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不器用というのがバレた瞬間にリーリアはなんか可愛いと微笑み笑う。これがギャップ萌えというやつだろうか…。
「お前をさんざん利用してやるよ」とリーリアはイリクトを指でさし、それにこたえるように悪そうな楽しそうな笑顔で「あぁ?いうようになったなこの野郎。望むところだ!!」と言い合った。
そしてしばらくして婚約したと公爵家のパーティーで伝えられた。リーリアの父親は騙されているのではないかとおびえていたが母親は「よくやったこれでこそ私の娘だ!!」と大喜び。母親は公爵家と婚約したから喜んでいるのではなく、人を好きになるのに身分は関係ない。好きなら身分違いの結婚を掴んで見せろと平民だった自分が貴族になったときのことを思い出すように喜んでいた。
もちろんイリクトの父親は大反対。ありとあらゆる脅しや契約を持ちかけることによって認められたという。
やっぱりあいつは媚売り少女だと一部で悪い評判が流れたが大半の人はまぁいい子だから頭がいいからと納得した人の方が多かった。
リーリアの振る舞いや頭の良さで婚約話はあったものの男爵家だからと理不尽な提案ばかりだったために婚約話にうなづいたことはなかった。
実力を認められ無条件で婚約者に選んでくれたイリクトに救われたと思いつつ二人はぶつかる。
「絶対あの子爵家の力は必要になるんだってば!成功させたいんでしょ?!」
「俺は何事も公爵家の力だけで解決してきたんだ!今更縋り付くわけねぇだろ!!」
「縋り付くんじゃなくて経営のパートナーでいいでしょ!器が小せぇ男だなっ!私のコネやご友人経緯でなんとでもなるわボケぇ!!」
最初はその様子に使用人たちはどうすればいいのかと慌てていたが今では日常茶飯事。2人がそれだけ真剣というのが伝わり「仲がいいほど喧嘩する!」という言葉で片づけられた。
「はぁ。また周りから暖かい目で見られてやがる…。」
「えぇ。それには共感だわ。」
「にしても頑固な嫁さんだよ。俺にそんな意見言えるのはリーリアだけだな。俺の所に来てくれてありがとう。リーリアが来てからは仕事が上手くいくことが多い。助かってるよ」
「はぁ?!なんで今の流れでそんなこというわけ?!空気読めないの?!私部屋に戻る!!」
「照れてんのかぁ?耳赤いぞ~」
「うるっさい!!」と言いながら思いっきりドアを閉め廊下でしゃがんで照れていた。
お互いにいいパートナだと思っているが口が悪いと素直になれない2人は不器用ながらにも支えあっている。
「また強く言っちゃったな…お風呂でも入って落ち着こ…」とトボトボと歩きだした瞬間に後ろから抱き着かれる。
「いや、むしろ変わらないでくれ。俺こそ口悪いけどよ俺たちきっと素の言葉が一番本音を言いやすいんだからさ。」
「イリクト?!」
急に抱き着かれておさまっていた顔の赤みがまた戻った。
「まぁ器が小さいはさすがに傷ついたがいつも意見言ってくれてありがとうよっ顔がすぐ赤くなるところとか可愛いと思ってるさ。口が悪すぎだと言ってくれたら最大限頑張って直すから俺のそばに一生おってくれ。俺のパートナーはリーリアしか考えられねぇんだわ。数年前はそう思える相手に出会えるとも思ってなかったよ。」
「私だって!私だって…素で話して受け入れてくれる人なんていないと思ってた…。だから感謝してる…よ」
「照れて可愛い~愛してるなんて言えるキャラじゃねぇから言えないけどさ…」
「それ実質言ってくれてない?」
「言ってないさ。だから違う言葉で…な…好きだよ」
不器用ながらも必死に伝えようとするイリクトと照れて顔の赤さが抜けないリーリア。
誰も居ない廊下で抱き着き唇が触れ合ったことは2人の秘密である。
「お前をさんざん利用してやるよ」とリーリアはイリクトを指でさし、それにこたえるように悪そうな楽しそうな笑顔で「あぁ?いうようになったなこの野郎。望むところだ!!」と言い合った。
そしてしばらくして婚約したと公爵家のパーティーで伝えられた。リーリアの父親は騙されているのではないかとおびえていたが母親は「よくやったこれでこそ私の娘だ!!」と大喜び。母親は公爵家と婚約したから喜んでいるのではなく、人を好きになるのに身分は関係ない。好きなら身分違いの結婚を掴んで見せろと平民だった自分が貴族になったときのことを思い出すように喜んでいた。
もちろんイリクトの父親は大反対。ありとあらゆる脅しや契約を持ちかけることによって認められたという。
やっぱりあいつは媚売り少女だと一部で悪い評判が流れたが大半の人はまぁいい子だから頭がいいからと納得した人の方が多かった。
リーリアの振る舞いや頭の良さで婚約話はあったものの男爵家だからと理不尽な提案ばかりだったために婚約話にうなづいたことはなかった。
実力を認められ無条件で婚約者に選んでくれたイリクトに救われたと思いつつ二人はぶつかる。
「絶対あの子爵家の力は必要になるんだってば!成功させたいんでしょ?!」
「俺は何事も公爵家の力だけで解決してきたんだ!今更縋り付くわけねぇだろ!!」
「縋り付くんじゃなくて経営のパートナーでいいでしょ!器が小せぇ男だなっ!私のコネやご友人経緯でなんとでもなるわボケぇ!!」
最初はその様子に使用人たちはどうすればいいのかと慌てていたが今では日常茶飯事。2人がそれだけ真剣というのが伝わり「仲がいいほど喧嘩する!」という言葉で片づけられた。
「はぁ。また周りから暖かい目で見られてやがる…。」
「えぇ。それには共感だわ。」
「にしても頑固な嫁さんだよ。俺にそんな意見言えるのはリーリアだけだな。俺の所に来てくれてありがとう。リーリアが来てからは仕事が上手くいくことが多い。助かってるよ」
「はぁ?!なんで今の流れでそんなこというわけ?!空気読めないの?!私部屋に戻る!!」
「照れてんのかぁ?耳赤いぞ~」
「うるっさい!!」と言いながら思いっきりドアを閉め廊下でしゃがんで照れていた。
お互いにいいパートナだと思っているが口が悪いと素直になれない2人は不器用ながらにも支えあっている。
「また強く言っちゃったな…お風呂でも入って落ち着こ…」とトボトボと歩きだした瞬間に後ろから抱き着かれる。
「いや、むしろ変わらないでくれ。俺こそ口悪いけどよ俺たちきっと素の言葉が一番本音を言いやすいんだからさ。」
「イリクト?!」
急に抱き着かれておさまっていた顔の赤みがまた戻った。
「まぁ器が小さいはさすがに傷ついたがいつも意見言ってくれてありがとうよっ顔がすぐ赤くなるところとか可愛いと思ってるさ。口が悪すぎだと言ってくれたら最大限頑張って直すから俺のそばに一生おってくれ。俺のパートナーはリーリアしか考えられねぇんだわ。数年前はそう思える相手に出会えるとも思ってなかったよ。」
「私だって!私だって…素で話して受け入れてくれる人なんていないと思ってた…。だから感謝してる…よ」
「照れて可愛い~愛してるなんて言えるキャラじゃねぇから言えないけどさ…」
「それ実質言ってくれてない?」
「言ってないさ。だから違う言葉で…な…好きだよ」
不器用ながらも必死に伝えようとするイリクトと照れて顔の赤さが抜けないリーリア。
誰も居ない廊下で抱き着き唇が触れ合ったことは2人の秘密である。
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