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アルファルドがイケメンだった件 5
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アルファルドが髪切ってイケメンだってわかってから、周りの態度が一変した。
公の場ではないけど、密かにアルファルドを見てる女子がもの凄く多くなった。
特に皇室に属さない反皇室派のご令嬢の態度が変わった。
そして追い打ちをかけるように、ポーション製造の話題が世間を賑わした。
もちろん製造元はドラコニス公爵家。
それだけでも世界を揺るがす一大事として、帝国新聞にも一面で取り上げられてた。
当のアルファルドは黙秘を貫いてるけど、新聞にアルファルドの姿絵とかも載ってて、それがまたものすごく良く描けてて、その日の帝国新聞の売り上げだけでも過去最高を記録したみたい。
借金も全額返済して、ポーションも毎日のように需要があるみたいで、引っ切りなしに馬車が出入りしてるらしいよ。
その都度莫大な大金が舞い込んできて、アルファルド同様、リタさんやベッテルさんも生活が一気に変わって戸惑いを隠せないんだって。
もちろん皇室からの嫌がらせもあったよ。
あの皇帝の事だから必ずくると思ってたけど、やっぱり仕掛けてきてこれも思惑通りやり返してやった。
その一件も帝国新聞に取り上げられて、アルファルドは一役時の人となった。
アカデミアでも有力貴族のご令嬢なんかが近づいて来てて、話しかけようとしてるのに一切相手にしてない。
◇
サークルからの帰り道。
オクタンも含めた3人でサークル帰りアカデミアの正門へと抜ける道を歩いてた。
「あの……、公爵様っ……!」
どこぞの可愛らしい令嬢が花の咲き誇る庭園で待ち伏せして、勇気を出して話しかけてきてるのに、目配せすらしないで素通りしてるし。
「お……おい、アルファルドっ……」
まるでいないものみたいな感じで通り過ぎて、歩きながら私の方が見るに見兼ねて声をかけるけど。
「…なんだ? アトリクス……」
私の肩に手を回して絡みながら間近で話してくる。
通り過ぎた庭園で可愛らしい令嬢が、俯きながら手を握り締めて体を震わせてる。
「っ! お前っ……」
うぅ~、絶対ワザとやってるよね!
もうずっとこんな感じなんだよ……
私を盾にしてるのか、女の子が近づいてくると牽制するように私に触れて距離を詰めてくる。
今だにこの顔に慣れない私はいちいち顔が赤くなるのを止められなくて、横向いてアルファルドの顔見ちゃうと、何も言えないダメな私。
「…どうした」
神秘的なオッドアイを細めて薄く笑いながら話しかけられるだけで……ドキドキしてなんでも許しちゃいそう。
「ハァ……、なんでもない。もう帰ろうぜ」
「…あぁ」
チラッと後ろ振り向くと、庭園の女の子は俯いたままトボトボ歩いてた。
可哀想だと思うけど、当然だとも思う。
いくら皇帝の命令で逆らえないって言っても、みんな今までアルファルドを避けてきたのに……財力取り戻してイケメンになった途端こうじゃ、アルファルドが可哀想だよ。
そして何故か怒りの矛先が全部私に向けられてるんだよね……
意味がわからないし、本当にみんな勝手すぎっ!
アルファルドが髪切ってイケメンだってわかってから、周りの態度が一変した。
公の場ではないけど、密かにアルファルドを見てる女子がもの凄く多くなった。
特に皇室に属さない反皇室派のご令嬢の態度が変わった。
そして追い打ちをかけるように、ポーション製造の話題が世間を賑わした。
もちろん製造元はドラコニス公爵家。
それだけでも世界を揺るがす一大事として、帝国新聞にも一面で取り上げられてた。
当のアルファルドは黙秘を貫いてるけど、新聞にアルファルドの姿絵とかも載ってて、それがまたものすごく良く描けてて、その日の帝国新聞の売り上げだけでも過去最高を記録したみたい。
借金も全額返済して、ポーションも毎日のように需要があるみたいで、引っ切りなしに馬車が出入りしてるらしいよ。
その都度莫大な大金が舞い込んできて、アルファルド同様、リタさんやベッテルさんも生活が一気に変わって戸惑いを隠せないんだって。
もちろん皇室からの嫌がらせもあったよ。
あの皇帝の事だから必ずくると思ってたけど、やっぱり仕掛けてきてこれも思惑通りやり返してやった。
その一件も帝国新聞に取り上げられて、アルファルドは一役時の人となった。
アカデミアでも有力貴族のご令嬢なんかが近づいて来てて、話しかけようとしてるのに一切相手にしてない。
◇
サークルからの帰り道。
オクタンも含めた3人でサークル帰りアカデミアの正門へと抜ける道を歩いてた。
「あの……、公爵様っ……!」
どこぞの可愛らしい令嬢が花の咲き誇る庭園で待ち伏せして、勇気を出して話しかけてきてるのに、目配せすらしないで素通りしてるし。
「お……おい、アルファルドっ……」
まるでいないものみたいな感じで通り過ぎて、歩きながら私の方が見るに見兼ねて声をかけるけど。
「…なんだ? アトリクス……」
私の肩に手を回して絡みながら間近で話してくる。
通り過ぎた庭園で可愛らしい令嬢が、俯きながら手を握り締めて体を震わせてる。
「っ! お前っ……」
うぅ~、絶対ワザとやってるよね!
もうずっとこんな感じなんだよ……
私を盾にしてるのか、女の子が近づいてくると牽制するように私に触れて距離を詰めてくる。
今だにこの顔に慣れない私はいちいち顔が赤くなるのを止められなくて、横向いてアルファルドの顔見ちゃうと、何も言えないダメな私。
「…どうした」
神秘的なオッドアイを細めて薄く笑いながら話しかけられるだけで……ドキドキしてなんでも許しちゃいそう。
「ハァ……、なんでもない。もう帰ろうぜ」
「…あぁ」
チラッと後ろ振り向くと、庭園の女の子は俯いたままトボトボ歩いてた。
可哀想だと思うけど、当然だとも思う。
いくら皇帝の命令で逆らえないって言っても、みんな今までアルファルドを避けてきたのに……財力取り戻してイケメンになった途端こうじゃ、アルファルドが可哀想だよ。
そして何故か怒りの矛先が全部私に向けられてるんだよね……
意味がわからないし、本当にみんな勝手すぎっ!
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