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第一章
第一話 幽霊ホテルに就きまして
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深夜二時を回った頃。
いつも通りホテルの夜勤として事務仕事をしていた俺は、夜時間の責任者──ナイトマネージャーに呼び出された。
神妙な面持ちで手渡されたのは皺ひとつない綺麗な白い封筒。そして、そこに綴られた『転勤辞令』の四文字。
「どういうことですか、これ!」
俺は中身を確認する前に噛み付いた。
当然だ。俺はこのホテル・アムールに入社してからというもの、ありとあらゆる業務をこなしてきた。
今は夜勤として働いているが、これまでにはコンシェルジュ、レセプションクラーク、ドアマン、ベルボーイ。さらにはオペレーターやレストランのウェイターとして、多くの部署、時間帯で様々な知識や技能を身に付けてきた。
社内では次期フロントマネージャー候補としても呼び声高く、俺自身、驕り抜きにそう考えていた。そうなるために身を粉にして、文句一つ言わずに働いてきたのだから。
だと言うのに!
「おかしいでしょ、これ! どうして俺が転勤なんですか!」
怒りが止まらなかった。
俺は仕事が出来る。そう思い込んでいるわけじゃない。当然、俺よりも仕事が早い人は居るし、お客様と親身に接している人も居る。
それでも俺は、このホテルで役に立っていると思っていた。
後輩は皆、俺の事を頼ってくれる。同期だって俺を信頼してくれている。先輩だって俺に仕事を頼んでくれる。
この場所が俺を必要とし、俺もこの場所を好いていた。
少なくとも俺はそう思っていた。
「確かに就業態度は良いとは言えない。それでも仕事はこの会社では誰よりも早い。お客様の小さな変化に気付く洞察力もある。その対応策を考える思考力と実行する行動力もある。それなのにどうして!」
一通り言いたいことを言い終え、俺は肩で大きく呼吸をする。どっと疲れが溜まってきた。それでも憤りは落ち着くことを知らず、ふっふっと短い息が漏れる。
そんな俺を見て、ナイトマネージャーである八代さんは、ふはっと小さく息を吐いて微笑む。
「まあ、落ち着けよ。まずは読んでみたらどうだ?」
そう言えば、転勤辞令という文字を見て取り乱したせいで、肝心な中身を確認していなかった。
俺は八代さんに言われるがまま、糊付けされた封筒の口を丁寧に破く。
中にはよくあるコピー用紙サイズの紙切れが一枚。三つ折りに畳まれたそれを恐る恐る開く。
ざっと中身に目を通す。
確かにそれは転勤を示唆するものではあったが、俺が想像していた内容とは大きく異なっていた。
ざっくりとその内容について纏めると、俺の仕事は上司からも高く評価されていた。
今回の転勤は、他所のホテルの支配人から直々に俺が欲しいと談判されたらしく、何度も話し合いを重ねた結果、転勤が決まったとのこと。
思っていたよりも前向きな転勤理由に俺は胸を撫で下ろす。と同時に、新たな疑問が浮かぶ。
「どうして相談無しに辞令なんですか?」
転勤の場合は基本的に、前もって転勤を示唆する話があるはずだ。「お前、転勤の覚悟しとけよ」とか。そんなことを言われたらたまったものじゃないけど。
そういった事前通告が無い会社もあるが、このホテル・アムールではちゃんと通知していたはずだ。つい先月、部署異動になった先輩もそうだった。
「まあ、急な事だったからな」
「そうですね、確かに急ですね。俺の見間違いじゃなければ、来週には転勤ですもんね」
「そう邪険にするなよ。見間違いじゃないぞ」
「見間違いであってほしかったですけどね」
突然通告もなく転勤辞令を渡されて、挙句来週から異動。なんとも急ピッチなことだ。何か急がなければならない理由があるようにも思う。
そのことを問い質そうとすると、八代さんが何かを察してか先に口を開いた。
「お前の転職先、『グランドホテル・ホンテッド』って所なんだが、今よりも格段に給料が良いぞ」
「ほほう?」
眉がぴくぴくと動く。これは聞き捨てなりませんなぁ。
「因みに……おいくら万円?」
別に誰が聞いているわけでもないが、思わず声が小さくなる。
八代さんも何故か辺りをキョロキョロと確認し、俺の耳元に顔を寄せた。この時間帯、俺と八代さん以外誰も居ないんですけどね。
「今の倍だ」
「倍ィ!?」
驚きのあまり声がひっくり返る。
八代さんは口元に人差し指を立てて、口を横に引き伸ばしている。だから誰も居ないんだってば。
しかし、あまり公にしたくない八代さんの気持ちもわかる。
ホテル業ってのは、傍から見れば紳士的でスマートで気品溢れる見た目をしているが、その実、給料はそこまで良くない。
それこそ、世界でも有名なホテルとなれば話は別だが、日本にある中規模ホテルでは生活には困りはしないという程度しか稼げない。
そのせいか、ダブルワークを認めるホテルも少なくないとか。
にも関わらず、だ。
グランドホテル・ホンテッドという聞いたことも無い新たな就職先は、一般ホテルの倍の給料を貰えるという。そりゃあ俺も驚くし、八代さんも声を大にしては言えないだろう。
「あの、念の為確認ですけど、二倍で間違いないですよね?」
「当たり前だろ」
「日本のホテルですよね?」
「お前の英語が小学生レベルなのは全員知ってる」
そこまで聞いて俺はようやく一安心した。と同時に、思わずガッツポーズしてしまう。少しばかり聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたが、そんな些細なことは気にならなかった。
俺は決して、このホテルに捨てられたわけじゃなかった。むしろ、俺の実力を認めてくれる人から「お前が欲しい」と言われているのだ。今までの努力が報われた気がした。
社会人としてこれほど嬉しいことは無い。
「で、どうする? 一応、お前が拒否すればその辞令は無かったことにするって支配人は言っていたが」
八代さんは真剣な眼差しで問う。
俺の答えはもう決まっていた。
「当然行きます」
八代さんは「そうか」と少し表情を曇らせたように見えた。
アムールに就職して、かれこれ五年の付き合いだ。きっと寂しく思ってくれているのだろう。
俺にも寂しさはある。初めての社会人生活。初めての職場。右も左もわからなかった俺を支えてくれたのは、このアムールの人たちだ。
八代さんと一緒に仕事をしたのはここ半年だけだが、それまでも夜勤との交代の時間に顔を合わせては、俺を気にかけてくれていた。八代さんも俺にとっては、俺を支えてくれた大切な人の一人なんだ。
別れは寂しいものだ。だけど、全員がこのまま一生アムールで働き続けるわけじゃない。いつか必ず別れは訪れる。俺にとってはそれが今だった、というだけの話だ。
「そう暗い顔しないでくださいよ。もう一生会えないわけじゃないでしょう。メールとかするので、ご飯食べに行きましょうよ」
悲しい別れは好きじゃない。俺は精一杯の笑顔で八代さんにそう言った。
八代さんはどうにか笑顔を作り、「そうだな。お前と仲の良かったフロント連中も誘って行こう」と答えた。
何か大事なことを聞き忘れている気がするけど……まあ、いいか。
辞令を受け取った日の昼には社内掲示板で俺の転勤の件が公開された。
その夜にはフロント業務を終えた同期や先輩に驚きと悲しみの声を打ち明けられた。
転勤先や給料に関しては黙秘を貫いた。辞令にもそうしろと書かれていたし、八代さんにも釘を刺されたからだ。
上手く誤魔化すのは大変だったが、八代さんの手助けもあり、深く追求されることは無かった。
こんなにも温かい仲間たちとの別れは、どうしても少し寂しさが残る。
それでもこれは、俺の決めた道だ。
ようやく俺の努力が実る時が来たんだ。
俺の努力が認められたんだ。
新しい職場でも弛まぬ努力を続け、必ず夢を叶えるんだ。
あの時の俺は、ただそのことだけを考え、未来を真っ直ぐ見据えていた。
いつも通りホテルの夜勤として事務仕事をしていた俺は、夜時間の責任者──ナイトマネージャーに呼び出された。
神妙な面持ちで手渡されたのは皺ひとつない綺麗な白い封筒。そして、そこに綴られた『転勤辞令』の四文字。
「どういうことですか、これ!」
俺は中身を確認する前に噛み付いた。
当然だ。俺はこのホテル・アムールに入社してからというもの、ありとあらゆる業務をこなしてきた。
今は夜勤として働いているが、これまでにはコンシェルジュ、レセプションクラーク、ドアマン、ベルボーイ。さらにはオペレーターやレストランのウェイターとして、多くの部署、時間帯で様々な知識や技能を身に付けてきた。
社内では次期フロントマネージャー候補としても呼び声高く、俺自身、驕り抜きにそう考えていた。そうなるために身を粉にして、文句一つ言わずに働いてきたのだから。
だと言うのに!
「おかしいでしょ、これ! どうして俺が転勤なんですか!」
怒りが止まらなかった。
俺は仕事が出来る。そう思い込んでいるわけじゃない。当然、俺よりも仕事が早い人は居るし、お客様と親身に接している人も居る。
それでも俺は、このホテルで役に立っていると思っていた。
後輩は皆、俺の事を頼ってくれる。同期だって俺を信頼してくれている。先輩だって俺に仕事を頼んでくれる。
この場所が俺を必要とし、俺もこの場所を好いていた。
少なくとも俺はそう思っていた。
「確かに就業態度は良いとは言えない。それでも仕事はこの会社では誰よりも早い。お客様の小さな変化に気付く洞察力もある。その対応策を考える思考力と実行する行動力もある。それなのにどうして!」
一通り言いたいことを言い終え、俺は肩で大きく呼吸をする。どっと疲れが溜まってきた。それでも憤りは落ち着くことを知らず、ふっふっと短い息が漏れる。
そんな俺を見て、ナイトマネージャーである八代さんは、ふはっと小さく息を吐いて微笑む。
「まあ、落ち着けよ。まずは読んでみたらどうだ?」
そう言えば、転勤辞令という文字を見て取り乱したせいで、肝心な中身を確認していなかった。
俺は八代さんに言われるがまま、糊付けされた封筒の口を丁寧に破く。
中にはよくあるコピー用紙サイズの紙切れが一枚。三つ折りに畳まれたそれを恐る恐る開く。
ざっと中身に目を通す。
確かにそれは転勤を示唆するものではあったが、俺が想像していた内容とは大きく異なっていた。
ざっくりとその内容について纏めると、俺の仕事は上司からも高く評価されていた。
今回の転勤は、他所のホテルの支配人から直々に俺が欲しいと談判されたらしく、何度も話し合いを重ねた結果、転勤が決まったとのこと。
思っていたよりも前向きな転勤理由に俺は胸を撫で下ろす。と同時に、新たな疑問が浮かぶ。
「どうして相談無しに辞令なんですか?」
転勤の場合は基本的に、前もって転勤を示唆する話があるはずだ。「お前、転勤の覚悟しとけよ」とか。そんなことを言われたらたまったものじゃないけど。
そういった事前通告が無い会社もあるが、このホテル・アムールではちゃんと通知していたはずだ。つい先月、部署異動になった先輩もそうだった。
「まあ、急な事だったからな」
「そうですね、確かに急ですね。俺の見間違いじゃなければ、来週には転勤ですもんね」
「そう邪険にするなよ。見間違いじゃないぞ」
「見間違いであってほしかったですけどね」
突然通告もなく転勤辞令を渡されて、挙句来週から異動。なんとも急ピッチなことだ。何か急がなければならない理由があるようにも思う。
そのことを問い質そうとすると、八代さんが何かを察してか先に口を開いた。
「お前の転職先、『グランドホテル・ホンテッド』って所なんだが、今よりも格段に給料が良いぞ」
「ほほう?」
眉がぴくぴくと動く。これは聞き捨てなりませんなぁ。
「因みに……おいくら万円?」
別に誰が聞いているわけでもないが、思わず声が小さくなる。
八代さんも何故か辺りをキョロキョロと確認し、俺の耳元に顔を寄せた。この時間帯、俺と八代さん以外誰も居ないんですけどね。
「今の倍だ」
「倍ィ!?」
驚きのあまり声がひっくり返る。
八代さんは口元に人差し指を立てて、口を横に引き伸ばしている。だから誰も居ないんだってば。
しかし、あまり公にしたくない八代さんの気持ちもわかる。
ホテル業ってのは、傍から見れば紳士的でスマートで気品溢れる見た目をしているが、その実、給料はそこまで良くない。
それこそ、世界でも有名なホテルとなれば話は別だが、日本にある中規模ホテルでは生活には困りはしないという程度しか稼げない。
そのせいか、ダブルワークを認めるホテルも少なくないとか。
にも関わらず、だ。
グランドホテル・ホンテッドという聞いたことも無い新たな就職先は、一般ホテルの倍の給料を貰えるという。そりゃあ俺も驚くし、八代さんも声を大にしては言えないだろう。
「あの、念の為確認ですけど、二倍で間違いないですよね?」
「当たり前だろ」
「日本のホテルですよね?」
「お前の英語が小学生レベルなのは全員知ってる」
そこまで聞いて俺はようやく一安心した。と同時に、思わずガッツポーズしてしまう。少しばかり聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたが、そんな些細なことは気にならなかった。
俺は決して、このホテルに捨てられたわけじゃなかった。むしろ、俺の実力を認めてくれる人から「お前が欲しい」と言われているのだ。今までの努力が報われた気がした。
社会人としてこれほど嬉しいことは無い。
「で、どうする? 一応、お前が拒否すればその辞令は無かったことにするって支配人は言っていたが」
八代さんは真剣な眼差しで問う。
俺の答えはもう決まっていた。
「当然行きます」
八代さんは「そうか」と少し表情を曇らせたように見えた。
アムールに就職して、かれこれ五年の付き合いだ。きっと寂しく思ってくれているのだろう。
俺にも寂しさはある。初めての社会人生活。初めての職場。右も左もわからなかった俺を支えてくれたのは、このアムールの人たちだ。
八代さんと一緒に仕事をしたのはここ半年だけだが、それまでも夜勤との交代の時間に顔を合わせては、俺を気にかけてくれていた。八代さんも俺にとっては、俺を支えてくれた大切な人の一人なんだ。
別れは寂しいものだ。だけど、全員がこのまま一生アムールで働き続けるわけじゃない。いつか必ず別れは訪れる。俺にとってはそれが今だった、というだけの話だ。
「そう暗い顔しないでくださいよ。もう一生会えないわけじゃないでしょう。メールとかするので、ご飯食べに行きましょうよ」
悲しい別れは好きじゃない。俺は精一杯の笑顔で八代さんにそう言った。
八代さんはどうにか笑顔を作り、「そうだな。お前と仲の良かったフロント連中も誘って行こう」と答えた。
何か大事なことを聞き忘れている気がするけど……まあ、いいか。
辞令を受け取った日の昼には社内掲示板で俺の転勤の件が公開された。
その夜にはフロント業務を終えた同期や先輩に驚きと悲しみの声を打ち明けられた。
転勤先や給料に関しては黙秘を貫いた。辞令にもそうしろと書かれていたし、八代さんにも釘を刺されたからだ。
上手く誤魔化すのは大変だったが、八代さんの手助けもあり、深く追求されることは無かった。
こんなにも温かい仲間たちとの別れは、どうしても少し寂しさが残る。
それでもこれは、俺の決めた道だ。
ようやく俺の努力が実る時が来たんだ。
俺の努力が認められたんだ。
新しい職場でも弛まぬ努力を続け、必ず夢を叶えるんだ。
あの時の俺は、ただそのことだけを考え、未来を真っ直ぐ見据えていた。
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