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番外編
断罪 3
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集まり出した周りの生徒達もざわめきだして、ヒソヒソと信じられないような声が聞こえだしてる。
レグルス様も一気に顔色が悪くなって、立ったまま冷や汗流して拳を握りしめてる。
「さぁ、皇子様……。どう説明してくれる? ここまで十分な証拠を見せつけても、まだお前は違うと言い切れるのか?」
腕組んで仁王立してる私を、レグルス様は苦虫を噛み潰したような顔して見てる。
「……っ! ……これは、君が、捏造したものかもしれないっ!」
「ハァ………、あんたってけっこう往生際が悪いのな? そんなことが可能だと思うか? どうやってこの映像を捏造するんだ? やってみろよ」
「……ぅッ!」
呆れたような表情でレグルス様を問い詰めると、レグルス様は言葉に詰まってる様子。
そんなのできるわけない。
映像石はその場の景色を記憶することはできても、映像を創り出すことなんて絶対に出来ないから!
いくら上手い言い訳がないからって、あまりに無茶なこと言われて、私も心底呆れちゃったよ。
「アルファルドの再三の抗議を無視し、執拗に付きまとうお前の婚約者は、俺を欺いた上に自作自演し、罪のないアルファルドを貶めようと嘘まで付いたっ! ……この責任、どうしてくれるッ!!」
「……くッ!」
計画が上手くいかなかったレグルス様は、どうしようか頭の中で必死で考えてる感じ。
焦りが見えてて、明らかに動揺してる。
「何が……、望みだ。アトリクス……」
「ハッ、望みだぁ!? まずは謝罪しろよ!! それが道理ってもんだろうがッ!!」
二人を睨みつけて激しく激高してる私に、レグルス様は相当悔しそうにポラリスと共に頭を下げてきてる。
「……も……申し訳、なかった……大公、シリウス名誉教授……」
「大公様……、大変……申し訳、ございません、でした……」
帝王学を学んだレグルス様が、これだけの公衆面前で非を認めて謝るのなんて、ものすごく屈辱的なことだと思う。
でもさ、形だけの謝罪なんてどうでもいいんだ。
こんな生温い言葉だけじゃ、私の気が収まらないからっ!!
「なぁ、聖女様よ……、お前はなぜあんな嘘をついた? アルファルドはあんなにはっきり付いて来るなと言っていた。聞こえなかったでは済まされないぞっ!」
レグルス様の隣で真っ青な顔して俯いてたポラリスは、一瞬だけチラッとレグルス様の方を見て、またすぐ俯いてた。
「ぁ……、そ、それは……おそらく、私の……聞き間違え……かと……」
「は? 聞き間違え? お前、皇太子の婚約者だろ? 将来帝国の皇后になろうって奴が、こんな重大な場面で聞き間違えでしたなんて言い訳が通るとでも思っているのかッ?!」
「ッ! っ、あ、……ぅ……、その……」
私の予想だと、これはレグルス様単独の仕業じゃないのかな。ポラリスに何か吹き込んで、三文芝居をさせた。
私とアルファルドを陥れて、広まりすぎた大公家の名声を落としたかったのか知らないけど、やることが雑で計画の立て方が甘すぎだよッ!
「いいか、皇子様。俺は夫に危害を加える奴がこの世で一番許せないっ!! 今の俺は、お前より地位も立場も上だ。その俺をここまで怒らせた罪、どう償ってくれるッ!」
「ぐっ……! ここは……、アカデミアだ……。君も言ってただろう。アカデミアで身分や地位は関係はないと……」
「先に皇太子の名を盾にしたお前が、今さら何をほざいてる! これは大公家を相手取った、皇室の宣戦布告と受け取るぞっ!!」
「「――っ!!」」
ビシッと言い放って、さらに二人に追い打ちをかけてやった。
野次馬もみんなシーンとして固唾を飲んで見守ってる。こんなに人が沢山のいるのに、話す言葉一つ聞こえないくらい静まり返ってる。
「殿下っ!」
そこでルリオン様が血相を変えてレンガ道から走ってきた。
遅れてやってきたルリオン様は、何がなんだかわからないって顔してる。
「この騒ぎは…、どうされたのですか?!」
ルリオン様がこう言ってるってことは……、この茶番はレグルス様が勝手に考えたことみたいだね。
ま、誰が考えてようと私には関係はないけど。
「おい、側近。お前の主は判断を誤った。それがどういうことを意味するか……身を持って思い知るがいいッ」
「……っ! なんのことだっ?! レグルス殿下、一体……、何があったと言うのですか!?」
立ったまま拳を握りしめて悔しそうに俯いてるレグルス様に、ルリオン様が焦ったように理由を問い詰めてる。
「行こうぜ、アルファルド」
「…あぁ」
私とアルファルドは大衆が注目する中、その場を離れた。
集まり出した周りの生徒達もざわめきだして、ヒソヒソと信じられないような声が聞こえだしてる。
レグルス様も一気に顔色が悪くなって、立ったまま冷や汗流して拳を握りしめてる。
「さぁ、皇子様……。どう説明してくれる? ここまで十分な証拠を見せつけても、まだお前は違うと言い切れるのか?」
腕組んで仁王立してる私を、レグルス様は苦虫を噛み潰したような顔して見てる。
「……っ! ……これは、君が、捏造したものかもしれないっ!」
「ハァ………、あんたってけっこう往生際が悪いのな? そんなことが可能だと思うか? どうやってこの映像を捏造するんだ? やってみろよ」
「……ぅッ!」
呆れたような表情でレグルス様を問い詰めると、レグルス様は言葉に詰まってる様子。
そんなのできるわけない。
映像石はその場の景色を記憶することはできても、映像を創り出すことなんて絶対に出来ないから!
いくら上手い言い訳がないからって、あまりに無茶なこと言われて、私も心底呆れちゃったよ。
「アルファルドの再三の抗議を無視し、執拗に付きまとうお前の婚約者は、俺を欺いた上に自作自演し、罪のないアルファルドを貶めようと嘘まで付いたっ! ……この責任、どうしてくれるッ!!」
「……くッ!」
計画が上手くいかなかったレグルス様は、どうしようか頭の中で必死で考えてる感じ。
焦りが見えてて、明らかに動揺してる。
「何が……、望みだ。アトリクス……」
「ハッ、望みだぁ!? まずは謝罪しろよ!! それが道理ってもんだろうがッ!!」
二人を睨みつけて激しく激高してる私に、レグルス様は相当悔しそうにポラリスと共に頭を下げてきてる。
「……も……申し訳、なかった……大公、シリウス名誉教授……」
「大公様……、大変……申し訳、ございません、でした……」
帝王学を学んだレグルス様が、これだけの公衆面前で非を認めて謝るのなんて、ものすごく屈辱的なことだと思う。
でもさ、形だけの謝罪なんてどうでもいいんだ。
こんな生温い言葉だけじゃ、私の気が収まらないからっ!!
「なぁ、聖女様よ……、お前はなぜあんな嘘をついた? アルファルドはあんなにはっきり付いて来るなと言っていた。聞こえなかったでは済まされないぞっ!」
レグルス様の隣で真っ青な顔して俯いてたポラリスは、一瞬だけチラッとレグルス様の方を見て、またすぐ俯いてた。
「ぁ……、そ、それは……おそらく、私の……聞き間違え……かと……」
「は? 聞き間違え? お前、皇太子の婚約者だろ? 将来帝国の皇后になろうって奴が、こんな重大な場面で聞き間違えでしたなんて言い訳が通るとでも思っているのかッ?!」
「ッ! っ、あ、……ぅ……、その……」
私の予想だと、これはレグルス様単独の仕業じゃないのかな。ポラリスに何か吹き込んで、三文芝居をさせた。
私とアルファルドを陥れて、広まりすぎた大公家の名声を落としたかったのか知らないけど、やることが雑で計画の立て方が甘すぎだよッ!
「いいか、皇子様。俺は夫に危害を加える奴がこの世で一番許せないっ!! 今の俺は、お前より地位も立場も上だ。その俺をここまで怒らせた罪、どう償ってくれるッ!」
「ぐっ……! ここは……、アカデミアだ……。君も言ってただろう。アカデミアで身分や地位は関係はないと……」
「先に皇太子の名を盾にしたお前が、今さら何をほざいてる! これは大公家を相手取った、皇室の宣戦布告と受け取るぞっ!!」
「「――っ!!」」
ビシッと言い放って、さらに二人に追い打ちをかけてやった。
野次馬もみんなシーンとして固唾を飲んで見守ってる。こんなに人が沢山のいるのに、話す言葉一つ聞こえないくらい静まり返ってる。
「殿下っ!」
そこでルリオン様が血相を変えてレンガ道から走ってきた。
遅れてやってきたルリオン様は、何がなんだかわからないって顔してる。
「この騒ぎは…、どうされたのですか?!」
ルリオン様がこう言ってるってことは……、この茶番はレグルス様が勝手に考えたことみたいだね。
ま、誰が考えてようと私には関係はないけど。
「おい、側近。お前の主は判断を誤った。それがどういうことを意味するか……身を持って思い知るがいいッ」
「……っ! なんのことだっ?! レグルス殿下、一体……、何があったと言うのですか!?」
立ったまま拳を握りしめて悔しそうに俯いてるレグルス様に、ルリオン様が焦ったように理由を問い詰めてる。
「行こうぜ、アルファルド」
「…あぁ」
私とアルファルドは大衆が注目する中、その場を離れた。
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