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ギルド依頼 13
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「アルファルド……」
私も目の前のアルファルドの胸元に縋り付いた。ドキドキしながら二人でベッドで抱き合って、でも寄り添ってるとすごく温かくて気持ち良くて安心する。
連日の寝不足も祟って、私はアルファルドの腕の中で知らない間に寝てた。
◇
「……クス、…アトリクス」
「……ん?」
すぐ側で名前を呼ばれて、まだ眠い目を擦って薄っすら目を覚ました。
「な……、に……」
目元や頬に柔らかい感触を感じる。それが擽ったくて自然と身体をよじる。
「ん……、ちょっ……アルファ――」
私の上に乗ってきたアルファルドに顎を上に掴まれて、唇が深めに重なった。
「んんッ」
寝起きからこんなに激しくキスを求めてくるなんて……
嬉しいのに何か違和感を感じる。
まだ寝起きで頭が働いてなかったけど、周りに人の気配を感じて目を開けて横目で周りを見た。
周りにメイドみたいな人達が作業しながらチラチラこっちを見てて赤い顔してるし。
えぇ!? ちょっと、アルファルドぉ!! な、何してんのぉ??!
想定外の事態に驚きが隠せなくて、慌てて乗っかってるアルファルドの身体を押した。
「……ん、んん!」
押してるのにアルファルドは中々離そうとしないで、舌まで入れてきて焦って抵抗する。
「ん! はぁっ……、アルファルド!いい加減に……ッ!」
唇が離れて抗議しようにしたのに、すぐ手で口元を塞がれて言葉が遮られる。
「…良く寝てたな。遅くまで起きてて疲れただろう」
「??」
へ? 一体、何事?? なんの話??
珍しく甘い声で笑いかけて目元にチュッチュってキスまでしてきて、私は本格的に混乱してる。
「だ、旦那様……、お掃除が終わりました」
作業してたメイドさん達がベッドの前で声をかけてきた。
「…終わったならさっさと出ていけっ。邪魔だっ!」
「っ! は、はい。失礼致しました……」
まだ口元を塞がれてて一連の出来事を見てるしかないんだけど、メイドさん達がビクッとしてパタパタと慌てて部屋から出ていってしまった。
パタンと扉が閉まって、ようやく手を離してくれた。
「アルファルドっ! お前っ、一体どういうつもりだよ!!」
やってることも状況もわかんなくて、真っ赤な顔してアルファルドを問いただした。
「…どうって。俺達の仲を見せつけただけだ」
「はっ……? いや、ちょっと待て。ちゃんと説明しろっ」
「…寝る前に話しただろ? 女共が煩くて鬱陶しいんだ……女に興味がないとわかれば寄ってこないだろ」
「……」
開いた口が塞がらない。
アルファルドってばめちゃくちゃ私を利用してるし!
なんとなく納得いかなくて、組み敷かれた下でぶすっとした顔してたら、アルファルドはフッと笑って私に美貌を近づけてくる。
「…悪い。拗ねるな…」
うぅ……もぅ、絶対私がアルファルドの顔に弱いってわかってるでしょ?!
甘い顔して謝ればそれで済むなんて、それこそ甘いよ!
「お前なぁ……! 一つ言っとくが、俺とお前は親友なんだ! アカデミアみたいに変な噂立って困るのはお前だぞ?!」
「…? 俺は別に、何も困ってない」
「え? や……、少しは困れよ! 男色だって言われても困らないのかよっ!」
「…お前との噂ならな。…それに、俺もお前以外興味がない…」
うわあぁぁぁっ!!
それって私がずっとアルファルドに言ってたセリフだよ!そんなとこまで真似しなくていいからさぁ!!
もう私の顔も真っ赤になって、ぷるぷる震えちゃって恥ずかしくて仕方ないよ。
私ってばこんなに破壊力のある言葉ばっか言ってたわけ!?
改めて自分に同じセリフ言われると、もう口説いてるとしか思えない。
そういうつもりで言ってたわけじゃないのにぃ!
「アルファルド……」
私も目の前のアルファルドの胸元に縋り付いた。ドキドキしながら二人でベッドで抱き合って、でも寄り添ってるとすごく温かくて気持ち良くて安心する。
連日の寝不足も祟って、私はアルファルドの腕の中で知らない間に寝てた。
◇
「……クス、…アトリクス」
「……ん?」
すぐ側で名前を呼ばれて、まだ眠い目を擦って薄っすら目を覚ました。
「な……、に……」
目元や頬に柔らかい感触を感じる。それが擽ったくて自然と身体をよじる。
「ん……、ちょっ……アルファ――」
私の上に乗ってきたアルファルドに顎を上に掴まれて、唇が深めに重なった。
「んんッ」
寝起きからこんなに激しくキスを求めてくるなんて……
嬉しいのに何か違和感を感じる。
まだ寝起きで頭が働いてなかったけど、周りに人の気配を感じて目を開けて横目で周りを見た。
周りにメイドみたいな人達が作業しながらチラチラこっちを見てて赤い顔してるし。
えぇ!? ちょっと、アルファルドぉ!! な、何してんのぉ??!
想定外の事態に驚きが隠せなくて、慌てて乗っかってるアルファルドの身体を押した。
「……ん、んん!」
押してるのにアルファルドは中々離そうとしないで、舌まで入れてきて焦って抵抗する。
「ん! はぁっ……、アルファルド!いい加減に……ッ!」
唇が離れて抗議しようにしたのに、すぐ手で口元を塞がれて言葉が遮られる。
「…良く寝てたな。遅くまで起きてて疲れただろう」
「??」
へ? 一体、何事?? なんの話??
珍しく甘い声で笑いかけて目元にチュッチュってキスまでしてきて、私は本格的に混乱してる。
「だ、旦那様……、お掃除が終わりました」
作業してたメイドさん達がベッドの前で声をかけてきた。
「…終わったならさっさと出ていけっ。邪魔だっ!」
「っ! は、はい。失礼致しました……」
まだ口元を塞がれてて一連の出来事を見てるしかないんだけど、メイドさん達がビクッとしてパタパタと慌てて部屋から出ていってしまった。
パタンと扉が閉まって、ようやく手を離してくれた。
「アルファルドっ! お前っ、一体どういうつもりだよ!!」
やってることも状況もわかんなくて、真っ赤な顔してアルファルドを問いただした。
「…どうって。俺達の仲を見せつけただけだ」
「はっ……? いや、ちょっと待て。ちゃんと説明しろっ」
「…寝る前に話しただろ? 女共が煩くて鬱陶しいんだ……女に興味がないとわかれば寄ってこないだろ」
「……」
開いた口が塞がらない。
アルファルドってばめちゃくちゃ私を利用してるし!
なんとなく納得いかなくて、組み敷かれた下でぶすっとした顔してたら、アルファルドはフッと笑って私に美貌を近づけてくる。
「…悪い。拗ねるな…」
うぅ……もぅ、絶対私がアルファルドの顔に弱いってわかってるでしょ?!
甘い顔して謝ればそれで済むなんて、それこそ甘いよ!
「お前なぁ……! 一つ言っとくが、俺とお前は親友なんだ! アカデミアみたいに変な噂立って困るのはお前だぞ?!」
「…? 俺は別に、何も困ってない」
「え? や……、少しは困れよ! 男色だって言われても困らないのかよっ!」
「…お前との噂ならな。…それに、俺もお前以外興味がない…」
うわあぁぁぁっ!!
それって私がずっとアルファルドに言ってたセリフだよ!そんなとこまで真似しなくていいからさぁ!!
もう私の顔も真っ赤になって、ぷるぷる震えちゃって恥ずかしくて仕方ないよ。
私ってばこんなに破壊力のある言葉ばっか言ってたわけ!?
改めて自分に同じセリフ言われると、もう口説いてるとしか思えない。
そういうつもりで言ってたわけじゃないのにぃ!
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