ばして、私の腕を掴む。そして、そのまま握り潰して、引き千切ってきた。鈍い痛みに顔を顰める。でも、血と影で身体を縛っている私が、黒鬼の背中から落ちる事はない。黒鬼は、もう片方の腕も引き千切ってくる。
腕の欠損状態になったけど、まだ血は吸える。黒鬼は、そこまでしか腕を回せないらしく、ギリギリで手は届いていない。
その代わりというのか、黒いオーラの量が増える。そのオーラが、全身をグサグサと刺していた。そのダメージは、吸血の回復と自動回復が上回っているから、問題は無い。吸血中の私の回復量は、かなり高いから、こういった捨て身の方法でもあまり問題はない。
そのままHPの半分を削る。黒鬼の黒いオーラは、時間が経つ程に勢いを増していた。HPの回復速度が遅くなっているから、削る量が増えた事が分かる。黒鬼は、私の事を剥がそうとして、手を何とか回そうとしている。その中で、私の脚を掴まれて引き千切られた。四肢をもがれるというトラウマになりそうな状況にされた。同じ思いをしたくないので、ここで決着を着けたい。
血液を出して、自分の身体を縛る血液を頑丈にしていき、黒鬼の身体すらも縛っていく。黒鬼を縛っている血液の方は、簡単に引き千切られる。残り一割程になると、黒いオーラの勢いが噴水の如く強くなった。そうなった瞬間から、私のHPがじわじわと削れ始めた。でも、吸血と自動回復で【貯蔵】がフルに貯まっている状態なので、私のHP勝ちだった。
黒鬼の身体がポリゴンになって消える。四肢を失っている私は、そのまま地面に落ちる。
『【始祖の吸血鬼】により、黒鬼から【黒鬼気】を獲得』
『黒鬼を初めて討伐したので、【鬼】を獲得しました』
『黒鬼を討伐しました。称号として【悪鬼討滅】を獲得しました』
────────────────────
【鬼】:内なる鬼の力を開放出来る。
【黒鬼気】:黒鬼の力を身体に纏う。鬼の力を開放した状態でのみ使用可能。
【悪鬼討滅】:怒り、魅了、混乱状態への耐性が上昇する。
────────────────────
ここで【鬼】を手に入れる事が出来た。黒鬼を倒す事が、【鬼】を手に入れる方法みたい。これは、誰でも出来るやつなのかな。そこは、調べてみないと分からない。
そして、ドロップアイテムとして黒鬼の炎魂を手に入れた。
「色々と気になるけど、これどうしよう……」
今の私の状態が状態なので、どうやって動いたものか悩む。そんな私の真下に、ここに転移した時に現れた魔法陣が再び現れた。魔法陣が紫色に光り輝き、塔の最下階に戻ってきた。身体も元の状態で、しかもさっきまで寝ていたのに、今はその場で立っていた。まるで、転移する前に戻ってきたみたいだ。
「スキルはちゃんとあるし、レベルも上がってるから、時間が戻ったわけじゃない……でも、何だろう? この違和感は」
「内なる鬼を制したようですな」
「っ!?」
唐突に背後からお爺さんの声がして、思わず肩が跳ね上がった。
「い、居たんですね」
「つい先程からですがな」
「なるほど……それで、その……内なる鬼とは何なのでしょうか?」
さっきお爺さんが言っていた言葉が気になったので訊いてみる。
「この魔法陣は、『心試し』と呼ばれる儀式をするためのものです。心試しとは、自らの心の内に潜む鬼を屈服させるという儀式です」
「なるほど……でも、あんなに強い黒鬼を倒せる人は、そうそういないと思うんですけど……」
「ほう。黒鬼ですか。実を言うと、内なる鬼には黄鬼、緑鬼、青鬼、赤鬼、白鬼、黒鬼という種類がありましてな。その強さは、黄から黒に掛けて、強くなっていきます」
「つまり、私が戦った黒鬼は、一番強い鬼という事ですね。これって、何か基準があったりするんですか?」
基準があるにしろ、ランダムにしろ、プレイヤーによって異なる相手になるというのは、ちょっと面白い。
「心の在り方によって変わってくるという話を聞いた事があります」
「心の在り方……」
全く基準が分からない。でも、聞いた事があるってだけだから、まだ確定したという事じゃない。取り敢えず、私が闇深いとかじゃない事を祈る。
「塔の最上階には行きましたかな?」
お爺さんが、話題を変えた。鬼については、ここまでらしい。最下階にいるから、最上階に行ったか訊くのは、そこまで不自然な事ではない。ただ、最上階の真っ白な空間を見た後だと、何か疑われているのかと勘繰ってしまう。
「行きました」
「あちらは如何でしたかな?」
この質問に、即答する事は出来なかった。どう答えるのが、一番良いのか分からなかったからだ。いっその事、正直に話した方が、色々と知る事は出来ると思う。その結果、私に不利益になっても仕方ないと割り切ろう。
「真っ白な空間に繋がっていました。そこから、雲が地面の場所に転移して、天聖竜と戦って負けました」
「ふむ……」
お爺さんの眉間に皺が寄る。やっぱり、正直に話さない方が良かったかな。
「では、そちらの試練もクリアなされるのを待つとしますかな。はっはっはっ」
そう言って、お爺さんは螺旋階段を上がっていった。その直後に、目の前にウィンドウが出て来る。
『ストーリークエスト『天聖教の総本山』が『天使の試練』に移行します』
何かクエストが進んだらしい。これまでのストーリークエストとは、ちょっと違う感じだ。だけど、私のスキルに大きく関係するクエストである事は確かだ。黒鬼は、相性的にギリギリ倒せたけど、天聖竜に関してはそうもいかなさそうなので、しっかりと準備を整えてから進める事にする。
「……これ……お爺さんは、私が【天使】を持っている事を知ってたって事だよね。何者なんだろう……」
お爺さんの謎が深まったところで、もう良い時間だという事に気付き、施設を出てログアウトした。
ただ、この状態でも【第六感】の直後に攻撃が来ているので、割と当てにならない。そこも含めて師匠の攻撃みたいな感じだ。
ギリギリのところで避けつつ、拳と脚を当てていく。かれこれ十分くらい戦っているけど、まだ一割しか削れていない。もっと攻撃を当てないといけない。イベントでのソルさんとの戦いと師範、師匠との稽古が活きている。ただ、ほんの少し掠るだけで、HPの一割が減るから、本当に死と隣り合わせの戦いになっている。私が持つ自動回復のおかげで、何とか戦闘を継続出来るくらいHPを維持出来ているけど、少しでも今の均衡が破れたら、私が負けてしまう。今は、集中力を切らさないように戦い続ける。
【第六感】ではなく、自分の勘を頼りに行動し続け、黒鬼との戦いを続ける。相手の攻撃を読みつつ、【大地武装】で地面を陥没させて、攻撃を逸らしたりもした。それでも、私の方が有利になるようには戦えなかった。黒鬼が、毎回同じような動きをしてくれれば、まだ対策のしようもあったのだけど、かなり柔軟に動くので、本当に師匠達を相手にしているような気分だ。
そこで、黒鬼の背後を再び取る。そして、拳や足での攻撃ではなく、背中に飛び乗った。直後に、影と血で身体を黒鬼に括り付けて、魔力の牙を立てる。これが格闘に含まれるかどうかとかが心配だったけど、しっかりと血を吸う事が出来ていた。若干の賭けだったけど、上手くいって良かった。黒鬼は、身体を揺らして、私を振りほどこうとしてくる。でも、血と影で身体を括っているので、すぐには振りほどかれない。
黒鬼のHPは、さっきとは比較にならない程早く削れていく。やっぱり、頼るべきは吸血だ。
そう思ったのも束の間、黒鬼の身体を黒いオーラが覆う。そのオーラが、私へとダメージを与えてくる。触れているだけでダメージを与えてくるオーラらしい。私の【黒蝕】と似たような効果だ。ちなみに、現在装備している【黒蝕】だけど、全く効果がない。こっちのダメージも無効化されるらしい。
なので、影以外の武装スキルと【黒蝕】を外して、【猛毒牙】【麻痺牙】【沈黙牙】【呪牙】【失明牙】【炎牙】を装備する。何となく属性攻撃も含めて、牙を強化する。
黒鬼が状態異常になる。でも、【炎牙】の方は、効果があるように思えなかった。麻痺で動きがなくなったので、このまま血を吸い続ける。でも、いつまでも麻痺状態が続く訳では無いので、油断は出来ない。
猛毒と吸血で、HPが削れていき、残り七割になったところで、麻痺が解けた。黒鬼は、背中に手を伸ばして、私の腕を掴む。そして、そのまま握り潰して、引き千切ってきた。鈍い痛みに顔を顰める。でも、血と影で身体を縛っている私が、黒鬼の背中から落ちる事はない。黒鬼は、もう片方の腕も引き千切ってくる。
腕の欠損状態になったけど、まだ血は吸える。黒鬼は、そこまでしか腕を回せないらしく、ギリギリで手は届いていない。
その代わりというのか、黒いオーラの量が増える。そのオーラが、全身をグサグサと刺していた。そのダメージは、吸血の回復と自動回復が上回っているから、問題は無い。吸血中の私の回復量は、かなり高いから、こういった捨て身の方法でもあまり問題はない。
そのままHPの半分を削る。黒鬼の黒いオーラは、時間が経つ程に勢いを増していた。HPの回復速度が遅くなっているから、削る量が増えた事が分かる。黒鬼は、私の事を剥がそうとして、手を何とか回そうとしている。その中で、私の脚を掴まれて引き千切られた。四肢をもがれるというトラウマになりそうな状況にされた。同じ思いをしたくないので、ここで決着を着けたい。
血液を出して、自分の身体を縛る血液を頑丈にしていき、黒鬼の身体すらも縛っていく。黒鬼を縛っている血液の方は、簡単に引き千切られる。残り一割程になると、黒いオーラの勢いが噴水の如く強くなった。そうなった瞬間から、私のHPがじわじわと削れ始めた。でも、吸血と自動回復で【貯蔵】がフルに貯まっている状態なので、私のHP勝ちだった。
黒鬼の身体がポリゴンになって消える。四肢を失っている私は、そのまま地面に落ちる。
『【始祖の吸血鬼】により、黒鬼から【黒鬼気】を獲得』
『黒鬼を初めて討伐したので、【鬼】を獲得しました』
『黒鬼を討伐しました。称号として【悪鬼討滅】を獲得しました』
────────────────────
【鬼】:内なる鬼の力を開放出来る。
【黒鬼気】:黒鬼の力を身体に纏う。鬼の力を開放した状態でのみ使用可能。
【悪鬼討滅】:怒り、魅了、混乱状態への耐性が上昇する。
────────────────────
ここで【鬼】を手に入れる事が出来た。黒鬼を倒す事が、【鬼】を手に入れる方法みたい。これは、誰でも出来るやつなのかな。そこは、調べてみないと分からない。
そして、ドロップアイテムとして黒鬼の炎魂を手に入れた。
「色々と気になるけど、これどうしよう……」
今の私の状態が状態なので、どうやって動いたものか悩む。そんな私の真下に、ここに転移した時に現れた魔法陣が再び現れた。魔法陣が紫色に光り輝き、塔の最下階に戻ってきた。身体も元の状態で、しかもさっきまで寝ていたのに、今はその場で立っていた。まるで、転移する前に戻ってきたみたいだ。
「スキルはちゃんとあるし、レベルも上がってるから、時間が戻ったわけじゃない……でも、何だろう? この違和感は」
「内なる鬼を制したようですな」
「っ!?」
唐突に背後からお爺さんの声がして、思わず肩が跳ね上がった。
「い、居たんですね」
「つい先程からですがな」
「なるほど……それで、その……内なる鬼とは何なのでしょうか?」
さっきお爺さんが言っていた言葉が気になったので訊いてみる。
「この魔法陣は、『心試し』と呼ばれる儀式をするためのものです。心試しとは、自らの心の内に潜む鬼を屈服させるという儀式です」
「なるほど……でも、あんなに強い黒鬼を倒せる人は、そうそういないと思うんですけど……」
「ほう。黒鬼ですか。実を言うと、内なる鬼には黄鬼、緑鬼、青鬼、赤鬼、白鬼、黒鬼という種類がありましてな。その強さは、黄から黒に掛けて、強くなっていきます」
「つまり、私が戦った黒鬼は、一番強い鬼という事ですね。これって、何か基準があったりするんですか?」
基準があるにしろ、ランダムにしろ、プレイヤーによって異なる相手になるというのは、ちょっと面白い。
「心の在り方によって変わってくるという話を聞いた事があります」
「心の在り方……」
全く基準が分からない。でも、聞いた事があるってだけだから、まだ確定したという事じゃない。取り敢えず、私が闇深いとかじゃない事を祈る。
「塔の最上階には行きましたかな?」
お爺さんが、話題を変えた。鬼については、ここまでらしい。最下階にいるから、最上階に行ったか訊くのは、そこまで不自然な事ではない。ただ、最上階の真っ白な空間を見た後だと、何か疑われているのかと勘繰ってしまう。
「行きました」
「あちらは如何でしたかな?」
この質問に、即答する事は出来なかった。どう答えるのが、一番良いのか分からなかったからだ。いっその事、正直に話した方が、色々と知る事は出来ると思う。その結果、私に不利益になっても仕方ないと割り切ろう。
「真っ白な空間に繋がっていました。そこから、雲が地面の場所に転移して、天聖竜と戦って負けました」
「ふむ……」
お爺さんの眉間に皺が寄る。やっぱり、正直に話さない方が良かったかな。
「では、そちらの試練もクリアなされるのを待つとしますかな。はっはっはっ」
そう言って、お爺さんは螺旋階段を上がっていった。その直後に、目の前にウィンドウが出て来る。
『ストーリークエスト『天聖教の総本山』が『天使の試練』に移行します』
何かクエストが進んだらしい。これまでのストーリークエストとは、ちょっと違う感じだ。だけど、私のスキルに大きく関係するクエストである事は確かだ。黒鬼は、相性的にギリギリ倒せたけど、天聖竜に関してはそうもいかなさそうなので、しっかりと準備を整えてから進める事にする。
「……これ……お爺さんは、私が【天使】を持っている事を知ってたって事だよね。何者なんだろう……」
お爺さんの謎が深まったところで、もう良い時間だという事に気付き、施設を出てログアウトした。
21
お気に入りに追加
172
あなたにおすすめの小説
吸血少女 設定資料集(おまけ付き)
月輪林檎
SF
『吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ』のスキルやその技、武具の追加効果などを章ごとに分けて簡潔に説明します。その章で新しく出て来たものを書いていくので、過去の章に出て来ているものは、過去の章から確認してください。
さらに、ハク以外の視点で、ちょっとした話も書くかもしれません。所謂番外編です。
基本的に不定期更新です。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
春空VRオンライン ~島から出ない採取生産職ののんびり体験記~
滝川 海老郎
SF
新作のフルダイブVRMMOが発売になる。 最初の舞台は「チュートリ島」という小島で正式リリースまではこの島で過ごすことになっていた。
島で釣りをしたり、スライム狩りをしたり、探険したり、干物のアルバイトをしたり、宝探しトレジャーハントをしたり、のんびり、のほほんと、過ごしていく。
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
※感想は私のXのDMか小説家になろうの感想欄にお願いします。小説家になろうの感想は非ログインユーザーでも記入可能です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる