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言葉と態度の裏のウラ5
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しばらく時間が経つと、頬の熱が引いてきた。
一度活を入れるように頬をパチンと叩く。
それから程なくして洸が給湯室から洸が戻ってきた。
「ほら」
「すみません、いただきます」
お礼を言って緑茶の入ったペーパーカップホルダーを受け取ると、温かいと思いきや冷茶だった。
「わ、すごくいい香りですねこのお茶」
「ん?あぁ来客用の棚から取ったから良いやつだと思う。これくらい休出の特権だ」
「ふふ、やっぱり良いお茶の葉で淹れると違うんですねぇ」
美味しいお茶に気持ちが和む。
「そろそろ続きやるか」
「はい!」
今度は目を閉じないよう心の中で気合いを入れ直して、中断していた勉強会が再開された。
それから約2時間後。
清流最後のページの書き込みを終えると、開放感からぐったりと椅子にもたれかかった。
「つ、疲れた……」
思わず漏れ出た心の声に、洸はニヤリと笑う。
「子守唄なんていう余裕もなかっただろ」
「結構根に持ちますよね、加賀城さんって…」
清流は少し口を尖らせて、びっしり書き込んだ資料を見る。
再開後の洸の教え方は容赦がなかった。
ただ用語を説明するだけでなく、すでに終わった数ページ前のことを突然テストのように出されたりするので気が抜けない。
加えて用語の説明だけでなく補足として話された内容の方が重要なことも多く、それを聞き逃さないようついていくので精いっぱいだった。正直これらが頭に入ったとは言いがたい。
「でも、これで昨日の件は帳消しになりましたか?」
「何のことだ?」
「え、昨日私がミーティングをすっぽかしたからじゃないんですか?」
てっきりそのことへの罰的な意味合いで、休日の勉強会になったのだと思っていた。
すると洸は、今気づいたというような顔をしてから、口角を上げる。
「違う、本題はここから」
「ほ、本題?」
まさかまだ勉強会は続くのだろうか。
さすがにもうキャパオーバーで、これ以上何も頭に入らない。
洸は慄く清流を面白そうに眺めながら時計を確認する。
「ちょうどいい時間だな」
そう呟くとパソコンの電源を落とし、さっさと帰り支度を始めた。
「清流も片付けろ、そろそろ行くぞ」
「え、行くってどこへですか?」
「どこって、休日出勤デート」
「デッ…!?」
絶句する清流をよそに「言ってなかったか?」と嘯くが、その表情は明らかに清流の反応を楽しんでいる。
「前に、休みの日に外で一緒にいるところを誰かに見られたくないって言ってただろ。でも今日なら、たとえ会社の人間にあったとしても言い訳できる」
「え、まさかそのための休日出勤だったんですか?!」
「そう、普通に誘っても清流はついて来ないだろ」
だから強制、と悪戯っぽく笑う。
確かにスーツ姿の洸とオフィスカジュアルにバッグを持った清流が並んでいたら、このオフィス街でならほぼ間違いなく仕事帰りに見えるだろう。
家ではなくオフィスに出社した理由とも繋がった。
(だからって、普通ここまでする…?)
洸の突拍子のない言葉に面食らっていたけれど、最近はそれにもだいぶ慣れてきたと思っていた。
でもこの展開は予想の斜め上すぎる。
「天気もいいし休日出勤デート日和だな」
「言葉が相反している気がするんですけど…あ、でも槙野さんは?」
「とっくに帰らせてる」
「そうですか……」
どんなに憎まれ口を叩いても自分に拒否権はない。
諦めて清流も荷物をまとめると、並んでオフィスを後にした。
維城商事の自社ビルがある周辺は、東京のど真ん中に位置するオフィス街だ。
それでも大型商業施設や美術館といった名所も多いため、休日でも家族連れや観光客などで人手はむしろ平日より多いくらいだった。
「加賀城さんってお昼はいつもどうしてるんですか?」
「大抵は移動先で食べることが多いな。社内にいるときは適当に買うか。だからオフィス近くで食べに出ることは少ない」
「じゃあ今日は新規開拓ですね」
駅ビルに行けば確実に飲食店があるだろうけれど、それでは味気ないと二人の意見が一致して、駅とは反対方面へ足を伸ばすことにした。
しばらく歩くと、歩道で呼び込みをしている女性に声を掛けられる。
よろしければどうぞ、と渡されたペーパーには『土曜日マルシェ』の文字と楽しげな動物のイラストが踊っている。
「この先で開催しています、お時間がありましたらぜひ!」
ペーパーに載った地図上では、場所はすぐ近くのようだった。
少し進んでビルの角を曲がると、急に視界が開ける。
そこは、見渡す限り芝生が広がる大きな公園だった。
まるで高層ビル群の中のオアシスのようで、太陽に照らされた緑の芝生が眩しい。
「こんな公園があったんですね!」
「へえ、車で前を通ったことはあるけどこんなイベントやってたんだな」
公園内に入るとカラフルなタープテントが並んでいて、野菜やパン、スイーツに花などいろいろな物が売られて、どこも賑わっている。
一見フランスなどの海外のマルシェの雰囲気に似ているが、たこ焼きにケバブ、ガパオライスといったキッチンカーも出店していて、そこは食に貪欲な日本らしい多国籍さで面白い。
お昼はここで食べようと自然と決まって、それぞれ食べたいお店で買うことにした。
テーブル席はいっぱいだったが、貸し出しのレジャーシートを借りて芝生に広げると、清流の心は浮き立った。ピクニックなんて何年ぶりだろうか。
シートの上に座って、美味しそうなパン屋で買った袋を開ける。
洋梨のデニッシュとバナナマフィン。
飲み物はカフェスタンドで買ったホットチョコレートだ。
いただきます、と手を合わせて洋梨のデニッシュを一口食べる。
サクサクの生地と、洋梨の下に塗られた濃厚なカスタードクリームが合わさってとても美味しい。
「見事に甘いものばかりだな」
「そろそろ糖分を摂取しないと脳がフリーズしそうなんです。加賀城さんこそカツカレーって、わんぱくですね」
「いいだろ、腹減ってんだよ」
青空の下、高級なスーツ姿でカレーを頬張る姿はなかなかアンバランスだ。
あんまり笑うと機嫌を損ねるので気づかれないようしながら、洸はカレーが好きらしいという情報を、清流は無意識のうちに頭の隅に記憶しておいた。
一度活を入れるように頬をパチンと叩く。
それから程なくして洸が給湯室から洸が戻ってきた。
「ほら」
「すみません、いただきます」
お礼を言って緑茶の入ったペーパーカップホルダーを受け取ると、温かいと思いきや冷茶だった。
「わ、すごくいい香りですねこのお茶」
「ん?あぁ来客用の棚から取ったから良いやつだと思う。これくらい休出の特権だ」
「ふふ、やっぱり良いお茶の葉で淹れると違うんですねぇ」
美味しいお茶に気持ちが和む。
「そろそろ続きやるか」
「はい!」
今度は目を閉じないよう心の中で気合いを入れ直して、中断していた勉強会が再開された。
それから約2時間後。
清流最後のページの書き込みを終えると、開放感からぐったりと椅子にもたれかかった。
「つ、疲れた……」
思わず漏れ出た心の声に、洸はニヤリと笑う。
「子守唄なんていう余裕もなかっただろ」
「結構根に持ちますよね、加賀城さんって…」
清流は少し口を尖らせて、びっしり書き込んだ資料を見る。
再開後の洸の教え方は容赦がなかった。
ただ用語を説明するだけでなく、すでに終わった数ページ前のことを突然テストのように出されたりするので気が抜けない。
加えて用語の説明だけでなく補足として話された内容の方が重要なことも多く、それを聞き逃さないようついていくので精いっぱいだった。正直これらが頭に入ったとは言いがたい。
「でも、これで昨日の件は帳消しになりましたか?」
「何のことだ?」
「え、昨日私がミーティングをすっぽかしたからじゃないんですか?」
てっきりそのことへの罰的な意味合いで、休日の勉強会になったのだと思っていた。
すると洸は、今気づいたというような顔をしてから、口角を上げる。
「違う、本題はここから」
「ほ、本題?」
まさかまだ勉強会は続くのだろうか。
さすがにもうキャパオーバーで、これ以上何も頭に入らない。
洸は慄く清流を面白そうに眺めながら時計を確認する。
「ちょうどいい時間だな」
そう呟くとパソコンの電源を落とし、さっさと帰り支度を始めた。
「清流も片付けろ、そろそろ行くぞ」
「え、行くってどこへですか?」
「どこって、休日出勤デート」
「デッ…!?」
絶句する清流をよそに「言ってなかったか?」と嘯くが、その表情は明らかに清流の反応を楽しんでいる。
「前に、休みの日に外で一緒にいるところを誰かに見られたくないって言ってただろ。でも今日なら、たとえ会社の人間にあったとしても言い訳できる」
「え、まさかそのための休日出勤だったんですか?!」
「そう、普通に誘っても清流はついて来ないだろ」
だから強制、と悪戯っぽく笑う。
確かにスーツ姿の洸とオフィスカジュアルにバッグを持った清流が並んでいたら、このオフィス街でならほぼ間違いなく仕事帰りに見えるだろう。
家ではなくオフィスに出社した理由とも繋がった。
(だからって、普通ここまでする…?)
洸の突拍子のない言葉に面食らっていたけれど、最近はそれにもだいぶ慣れてきたと思っていた。
でもこの展開は予想の斜め上すぎる。
「天気もいいし休日出勤デート日和だな」
「言葉が相反している気がするんですけど…あ、でも槙野さんは?」
「とっくに帰らせてる」
「そうですか……」
どんなに憎まれ口を叩いても自分に拒否権はない。
諦めて清流も荷物をまとめると、並んでオフィスを後にした。
維城商事の自社ビルがある周辺は、東京のど真ん中に位置するオフィス街だ。
それでも大型商業施設や美術館といった名所も多いため、休日でも家族連れや観光客などで人手はむしろ平日より多いくらいだった。
「加賀城さんってお昼はいつもどうしてるんですか?」
「大抵は移動先で食べることが多いな。社内にいるときは適当に買うか。だからオフィス近くで食べに出ることは少ない」
「じゃあ今日は新規開拓ですね」
駅ビルに行けば確実に飲食店があるだろうけれど、それでは味気ないと二人の意見が一致して、駅とは反対方面へ足を伸ばすことにした。
しばらく歩くと、歩道で呼び込みをしている女性に声を掛けられる。
よろしければどうぞ、と渡されたペーパーには『土曜日マルシェ』の文字と楽しげな動物のイラストが踊っている。
「この先で開催しています、お時間がありましたらぜひ!」
ペーパーに載った地図上では、場所はすぐ近くのようだった。
少し進んでビルの角を曲がると、急に視界が開ける。
そこは、見渡す限り芝生が広がる大きな公園だった。
まるで高層ビル群の中のオアシスのようで、太陽に照らされた緑の芝生が眩しい。
「こんな公園があったんですね!」
「へえ、車で前を通ったことはあるけどこんなイベントやってたんだな」
公園内に入るとカラフルなタープテントが並んでいて、野菜やパン、スイーツに花などいろいろな物が売られて、どこも賑わっている。
一見フランスなどの海外のマルシェの雰囲気に似ているが、たこ焼きにケバブ、ガパオライスといったキッチンカーも出店していて、そこは食に貪欲な日本らしい多国籍さで面白い。
お昼はここで食べようと自然と決まって、それぞれ食べたいお店で買うことにした。
テーブル席はいっぱいだったが、貸し出しのレジャーシートを借りて芝生に広げると、清流の心は浮き立った。ピクニックなんて何年ぶりだろうか。
シートの上に座って、美味しそうなパン屋で買った袋を開ける。
洋梨のデニッシュとバナナマフィン。
飲み物はカフェスタンドで買ったホットチョコレートだ。
いただきます、と手を合わせて洋梨のデニッシュを一口食べる。
サクサクの生地と、洋梨の下に塗られた濃厚なカスタードクリームが合わさってとても美味しい。
「見事に甘いものばかりだな」
「そろそろ糖分を摂取しないと脳がフリーズしそうなんです。加賀城さんこそカツカレーって、わんぱくですね」
「いいだろ、腹減ってんだよ」
青空の下、高級なスーツ姿でカレーを頬張る姿はなかなかアンバランスだ。
あんまり笑うと機嫌を損ねるので気づかれないようしながら、洸はカレーが好きらしいという情報を、清流は無意識のうちに頭の隅に記憶しておいた。
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