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大魔女と魔王:03
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☆とても短いです。
私が城に招集されたときにあの魔法で自分の年齢を確認したら、女王が去ってから数百年単位で眠っていたことがわかった。
誰かとの会話は久しぶり過ぎて、ほとんど喋ることができなかった。
文字は読めるし、言われていることは理解できるし、何と返せばいいのかも判断できる。けれど、声にできない。
魔力が多いのは魔法の道具で確認されたので、大袈裟な二つ名を多分適当につけられ…小さいのに大魔女とか面白いだろみたいなのを感じたのは考えすぎだろうか…
他の人たちはもっと詩的で響きも美しく、正直羨ましかった。
『王と王族と国のために命を懸けて魔王と魔物を倒す』といった内容の契約書に血の署名を迫られたが、契約にいい思い出が無いので目を反らしていたら大きなため息とともに下げられた。理解できないと思われたようだった。
脅すような「とにかく魔王と魔物を倒せ」という言葉には、曖昧に頷いておいた。
王城の周りに張られた結界は、近寄るだけで肌に痛みを感じた。
私は先頭だったので、そういう役割なのだと解釈してその結界を魔力尽くでこじ開けようとした。
その瞬間、私以外の気配が消えた。
遠くに控えている騎士のひとりが、恐らく「進め」と示していたので、私は一際大きく禍々しい魔力を探して転移した。
出会い頭に、そこにいた魔王に一撃崩壊(恥ずかしい)の攻撃魔法をぶつけた―――
+・+・+・+・+
今日もまた、魔法をぶつけてやりたいと思っている。
封じられているからできないが!
「抗うな、恥ずかしくない」
「抗うし、恥ずかしいよ!」
「何回したと思ってるんだいい加減慣れろ」
「何回したからとかいう問題じゃないし慣れないよ~」
「文句言うな、素直に感じろ、見えなくても何をされてるか想像しろ」
「注文が多い~、あ、う、うう~」
抵抗もむなしくあっけなく脚を広げられて、熱い舌を這わされる。
魔王の魔力と指や舌で私の意識が快楽に支配されてしまうまでのこの時間、どうしたらいいのかいつも戸惑う。
頭の横にあった枕を引き寄せて抱いた。嬌声が吸収されて、恥ずかしさが少し薄れる。
「…っ、…ん、…」
「…おい」
「あっ」
魔王が上体を起こし、私から枕を取り上げて放り投げた。
「俺に集中しろ」
「はう、ううぅ…」
耳元で吐息と共に囁かれ、背筋をぞくぞくしたものが駆け上がった。
魔王の膝の上に横抱きにされて思わず首にしがみつくと、唇をふざがれた。
片方の腕で肩を抱かれ、もう片方の腕で閉じていた脚をこじ開けられた。
指先で、中の浅い部分を撫でられる。
嬌声は、今度は魔王の口内に消えていく。
「む、ん、ん…んっ」
敏感な肉の芽も同時に刺激されて、足にぎゅうっと力が入る。
「ん、んっ、んん…んっ」
不意に唇が離され、視線が交わった。
反らすことを許さないかのように強く見つめられたままで、達した。
「ふ、あ、あっ、や、―――っ!」
「は、ぁ…っ、待って、まだ、ん、」
肩を支えていた手が胸元に移り、寄せて上げて捏ねるように動く。
過敏になっている身体が跳ねてしまう。
視線を彷徨わせていると、魔王の屹立したものがちらりと目に映った。人みたいだ。いや、人のを見たことはないのだけれど。
「…欲しいのか? 言ってみろよ」
魔王がいやらしい笑いを浮かべながら言うが、要るか要らないかという話なら。
「え、うーん…こんな大きいの生えてても邪魔な気がする…いらないかな…」
「ふはっ、無くてよかったな。触ってみるか」
「無いから触り方もわからないもん…」
「お前不器用だしな、下手だろうな」
「失礼な…あっ」
持ち上げられて、魔王に背を向ける形で膝の上に座らされる…と思ったら挿入された。
自分の重みで先端がいちばん深くに当たる。
思わず浮かせた腰を両腕で掴まれてぐっと奥を突かれた。
「ゃ、あっ」
片方の手が前方に移動し、繋がっている部分の少し上にある敏感な場所をまた弄り始めた。
「も…、一緒に、だめ、」
「今、絞めつけてるぞ…わかるか?」
「え、わ…わかんない…」
腕を寝台につくこともできず。魔王の腕を力なく握る。
「ん、あっ、な、ん…で、こんな…こ…と…っ」
「は?」
絶頂に導かれる場所を何度も刺激され続け、私はずっと達した状態でいる。
どこに触れられても反応してしまって、下肢の震えが止まらない。
「なんでって、お前――」
そんな声が聞こえたような気がしたけれど、覚えているのはそこまでだった。
・・・
「冷た…」
疲れきった身体を寝台に沈めて何気なく指先を滑らせた先の敷布は、びしょ濡れだった。
いつの間にか何かが漏れたのだろうか…
半分寝たままで手早く寝具を取り替え整えると、その間寝台から降りるように言っておいた魔王に抱えられた。
そのまま、上掛けをめくって潜り込む。
「……枕…」
「腕でいいだろ」
「…うう…硬…太…首がもげ…る…」
うなされるように呟くと、頭を上げられて下に柔らかいものが差し込まれた。
さっき投げ捨てた枕を魔法で引き寄せたのかもしれないと思ったら少し苛ついたが、眠気の方がはるかに勝った。
私が城に招集されたときにあの魔法で自分の年齢を確認したら、女王が去ってから数百年単位で眠っていたことがわかった。
誰かとの会話は久しぶり過ぎて、ほとんど喋ることができなかった。
文字は読めるし、言われていることは理解できるし、何と返せばいいのかも判断できる。けれど、声にできない。
魔力が多いのは魔法の道具で確認されたので、大袈裟な二つ名を多分適当につけられ…小さいのに大魔女とか面白いだろみたいなのを感じたのは考えすぎだろうか…
他の人たちはもっと詩的で響きも美しく、正直羨ましかった。
『王と王族と国のために命を懸けて魔王と魔物を倒す』といった内容の契約書に血の署名を迫られたが、契約にいい思い出が無いので目を反らしていたら大きなため息とともに下げられた。理解できないと思われたようだった。
脅すような「とにかく魔王と魔物を倒せ」という言葉には、曖昧に頷いておいた。
王城の周りに張られた結界は、近寄るだけで肌に痛みを感じた。
私は先頭だったので、そういう役割なのだと解釈してその結界を魔力尽くでこじ開けようとした。
その瞬間、私以外の気配が消えた。
遠くに控えている騎士のひとりが、恐らく「進め」と示していたので、私は一際大きく禍々しい魔力を探して転移した。
出会い頭に、そこにいた魔王に一撃崩壊(恥ずかしい)の攻撃魔法をぶつけた―――
+・+・+・+・+
今日もまた、魔法をぶつけてやりたいと思っている。
封じられているからできないが!
「抗うな、恥ずかしくない」
「抗うし、恥ずかしいよ!」
「何回したと思ってるんだいい加減慣れろ」
「何回したからとかいう問題じゃないし慣れないよ~」
「文句言うな、素直に感じろ、見えなくても何をされてるか想像しろ」
「注文が多い~、あ、う、うう~」
抵抗もむなしくあっけなく脚を広げられて、熱い舌を這わされる。
魔王の魔力と指や舌で私の意識が快楽に支配されてしまうまでのこの時間、どうしたらいいのかいつも戸惑う。
頭の横にあった枕を引き寄せて抱いた。嬌声が吸収されて、恥ずかしさが少し薄れる。
「…っ、…ん、…」
「…おい」
「あっ」
魔王が上体を起こし、私から枕を取り上げて放り投げた。
「俺に集中しろ」
「はう、ううぅ…」
耳元で吐息と共に囁かれ、背筋をぞくぞくしたものが駆け上がった。
魔王の膝の上に横抱きにされて思わず首にしがみつくと、唇をふざがれた。
片方の腕で肩を抱かれ、もう片方の腕で閉じていた脚をこじ開けられた。
指先で、中の浅い部分を撫でられる。
嬌声は、今度は魔王の口内に消えていく。
「む、ん、ん…んっ」
敏感な肉の芽も同時に刺激されて、足にぎゅうっと力が入る。
「ん、んっ、んん…んっ」
不意に唇が離され、視線が交わった。
反らすことを許さないかのように強く見つめられたままで、達した。
「ふ、あ、あっ、や、―――っ!」
「は、ぁ…っ、待って、まだ、ん、」
肩を支えていた手が胸元に移り、寄せて上げて捏ねるように動く。
過敏になっている身体が跳ねてしまう。
視線を彷徨わせていると、魔王の屹立したものがちらりと目に映った。人みたいだ。いや、人のを見たことはないのだけれど。
「…欲しいのか? 言ってみろよ」
魔王がいやらしい笑いを浮かべながら言うが、要るか要らないかという話なら。
「え、うーん…こんな大きいの生えてても邪魔な気がする…いらないかな…」
「ふはっ、無くてよかったな。触ってみるか」
「無いから触り方もわからないもん…」
「お前不器用だしな、下手だろうな」
「失礼な…あっ」
持ち上げられて、魔王に背を向ける形で膝の上に座らされる…と思ったら挿入された。
自分の重みで先端がいちばん深くに当たる。
思わず浮かせた腰を両腕で掴まれてぐっと奥を突かれた。
「ゃ、あっ」
片方の手が前方に移動し、繋がっている部分の少し上にある敏感な場所をまた弄り始めた。
「も…、一緒に、だめ、」
「今、絞めつけてるぞ…わかるか?」
「え、わ…わかんない…」
腕を寝台につくこともできず。魔王の腕を力なく握る。
「ん、あっ、な、ん…で、こんな…こ…と…っ」
「は?」
絶頂に導かれる場所を何度も刺激され続け、私はずっと達した状態でいる。
どこに触れられても反応してしまって、下肢の震えが止まらない。
「なんでって、お前――」
そんな声が聞こえたような気がしたけれど、覚えているのはそこまでだった。
・・・
「冷た…」
疲れきった身体を寝台に沈めて何気なく指先を滑らせた先の敷布は、びしょ濡れだった。
いつの間にか何かが漏れたのだろうか…
半分寝たままで手早く寝具を取り替え整えると、その間寝台から降りるように言っておいた魔王に抱えられた。
そのまま、上掛けをめくって潜り込む。
「……枕…」
「腕でいいだろ」
「…うう…硬…太…首がもげ…る…」
うなされるように呟くと、頭を上げられて下に柔らかいものが差し込まれた。
さっき投げ捨てた枕を魔法で引き寄せたのかもしれないと思ったら少し苛ついたが、眠気の方がはるかに勝った。
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