119 / 467
吸血少女と最悪な環境
予想外で嬉しい事
しおりを挟む
翌日。昨日アカリにも話した通り、私は砂漠に来ていた。今のところ、砂漠が、一番レベルが上がりやすいエリアだからだ。育てるのは、格闘系スキルだ。ソフィアさん達の協力で、かなりレベルが上がったけど、あれから使う機会に恵まれなかったのもあって、成長率が低い。てか、【言語学】に傾倒し過ぎた。
砂漠を走り回って、【血武器】で短剣を作り出して、デザートキャメルに投げつけたり、デザートアルマジロを蹴り飛ばしたり、デザートスコーピオンを殴ったり、蹴ったり、吸血したりして倒していった。
日が出た後は、デザートキャメルとデザートアルマジロを中心に倒していった。デザートスコーピオンは群れじゃないのを倒した。日が出たから、格闘も使うけど、吸血が中心になっていた。デザートスコーピオンを吸血するのは、かなり骨が折れたけど、少しずつ効率の良い吸血方法を見出していった。
デザートキャメルは、前にもやった方法。デザートアルマジロは、砂漠に埋めてからの吸血。デザートスコーピオンは、鋏と尻尾を斬り落としてからの吸血が一番楽だった。そうして、せっせと吸血と格闘に勤しんでいると、私の目の前にウィンドウが出て来た。
『条件を満たしたため、【吸血鬼】の進化が可能になりました。(条件:昼の時間帯に【吸血鬼】を使用して、二千体以上のモンスターを倒す。【吸血鬼】のみで、五百体のモンスターを倒す。昼の時間帯に【吸血鬼】で、ボスモンスター十体のトドメを刺す)』
なんと【吸血鬼】が進化可能になった。条件的には、前の【吸血】の時より数が増えたのと、ボスモンスターへのトドメが追加された感じだ。ボスモンスターへのトドメに関しては、フォレストリザードや黒帝ゴリラで達成したと思う。スキルは全然くれなかったけど。他の条件に関しては、いつもの平原での吸血が大きい。
「~~っ!!」
私は喜びのあまり両手を硬く握ってガッツポーズを取って、軽く跳ねてしまった。すぐに、自分の行動に気付いて、周りを見回して誰にも見られていない事を確認してから、深呼吸をして落ち着く。
そして、スキル収得欄を見て、該当スキルを探す。すると、ランク3の欄に、【真祖】というスキルが増えていた。
────────────────────────
【真祖】:血を吸う事で体力の回復と確率でスキルを獲得が出来る。獲得出来るスキルは、血を吸う相手が持っているスキルに限られ、一体につきランダムで一つのみ。【吸血鬼】よりも、スキルを獲得出来る確率がかなり上がる。太陽光によるステータスダウンが四割になる。夜の時間帯において、ステータスが二割上がる。
────────────────────────
太陽光によるステータスの低下が、五割から四割に減っていた。これは、本当に嬉しい。一割の違いでも、私にとっては大きな違いだ。そして、夜には、ステータスが二割も上がる。多分、【真祖】と【吸血鬼】の違いの中で、一番大きいのは、このステータス上昇だ。
夜という時間が、ただステータスが元に戻る時間から、本当に本領を発揮出来る時間に変わる。
ただ、ここで勘違いしてはいけないのが、夜の時間帯という部分だ。これまでは、洞窟などの太陽光が届かない場所でも、ステータスは元に戻っていた。これは昼の時間帯でも夜の時間帯でも同じだ。
だから、例え洞窟などの太陽光が届かない場所に入ったとしても、必ずステータスが上がるわけではない。あくまでも上がるのは、夜の間だけ。これは、肝に銘じておく。
「早速スキルを進化っと」
【吸血鬼】を【真祖】に進化させる。すると、スキル収得欄に新しいスキルが追加されていた。それは、【操影】と【使役(蝙蝠)】の二つだった。
────────────────────────
【操影】:影を操作する事が出来る。操る事の出来る影は、自分のものだけ。
【使役(蝙蝠)】:蝙蝠を召喚し、使役する事が出来る。召喚出来る蝙蝠の数、蝙蝠の行動範囲は、レベルに依存する。
────────────────────────
【操影】は、【操血】に似た感じのスキルだけど、操れるのは自分のもののみ。でも、使い勝手は良さそう。【使役(蝙蝠)】の方は、正直使ってみるまでは分からない。蝙蝠が攻撃してくれるのか、探索の手助けをしてくれるのか。どちらにせよ、本当に役立たないという事はないと信じたい。
「あっ、でも、また装備するスキルが増えるのか……つい昨日も悩んだ事なのに~!!」
頭を掻き毟りたくなったけど、一度深呼吸をして落ち着く。
「でも、取らないという選択肢はない!」
二つとも取りつつ、他のスキルも、もう一度確認する
「他にはなし。まだ統合出来ないかぁ」
────────────────────────
ハク:【短剣Lv54】【双剣Lv43】【格闘Lv65】【拳Lv48】【蹴りLv60】【投げLv45】【真祖Lv1】【血装術Lv40】【血武器Lv35】【執行者Lv56】【剛力Lv28】【豪腕Lv48】【豪脚Lv15】【駿足Lv12】【感知Lv26】
控え:【剣Lv61】【魔法才能Lv46】【水魔法才能Lv8】【支援魔法才能Lv45】【操影Lv1】【使役(蝙蝠)Lv1】【HP強化Lv54】【MP強化Lv6】【物理攻撃強化Lv55】【物理防御強化Lv23】【魔法防御強化Lv19】【神脚Lv30】【器用さ強化Lv18】【運強化Lv45】【視覚強化Lv18】【聴覚強化Lv18】【毒耐性Lv20】【麻痺耐性Lv6】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv5】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【気絶耐性Lv1】【消化促進Lv43】【竜血Lv25】【登山Lv6】【擬態Lv3】【夜霧Lv16】【言語学Lv30】
SP:176
────────────────────────
本当に早く統合して、装備欄を空けたいところだけど、こればかりは焦っても仕方ない。地道にスキル上げを頑張らないと。
「少し怠さがマシになったかも」
【吸血鬼】から【真祖】になった事で、日中の怠さが、少しだけマシになっていた。まぁ、一割の違いだから、本当に少しだけだったけど。
「夜が楽しみかも。取り敢えず、今はレベル上げを続けよう」
スキル検証は後に回して、格闘系スキルのレベル上げを続ける。検証を後回しにした理由は、スキル統合を優先したから。スキルを取っても、使えなかったら意味がない。
「検証が楽しみだなぁ」
新しいスキルを得たという高揚感を胸に、再び砂漠の上を走り回る。次は、西の豪雨エリアに挑む。そして、六月の大型アップデートと第三回イベントの楽しみだ。
砂漠を走り回って、【血武器】で短剣を作り出して、デザートキャメルに投げつけたり、デザートアルマジロを蹴り飛ばしたり、デザートスコーピオンを殴ったり、蹴ったり、吸血したりして倒していった。
日が出た後は、デザートキャメルとデザートアルマジロを中心に倒していった。デザートスコーピオンは群れじゃないのを倒した。日が出たから、格闘も使うけど、吸血が中心になっていた。デザートスコーピオンを吸血するのは、かなり骨が折れたけど、少しずつ効率の良い吸血方法を見出していった。
デザートキャメルは、前にもやった方法。デザートアルマジロは、砂漠に埋めてからの吸血。デザートスコーピオンは、鋏と尻尾を斬り落としてからの吸血が一番楽だった。そうして、せっせと吸血と格闘に勤しんでいると、私の目の前にウィンドウが出て来た。
『条件を満たしたため、【吸血鬼】の進化が可能になりました。(条件:昼の時間帯に【吸血鬼】を使用して、二千体以上のモンスターを倒す。【吸血鬼】のみで、五百体のモンスターを倒す。昼の時間帯に【吸血鬼】で、ボスモンスター十体のトドメを刺す)』
なんと【吸血鬼】が進化可能になった。条件的には、前の【吸血】の時より数が増えたのと、ボスモンスターへのトドメが追加された感じだ。ボスモンスターへのトドメに関しては、フォレストリザードや黒帝ゴリラで達成したと思う。スキルは全然くれなかったけど。他の条件に関しては、いつもの平原での吸血が大きい。
「~~っ!!」
私は喜びのあまり両手を硬く握ってガッツポーズを取って、軽く跳ねてしまった。すぐに、自分の行動に気付いて、周りを見回して誰にも見られていない事を確認してから、深呼吸をして落ち着く。
そして、スキル収得欄を見て、該当スキルを探す。すると、ランク3の欄に、【真祖】というスキルが増えていた。
────────────────────────
【真祖】:血を吸う事で体力の回復と確率でスキルを獲得が出来る。獲得出来るスキルは、血を吸う相手が持っているスキルに限られ、一体につきランダムで一つのみ。【吸血鬼】よりも、スキルを獲得出来る確率がかなり上がる。太陽光によるステータスダウンが四割になる。夜の時間帯において、ステータスが二割上がる。
────────────────────────
太陽光によるステータスの低下が、五割から四割に減っていた。これは、本当に嬉しい。一割の違いでも、私にとっては大きな違いだ。そして、夜には、ステータスが二割も上がる。多分、【真祖】と【吸血鬼】の違いの中で、一番大きいのは、このステータス上昇だ。
夜という時間が、ただステータスが元に戻る時間から、本当に本領を発揮出来る時間に変わる。
ただ、ここで勘違いしてはいけないのが、夜の時間帯という部分だ。これまでは、洞窟などの太陽光が届かない場所でも、ステータスは元に戻っていた。これは昼の時間帯でも夜の時間帯でも同じだ。
だから、例え洞窟などの太陽光が届かない場所に入ったとしても、必ずステータスが上がるわけではない。あくまでも上がるのは、夜の間だけ。これは、肝に銘じておく。
「早速スキルを進化っと」
【吸血鬼】を【真祖】に進化させる。すると、スキル収得欄に新しいスキルが追加されていた。それは、【操影】と【使役(蝙蝠)】の二つだった。
────────────────────────
【操影】:影を操作する事が出来る。操る事の出来る影は、自分のものだけ。
【使役(蝙蝠)】:蝙蝠を召喚し、使役する事が出来る。召喚出来る蝙蝠の数、蝙蝠の行動範囲は、レベルに依存する。
────────────────────────
【操影】は、【操血】に似た感じのスキルだけど、操れるのは自分のもののみ。でも、使い勝手は良さそう。【使役(蝙蝠)】の方は、正直使ってみるまでは分からない。蝙蝠が攻撃してくれるのか、探索の手助けをしてくれるのか。どちらにせよ、本当に役立たないという事はないと信じたい。
「あっ、でも、また装備するスキルが増えるのか……つい昨日も悩んだ事なのに~!!」
頭を掻き毟りたくなったけど、一度深呼吸をして落ち着く。
「でも、取らないという選択肢はない!」
二つとも取りつつ、他のスキルも、もう一度確認する
「他にはなし。まだ統合出来ないかぁ」
────────────────────────
ハク:【短剣Lv54】【双剣Lv43】【格闘Lv65】【拳Lv48】【蹴りLv60】【投げLv45】【真祖Lv1】【血装術Lv40】【血武器Lv35】【執行者Lv56】【剛力Lv28】【豪腕Lv48】【豪脚Lv15】【駿足Lv12】【感知Lv26】
控え:【剣Lv61】【魔法才能Lv46】【水魔法才能Lv8】【支援魔法才能Lv45】【操影Lv1】【使役(蝙蝠)Lv1】【HP強化Lv54】【MP強化Lv6】【物理攻撃強化Lv55】【物理防御強化Lv23】【魔法防御強化Lv19】【神脚Lv30】【器用さ強化Lv18】【運強化Lv45】【視覚強化Lv18】【聴覚強化Lv18】【毒耐性Lv20】【麻痺耐性Lv6】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv1】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv5】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【気絶耐性Lv1】【消化促進Lv43】【竜血Lv25】【登山Lv6】【擬態Lv3】【夜霧Lv16】【言語学Lv30】
SP:176
────────────────────────
本当に早く統合して、装備欄を空けたいところだけど、こればかりは焦っても仕方ない。地道にスキル上げを頑張らないと。
「少し怠さがマシになったかも」
【吸血鬼】から【真祖】になった事で、日中の怠さが、少しだけマシになっていた。まぁ、一割の違いだから、本当に少しだけだったけど。
「夜が楽しみかも。取り敢えず、今はレベル上げを続けよう」
スキル検証は後に回して、格闘系スキルのレベル上げを続ける。検証を後回しにした理由は、スキル統合を優先したから。スキルを取っても、使えなかったら意味がない。
「検証が楽しみだなぁ」
新しいスキルを得たという高揚感を胸に、再び砂漠の上を走り回る。次は、西の豪雨エリアに挑む。そして、六月の大型アップデートと第三回イベントの楽しみだ。
11
お気に入りに追加
172
あなたにおすすめの小説
吸血少女 設定資料集(おまけ付き)
月輪林檎
SF
『吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ』のスキルやその技、武具の追加効果などを章ごとに分けて簡潔に説明します。その章で新しく出て来たものを書いていくので、過去の章に出て来ているものは、過去の章から確認してください。
さらに、ハク以外の視点で、ちょっとした話も書くかもしれません。所謂番外編です。
基本的に不定期更新です。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
春空VRオンライン ~島から出ない採取生産職ののんびり体験記~
滝川 海老郎
SF
新作のフルダイブVRMMOが発売になる。 最初の舞台は「チュートリ島」という小島で正式リリースまではこの島で過ごすことになっていた。
島で釣りをしたり、スライム狩りをしたり、探険したり、干物のアルバイトをしたり、宝探しトレジャーハントをしたり、のんびり、のほほんと、過ごしていく。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる