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ラストステージ 5
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デネボラ戦と違って、アヌとの戦いは更に厳しいものになってた。
まず、前線で皇宮を守ってたアンキロス公爵、ポルックス公爵が前に出て剣片手に魔法と併用で戦ってた。
この二人は会議の時も思ってたけど、幼馴染なのかライバルなのか…結構話してる事が多い。
『メテオストライク』
特殊火属性攻撃をポルックス公爵が撃って、アヌに当たるけどそこはアヌの光属性魔法で打ち消してしまってる。
その隙にアンキロス公爵が剣を使って攻撃してる。でもすぐに弾かれて物凄い勢いで皇宮の外壁に激突してる。
「ぐぁッ!!!」
これは体中の骨がいっちゃったと思うよ。そのまま壁から地面に倒れ込んでた。
「サルガスっ!!くぅ…、さすがに強いな…」
ポルックス公爵がまた特殊火属性魔法放ってるけど、さすがに何発も撃つには限度があるよね。この魔法ってすごく魔力を消費するから。
『メテオインパルス!』
やっぱりポルックス公爵って魔法でも剣技でも凄いと思う。でもさ、相手が悪過ぎるよ。特殊火属性の最上級魔法のメテオインパルスでさえ大してダメージは与えられてないんだもん。
ちなみにサルガスってアンキロス公爵の名前でもある。
アンキロス公爵ってルリオン様にやっぱり似てて、面影がめちゃくちゃある。だから渋めのいい男なんだけど、私好みではない。
どっちかって言うとポルックス公爵の方が黒髪で、少しだけアルファルドを思わせるからそっちの方が私好みだね。
時計台の上に登って、悪いけど見学させてもらってる。少しでも体力温存しとかないと、ポーションやハイポーション飲みまくってて効果が薄まりそうだし。
アヌは羽根があるから接近戦で戦うには分が悪すぎ。
攻撃しても素早く飛んで空に逃げられたらどうにもならない。
しかも魔法攻撃もアヌの方が強いから攻撃自体が打ち消されちゃうか、相殺されちゃってて全く効いてない。
あの羽根はかなり厄介だね。
デネボラとはまた違う強さ。
魔法自体特別スゴいわけじゃないのに、単体でじわじわとやられたらいずれ全滅しちゃうよ…。
「魔法騎士団、魔法師団、魔法アカデミアの教授達っ!全員一斉に攻撃開始だっ!!」
ここではレグルス様が広場の前に出て指揮を取ってる。
一斉に空中にいるアヌに攻撃してるけど、笑いながら飛び回っててまるで相手にされてない。
《ふはははっ!何とひ弱な攻撃だ、かすりもせんぞ!》
言葉は通じなくてもあの態度で大体何言ってるかわかるよね~。
『ウォーターランス』
『フレイム!』
『エアロエッジ』
『アースソード』
様々な攻撃が飛び交ってるけど、さっきのデネボラ戦で既にみんな殆ど魔力を使ってるから、魔法攻撃も総攻撃ではなくなってる。
念の為、エルナト先生にはハイポーションを何本か渡して置いた。
タウリも前線にはいなくてタラゼドの手伝いしてる。だからタウリにもポーションとハイポーションを多めに渡した。
「今が踏ん張り時だ!!一つでも多くの攻撃を命中させるんだっ!!」
レグルス様が聖剣片手に指示を出してる。
「殿下っ、もう魔力が尽きそうです…」
「はぁ、はぁ…くそ…」
「うぅ…頭が割れそうだ…」
前線にいる魔法騎士団や魔法師団の先鋭達も、魔力枯渇になり始めてる。
そりゃそうだよね。
皇室の意向とドラコニス公爵家との確執のせいで結局回復薬は行き渡ってない。
皇帝はもう仕方ないにしても、レグルス様がアルファルドに頭でも下げてれば違ったのかもしれないけど…そんな事するわけがない。
そのせいで沢山の人がこうして命の危険に晒されてる。
周りで倒れ込んでる人が増え始めて、攻撃もどんどん弱く分散されてきてて、無駄に魔力だけが減って枯渇状態の人が増えてきてる。
「くっ…、こんな事態が…」
広場に立って指示出してたレグルス様が周りを見渡して、その表情もかなり険しくなってる。
「レグルス殿下っ!ここは一旦引きましょう!」
隣にいたルリオン様が周りの状況を見て、焦ったように撤退を勧めてる。
いやぁ、撤退なんてしたってどうにもならないよ。こうなっちゃったら皆の魔力と体力が尽きるまで戦い続けないと。
撤退したからってアヌが待ってたり、何処かに行ってくれる訳ないじゃん!
あまりに無謀な提案に辟易しちゃうよ。普通の戦場ならそれもアリだけど、この戦いに撤退なんて考えられないんだよ!
そんな事したら、このまま破滅は免れないよ?
「ルリオン様!撤退などしても意味はありませんわ!ただ闇雲に犠牲者が増えるだけです!わたくし達だけでも退かずに前線を守るべきですわっ!」
ここで果敢にも進言したのはルリオン様のチームに合流してた我が友マイア。アカデミアの制服に増幅効果のある杖を地面に刺して、勇敢にルリオン様を説得してる。
さっすがマイアっ!!もう、めちゃくちゃカッコイイ!!
その辺の男より肝っ玉の座ってるマイアの発言に、ルリオン様も焦りながら話してる。
「しかしマイア嬢、これ以上魔法攻撃を連発していては、前線部隊の方が先に多数の犠牲者が増えて来てしまう」
前線部隊と一緒にいたマイア同様に、アケルナーとリゲルも合流してて、珍しくアケルナーが発言してた。
「僕もエウロパ嬢の意見に賛成です。ここは帝国防衛の要です。撤退してしまえば今までの全ての攻撃と戦力が無駄になってしまいます」
実戦経験の多さから来る冷静な判断力に、認めたくないけどアケルナーの意見はもっともだと思うよ。
「確かにな。ここにいる全員の回復なんて待ってたら、あの凶悪な天使に帝国ごと滅ぼされそうだしな」
あのリゲルまでまともな事言っちゃってるし。
アカデミアのリゲルチームは常に上位にいるから、特別枠でこの戦いに参加してて、この三人は特に戦闘面で特化してるからまだ余裕がある。
デネボラ戦と違って、アヌとの戦いは更に厳しいものになってた。
まず、前線で皇宮を守ってたアンキロス公爵、ポルックス公爵が前に出て剣片手に魔法と併用で戦ってた。
この二人は会議の時も思ってたけど、幼馴染なのかライバルなのか…結構話してる事が多い。
『メテオストライク』
特殊火属性攻撃をポルックス公爵が撃って、アヌに当たるけどそこはアヌの光属性魔法で打ち消してしまってる。
その隙にアンキロス公爵が剣を使って攻撃してる。でもすぐに弾かれて物凄い勢いで皇宮の外壁に激突してる。
「ぐぁッ!!!」
これは体中の骨がいっちゃったと思うよ。そのまま壁から地面に倒れ込んでた。
「サルガスっ!!くぅ…、さすがに強いな…」
ポルックス公爵がまた特殊火属性魔法放ってるけど、さすがに何発も撃つには限度があるよね。この魔法ってすごく魔力を消費するから。
『メテオインパルス!』
やっぱりポルックス公爵って魔法でも剣技でも凄いと思う。でもさ、相手が悪過ぎるよ。特殊火属性の最上級魔法のメテオインパルスでさえ大してダメージは与えられてないんだもん。
ちなみにサルガスってアンキロス公爵の名前でもある。
アンキロス公爵ってルリオン様にやっぱり似てて、面影がめちゃくちゃある。だから渋めのいい男なんだけど、私好みではない。
どっちかって言うとポルックス公爵の方が黒髪で、少しだけアルファルドを思わせるからそっちの方が私好みだね。
時計台の上に登って、悪いけど見学させてもらってる。少しでも体力温存しとかないと、ポーションやハイポーション飲みまくってて効果が薄まりそうだし。
アヌは羽根があるから接近戦で戦うには分が悪すぎ。
攻撃しても素早く飛んで空に逃げられたらどうにもならない。
しかも魔法攻撃もアヌの方が強いから攻撃自体が打ち消されちゃうか、相殺されちゃってて全く効いてない。
あの羽根はかなり厄介だね。
デネボラとはまた違う強さ。
魔法自体特別スゴいわけじゃないのに、単体でじわじわとやられたらいずれ全滅しちゃうよ…。
「魔法騎士団、魔法師団、魔法アカデミアの教授達っ!全員一斉に攻撃開始だっ!!」
ここではレグルス様が広場の前に出て指揮を取ってる。
一斉に空中にいるアヌに攻撃してるけど、笑いながら飛び回っててまるで相手にされてない。
《ふはははっ!何とひ弱な攻撃だ、かすりもせんぞ!》
言葉は通じなくてもあの態度で大体何言ってるかわかるよね~。
『ウォーターランス』
『フレイム!』
『エアロエッジ』
『アースソード』
様々な攻撃が飛び交ってるけど、さっきのデネボラ戦で既にみんな殆ど魔力を使ってるから、魔法攻撃も総攻撃ではなくなってる。
念の為、エルナト先生にはハイポーションを何本か渡して置いた。
タウリも前線にはいなくてタラゼドの手伝いしてる。だからタウリにもポーションとハイポーションを多めに渡した。
「今が踏ん張り時だ!!一つでも多くの攻撃を命中させるんだっ!!」
レグルス様が聖剣片手に指示を出してる。
「殿下っ、もう魔力が尽きそうです…」
「はぁ、はぁ…くそ…」
「うぅ…頭が割れそうだ…」
前線にいる魔法騎士団や魔法師団の先鋭達も、魔力枯渇になり始めてる。
そりゃそうだよね。
皇室の意向とドラコニス公爵家との確執のせいで結局回復薬は行き渡ってない。
皇帝はもう仕方ないにしても、レグルス様がアルファルドに頭でも下げてれば違ったのかもしれないけど…そんな事するわけがない。
そのせいで沢山の人がこうして命の危険に晒されてる。
周りで倒れ込んでる人が増え始めて、攻撃もどんどん弱く分散されてきてて、無駄に魔力だけが減って枯渇状態の人が増えてきてる。
「くっ…、こんな事態が…」
広場に立って指示出してたレグルス様が周りを見渡して、その表情もかなり険しくなってる。
「レグルス殿下っ!ここは一旦引きましょう!」
隣にいたルリオン様が周りの状況を見て、焦ったように撤退を勧めてる。
いやぁ、撤退なんてしたってどうにもならないよ。こうなっちゃったら皆の魔力と体力が尽きるまで戦い続けないと。
撤退したからってアヌが待ってたり、何処かに行ってくれる訳ないじゃん!
あまりに無謀な提案に辟易しちゃうよ。普通の戦場ならそれもアリだけど、この戦いに撤退なんて考えられないんだよ!
そんな事したら、このまま破滅は免れないよ?
「ルリオン様!撤退などしても意味はありませんわ!ただ闇雲に犠牲者が増えるだけです!わたくし達だけでも退かずに前線を守るべきですわっ!」
ここで果敢にも進言したのはルリオン様のチームに合流してた我が友マイア。アカデミアの制服に増幅効果のある杖を地面に刺して、勇敢にルリオン様を説得してる。
さっすがマイアっ!!もう、めちゃくちゃカッコイイ!!
その辺の男より肝っ玉の座ってるマイアの発言に、ルリオン様も焦りながら話してる。
「しかしマイア嬢、これ以上魔法攻撃を連発していては、前線部隊の方が先に多数の犠牲者が増えて来てしまう」
前線部隊と一緒にいたマイア同様に、アケルナーとリゲルも合流してて、珍しくアケルナーが発言してた。
「僕もエウロパ嬢の意見に賛成です。ここは帝国防衛の要です。撤退してしまえば今までの全ての攻撃と戦力が無駄になってしまいます」
実戦経験の多さから来る冷静な判断力に、認めたくないけどアケルナーの意見はもっともだと思うよ。
「確かにな。ここにいる全員の回復なんて待ってたら、あの凶悪な天使に帝国ごと滅ぼされそうだしな」
あのリゲルまでまともな事言っちゃってるし。
アカデミアのリゲルチームは常に上位にいるから、特別枠でこの戦いに参加してて、この三人は特に戦闘面で特化してるからまだ余裕がある。
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