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ラストステージ 14
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アルファルドはいつもみたいに片手で私の頬を包んで、愛しそうにニ色のオッドアイを細めて私を見てる。
「アトリクス…」
傷付いて血の流れてる頬をそっと撫でるように、嬉しそうな…心配そうな響きも寄せて、私の大好きな美貌を不安げに染めて見つめてた。
「アルファルド、少し待っててくれるか?すぐ…終わらせるから……」
涙を拭いて笑いながらスッとアルファルドのもう片方の手を取って、ハイポーションを一本渡した。
「アトリクス?」
「ちゃんと回復しろ。お前が全快しないと俺が安心できない」
渡したハイポーションを握り締めてアルファルドが不思議そうに私を見てる。
「…何故だ…」
私はまたニコッと笑って、アルファルドに話し掛けた。
「わからないか?お前が万全じゃないと心配で戦いに集中出来ないんだ。俺にはアルファルドが全てだから…」
アルファルドが綺麗なオッドアイを見開いて…その後に頬を染めて、私を熱く…切なく見てる。
それから、ハイポーションの小瓶を口につけて一気に飲み干した。
「…はぁ。…これで、満足か?」
「うん!ありがとなっ!」
笑顔で立ち上がって、地面に座ってたアルファルドに手を伸ばした。
「…お前…」
アルファルドも私の手を握ってから立ち上がって、正面から私を不安そうに見てる。
「大丈夫だっ。ちょっとだけ行ってくるっ」
「……」
またアルファルドに向けて微笑んで、また泣きたくなる気持ちを一生懸命押し殺した。
「来てくれて……、庇ってくれて、すげぇ…嬉しかった…」
ニコッと笑ったら、目尻から涙が一滴零れた。
「アルファルド…お前を、好きになって、良かった…」
「ッ!─アトリクスッ…」
アルファルドの表情が悲痛に歪みながら私の名前を呼んでる。
でもアルファルドにくるッと背を向けて、私はもう振り返らなかった。
《もう、我慢ならんっ!!死ねえぇぇっ!!》
瓦礫から出てきたアヌが物凄い勢いで踏み込んで私に漆黒の刃を向けて思いっ切り振り翳してきた。
私も強化全開で地面を蹴って、デュランダルを両手に握り締めてアヌに刃を向ける。
キィィーンッッ!!
私の刃とアヌの刃が打つかり合って、お互いの牽制し合う覇気で周りに突風が吹き荒れてる。
《お前は、とうの昔に消滅したはずだっ!!何故また現れたっ!!》
ギリギリとお互いの力が互角なのか、刃越しに私とアヌが必死の形相で見合ってる。
『…んなもん知らねぇよ!お前こそ、何で現れたんだよっ!』
いったん、漆黒の剣を弾いてまた力任せに火花散らしながら刃を交えた。
ググッとデュランダルでアヌを圧倒しながら更に捲し立てていく。
『ここは現実で…、ゲームじゃねぇんだぞ!ラスボスなんて…、1体で十分だっ!!』
悪態つきながら怒りに任せた力押しで、アヌの刃を思いっ切り振り払った。
《─ぐぅっ!!くっそッッ!!》
振り払ったアヌの隙を付いて、強化を掛けて脇腹に一太刀浴びせた。
《グガァッ!!》
アヌの脇腹が裂けて、またボタボタと大量に出血してる。すぐに治癒魔法唱えてるけど、治りが悪くなってきてる。魔力が底をついてきてる証拠だね。
そのまま追い撃ちをかけるように瞬間的に移動して、アヌをどんどん追い詰めてく。
アルファルドはいつもみたいに片手で私の頬を包んで、愛しそうにニ色のオッドアイを細めて私を見てる。
「アトリクス…」
傷付いて血の流れてる頬をそっと撫でるように、嬉しそうな…心配そうな響きも寄せて、私の大好きな美貌を不安げに染めて見つめてた。
「アルファルド、少し待っててくれるか?すぐ…終わらせるから……」
涙を拭いて笑いながらスッとアルファルドのもう片方の手を取って、ハイポーションを一本渡した。
「アトリクス?」
「ちゃんと回復しろ。お前が全快しないと俺が安心できない」
渡したハイポーションを握り締めてアルファルドが不思議そうに私を見てる。
「…何故だ…」
私はまたニコッと笑って、アルファルドに話し掛けた。
「わからないか?お前が万全じゃないと心配で戦いに集中出来ないんだ。俺にはアルファルドが全てだから…」
アルファルドが綺麗なオッドアイを見開いて…その後に頬を染めて、私を熱く…切なく見てる。
それから、ハイポーションの小瓶を口につけて一気に飲み干した。
「…はぁ。…これで、満足か?」
「うん!ありがとなっ!」
笑顔で立ち上がって、地面に座ってたアルファルドに手を伸ばした。
「…お前…」
アルファルドも私の手を握ってから立ち上がって、正面から私を不安そうに見てる。
「大丈夫だっ。ちょっとだけ行ってくるっ」
「……」
またアルファルドに向けて微笑んで、また泣きたくなる気持ちを一生懸命押し殺した。
「来てくれて……、庇ってくれて、すげぇ…嬉しかった…」
ニコッと笑ったら、目尻から涙が一滴零れた。
「アルファルド…お前を、好きになって、良かった…」
「ッ!─アトリクスッ…」
アルファルドの表情が悲痛に歪みながら私の名前を呼んでる。
でもアルファルドにくるッと背を向けて、私はもう振り返らなかった。
《もう、我慢ならんっ!!死ねえぇぇっ!!》
瓦礫から出てきたアヌが物凄い勢いで踏み込んで私に漆黒の刃を向けて思いっ切り振り翳してきた。
私も強化全開で地面を蹴って、デュランダルを両手に握り締めてアヌに刃を向ける。
キィィーンッッ!!
私の刃とアヌの刃が打つかり合って、お互いの牽制し合う覇気で周りに突風が吹き荒れてる。
《お前は、とうの昔に消滅したはずだっ!!何故また現れたっ!!》
ギリギリとお互いの力が互角なのか、刃越しに私とアヌが必死の形相で見合ってる。
『…んなもん知らねぇよ!お前こそ、何で現れたんだよっ!』
いったん、漆黒の剣を弾いてまた力任せに火花散らしながら刃を交えた。
ググッとデュランダルでアヌを圧倒しながら更に捲し立てていく。
『ここは現実で…、ゲームじゃねぇんだぞ!ラスボスなんて…、1体で十分だっ!!』
悪態つきながら怒りに任せた力押しで、アヌの刃を思いっ切り振り払った。
《─ぐぅっ!!くっそッッ!!》
振り払ったアヌの隙を付いて、強化を掛けて脇腹に一太刀浴びせた。
《グガァッ!!》
アヌの脇腹が裂けて、またボタボタと大量に出血してる。すぐに治癒魔法唱えてるけど、治りが悪くなってきてる。魔力が底をついてきてる証拠だね。
そのまま追い撃ちをかけるように瞬間的に移動して、アヌをどんどん追い詰めてく。
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