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校外実技演習 14
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悪いけど今のアケルナーの実力で暗黒竜を倒すことは不可能。
消耗戦で勝つのはドラゴンの方だし、もう分配するハイポーションも残り少ない。
アケルナーは魔法剣で暗黒竜へと立ち向かってて、リゲルとマイアはアケルナーに迫る攻撃を属性魔法で食い止めてる。
でも、ギリギリのラインで防いでるだけで長くは続かないよね。
「アルファルド、『メテオフレア』を撃ってくれ」
「…メテオ……フレア……? なんだ? それは??」
これは特殊火属性魔法の最高峰で、隠された秘術って言われてる裏面での皇族の最終魔法なんだよね。
多分だけど、今のアルファルドの実力なら出来ると思うんだ。メテオ系の魔法連発してるのにまだ余裕がありそうだし。
ただ、これって魔力をほぼ使い切るから、アルファルドを危険に晒しちゃうんだけど。
「お前ならできるって信じてる。これは皇族にも隠されていた魔法だ。魔力消費が半端なく多いし、レベルが高くないと放てない。でも、アルファルドは今いる皇族の中でも断トツで強い」
「……皇族にも隠された魔法? それを、何故お前が知っているんだ?」
そりゃあそうだよ。
これは裏面でレグルス様が裏ボス倒すために発見した技だし。レグルス様だって全てのステータスがカンスト状態にならないと放てない魔法だもん。
「ごめん、詳しくは言えないんだ。でも俺を信じてくれるなら、黙ってやってみてほしい……」
戦ってる3人に悪いけど、ここはちゃんと納得させてもらわないと。
「……」
アルファルドは私をジッと見つめてたけど、諦めたみたいにため息を吐いて戦ってる三人の方に歩き出した。
「アルファルド?」
「…行くぞ」
「え……?」
「…俺ならできるんだろ? …さっさと倒して、帰るぞ」
「――! うん!」
前を歩いてるアルファルドの背中が頼もしすぎて……、感動してるのと大好きだって気持ちと、もう言葉に言い表せない。
笑顔でアルファルドの後を着いていった。
「はぁ、はぁ……! これは、いつ終わるんだ……よぉっ!」
「ふぅ……、もう……魔力が、尽きそう……ですわ……」
暗黒竜から離れた場所でアケルナーの後方支援を頼んだリゲルとマイアの二人も結構限界にきてる。
アケルナーは暗黒竜が振り回して爪や尾っぽを剣で躱しながら背中に近づこうとしてるけど、やっぱり背後を取るのはなかなか難しいみたい。
「くッ……! やはり、手強い……ですねっ……」
魔法剣て強力だけど、常に魔法使ってる状態だから魔力もどんどん消費してくる。
「グワァァァー!!!」
暗黒竜がこっちに向かって口を開いて黒い炎を出してる。
「まずいっ! アケルナー!! 下がれえぇーっ!!」
「――っく!!」
アケルナーが慌てて後方へと飛び退いた。
「みんなっ! 伏せろぉっ!!」
暗黒竜の口から出された黒い炎は、広範囲に回転しながら広がって私達の方へと襲い掛かってくる。
「キャアァァ!!」
「うわぁっ!!」
「…クソっ!」
駄目だ!
間に合わない!
もうなりふり構ってられないよ!!
ゴウオゥゥーー!!
『魔法無力化!』
黒い炎の前に立って手を伸ばして、急いで無力化魔法を唱えた。
目の前に迫ってた黒い炎が無力化されて次々消えていく。
全ての炎が消えると、周りが一瞬シーン……と静まり返った。
「……あれ、生き、てるぞ??」
「あの……炎は……? どこに行ってしまったの……」
リゲルとマイアが辺りを見渡して不思議そうにしてる。
「…アトリクス……。今の、魔法は……」
一部始終見てたのか、アルファルドが信じられない顔して私を見てる。
「どういう事ですか……? アトリクス君。貴方が今、あの炎を何かの魔法で相殺……いや、消しましたよね?」
アケルナーも驚いた顔してる。
うぅ……、こうしないと全滅してたから。
もう仕方ない! 言い訳は後で考えようっ!
暗黒竜が唸り声をあげてこっちを見てる。
「説明は後だっ! アルファルド、これ飲んだら魔法を撃ってくれっ!」
ハッとしたアルファルドが立ち上がって私の隣に並んだ。残り少ないハイポーションを渡して、アルファルドが一気に飲み干した。
「いいか、狙うのは暗黒竜の内部だ」
「…内部?」
「あぁ、メテオフレアは爆発系の魔法だ。だから狙うのは暗黒竜の身体そのもの。そこに意識と魔力を集中させてくれっ!」
正直アルファルドがこの魔法を放てるか五分五分ってとこ。
でも、きっとアルファルドならできる!
手を伸ばしたアルファルドが目を閉じて魔力を練る。
暗黒竜の内部に集中してるのか、暗黒竜の周りに赤いプラズマみたいな光がどんどん集まってきてる。
凄いっ!! これ……これだよっ!
やっぱりアルファルドって魔法センスがずば抜けてる!
ゲームで見た映像そのものだよ!
アルファルドは物凄く集中してるのか、額から汗が次々流れてる。
何か異変を感じたのか、暗黒竜が暴れ始めてる。
「リゲル、暗黒竜の周囲にシールドを展開しろっ!」
「っ、お前は人使いが荒すぎだぁ!!」
リゲルが煩く吠えてるけど、一応暗黒竜の周囲にシールドを張ってくれた。
これでしばらくは身動きできないはず!
その間にもアルファルドは集中してて、暗黒竜の身体にどんどん赤いプラズマが集まってきて、次第に眩しいくらい光を放ち出してる。
「いいぞ! いけぇ!! アルファルドっ!!」
アルファルドがゆっくり目を開いて魔法を唱える。
『メテオ・フレア』
暗黒竜の内部からマグマみたいな隕石が無数に飛び出して、大きな破裂音と共に暗黒竜の身体が破壊される。
「グギャアァァッ!!」
断末魔の叫びと共に、身体の破片が次々飛び散ってる。
「お前らシールド展開しろッ!! 今すぐっ!!」
私が叫ぶと暗黒竜を見てた三人が、ハッとしてすぐに防御魔法を展開する。
『ファイアウォール』
『アクアシールド』
『ウィンドバリア』
3重のシールド展開してもまだ爆風と砂煙が凄い。
しばらくして落ち着いて、辺りを見ると暗黒竜の内部が破壊されてて、地面に崩れ落ちて絶命してた。
「――! すげぇっ……、よしっ、やったな! アルファルド!」
隣で立ってたアルファルドを見ると、アルファルドは心臓を押さえながらゆっくりと倒れ込んだ。
「アルファルドっ!?」
悪いけど今のアケルナーの実力で暗黒竜を倒すことは不可能。
消耗戦で勝つのはドラゴンの方だし、もう分配するハイポーションも残り少ない。
アケルナーは魔法剣で暗黒竜へと立ち向かってて、リゲルとマイアはアケルナーに迫る攻撃を属性魔法で食い止めてる。
でも、ギリギリのラインで防いでるだけで長くは続かないよね。
「アルファルド、『メテオフレア』を撃ってくれ」
「…メテオ……フレア……? なんだ? それは??」
これは特殊火属性魔法の最高峰で、隠された秘術って言われてる裏面での皇族の最終魔法なんだよね。
多分だけど、今のアルファルドの実力なら出来ると思うんだ。メテオ系の魔法連発してるのにまだ余裕がありそうだし。
ただ、これって魔力をほぼ使い切るから、アルファルドを危険に晒しちゃうんだけど。
「お前ならできるって信じてる。これは皇族にも隠されていた魔法だ。魔力消費が半端なく多いし、レベルが高くないと放てない。でも、アルファルドは今いる皇族の中でも断トツで強い」
「……皇族にも隠された魔法? それを、何故お前が知っているんだ?」
そりゃあそうだよ。
これは裏面でレグルス様が裏ボス倒すために発見した技だし。レグルス様だって全てのステータスがカンスト状態にならないと放てない魔法だもん。
「ごめん、詳しくは言えないんだ。でも俺を信じてくれるなら、黙ってやってみてほしい……」
戦ってる3人に悪いけど、ここはちゃんと納得させてもらわないと。
「……」
アルファルドは私をジッと見つめてたけど、諦めたみたいにため息を吐いて戦ってる三人の方に歩き出した。
「アルファルド?」
「…行くぞ」
「え……?」
「…俺ならできるんだろ? …さっさと倒して、帰るぞ」
「――! うん!」
前を歩いてるアルファルドの背中が頼もしすぎて……、感動してるのと大好きだって気持ちと、もう言葉に言い表せない。
笑顔でアルファルドの後を着いていった。
「はぁ、はぁ……! これは、いつ終わるんだ……よぉっ!」
「ふぅ……、もう……魔力が、尽きそう……ですわ……」
暗黒竜から離れた場所でアケルナーの後方支援を頼んだリゲルとマイアの二人も結構限界にきてる。
アケルナーは暗黒竜が振り回して爪や尾っぽを剣で躱しながら背中に近づこうとしてるけど、やっぱり背後を取るのはなかなか難しいみたい。
「くッ……! やはり、手強い……ですねっ……」
魔法剣て強力だけど、常に魔法使ってる状態だから魔力もどんどん消費してくる。
「グワァァァー!!!」
暗黒竜がこっちに向かって口を開いて黒い炎を出してる。
「まずいっ! アケルナー!! 下がれえぇーっ!!」
「――っく!!」
アケルナーが慌てて後方へと飛び退いた。
「みんなっ! 伏せろぉっ!!」
暗黒竜の口から出された黒い炎は、広範囲に回転しながら広がって私達の方へと襲い掛かってくる。
「キャアァァ!!」
「うわぁっ!!」
「…クソっ!」
駄目だ!
間に合わない!
もうなりふり構ってられないよ!!
ゴウオゥゥーー!!
『魔法無力化!』
黒い炎の前に立って手を伸ばして、急いで無力化魔法を唱えた。
目の前に迫ってた黒い炎が無力化されて次々消えていく。
全ての炎が消えると、周りが一瞬シーン……と静まり返った。
「……あれ、生き、てるぞ??」
「あの……炎は……? どこに行ってしまったの……」
リゲルとマイアが辺りを見渡して不思議そうにしてる。
「…アトリクス……。今の、魔法は……」
一部始終見てたのか、アルファルドが信じられない顔して私を見てる。
「どういう事ですか……? アトリクス君。貴方が今、あの炎を何かの魔法で相殺……いや、消しましたよね?」
アケルナーも驚いた顔してる。
うぅ……、こうしないと全滅してたから。
もう仕方ない! 言い訳は後で考えようっ!
暗黒竜が唸り声をあげてこっちを見てる。
「説明は後だっ! アルファルド、これ飲んだら魔法を撃ってくれっ!」
ハッとしたアルファルドが立ち上がって私の隣に並んだ。残り少ないハイポーションを渡して、アルファルドが一気に飲み干した。
「いいか、狙うのは暗黒竜の内部だ」
「…内部?」
「あぁ、メテオフレアは爆発系の魔法だ。だから狙うのは暗黒竜の身体そのもの。そこに意識と魔力を集中させてくれっ!」
正直アルファルドがこの魔法を放てるか五分五分ってとこ。
でも、きっとアルファルドならできる!
手を伸ばしたアルファルドが目を閉じて魔力を練る。
暗黒竜の内部に集中してるのか、暗黒竜の周りに赤いプラズマみたいな光がどんどん集まってきてる。
凄いっ!! これ……これだよっ!
やっぱりアルファルドって魔法センスがずば抜けてる!
ゲームで見た映像そのものだよ!
アルファルドは物凄く集中してるのか、額から汗が次々流れてる。
何か異変を感じたのか、暗黒竜が暴れ始めてる。
「リゲル、暗黒竜の周囲にシールドを展開しろっ!」
「っ、お前は人使いが荒すぎだぁ!!」
リゲルが煩く吠えてるけど、一応暗黒竜の周囲にシールドを張ってくれた。
これでしばらくは身動きできないはず!
その間にもアルファルドは集中してて、暗黒竜の身体にどんどん赤いプラズマが集まってきて、次第に眩しいくらい光を放ち出してる。
「いいぞ! いけぇ!! アルファルドっ!!」
アルファルドがゆっくり目を開いて魔法を唱える。
『メテオ・フレア』
暗黒竜の内部からマグマみたいな隕石が無数に飛び出して、大きな破裂音と共に暗黒竜の身体が破壊される。
「グギャアァァッ!!」
断末魔の叫びと共に、身体の破片が次々飛び散ってる。
「お前らシールド展開しろッ!! 今すぐっ!!」
私が叫ぶと暗黒竜を見てた三人が、ハッとしてすぐに防御魔法を展開する。
『ファイアウォール』
『アクアシールド』
『ウィンドバリア』
3重のシールド展開してもまだ爆風と砂煙が凄い。
しばらくして落ち着いて、辺りを見ると暗黒竜の内部が破壊されてて、地面に崩れ落ちて絶命してた。
「――! すげぇっ……、よしっ、やったな! アルファルド!」
隣で立ってたアルファルドを見ると、アルファルドは心臓を押さえながらゆっくりと倒れ込んだ。
「アルファルドっ!?」
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