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真祖となった吸血少女
前回のリベンジ
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四十人近くの集団を相手にしたので、精神的にかなり疲労してしまった。そのため、少し休息を取る事にした。近くにある高層ビルに入って上っていく事にした。下にいるとバレる可能性もあるから、出来るだけ上に上がって、周辺を見回せるようにした。
全部で二百階あるので、エレベーターが使いたいなと思い、ボタンを押すと、エレベーターが動いた。
「おっ、ラッキー。百階くらいにしておこ」
百階まで上がっていく事にした。途中でケーブルが切れたら嫌だなと、少し心配になりながら上がっていくと、ちゃんと百階に着いた。所々床が抜けているけど、私が乗るだけで壊れるという事はなかった。
「う~ん……十分くらい休んで戻ろっと」
そう言った直後、窓ガラスが割れる音が響いた。
「……」
一難去ってまた一難。双血剣を抜いて、音がした方へと蝙蝠を飛ばす。すると、蝙蝠の超音波が聞こえたと同時に、途中で途切れた。
ほぼ確実に蝙蝠が倒された。今まで、こんな事なかったので、ちょっと驚いた。こっちはある程度の位置を把握している。その点だけで言えば、こっちが有利のはず。
蝙蝠の移動から、道のりは分かっている。最短最速で現場に向かい、視界に人の姿が入った瞬間に、斬り掛かる。奇襲にはなっているはずなのに、相手はいとも簡単に防いだ。
「あれ? この前の子?」
「あっ……」
私の攻撃を防いだのは、第一回イベントのバトルロイヤルイベントで戦った超強い人だった。確か、名前はソルさんだったかな。黒いコートと黒いジーンズという現実的な装備をしている。
「初めまして……じゃないけど、取り敢えず、初めまして、ソルです。よろしくね」
「えっ、あっ、ハクです」
唐突な自己紹介が行われた。本当に唐突過ぎて、私も乗っかってしまう。
「ハクちゃんね。それじゃあ、せっかくのイベントだし、戦おうか」
ソルさんはそう言って、刀を構えた。そう、刀だ。このゲームの中では、まだ見た事がない。片手剣と両手剣どちらに分類されているのか気になるところではあるけど、それを気にしている暇はない。双血剣を構える。
「双剣……短剣を二本装備にする人はいるみたいだけど、何だか違いそうだね。隠れ里のスキルかな?」
「っ!?」
まさか、こんなところで隠れ里の言葉を聞くとは思わなかった。
「それじゃあ、ソルさんの刀も……」
「そうだね。これも隠れ里で手に入れたスキルだよ。迷った先で偶々見つけたんだ。ハクちゃんのもそういう事でしょ?」
「あ、はい。偶然見つけました」
「隠れ里の情報は、全然出てないから、私達しか知らないかもしれないね」
「ですね」
【刀】と【短刀】の扱いは別みたいだ。【短刀】の方は、【短剣】からの派生で使えるようになっていたから。
「お手並み拝見!」
ソルさんが、距離を詰めて刀で斬り上げてくる。さすがに、私程の速さはないので、後ろに下がる事で避ける事が出来た。ソルさんとまともにぶつかり合うのは、絶対に得策じゃない。この人の強さは、最初のイベントの時に思い知っている。
刀の長さは、片手剣よりも少し長い。狭い場所で振うのは向いていないだろう。そう判断して、廊下の方に引き寄せる。
「おっと、狭いね」
ソルさんも引き寄せられた事に気付いているみたいだけど、普通に廊下に入って、接近してきた。でも、この状況であれば、短剣二本で戦っている私の方が攻撃しやすい。
【血液武装】のクールタイムは、もう過ぎている。でも、ここで武器を大きくしたら、私も戦いにくくなるので、このままで良い。
右手に持った黒百合を突き出す。それは、刀の柄で逸らされる。隙を突かれないように、逆手に持った白百合を振う。こっちは刃の方で防がれる。その間に、引き戻した黒百合を振り下ろす。こっちは柄で弾かれた。柄も金属製みたい。そこから縦横無尽の連撃で攻める。でも、悉く防がれてしまう。それも最小限の動きで。
この感じ、私の【双天眼】と似たようなものを感じる。こっちの攻撃が見切られているような感じだ。
「速いね」
「それに反応しておいて何を言ってるんですか」
「まぁ、これより速い動きの中で戦った事があるからね」
何だか、素の力で見切っていそうで怖い。
「じゃあ、こっちの番ね」
「えっ……っ!?」
ソルさんは、狭い通路の中で、何も気にせずに刀を大振りした。普通であれば、通路に引っ掛かるはずの大振りは、廊下の壁を斬り裂いて、私の首を刈ろうとしてきた。ギリギリのところで、双血剣を下から跳ね上げて、姿勢を低くする事で頭上を通り過ぎさせる事が出来た。
速度重視の私の双剣と違い、刀の一撃は重い。それでも弾く事自体は出来る。そんな危ない一撃が、袈裟斬りの方向から切り返してくる。それも双剣を重ねて、直撃コースからずらす。これは、武器の大きさとかどうとか言っている場合じゃない。
双血剣の機構を操作して、自傷で出血状態になり、【血液武装】を使用する。【貯蓄】分の五割が削れるけど、四段階強化で刃の強度を上げる。
「おぉ……この前はなかった技かな? 結構物騒な技だね」
「ソルさんの素の力も物騒だと思いますけど……」
【血液武装】のおかげで、格段に刀の攻撃を逸らしやすくなった。【双天眼】で攻撃がどうくるか予想出来るのも大きい。そして、その【双天眼】のおかげで分かったけど、ソルさんの攻撃には、隙が少なすぎる。一見、攻撃直後に隙があるように見えるけど、すぐに次の攻撃に繋がってくるし、大きめの隙が生じる時には、鞘に手を掛けたりしている。不測の事態に備えている感じかな。
なら、無理矢理隙を生じさせる。ソルさんの攻撃と攻撃のほんの少しの隙間に、思いっきり地面を踏む。新築で頑丈に作られているならともかく、廃ビルでボロい場所なら、私が力一杯踏み着ければ、床を割るくらいなんて事ない。
「わおっ!?」
空中に投げ出されたところで、ソルさんに斬り掛かる。ソルさんは、驚きつつも平然と攻撃を防いできた。九十九階に着地して、今度は、こっちから攻撃をしていく。下も廊下だったので、この狭い空間を利用する。三角跳びの要領で空中に跳び上がり、双血剣に回していた血を足に回す。そして、足先で血の刃を形成して、ソルさんを斬る。
「んっ?」
刀で受け止めたソルさんが、少し驚いていた。恐らく、さっきまでの攻撃と力の入り方が違うからだと思う。この一撃には、【神脚】の効果も乗っているので、腕で振うよりも威力が出る。ちょっと複雑だけど。
着地の前に双血剣に血を戻して、ソルさんと斬り結ぶ。互いに攻撃で、相手の攻撃を防いでいく。私達の攻撃で、周囲の壁が崩れていく。広い空間になった途端に、私達の攻撃は、移動を伴い始める。そのうち、壁というものが関係なくなる。互いの斬撃などで、すぐに壊れるからだ。次に私の脚力を使わないでも、地面が壊れ始める。私達の攻撃のぶつかり合いに耐えきれなくなったからだ。
段々とソルさんの攻撃にも慣れてくる。【双天眼】による見極めも出来てきたおかげでもある。互いに距離が離れた瞬間に、双血剣を縦に並べて、槍を作り出す。
「おぉ、武器を変えられるんだ。凄いね」
「どうも」
槍の突きを、刀で受け流される。そこで、槍から双剣に戻し、斬り掛かる。それでも、ソルさんは簡単に防いで見せた。槍をブラフに使ったのに、バレバレだったという訳では無く、単純に反応速度で防がれた。
「なるほど。変幻自在だね」
「さっきは上手く使えましたけど、ソルさん相手だと通用しませんね」
「結構楽しくなってきた。簡単に倒れないでね!」
ソルさんは、私から離れて、刀を鞘に納める。さっきの言葉から戦闘の意志がないという事はあり得ない。つまり、考えられるのは、抜刀術みたいなもの。
【未来視】を使う前に、首に冷たいものが触れたような突き刺す嫌な予感がした。即座に、首を守るように双剣を持っていく。
「【紫電一閃】」
紫の光が見えたのと同時に双剣に凄まじい力が掛かる。ここで耐えられるかと思っていたけど、全くそんなことはなく、身体が浮き、吹き飛ばされた。壁を突き破り外に投げ出された。
全部で二百階あるので、エレベーターが使いたいなと思い、ボタンを押すと、エレベーターが動いた。
「おっ、ラッキー。百階くらいにしておこ」
百階まで上がっていく事にした。途中でケーブルが切れたら嫌だなと、少し心配になりながら上がっていくと、ちゃんと百階に着いた。所々床が抜けているけど、私が乗るだけで壊れるという事はなかった。
「う~ん……十分くらい休んで戻ろっと」
そう言った直後、窓ガラスが割れる音が響いた。
「……」
一難去ってまた一難。双血剣を抜いて、音がした方へと蝙蝠を飛ばす。すると、蝙蝠の超音波が聞こえたと同時に、途中で途切れた。
ほぼ確実に蝙蝠が倒された。今まで、こんな事なかったので、ちょっと驚いた。こっちはある程度の位置を把握している。その点だけで言えば、こっちが有利のはず。
蝙蝠の移動から、道のりは分かっている。最短最速で現場に向かい、視界に人の姿が入った瞬間に、斬り掛かる。奇襲にはなっているはずなのに、相手はいとも簡単に防いだ。
「あれ? この前の子?」
「あっ……」
私の攻撃を防いだのは、第一回イベントのバトルロイヤルイベントで戦った超強い人だった。確か、名前はソルさんだったかな。黒いコートと黒いジーンズという現実的な装備をしている。
「初めまして……じゃないけど、取り敢えず、初めまして、ソルです。よろしくね」
「えっ、あっ、ハクです」
唐突な自己紹介が行われた。本当に唐突過ぎて、私も乗っかってしまう。
「ハクちゃんね。それじゃあ、せっかくのイベントだし、戦おうか」
ソルさんはそう言って、刀を構えた。そう、刀だ。このゲームの中では、まだ見た事がない。片手剣と両手剣どちらに分類されているのか気になるところではあるけど、それを気にしている暇はない。双血剣を構える。
「双剣……短剣を二本装備にする人はいるみたいだけど、何だか違いそうだね。隠れ里のスキルかな?」
「っ!?」
まさか、こんなところで隠れ里の言葉を聞くとは思わなかった。
「それじゃあ、ソルさんの刀も……」
「そうだね。これも隠れ里で手に入れたスキルだよ。迷った先で偶々見つけたんだ。ハクちゃんのもそういう事でしょ?」
「あ、はい。偶然見つけました」
「隠れ里の情報は、全然出てないから、私達しか知らないかもしれないね」
「ですね」
【刀】と【短刀】の扱いは別みたいだ。【短刀】の方は、【短剣】からの派生で使えるようになっていたから。
「お手並み拝見!」
ソルさんが、距離を詰めて刀で斬り上げてくる。さすがに、私程の速さはないので、後ろに下がる事で避ける事が出来た。ソルさんとまともにぶつかり合うのは、絶対に得策じゃない。この人の強さは、最初のイベントの時に思い知っている。
刀の長さは、片手剣よりも少し長い。狭い場所で振うのは向いていないだろう。そう判断して、廊下の方に引き寄せる。
「おっと、狭いね」
ソルさんも引き寄せられた事に気付いているみたいだけど、普通に廊下に入って、接近してきた。でも、この状況であれば、短剣二本で戦っている私の方が攻撃しやすい。
【血液武装】のクールタイムは、もう過ぎている。でも、ここで武器を大きくしたら、私も戦いにくくなるので、このままで良い。
右手に持った黒百合を突き出す。それは、刀の柄で逸らされる。隙を突かれないように、逆手に持った白百合を振う。こっちは刃の方で防がれる。その間に、引き戻した黒百合を振り下ろす。こっちは柄で弾かれた。柄も金属製みたい。そこから縦横無尽の連撃で攻める。でも、悉く防がれてしまう。それも最小限の動きで。
この感じ、私の【双天眼】と似たようなものを感じる。こっちの攻撃が見切られているような感じだ。
「速いね」
「それに反応しておいて何を言ってるんですか」
「まぁ、これより速い動きの中で戦った事があるからね」
何だか、素の力で見切っていそうで怖い。
「じゃあ、こっちの番ね」
「えっ……っ!?」
ソルさんは、狭い通路の中で、何も気にせずに刀を大振りした。普通であれば、通路に引っ掛かるはずの大振りは、廊下の壁を斬り裂いて、私の首を刈ろうとしてきた。ギリギリのところで、双血剣を下から跳ね上げて、姿勢を低くする事で頭上を通り過ぎさせる事が出来た。
速度重視の私の双剣と違い、刀の一撃は重い。それでも弾く事自体は出来る。そんな危ない一撃が、袈裟斬りの方向から切り返してくる。それも双剣を重ねて、直撃コースからずらす。これは、武器の大きさとかどうとか言っている場合じゃない。
双血剣の機構を操作して、自傷で出血状態になり、【血液武装】を使用する。【貯蓄】分の五割が削れるけど、四段階強化で刃の強度を上げる。
「おぉ……この前はなかった技かな? 結構物騒な技だね」
「ソルさんの素の力も物騒だと思いますけど……」
【血液武装】のおかげで、格段に刀の攻撃を逸らしやすくなった。【双天眼】で攻撃がどうくるか予想出来るのも大きい。そして、その【双天眼】のおかげで分かったけど、ソルさんの攻撃には、隙が少なすぎる。一見、攻撃直後に隙があるように見えるけど、すぐに次の攻撃に繋がってくるし、大きめの隙が生じる時には、鞘に手を掛けたりしている。不測の事態に備えている感じかな。
なら、無理矢理隙を生じさせる。ソルさんの攻撃と攻撃のほんの少しの隙間に、思いっきり地面を踏む。新築で頑丈に作られているならともかく、廃ビルでボロい場所なら、私が力一杯踏み着ければ、床を割るくらいなんて事ない。
「わおっ!?」
空中に投げ出されたところで、ソルさんに斬り掛かる。ソルさんは、驚きつつも平然と攻撃を防いできた。九十九階に着地して、今度は、こっちから攻撃をしていく。下も廊下だったので、この狭い空間を利用する。三角跳びの要領で空中に跳び上がり、双血剣に回していた血を足に回す。そして、足先で血の刃を形成して、ソルさんを斬る。
「んっ?」
刀で受け止めたソルさんが、少し驚いていた。恐らく、さっきまでの攻撃と力の入り方が違うからだと思う。この一撃には、【神脚】の効果も乗っているので、腕で振うよりも威力が出る。ちょっと複雑だけど。
着地の前に双血剣に血を戻して、ソルさんと斬り結ぶ。互いに攻撃で、相手の攻撃を防いでいく。私達の攻撃で、周囲の壁が崩れていく。広い空間になった途端に、私達の攻撃は、移動を伴い始める。そのうち、壁というものが関係なくなる。互いの斬撃などで、すぐに壊れるからだ。次に私の脚力を使わないでも、地面が壊れ始める。私達の攻撃のぶつかり合いに耐えきれなくなったからだ。
段々とソルさんの攻撃にも慣れてくる。【双天眼】による見極めも出来てきたおかげでもある。互いに距離が離れた瞬間に、双血剣を縦に並べて、槍を作り出す。
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「どうも」
槍の突きを、刀で受け流される。そこで、槍から双剣に戻し、斬り掛かる。それでも、ソルさんは簡単に防いで見せた。槍をブラフに使ったのに、バレバレだったという訳では無く、単純に反応速度で防がれた。
「なるほど。変幻自在だね」
「さっきは上手く使えましたけど、ソルさん相手だと通用しませんね」
「結構楽しくなってきた。簡単に倒れないでね!」
ソルさんは、私から離れて、刀を鞘に納める。さっきの言葉から戦闘の意志がないという事はあり得ない。つまり、考えられるのは、抜刀術みたいなもの。
【未来視】を使う前に、首に冷たいものが触れたような突き刺す嫌な予感がした。即座に、首を守るように双剣を持っていく。
「【紫電一閃】」
紫の光が見えたのと同時に双剣に凄まじい力が掛かる。ここで耐えられるかと思っていたけど、全くそんなことはなく、身体が浮き、吹き飛ばされた。壁を突き破り外に投げ出された。
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